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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[東日本大震災(東京の私の思い・26「人類と放射能の不幸な出会い・1」)]

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☆今日も残業でした・・・。

 疲れています。

 こんな時は、海宝真珠ちゃんのことを思い出そう。

    ・・・可愛さの完成型! でも、この写真の胸は盛ってるべ!

 彼女のブログを見ると、彼女は、家にあった文房具をお兄さんやお姉さんとまとめて、市の物資収集に持っていったそうだ^^

 外見も可愛くて、心までも可愛いとなると、欠点がないじゃあないですか!

   ◇

 疲れているので、書きたい話をうまく運べるか分からないですが、書きます。

 意固地左翼(この期に及んで民主党を支持してる)の鳥越俊太郎だが、ガイガーカウンターを片手に、福島第1原発直近まで取材に行ったそうだ。

     《鳥越俊太郎「福島原発」超接近取材「予想より放射線量低い」(2011/4/ 5 12:06)》

 <ジャーナリスト・鳥越俊太郎が4月4日(2011年)、ブログで福島第一原発周辺の取材報告をした。
「誰もやらないなら自分で見てくるしかない」と4日早朝に東京を発った鳥越。原発から30キロ地点で警察官のチェックを受け、なおも車を走らせるうちに、公衆トイレで娘宅に行く男性と出会った。この男性、東電の協力企業の社員として第一原発で働いていた経験があり、原発から8キロのところにある自宅にも向かうというので、行動をともにすることに。
持参した計器によれば、そこでの放射線量は2マイクロシーベルト。東京と比べれば格段に高いとはいえ、「予想をはるかに下回る数字」に驚いたという。さらに男性に案内され、原発の排気筒が見える場所まで接近すると、
     「さすがだなぁ、ここでは118マイクロシーベルトを記録。
      でも1000マイクロシーベルトぐらいを予想していたので、
      風の向きのせいか値が70台に下がったときは本当かなと疑ったくらい」
周辺で屋内退避している家庭を探したが、町はまさに「ゴーストタウン」状態。この光景に「キチンとモニタリングして避難のあり方を決めた方がいいのではないか」と疑問も抱いたという。>

 まあ、新聞読めば分かっていることだが、名前が売れている人が実際に訪れて確かめてくれると、なかなか説得力がある。

 文中の最高数値は118マイクロシーベルトだが、それでも、何ら恐れることのない数値で、胸部X線CTスキャンの<60分の1>程の放射線量だ。

 産経新聞が連日載せている「人体に影響する放射線量」図表の、人体に悪影響を及ぼす最低ラインとしてある「血中のリンパ球減少」が始まる数値と比べると、<4200分の1>である。

   ◇

 ちなみに、人間は、日常生活を送っているだけでも、自然に放射線を浴びており、1年間に浴びる量は2.4mSv(ミリシーベルト/世界平均)程度である。

 2400マイクロシーベルトである。

 ブラジルのガラパリ地方は、高放射線地帯で年平均5500マイクロシーベルトの放射線が検出されていますが、その高濃度放射線物質である砂浜の黒砂は、健康に良いとされ、砂風呂として療養に使われてもいるのだそうだ。

 イランのラムサールでは、平均ではなく最高値だが、26万マイクロシーベルト(260mSv/y)で、日本の年平均(0.43mSv/y)の600倍の放射線量がある。

 だが、世界的に有名な温泉保養地である。

   ◇

 ネットで調べれば、その文章が拾えるだろうと買わなかった、今日発売の『週刊新潮』の記事に以下のタイトルがある。

   《あなたが子供だった時、東京の「放射能」は1万倍!
    ――福島県出身者に降りかかる放射能差別。だが、半世紀前、東京の放射能は1万倍だったことをご存じか!》

 面白い記事だった。

 うろ覚えですまないが、

 東京は、世界でも最も古くから放射能測定が行なわれ続けてきていて、半世紀前の、世界の核保有国各国で行なわれた大気圏内核実験の影響もあり変動が大きく、現在の自然放射線量の一万倍を記録した時期もあったそうだ。

 よく、今回の原発事故の放射能漏れが、少なくとも現在までにおいては「人体に影響がない」とされていることに対し、「影響は数十年後に現われる」などと根拠なく言っている人がいるが、

 だったら、かつて一万倍の放射能を被曝している東京人からは、さぞかしガン患者が続出していることだろうね。

 福島県人や福島の生産物を忌避する者は、ならば、先ず、自分を差別しろ!

 他国の核実験で東京が一万倍の放射能を被曝しているのならば、それは日本全体の被曝と同義だからだ。

 つまり、それならば、あんたも被曝者だ。

   ◇

 昨日の産経一面では、「僕らの園庭 大丈夫かな…」と題し、幼稚園の庭を放射能測定する写真が載せられていて、

 11・0〜10・0マイクロシーベルトの結果数値に、校長先生はコメントで、「本当に厳しい結果だと思う」と語っていた。

 なんでだよ、全く厳しい結果じゃないじゃん!

 このような校長先生のコメント及び、それを載せる新聞が風評被害を拡大させている。

   ◇

 また、その前日には、福島県浪江町の積算放射線量を鑑みた結果、安全委員会が「屋内退避必要なし」との見解を示した記事が載っていたが、

 そのような報道をすること自体、その地域が監察の対象になっていることが知れ、「魔女狩り」の如き風評二次被害を起こしてしまっているような気がする。

 「無罪」であることをニュースとして取り扱うことそのものが、「無罪」の者を追い込んでしまうことがあることを、私は、今回の大震災の報道において、まざまざと知った・・・。

   ◇

 この話は、その内、続けます。

                                                      (2011/04/07)

[東日本大震災(東京の私の思い・27「断念/天然or人工放射能/何様か?」)]

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☆昨夜の余震(なのかねぇ・・・)は長く大きかった。

「まだかよ! まだ、東北を苦しめるのかよ」

 と、テレビの速報で、震源地が宮城県沖と知り、私は呟いた。

 ・・・それでも、私は、翌日の仕事が早いので、すぐに布団に入り、寝るのだった。

   ◇

 有休は取ってあるのだが、来週の仙台行きは、やっぱやめるわ。

 なんか、色々と考えて、朝、以下の記事を読んだら、行く気が失せた。

   《被災地に車の列 目立つ渋滞 見物人立ち入りか (河北新報 2011/04/08)》

 <宮城県沿岸部の被災地に向かう幹線道路で渋滞が目立ってきた。ガソリン供給や道路事情が改善され、通勤通学や自宅確認に車を使う被災者が増加。被災地の見物が目的とみられる一部の車も混雑に拍車を掛けている。
 東日本高速道路によると、三陸自動車道利府塩釜―利府中インターチェンジ(IC)間の交通量は週末だった2、3の両日、前年同期比で2〜3割増え、6日は5割増の約2万1200台が通行した。仙台東部道路の山元―亘理IC間も3割ほど交通量が増えている。
 三陸道の鳴瀬奥松島IC付近は朝夕を中心に激しい渋滞が発生。県警交通規制課によると、亘理町の国道6号や東松島市の国道45号、石巻市蛇田の県道でも渋滞が起きている。
 同課は「公共交通機関が完全に機能していないことに加え、ガソリンが比較的入手しやすくなり、移動手段に車を使う人が増えた」とみる。
 県警は渋滞が捜索、復旧活動の妨げにもなりかねないと判断。県トラック協会や県レンタカー協会など関係9団体にチラシ1200枚を配り、交通量の抑制に協力を求めている。
   ◎警察検問「復興の妨げ自粛を」
 東日本大震災の被災地に「見物人」とみられる人と車が入り込み、緊急車両の通行や行方不明者の捜索活動に支障が出ている。マナー違反の行為も目立ち、自治体や警察は良識ある行動を求めている。
 津波で沿岸部が壊滅的被害を受けた宮城県亘理町。町災害対策本部の関係者は「3月末から町民以外と思われる人が増えている」と明かす。路上駐車して壊れた堤防などの風景や捜索、がれき撤去活動の様子を撮影する姿が目立つという。
 車の擦れ違いの妨げになり、町は6日に一部地区で通行制限を開始した。自宅に向かう町民には通行許可証を発行している。町は「通行制限の人員を配置する余裕は本来ない。興味本位で見に来るのは遠慮してほしい」と話す。
 津波被害が甚大な仙台市若林区荒浜に続く県道でも警察の検問が始まった。県道はがれきの撤去作業が進んで海岸線まで開通し、一般車が増加した。住民の車、緊急車両以外で進入する人は身分証の提示を求められることがある。
 「見物人」の中にはごみを捨てて帰ったり、遺体の写真を撮ろうとしたりする人も。県警は「被災地では今もライフラインの復旧作業や捜索活動、救援物資の搬入が続いている。一刻も早い復興のため、不要不急の車の乗り入れは自粛してほしい」と呼び掛けている。>

 ・・・そもそもが、私の純粋な献身の気持ちは、その衝動のパーセンテージ的には、それ程低くはない。

 行ったならば、被災者の為に、出来うる限りの最高のことをしてあげられるだろう。

 私は、カンボジアやラオスでも、個人レベルの人間が出来る30倍以上の「ボランティア」をしてきた。

 ラオスのとある村などでは、私と友人のイチロー氏の名前は、その村の歴史に名が残っているだろう程だ。

 だが、他の方以上に、東日本大震災と言う状況への興味も大きかった。

 自分の気持ちとしては、「興味本位」なれど「興味本位」での現地入りには後ろめたさがある。

 けして、不遜な興味ではなく、歴史的な事象に対しての知的好奇心があった。

 だが、今現在、心の中で計算をすると、私は、自衛隊などよりも、「ごみを捨てて帰ったり、遺体の写真を撮ろうとしたりする人」のカテゴリーに近くなってしまう。

 私は、仙台に住む若鷲家族や、遠刈田温泉に住む親戚一族が心配で、

 特に若鷲キューピーちゃん(7歳)を愛していて、自分が持っていない「3DS」をプレゼントに持って行きたいくらい会いたいのだが、今回はやめる。

 仙台には、もう少ししてから、例えば、風俗街が復活するくらいの復興を見せてから、現地にお金を落とすために、ソープ目当てに訪れようと思う。

 ・・・せっかく取った有休は、震災や被災者とは関係のない、ちょいと、マイカーで遠出をして来よう。

   ◇

 昔、アセロラドリンクを飲んでいて、その缶に書かれていた「レモン4個の天然ビタミンC(うろ覚え)」と言うフレーズを見て、

 私は、「少ないじゃん」と思った。

 例えば、ビタミンC1000とかの商品もあるし、それに比べたら少ないだろう、と。

 でも、よく考えると違う箇所があった。

 「天然」と言う文字だ。

 どうやら、「天然ビタミンC」と「合成ビタミンC」では、身体への吸収力など、健康への度合いが違うのだそうだ。

 ・・・で、私が考えたのは、「自然放射能」と「人工放射能」とは異なるのだろうか? という問題だ。

 結論から言うと、「自然」でも「人工」でも、それぞれの放射性物質、そこから出る放射線はまったく同じもので、

 強さや量の違いはあれど、放射線の性質や物質に与える影響は変わらないのだそうだ。

 だから、自然界に存在する(した)、今回の福島第1原発の放射能漏れ以上の数値を、「自然放射能と人工放射能では、人体に与える影響が違う」と言う奴の言葉は嘘である!

 私は、最近、この事故の問題点は、「事故で(人の手を経て)、微量であれど放射能を漏れさせてしまった」、そこしかないような気がしている。

 量が問題ではない、人類にとって忌むべき放射能を、人の手を介して漏れさせてしまった…、そこである。

 何とも、戦後民主主義の「如何なる戦争も反対」に似た雰囲気である。

 「戦争」についても「原子力」についても、端っから、「悪」扱いをされているのだ。

 「理由は考えるな、とにかく怖れよ!」と言う<思考停止>がそこに存在している。

   ◇

 日本赤十字に届いた義援金を政府が被災者に差配すると言う問題についてだが、

 なんちゅうか、民主党政府と言うのは、「自分らが、この領域に手を出したら異常!」と言う概念がないのだろうか?

 赤十字は国際機関であり、「日本」と組織名に付いていても、日本赤十字は、先ずは国際組織を、政府よりも高次に見なくてはならないと思うのだ。

 これは、そのほうが便利とか、スピーディーとかの問題があっても優先されるべき道理である。

 その不可侵領域のお金を、我が物顔で取り扱おうとする民主党政府の思考回路には、首を傾げるしかない。

 これって、平成21年の、小沢一郎による、天皇陛下と中国の習近平国家副主席とのゴリ押し会見セッティングと同義の異常行為である。

 小沢一郎には、「政治力ではどうにもならない領域」が、少なくとも日本には多数ある、と言う概念が欠如しているのだ。

 産経の阿比留瑠比氏のブログのコメントに、いい文章があったので、転載する。

 この文章では、民主党の、現在の長である菅直人について語っている。

 < Commented by 一閑 さん
 ・・・(前略)・・・菅が会見で国民に対する説明・依頼・命令を行わず「メッセージ」というやつを発信したがる理由は何だろう...といろいろ推察しましたが、単に責任回避(枝野官房長官に擦り付け?)のみならず、畏れ多くも自らが天皇陛下同様の"権威"も有する人間であると"本気で"信じてるのではないか?と思えるのです。
 無論他人の非難を生業としてきた菅に"心的影響力"なんぞ皆無ですから、結果として"虚しき独り言"若しくは"中身なき恫喝"に終始するのかな?と...首相が国家権力を代執行する責任を負う事で明治以降日本の国体が形成されて来た側面を思えば、これもまた「政権交代の悪夢」なのかなと考えます。 ・・・(後略)>

 たかだか、愚民交じりの民主主義において、ある一定の期間の政治を任されたに過ぎない存在が、

 自分らの「独裁」が許されたと思って、好き勝手にしやがることよ!

                                                       (2011/04/08)

[映画まとめて語り『ナルニア3』『レッツゴー 仮面ライダー』]

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☆いきなり関係ない話で恐縮なのだが、実は今日、レンタルしていた映画DVDを返しに行った。

 だが、家に携帯を忘れ、そのDVDの入った袋を車のボンネットに置いて、いったん家に戻り、忘れ物を持ってきてから、再びレンタル店に出かけた。

 しばらく道を走っていると、車のボンネットで何かが跳ねて落下、タイヤで、その「何か」を踏んづける感触があった。

 瞬間、私は全てを思い出して、身の毛がよだった。

 すぐに車を停めて、車に踏んづけられたレンタル袋を拾いに戻った。

 レンタル袋の中の、DVDケースは粉砕されていた。

 しかし、外から見る限りでは、ディスクは、奇跡的に割れていないようだった。

 車に戻り、自分で見るのは怖いので、助手席の娘っ子に確認させる。

 娘っ子は、「これは平気、これは平気」と一枚一枚、確認していく。

 ・・・しかし、「あっ、この『パタリロ! スターダスト計画』は表の方に傷がついている!」と言った。

 私は、それを擦ってみた。

 すると、傷がなくなった。

「これは汚れだったんだよ。てゆ〜か、鼻くそだな^^」と、五枚のディスクの一枚も傷がついていないので、私はホッと一安心でギャグを言う余裕も出てきた。

 しかし、『パタリロ! スターダスト計画』を借りていたことがバレて、私は恥ずかしかった。

パタリロ! スターダスト計画 [DVD]クリエーター情報なし東映ビデオ

 レンタル店に持っていき、私はケースを粉砕させたことを謝った。

 店員は至って人当たり良く、ディスクを一枚一枚確認し、「問題なしですね^^」と笑ってくれた。

 こっちは罪悪感たっぷりなので、その優しい対応に非常に救われた。

 「ファミリーブック あきる野店」をリスペクトしておきます!

 私は、一時期、ここの中古AVのめぼしいものを買い漁った者です^^;

高貴美少女学園 42 [DVD]クリエーター情報なしプレステージ

 この子、メチャ可愛いです^^v

   ◇

   『ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島』

   

 正直、大震災が常に頭の半分を占めていて、娯楽作品しか見る心の余裕がなく、3Dも目が疲れるし、字幕読むのもめんどいので、「通常上映・日本語吹替版」で観た。

 非常に面白かった。

 今回、現世から召喚された少年少女らは、ナルニア国の海に浮かぶ島々を、カスピアン王子率いる<朝びらき丸>に乗船して駆け巡り、悪を打ち倒すことになる。

 限りある作品の時間尺の中で、幾つもの島を巡り、見せ場を作っていくと、どうしても、各島でのエピソードが「四コマ漫画」的に簡略されてしまうものだが、

 それぞれのエピソードが、他のファンタジー作品での既視感を起こさせるようなこともなく、実に個性的なギミックに彩られているので、心に残って、重層的な旅を演出していると思った。

 『ナルニア』はファンタジー作品の古典なのに、後続の作品はあまり真似てないね。

 かなり新鮮であった(今回の展開は、『三つ目がとおる』の<イースター島航海>篇を思い出させたが)。

 先行して諸島に旅立った七人の貴族がいるのだが、それらが全員死んでいるとか、全員が生きているとかの一辺倒ではなく、あるエピソードの中では貴族は生きており、他のエピソードの中では死んでいると言うことに代表されるような、カタログ的でない不揃いな描き方が、私には非常に好感なのだ。

 今回、初登場のユースチスだが、最初はナルニア世界を信じられず、都会っ子の様な生意気さを見せ続けるのだが、その彼が次第に成長していく様は、定番だが、安心して見られる流れだ。

 彼はドラゴンに変化させられるのだが、彼の心が反映されたドラゴンは、途中から彼の表情にしか見えなくなってくる不思議^^

 巨大なドラゴンとしての生き方にも徐々に目覚めていき、少年の心の「成長」と二重写しに描かれている。

 今回、ナルニア世界から卒業するペべンシー兄妹だが、妹の方が、女の子にとっては重要な「容姿」について、テーマ的な決着をつけているのだが、

 お兄さんのほうは、果たして、ナルニア世界でのテーマ的な決着をつけられたかは不鮮明だ。

 しかし、この作品に出てくる少年少女たちは、他のファンタジー作品での美少年・美少女じゃなくて、なんか、その辺にいそうな普通の少年少女たちなんだよなぁ。

 今回のヒロインの女の子など、私、最後まで可愛いと思えんかった^^;

 クライマックスの海戦には非常に感心した。

 帆船<朝びらき丸>が対決するは、巨大な海蛇なのだが、なんちゅうか、いかにも、モンスター同士の「格闘」と言うものが、船と巨大な海蛇の間で成立しているんだよね。

 充分に手に汗握らされるし、巨大ではあるが「海蛇」と言う動物的に動きの想像がつくものを、モンスター的な脅威に昇華させてくれてもいた。

 ・・・さて、<アスランの国>と言うものは、<死後の世界>なのだなと理解できると、

 ネズミ戦士のリープチープの<アスランの国>への旅立ちはとても寂しくもある・・・。

   ◇

   『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー 仮面ライダー』

   

 私は基本的に「ウルトラマン」派で、「仮面ライダー」は「V3」までしか熱心に見た記憶がない(チョイ見でも「スカイライダー」まで)。

 が、今回の作品は、そんな私にぴったりの物語だった。

 現在のライダー・オーズが悪と戦っていると、ライダー・電王が、時を越える電車<デンライナー>に乗って現われる(「電王」はかなりのブームになったので少しは知っている)。

 今回の敵の謎は40年前の世界にあると看破した電王は、オーズとともに<デンライナー>に乗って40年前へ・・・、仮面ライダー・一号/二号が、悪の秘密結社ショッカーと戦っている世界である。

 そう、私にとって懐かしい世界である^^

 うまいのが、舞台に土管一つなどを配置して、いかにも40年前のような設定を醸している点だ。

 40年前の事件はとりあえず解決し、現在に戻ると、そこはショッカーに支配された世界に変貌していた。

 オーズの相棒のアンクが、現在(つまり、未来)の重要なアイテムを過去に落とし、それをショッカー構成員が拾い、首を傾げながら、「キーキー」言いつつ、ブラック将軍に献上、それをショッカー組織が研究し、最強の怪人を誕生せしめ、一号/二号を屈服させ、40年かけて、世界に権力を伸長させていたのだった。

 この後、やはり失敗するのだが、もう一度、現在を修正すべく、<デンライナー>は40年前に飛ぶ。

 そこが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の「過去の世界にいる自分を見つめるもう一人の自分」状況で楽しかった。

 未来の世界は、「ともだち」の支配する世界と言うか、「ゼブラシティ」のような様相で、

 町はショッカー一色、「在宅介護ショッカー」の看板には笑った^^

 全世界をショッカーが牛耳っているので、国連会議もショッカー幹部の会議である。

 圧巻である。

 錚々たるメンバーが円卓に集い、椅子に座りきらないキング・ダークが涅槃仏のようにアポロガイストの背後に横になっている姿なんてたまらない。

 この国連ショッカー連合は、石ノ森章太郎の「仮面ライダー」原作の「ショッカーが日本政府だった」という衝撃の事実の発展系として素晴らしい絵面である。

 キング・ダークは、クライマックスでも、それだけでも威容ではあるが、ラスボスの大威容を引き立てる役でも活躍するが、

 ショッカー首領を倒したと思ったら、地平線にキング・ダークがドスンドスンと登場したのは面白かったなぁ。

 40年前の怪人たちが、ザコ扱いではなく、何ら問題なく現代のライダーを苦しめている姿もいい。

 ヒルカメレオン(ブラック将軍の本体)などは、オーズを翻弄していた。

 カメバズーカは、<デンライナー>を完全破壊していた。

 ジェネラル・シャドーが、死ぬ間際に、ショッカーではなく、「デルザー軍団に栄光あれ!」とか叫んで爆死するのは、シリーズ上の文法の遵守が見られよう。

 最終的に、全てのライダーが終結し、ラスボス<岩石大首領>と決戦に至るのだが、

 その前の、全てのライダーのカタログ的な紹介&一活躍で、楽しくも、物語性が逸脱し始めてきていたのだが、

 更に、この時、オールライダーは「トウッ!」と全員で空に飛ぶ^^;

 そこで、「スカイライダー」以外のライダーが空を飛ぶことに違和感を感じるも(スカイライダーでさえも途中から飛行はやめた)、その後、それぞれがバイクにまたがったので、超ジャンプと看做すも、だが、乗り込んだバイクは、そのまま空を飛び始めるのだ^^;

 そして、一号が藤岡弘、の声で「この40年間の思いを知れ!」とか言う。

 40周年だからかな^^; と思うが、作中でも40年間、一号は洗脳され続けてきたので、そっちの意味に取ろうと思った^^;

 が、そのセリフの後に、空飛ぶライダーバイク軍団が、「40」の人文字を作り出したのは、さすがにやり過ぎと思いつつも、「まあいいや」と心が広くなっていた私であった^^;

 そして、空飛ぶライダーバイク軍団は、次々と<岩石大首領>の腹をぶち破るのだった。

 私は呆気にとられて見終えるのだった・・・。

 しかし、後半の「大味」を考慮しても、最高に面白かったのだ^^v

 明日も、「映画まとめて語り」を続けます^^

                                                     (2011/04/09)

[映画まとめて語り 『漫才ギャング』]

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☆最近、あの、ロシアの娘二人組のお騒がせグループ<タトゥー>が解散しましたよね。

 まだ頑張っていたんだ、の思いはある^^;

 それで思い出したんだけど、私が、今週末に封切りの『エンジェル・ウォーズ』が気になる衝動ってのは、

 <タトゥー>のデビュー時に、ちょいと心を揺り動かされた気持ちと似ていることに気付いて・・・、

 非常にげんなりしました・・・^^;

 ・・・それから、「映画まとめて語り」と題しつつ、一作しか語らないですみません。

 一作品の感想を書いたら、今夜は疲れてしまったのら

   ◇

   『漫才ギャング』

   

 ずーっと笑った。

 「お笑いは<間>が全て」と言われるが、それを見事に実践した作風であった。

 主役の二人は、どちらもお笑いの人材ではない。

 しかし、そこでのネタも面白いが、何よりも間が見事で、

 今回は、小学校4年生の姪を連れて行ったのだが、姪は、理解できないネタもあるだろうに、ツッコミ役の絶妙の間で、私ともども笑い続けていた。

 事情はあれど、彼女や相方と分かれた芸人の飛夫(佐藤隆太)が、先行き見えない中、留置場で知り合ったのが龍平(上地雄輔)で、

 飛夫は、龍平との会話の中に、龍平のツッコミ役の才能を見い出し、コンビ結成を申し出る。

 龍平は、目標のない人生をケンカに明け暮れていたのだが、飛夫の申し出を二つ返事で受ける。

 龍平は、ドレッドヘアーで、両肩にタトゥーを入れていて、一見、とっつき難いのだが、実際はとても気のいい男である。

 この龍平の個性が、いつも変わらない佐藤隆太が演じるところの役柄の個性に比べ、かなり魅力的だ。

 上地雄輔が優しげに、ちょっと不器用な笑顔を浮かべる表情が素晴らしい。

 さて、物語は、そんな龍平のツッコミに魅かれた飛夫が、二人での漫才の道を突き進む話なのだが、そこに、龍平のこれまでの敵対ヤンキーグループとのいざこざや、元相方の借金取りとの絡みがメインとしてある。

 で、龍平のツッコミだけでなく、物語は、各シーンで、登場人物の漫才的掛け合いが形成される。

 飛夫とシャア専用デブ、飛夫と借金取り、元相方と借金取り、シャア専用デブとデブ拓、飛夫とデブ拓、シャア専用デブと龍平・・・、

 編集の見事さもあるのだが、その全ての間が実に見事で、笑わずにはいられなくて、二時間強の長尺の作品だが、私はもっともっと見ていたかった。

 借金取りの、得体が知れないが憎みきれない男を宮川大輔が好演している。

 例えば、お笑いのないシーーンでは、この宮川大輔演じる、ずーっと怖かった男が、何故かいい役を担っていたりして、ちょいとジーンとさせられたりして、

 また、飛夫の別れた彼女である石原さとみとの復縁エピソードだったりして全く飽きさせない。

 ただ、石原さとみ演じる元カノは、とても可愛いが、ちょいと「都合のいい女」過ぎる。

 リアルな感じはあるのだが、それは、男が思い描きつづける「彼女」としてリアルなんだろうな。

 それと、格闘シーンや、敵対チームの順列の描写なども、妙に、一筋縄ではなく面白かった。

   ◇

 私の小4の姪っ子は、その年齢にしては、この作品的な「最終的には気のいいヤンキーや、お笑い青春物語」が好きなようだ。

 憧れがあるらしい。

 先ず、『ルーキーズ』を楽しみ、ならばと私が借りてきてやった『ガチ☆ボーイ』なども楽しんでいた。

 どちらも、佐藤隆太が出ている。

 姪っ子は、佐藤隆太が好きというよりも、佐藤隆太みたいな男が翻弄される世界観が好きなのだろう。

 昨夜も、佐藤隆太が教師・北野広大役の「熱中時代」を録画してたみたいだ。

                                                      (2011/04/10)

[東日本大震災(東京の私の思い・28「差し押さえと松本零士作品」)]

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☆今年の桜なんだけど、いつもの年より綺麗じゃない。

 何でかと考えたのだが、なんか、ピンクが濃いのである。

 私の考える桜色とは、白くて白くて、白さが重なって赤みがほのかにあるといったものである。

 もしかして、地震の与える心的影響や、いわゆる「自粛」によって、桜並木を強調していた提灯などが出ていないからかとも考えたのだが、

 それを同僚のグリーンマンさんに言ってみたら、「うん、そうなんだよね!」と同意を得たので、私個人の心象の問題ではなさそうだ。

 ところで、グリーンマンさんは、エントリー[映画ファン達に情報を乞う! (『ウナ・セ・ラディ東京』について)](クリック!)で登場してくれたのだが、

 松竹に、映画『ウナ・セ・ラディ東京』鑑賞希望の熱い手紙を送ったところ、「現在のところ、再公開もソフト化の予定もないですが、松竹チャンネルにリクエストを出してください」と言う要旨の、便箋一枚にたっぷりと書かれた返信が送られてきたのを見せてもらった。

 グリーンマンさん本人は、「事務的な返信だ」と憤慨していたが、

 私やSさんは、「いやぁ、松竹は丁寧にこんな返信をくれて良心的だ!」と感心しました^^

   ◇

 さて、私は、現在、中村家の財政を取り仕切っているのだが、色々と忙しく、家に届く手紙をちゃんと見ていない。

 昨日、何か市役所から封書が届いていたので開くと、私、何やら、収めていない税金があった様で、

 【差し押さえに向けて自宅を訪問します】とのこと。

 督促・催告状も、私は見ておらず、払っていると思ったが、いきなりの「差し押さえ」とは尋常じゃない^^;

 しかも、今回の知らせについての問い合わせは4/8までとのこと。

 既に過ぎていたのである・・・。

 どんだけ、公文書に注意を払っていないのかと言う問題である^^;

 私は、昨日に電話するも、日曜日で役所はやっていなかったので、今日の朝一で連絡する。

 ドキドキしていた。

「もう、差し押さえの準備に入っています」と言われたらどうしようと思った。

 いちお、我が家屋はまだ、母親の名義である。

 私の名前で「差し押さえ」が来たら、何を「差し押さえ」られるのだろう・・・?

 私所有の膨大な量の書籍だろうか、もしくは、私所有の大量のアダルトビデオだろうか・・・、パソコンは取られるだろう・・・。

 400冊はあろう手塚治虫コレクション(初版)も、超プレミアがついている<藤子不二雄ランド>(初版)も、「ジョジョ」「ドラゴンボール」「ワンピース」(初版)も、

 数百冊の講談社ノベルス・本格ミステリ物(初版)も、

 プレステージの『高貴美少女学園』シリーズも、『じゅーだいいえで体験記』シリーズも、『WATER POLE』シリーズも、『働く女』シリーズも、

 アートSMの峰一也監督作品の数々も、

 また、レア機「NINTENDO64DD」に代表されるゲームのハード&ソフトの数々も、

 そして、パソコンもノートパソコンも、

 その他、無数の細かいアイテムの数々も、

 全て、「没シュート」されてしまうのだろうか?

 ゾッとした。

 と、同時に、所有物を全て失った津波直撃の被災者の気持ちを思った。

 私は、「差し押さえ」の予告があっただけで、これほどまでにうろたえているのである。

 日頃、「中国との戦争上等!!」などとのたまっているが、戦争が起こったら、少なからずの被害が私の家にもあるだろう。

 きっと、少なくとも、コレクションの一部は焼けるだろう。

 多分、悔しいと思う。

 ・・・いや、この話をそこでまとめるつもりはない。

 人間と言うのは、全てを失ったら、それはそれで「吹っ切れる」ものでもある。

 やり直しは利く。

 ・・・、・・・だが、まあ、私は、本日すぐに市役所にテルした。

「次の休みに役所に持っていきますね^^」

 ・・・一件落着と相成った。

   ◇

 最近、職場の小百合嬢に松本零士のマンガ『元祖大四畳半大物語』を借りてたのだが、この頃の松本零士の描く女性の色っぽさに夢中になって読んだ。

 描線が繊細なんだよな。

元祖大四畳半大物語 1 (朝日コミック文庫 ま 30-3)クリエーター情報なし朝日新聞出版

元祖大四畳半大物語 2 (朝日コミック文庫 ま 30-4)松本 零士朝日新聞出版

 で、仕事中とか、ボーッと松本零士作品を思っていたのだが、

 私が、何で、被災地の仙台行きを止めたか(クリック!)の、罪悪感が生まれた原初の理由が分かった。

 若い頃に読んだ、松本作品『銀河鉄道999』の1エピソードがあったのだ。

 「永久戦闘実験室」の回だ。

 銀河鉄道999に乗って、鉄郎とメーテルは旅を続けていて、とある星に停車した。

 で、ホテルに入り、食事を摂っていると、目の前のカーテンが開き、そこにはガラス越しに戦場の姿が見えるのだった。

「こりゃ、すごいや、よくできた立体映画だな!! ホログラムかな」と鉄郎。

 メーテルは語る。

「窓の外は本物の戦場よ・・・・このホテルの売り物ね。・・・この星が観光収入を得るためにね。このホテルを建てたの」

 そして、後に鉄郎は叫ぶ。


    「人の血を見てメシなんかくったってうまいもんか!!」

 ・・・私もそう思う。

 だから、宮城行きはやめた。

 しかし、そこに、人間の、悲劇にまつわる感情が介在しないならば、行くもありだったのだが。

 もっとも、私は、現実とフィクションの区別はしているので、ディザスター映画『2012』などは楽しみますよ。

 また、「999」の旅には、地震だらけの星<震動惑星>なんてのもあったなぁ。



   ◇

 今日の産経新聞を読んでいたら、こんな記事が!

   《大連立へ 小沢氏、自民接近 (2011/04/11)》(クリック!)

 ・・・まあ、非常に、大連立の報道は流動しているが、私は、数ヶ月前に、保守派の非難を承知で、自民党の、民主党小沢派との大連立への希望を語っている。

 現時点の私は、自民党が、菅主軸/小沢主軸のどちらと組めば「御し易い」のか計りかねているが、

 なんにしても、自民党が民主党に取って代わるチャンスとしての大連立だけは、自分なりに模索している。

 私は常に、思考の天秤を持っていて、どんな選択が、日本に少しでも益になるかをクールに考えている。

 非現実的な、思想の100%成就などは考えていない。

 今は、とにかく、自民党の与党復帰を願っている・・・。

 小沢が悪でも、政治哲学がなくても関係ない。

   ◇

 しかし、今日も揺れるなぁ・・・。

                                                    (2011/04/11)

[東日本大震災(東京の私の思い・29 「レベル7(菅直人のかいた絵/レッテル貼りとチキンレース)」)]

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☆今日は、仕事が定時で終わったら、映画を観に行こうと考えていた。

 そしたら、朝、朝礼前に、職場の休憩室でNHK朝のドラマ『おひさま』を見ていたら、画面に地震速報が割り込んできた。

 おって、携帯に緊急地震速報メールが入った。

「く、くるか!?」

 私は身構えて待った。

 すると、かなりの揺れが建物を襲った。

 昨日夕の大きな揺れは、私は帰宅の運転中だったので、体感はなかった。

 しかし、今回は、非常に激しく感じ、長かった。

 はじめは軋みだったが、すぐに横揺れになった。

 『おひさま』主演の、究極に可愛い井上真央の鑑賞が中断したことに最初は不満だったが、

 あまりにもの揺れの長さに、「ここで、もう一押し起こったら、東京も崩れてしまう・・・」と不安になった。

 揺れがおさまり、三半規管の弱い私は「地震酔い」になりながら、朝礼に向かい、今日は「何故、余震が起こるのか?」について、ブログで分かり易く記そうと思った。

 ・・・が、今回の原発事故が「レベル7」とされてしまった。

 「世界最悪の原発事故」の一つだそうであるwww

 数ヶ月前の、アメリカの格付け会社による日本国債の低評価と同じ類(たぐい)である・・・。

 その「レッテル貼り」について、せめてもの対抗エントリーをしなくてならないと思った。

 「何故、余震が起こるのか?」のエントリーは明日にします。

   ◇

 朝の時点では、IAEAの査定で「レベル7」が決まったのだと思っていて、

 だが、私は、暫定基準値と言い、公的機関の「基準値」が、何の根拠もないいかがわしさを持っていると理解できていたので、例え、国際機関が相手でも、反論し、戦う所存であった。

 状況はなんら変わっていないのだ、言葉上の問題だけである。

 先週の金曜日は、約800人の来訪者が複数回閲覧してくれて、計3000以上のアクセスがあった。

 世界の人口に比べ、途方もなく少ないが、せめて、そんな閲覧者に向かって、私は私が正しいと思うことを主張し続けなければならない。

 レベル7は、チェルノブイリと同じレベルである。

 だが、日本においては、死者は出ておらず、生態系が狂うようなことも起きてない。

 今現在の状況ならば、今後もけして出ない。

 被害は、全て、「人が恐怖をイメージして起こしたリアクション被害」であると言うこと。

 政府や東電の愚直な発表と、それに伴う危険の可能性(道を歩いていて隕石にあたる確率みたいなの)を、マスコミが過剰に煽り、国民が「不安」をエンジョイしていると言う構図だ。

 だが、その「エンジョイ」が、どんどん日本国を追い込んでいるのを国民は知らない。

 マスコミに声が届く国民のおおよそは、東京在住の人々の価値観でしかない。

 私は、東京にも、福島並みの放射能が来ることを心から願っている。

 そしたら、東京人も、「リアクション被害(例えば風評被害)」のがんじがらめを知るだろう。

 全ては、東京のマスコミの「無責任」が、おそらく、東日本を不毛の地に変えさせる・・・。

 さすがの私も、ヒステリーと言う副次被害の数々に「こりゃ、今後、やばいんじゃないか!」と思っている。

   ◇

 でも、まあ、チェルノブイリの「核爆発」による被害者数は別格だが、

 スリーマイルなどでも、直接の死者は出ておらず、規模を考えると、福島はスリーマイルよりもはるかに大きいし、スリーマイルのレベル5以上は妥当だろう。

 そして、ある「集団」が、自分らの権力維持の為に、大震災中の大事件を更に演出させるために、戯れに「レベル7」に引き上げるも良かろう。

 ただ、知恵ある国民は、その作為を見抜かなくてはならない。

   ◇

 昨日、いつも豆知識を疲労してくれる「豆シバ」のCMで、いつもよりも哲学的な言葉を披露してくれたのを見た。

 生まれたばかりの<ベビしば>が、両親や親類縁者に囲まれた中で言うのだ。

「ねぇ、知ってる? 一番の幸せは、何も知らないことなんだよ^^」

 私は、それを聞いて、大笑いしてしまった。

 多くの大衆が、なにか隠しているはず(^^;)の、政府や東電に「情報公開」を求めている。

 しかし、大衆は、無知な者であれあるほど「情報」に溺れ、恐慌状態に陥る。

 私は、自分での情報の判断と決断の出来ぬバカな国民などは、「知らずにいろ!」と思うのだ。

 バカな国民の恐慌は、事実を歪める。

   ◇

 原発事故収束への道のりは、忍耐の期間である。

 最初から、その収束には数ヶ月間は掛かると言われている。

 その事故を巡る大きな物理的な環境の変化は、特にない。

 当初から、あまり何も変わっていないのだ。

 本来、しばらくは状況を見守るしかないのである。

 原発推進派・反対派、安全希望派・事故不安視派・・・、色んな考えの者が、揺れ動く感情をおさえて、我慢をしなくてはならなかった。

 我慢比べである。

 我慢比べは、大体において、先に動いたほうが負けである。

 だが、そんな「チキンレース」に耐えられないで、何ら現状が変わらないのに、「レベル7」などと言う「ちょっかい」を出されると、途端に怯えだして、それまで原発容認派であった者でも、緊張が切れて、反対派に鞍替えしちゃったりもするのである・・・。

 ネット上にも、そのような忍耐のない者が多い。

 「強靱なる精神を持つ狂人」とも言われる私は、「レベル7」決定と言われても、最初の基準として「人体に影響を与える数値」を注視しているので、何ら、心が揺れ動くことはない。

 だが、ネットには、日々、真新しい情報に惑わされ、コロコロ主張を変える人もいて、その迷走には目を覆うしかない。

 そういった人物は、現実に即した思想と、物事の根源を見据える視線を持ち得ないのだな。

 だから、言い訳ばかりの人生になる・・・。

 そして、そんないい加減な主張を偶然に見かけ、選択肢がそれしかなく、同調しちゃう奴も非常に多い。

   ◇

   《レベル7引き上げは専門家の判断…首相 (読売 2011年4月12日(火)21:15)》

 <菅首相は12日、首相官邸で記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所事故の暫定評価の「レベル7」への引き上げについて、「専門家の判断だ。何かが遅れた、(事故を)軽くみたということは全くない」と述べ、対応に問題はないとの認識を示した。・・・>

   《原子力安全委、3月23日にレベル7の可能性認識 (産経 2011/04/12 20:56)》

 <原子力安全委員会の代谷誠治委員は12日、経済産業省原子力安全・保安院が福島第1原発事故の深刻度を国際評価尺度(INES)の暫定評価で「レベル7」としたことについて、3月23日の時点でレベル7に相当する危険性があると認識していたが、これまでに暫定評価の見直しを保安院に求めなかったことを明らかにした。・・・>

 ・・・これらの記事を読むと、発表はあくまでも日本の安全・保安院に拠ることが分かり(パニックを大きくすることは分かっているだろうに・・・)、

 そして、菅が、その判断に絡んでいることが分かる。

 何故、今、「レベル7」の発表をしたのか?

 簡単なことである。

 菅が、地方選の敗北を誤魔化すためである・・・。

 菅は、被災地視察も、選挙戦終盤で行なって見せた。

 こいつ、こんな絵ばかりをかいて生きている。

 もはや、状況の「一発逆転」などはあり得ないのに、「まだ大丈夫、まだ大丈夫」とストーカーのような心理で権力に固執している。

 純粋な政治意識は、とうに喪失しているらしい・・・。

 おそらく、余震は、こいつが首相を辞めない限りは収まらないだろう。

   ◇

 明日は、「何故、余震が起こるのか?」です。

                                         (2011/04/12)

[東日本大震災(東京の私の思い・30 「何故、余震が起こるのか?」)]

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☆今日も残業でした。

 実は、4/16から新体制で、現在の上司が異動する。

 で、明日(4/14)は、現在の上司が休みで、明後日(4/15)は私が休みである。

 そして、今日、私は、他の従業員が簡単には出来ない作業を行なっていたのだが、定時になっても上司から「残業依頼」がないのだった。

 姿も見えなかった。

 でも、私の仕事を代わってくれる者もなく、私は、勝手に残業した。

 つまり、現在の上司は、私に「残業依頼」をするのが億劫だったので、もう異動して私に会わないことをいいことに、私をほっといて、ずらがって(帰宅して)しまったらしいのだ^^;

 私は、大体の場合において、残業の申し出を断わったことなく、いつも二つ返事で応じていたのに、そんな私に上司は「残業依頼」を言い辛かったのであろうか?

 確かに私は、いつも下半身裸で仕事をしているが、だからと言って、人を見かけで避けるのは良くないと思う。

   ◇

 さて、下らない話からはじめたい。

 みんな、彼女にフェラチオ(口淫)をしてもらったことあるかな?

 してもらっていて、その刺激で、あまりにオチンチンが超勃起して、彼女の口から飛び出て、彼女の鼻っ面をデコピンみたいに強打してしまったこともあったことと思う。

 ・・・「地震」とは、そういうものなのだ。

   ◇

 地震とは、主に、地球を覆う、幾つものプレート(固い岩板:地殻+最上部マントル)の複合部で起こる。

 それらが、噴き出していたり、衝突したり、お互いに異なる方向にスライドしたり、沈み込んだりしての結果として地震が起こる。

 東日本大震災を生んでしまった三陸沖地震は、海溝沈み込み型である。



 写真の中の「日本海」の表記は、「日本海溝」と書こうと思って、「溝」の字が分からなかったので、後から調べて付け足そうと思ったら、忘れて写真を撮ってしまったので、皆さん、「日本海溝」との補完をお願います。

 もちろん、舞台は太平洋です^^;

 それから、なんで、日本なのに、「北アメリカ・プレート」なのかと申しますと、以下の図の如くです。



 青の斜線部分が「北アメリカ・プレート」で、偶然にも飛び出たツノ状の出っ張りが日本に掛かっているのです。

 日本の国土は、以下の図のように、四つのプレートが接合している上に存在しています。

 それらが、マントルとかホテトルの流れに乗って、押したり引いたりせめぎ合っていまして、地震が多いのもムベなるかな、なのです。



 さて、日本の東北の乗っかっている「北アメリカ・プレート」西部突端は、「太平洋・プレート」に沈み込まれています。

 どうしても、「北アメリカ・プレート」も引っ張られます。



 引っ張られた「北アメリカ・プレート」は、ある一定の限界で「反作用」を起こします。



 この時、地震が起こるのです。

   ◇

 ・・・陸と海が平穏に存在していました。

 

 しかし、海のほうで、陸の乗っかっている「北アメリカ・プレート」が、日本海溝に沈みこむ「太平洋・プレート」に引っ張られ、大きな歪みを生じさせられます。



 プレートの歪みは、正常になろうと跳ね返ります。



 これが地震です。

 海溝附近で起きたので、その振動は津波を生み、揺れとともに、陸を襲います。



 かように、震源地のほうは、傷を残しつつも、最大の運動は終えた。

     

 しかし、その周囲の土地では、多くの歪みを、「点」や「線」の形で残している(オレンジで強調)。



 その「歪み」が、常態に戻ろうと「反作用」を起こすのが、<余震>である。



 先ほどの、この図を見てもらえば分かり易いが、「北アメリカ・プレート」西部は、スティック状になっている。

 今回のスティック状の東で起こった地殻運動は、容易にその反対側(4月01日19時49分頃 秋田県内陸北部) に作用する。

 また、スティック状の突端(4月12日08時08分頃 千葉県東方沖)にも作用する。

 もちろん、スティック状の対岸の「フィリピン海・プレート」でも影響が起こる(3月15日22時32分頃 静岡県東部)。

 震源からスティック状の突端を中心に反比例に位置にあるユーラシアプレートの一部では、かなり頻繁に影響があった(3月12日03時59分頃〜4時32分頃〜5時42分頃 長野県北部)。

 本震が余震を生み、その余震の規模があまりにも大きいので、更なる余震を生んでいるのが現状。

 ちなみに、本震の前兆の地震を「前震」と言うのだが、3/11の本震の51時間前に、震源から数十km程と近いところで震源とするM7.3の地震が起きている。

 また、その前震にさえも余震があったのだ。

   ◇

 もう一つ。

 今回の地震で東京が大規模な被害から逃れたのは、「フィリピン海・プレート」の存在があるそうだ。

     《地殻の破壊、茨城県沖で止まった…その理由は? (読売 2011年3月24日14時45分)》

 <東日本巨大地震を引き起こした地殻の破壊が茨城県沖で止まったのは、フィリピン海プレート(岩板)によるものであることが、海洋研究開発機構の調査でわかった。
 地殻の破壊は、宮城県沖から北と南へそれぞれ進んでいったが、南下していった破壊は、茨城県沖と房総沖の境にある同プレートの北東端でちょうど止まったとしている。
 一般に、余震の発生領域は、地震を引き起こした地殻の破壊が起きた領域とほぼ同じであると考えられている。同機構がこれまでの探査で分かっていた茨城県沖の地下構造と、余震の発生領域を比較した結果、余震の発生領域の南限がフィリピン海プレートの北東端に一致していることが判明。同プレートの北東端が、地殻破壊の房総半島沖への南下を食い止めたとみている。
 日本列島の太平洋沖合では、東日本をのせた北米プレートに太平洋プレートが沈み込む一方、西日本をのせたユーラシアプレートにフィリピン海プレートが沈み込んでいる。
 しかし、関東地方では地殻構造が複雑で、北米プレートの下にフィリピン海プレートと太平洋プレートが沈み込む3重構造。茨城県沖は太平洋プレートの上にのるプレートが、北米プレートからフィリピン海プレートに代わる場所にあたっている。
 同機構の小平秀一上席研究員は「東海地震や南海地震の発生にかかわるフィリピン海プレートへの巨大地震の影響を評価していきたい」と話している。

                                >

 ・・・となると、心配されている、今回の地震の余震としての首都直下型巨大地震は起こらないな(適当な意見・・・)。

   ◇

 では、寝ます^^

                                                   (2011/04/13)

[東日本大震災(東京の私の思い・31 「<レベル7>への疑問を語った記事集」)]

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☆私は、初めて、今回の大震災絡みのニュースで泣いてしまった。

 民主党首脳から漏れた、意味なき、当然、科学的な根拠のない、「イメージでの危険視」で、心なくも語られた「(福島第1原発から半径30?圏内には)10年から20年住めない」発言に対しての、

 福島・飯館村長の涙の抗議に共感し、歯軋りして悔しくて泣いてしまった。

 民主党政権に対しての怒りもそもそもだが、事実でない状況を、「イメージでの、事実と異なった危険」に、ヒステリックになって、安全地帯で騒ぎ立てている多くの日本国民に腸が煮えくり返っている。

 お前ら、そんなにまで、バカな感情をさらけ出してまで生きてぇのかよ!

 と、思った。

 ・・・どうしてくれようか・・・。

   ◇

   《IAEA「チェルノブイリと全く異なる」 福島第一事故 (朝日 2011/04/13)》

 <国際原子力機関(IAEA)のフローリー事務次長は12日、日本政府が福島第一原発事故を国際評価尺度(INES)で最悪のレベル7に引き上げたことを受けてウィーン本部で記者会見し、1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故とレベルは同じでも、事故の構造や規模では「全く異なる」と述べた。
 フローリー氏は、チェルノブイリ事故では原子炉の試験運転中に大きな爆発が起きて放射性物質が広範囲に拡散したのに対し、福島第一原発事故は運転停止後に起き、原子炉の圧力容器の爆発もなかった点などを指摘した。
 日本側は、79年の米スリーマイル島原発事故と同等のレベル5とする暫定評価結果を先月18日に発表してから、今回レベル7に引き上げるまでに約1カ月を要した。このため、住民避難などの対応に遅れが出たとの指摘もあるが、フローリー氏は「INESは事故の深刻度の尺度であり、対応とは関係ない」と説明。仮にレベルを早く上げたとしても、日本政府の初期対応に違いはなかったとした。
 フローリー氏はまた、福島第一原発事故の状況を「依然とても深刻」とした上で、原子炉冷却に必要な電源の復旧作業などで「回復の兆しもある」とした。(ウィーン=玉川透)>

   ◇ 

   《福島レベル7 「最悪」評価はおかしい チェルノブイリとは全く違う (産経社説 2011/04/13)》

 <福島第1原子力発電所の事故に対する国際評価尺度(INES)が、急遽(きゅうきょ)「深刻な事故」とされる「レベル7」に引き上げられた。経済産業省の原子力安全・保安院が、内閣府の原子力安全委員会の見解などを踏まえて発表した。暫定評価とはいえ、レベル7の意味は非常に重い。
 INESの基準で最も重いレベルに相当するだけでなく、25年前に起きた史上最悪のチェルノブイリ原発事故とも並ぶからだ。日本政府の発表によって、世界の抱く福島事故の印象は、チェルノブイリ事故と完全に二重写しになって焼き付いてしまう。
 ≪保安院の発表には矛盾≫
 菅直人政権は、レベル7評価の及ぼす影響を理解していないのではないか。事故の実態を国際社会に正しく伝え、誤解を是正していく活動に直ちに取りかからなければならない。
 保安院の発表には矛盾がある。福島事故で放出された放射性物質の量は、チェルノブイリの10分の1に過ぎないと認めているではないか。レベル7の根拠は、2号機が爆発した3月15日ごろの数時間、最大で毎時1万テラベクレル(テラは1兆)の能力を持つ放射性物質が外部に放出されていたと報告されたことである。しかし、今はその1万分の1に減っている。
 経済産業省が事故後1週間で示した暫定評価は「レベル5」であった。それが今の時点で、いきなり7に引き上げられると、誰しも事態の急な悪化を想像してしまう。あるいは、何か深刻な状況を隠しているのではないかと疑心暗鬼にかられかねない。
 一時的にレベル7の適合要件を満たしていたからといって、それだけで結論を下すのはいかがなものか。評価を引き上げ、発表を急がないと事故が拡大するという局面だろうか。だが、そういう要素は何一つない。唐突感と驚きを振りまいただけである。
 福島事故とチェルノブイリ事故は重大度が全く違う。チェルノブイリ4号炉は、運転中に暴走して大爆発を起こし、炉心ごと吹き飛んだ。だから外部にばらまかれた放射能の量も汚染面積も比べものにならない。
 福島事故では放射線被曝(ひばく)による死者が皆無であるのに対し、チェルノブイリでは約30人の発電所員らが死亡している。
 福島では、4基の原発から放射性物質が漏れたのに加え、収束に日数を要しているものの最悪の方向には進んでいない。
 国際関係では、東京などに拠点を置く海外企業の日本脱出に拍車がかかる可能性がある。外国からの観光客も日本を避ける。日本からの輸出産品への規制がさらに強まる恐れもある。
 環境問題の打開のため、原発活用に舵を切ろうとしていた諸外国のエネルギー政策に及ぼす影響も一段と深刻なものになる。
 1979年のスリーマイル島事故以来、凍結されていた国内原発の建設再開に着手していたオバマ米政権は、計画の見直しを余儀なくされかねない。
 菅政権は、レベル7への引き上げに際し、世界に波及していく負の衝撃波を検討したのか。国際感覚が問われよう。
 ≪心配な輸出品への規制≫
 国内へのレベル7ショックも甚大だ。相次ぐ大きな余震だけでも国民の平常心は揺らいでいる。そこに原発事故の深刻化を誤解させかねない発表が追い打ちをかけることになった。
 東電以外の他電力の原発も運転継続が難しくなりつつある。首都圏や東北では、今夏に予想される電力不足の深刻化が心配だ。
 大量の放射性物質を飛散させたチェルノブイリ事故でも、白血病の増加は確認されていない。政府はその科学的事実の周知に力を注ぐべきである。チェルノブイリでの最も深刻な後遺症は、被災者の心的外傷後ストレス障害(PTSD)である。
 日本でもその予防に努めるべきときに、不安を肥大させるだけのレベル引き上げは、不用意の一言に尽きよう。原発周辺住民の退避問題についても、非常時における対外発表手法の改善が望まれる。今回の福島原発事故は、人災と天災の境界線上に位置するものである。日本の原子力発電の安全性回復に向けた努力を丁寧に世界に伝達していきたい。
 事故レベルの確定は、その後でもよかったはずである。>

   ◇

   《「レベル7」引き上げ 必要以上に不安感じることない(産経 2011/04/13)》

 <工藤和彦・九州大特任教授(原子炉工学)の話「全体として大変厳しめに評価したという印象だ。従来の『レベル5』から2段階上がったからといって今後の危険性が増したということではなく、あくまで現状を評価したものだ。これまで事故の初期に放出された放射性物質の総量を把握しきれていなかったが、予想以上に多かったことがわかったということだと思う。福島第1原発はかろうじて小康状態を保っている状況で、余震が続いていることもあり予断は許さないが、必要以上に不安を感じることはない。
 今、明らかになっている放出された放射性物質の総量については、水素爆発直後の影響が大きいと思う。現在もある程度の放射性物質の放出は続いていると思われるが、周辺のモニタリング調査の結果を見ても、放射線量の値が上がっているわけではない。事故直後から右肩あがりに放射線量が増えているというより、やはり事故の初期の影響が強いのではないか。
 同じ『レベル7』でもチェルノブイリ原発事故と比べて放出量は1割程度であり、様相が異なる。今後は、原子炉をきちんと冷却するシステムをつけて、確実に冷やすことができるようにする必要がある」>

   ◇

   《「レベル7」引き上げ チェルノブイリとは状況違う (産経 2011/04/13)》

 < チェルノブイリ原子力発電所があるウクライナの国家科学技術センター所長、リュドウィク・リトビンスキー氏(核物理学)の話「福島第1原発の暫定事故評価がチェルノブイリ原発と同じレベル7に引き上げられたといっても、レベルの設定は客観的な指標にすぎず、チェルノブイリと同じ事態になることを意味するわけではない。福島の事態の危険性はチェルノブイリの10分の1以下だろう。
 チェルノブイリを超える汚染が拡大するとの見方にも賛成しない。
 仮に、原子炉内の放射性物質の半分が大気中に漏れ出たとすれば、チェルノブイリ同様の結果になるだろう。しかし、福島ではそうした事態は起きていない。原子炉の爆発や火災も起きていないし、一定の時間にわたり格納容器などの閉じこめ機能も働いていた。
 福島の場合、想定を超える高さの津波が襲ったという構造上の要因がある。さらに原子炉1基につき、常時100人以上が働いているのが世界の基準だ。ウクライナの場合は補修要員を含めて300人はいる。この点はどうだったのか。人数が少ないと、複数の原子炉で複数の問題が起きたときに対応しきれない」>

   ◇

   《産経抄 4月13日 (2011/04/13)》

 <・・・昨日、政府の原子力安全・保安院は唐突に福島第1原発の危険度を「7」に上げると発表した。最悪といわれた旧ソ連のチェルノブイリ原発と同レベルだという。これまで冷静に構えていた人でさえ「そんなにひどいのか」と不安を感じてしまう。
 ▼よく聞けば事故発生当時、数時間に放出された放射性物質量が7に該当した。その後は急激に下がり、チェルノブイリの1割となったにもかかわらず、レベルを5から一気に上げたという。いわば1カ月さかのぼり「危険」を強調しているようなものだ。
 ▼それならなぜこのタイミングなのかと思う。同じ遅ればせなら、原発や国民の気持ちがもう少し落ち着いてからでよかったのではないか。これでは政府が国民と一緒にオタオタしていると国際社会から見られてしまう。>


   《「レベル7、誇大評価では」 ロシア原子力企業社長 (朝日 2011/04/14)》

 <ロシア国営原子力企業ロスアトムのキリエンコ社長は13日、日本政府が福島第一原発事故を国際評価尺度(INES)で最悪のレベル7に引き上げたことについて、「日本政府の決定は理解しがたい。不可解だ」と述べ、保険の免責など経済的な動機に基づいた誇大評価ではと疑念を示した。
 イタル・タス通信によると、訪問先の中国で記者団に語った。ロシア側の評価では「レベル5か6」と主張、「放出された放射能もチェルノブイリ原発事故の10%以下だ」と強調した。
 ロシアは原子力を成長産業と位置づけ、原発の輸出に力を入れている。(モスクワ=副島英樹) >

   ◇

   《「正当にこわがる」難しさ (産経 論説委員・長辻象平 2011/04/14)》

 <・・・日本にとって不運なのは、福島事故の外見がチェルノブイリ事故に酷似していることだ。爆発したことや壊れ方が似ている。放出された放射能の量や質も、舞い上がった高さも、全くレベルが違うのだが、国際社会はそう見てくれない。しかも、国際評価尺度で、チェルノブイリと同じ最悪の「レベル7」との評価を日本政府が下してしまった。
 25年前の今月26日にチェルノブイリ事故は起きた。現在までの死者は「58人」。国連機関などによる公式調査の結果である。ときおり耳にする「数十万」などの数字は、放射能への恐怖が人々の心理に拡大投影された幻の死者数だ。
 人体や環境への放射能の害はあなどれない。しかし、問題にならない線量に怯(おび)えるのも困りものだ。・・・>

   ◇

 これもまた、腹が立つ。

 バカ親子は、妄想の中で、死ねッ!!!

   《福島ごみ「受け入れるな」 川崎市に苦情2000件超 (スポニチ 2011/04/13)》

 <川崎市の阿部孝夫市長が福島県などの被災地を7、8両日に訪れた際、災害廃棄物処理の支援を表明し、川崎市民らから「放射能に汚染されたごみを受け入れるな」などの苦情が2千件以上寄せられていることが13日、市への取材で分かった。担当者は「汚染ごみは運べるはずがない」と説明、対応に追われている。
 川崎市は2007年の新潟県中越沖地震でも、柏崎市の粗大ごみを鉄道輸送で受け入れ、無償で焼却処理した実績がある。今回も阿部市長は福島、宮城、岩手の3県などに支援を申し出たものの、ごみの量が桁違いに多く単独で処理できないため「国主導で支援したい」(処理計画課)と、計画は白紙状態だ。
 ところが8日以降、同課への電話や市長へのメールで「絶対に福島からごみを受け入れるな」「(福島市出身の)市長の売名行為だ。リコールする」などの苦情が殺到。「川崎市民だけの問題ではない」と、埼玉や千葉県、米国からも反対意見が相次いでいるという。
 ネット掲示板「2ちゃんねる」やツイッターでも話題に上っており、「小さい子どもがいて不安」といった、女性からの訴えが大半を占めるようだ。担当者は「行政不信に陥っているようだが、これでは復興の妨げになる」と困惑している。 >

 そもそも、現時点において、「深刻な汚染ゴミ」など存在しない。

 軽微な「汚染ゴミ」さえも、その移動は国に規制されている。

 そして、キチガイ染みた多くのクレーム。

 何重に張り巡らされた誤認の数々・・・。

 やっぱり、この国は狂っているのか?

                                                      (2011/04/14)

[映画まとめ語り 『ザ・ライト』『コナン15』『しんちゃん19』『エンジェルウォーズ』]

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☆何本か観ている作品があるのだが、観てからかなりの期間が過ぎてしまっている。

 とりあえず、今回は、先ず、比較的、観たばかりの作品から感想を書きます。

   ◇

   『ザ・ライト 〜エクソシストの真実〜』



 実は、この作品、高校生の姪と母親と3人で、公開日に観に行ったのだが、ちょっとしたトラブルがあり、私は見なくて、姪と母親も遅刻、上映が始まってから30分くらい経って館内に入って行ったのだった。

 見終えて二人は、「なかなか面白かったよ。途中入場だったけど、話もちゃんと理解できた^^」と言っていて、

 後日、私も見るに辺り、二人が、物語がどこまで進んでから見始めたのかを意識しつつの観賞となった。

 確かに、30分遅刻しても、鑑賞に問題のない作品であった。

 最初は、神に懐疑的な面もある主人公が、父親の葬儀屋の手伝いや、また、それを継ぐのが嫌ってこともあり、神学校に入学し、優秀な成績をおさめる流れがゆっくりと語られる。

 正直、そのエピソードが、後半の展開に爆発的に活きる訳でもなく、また、いちお、事実を基にした話という触れ込みだが人間ドラマに深みが加わるわけでもない。

 主人公は、神に懐疑的で、ひいては、つまり、悪魔に懐疑的な、わりと普通な男(イケメンではある)なのだが、

 そこここに、俗な、ホットパンツの女が登場したり、バイクの荷台で風に髪をなびかせている女が微笑んできたりと、主人公の性への衝動を表現したいのかもしれないが、描写と言うか、テーマとの絡みがかなり薄味なので、何の意味も成してない。

 でも、なんか、のんびりと見れる作品ではあった。

 主人公は、「エクソシスト(悪魔祓い)」を学ぶ為に、バチカンに行き、アンソニー・ホプキンス演じる老エクソシスト・ルーカスを訪ねる。

 ここからが比較的面白い。

 ルーカス神父の悪魔祓い行為は、広義でも狭義でも、何がポイントなのか分からないのだが、アンソニー・ホプキンスの坦々とした演技で、「そんなものなのかなぁ」とも思わせられる。

 最近、『花と蛇3』を見たのだが、作品上のSMの調教段取りと言うものが、私のSM哲学とは全く異なっていたのだが(もっとも、SM小説の大家の映画化作品に私が物申すのもおこがましいが)、今回の作品の悪魔祓い行為も、なんか作法的に解せない点は否めない・・・。

 ルーカス神父は、終盤では悪魔に憑かれ、主人公が対決しなくてはならなくなる。

 神への懐疑と経験不足、そして作品上の「悪魔祓い」事例の少なさ、足りないものだらけの中で、主人公は悪魔と対決する。

 私は、ここは、『ロッキー』みたいな<男の戦い>として脳内変換して楽しんだ^^

 悪魔との戦いは、禅問答というか「言葉遊び」で決着する。

 ちょっとずっこけた。

 『ネバー・エンディング・ストーリー 第2章』の、物語クライマックスでの、悪の女王に対しての<逆転サヨナラ満塁ホームラン>みたいな魔法のひと言「女王の心に愛を!!」みたいで、・・・私は嫌いじゃない^^;

   ◇

 私は、昨日・今日と有給休暇を取っていて、実は福島県をさりげなく訪れる予定であった。

 苦難のうちにある人物などと交流することはなく、自分個人だけで彼の地に行き、自己完結し、その報告を世間に訴えようと思っていた。

 しかし、行程を考えると、どうしても、現地での給油が必要となるも、その段取りがつかず、ガソリン携行缶も手に入らず、やはり、断念せざるを得なかった。

「くそっ、オレは何の為に生きているか分からねぇ・・・」と虚脱状態の中で、悔しさ紛れで、昨日は、今週公開の映画作品を日に3本見た。

   ◇

   『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦』



 正直、今回の「映画 しんちゃん」はパッとしなかった。

 作品的にはきっちりと作っていたのだけど、映画的な「打ち上げ花火」がなかった

 前々作(クリック!)の「しんちゃん家族オール動物化」や、前作(クリック!)などにあった、作品を牽引するような「しんちゃんの未来の嫁さん登場」なんて大きな興味を惹く要素がなかった。

 やや「おなら」と言う準下ネタに頼りきりのきらいもあったが、展開自体は、こまめにギャグを挿入して面白かったのだが・・・。

 今回のヒロイン・レモンは、スカシぺスタン国の少女スパイなのだが、先の『のび太と鉄人兵団』(クリック!)のリルルよろしく、主人公を騙していた悪女である。

 このような役は、どうしても、北朝鮮の工作員の雰囲気を醸し、リルルなどはそれが明白であった。

 が、レモンにおいては、その連想が起きないほどにぼかされていた。

 しかし、後半になって、スカシぺスタン国のスパイたちによってしんちゃんファミリーが拉致されるにあたって、ぼかしていてさえも、「悪から連想されるは北朝鮮」が溢れ出すのだった。

 クライマックスは、味方になったレモンとしんちゃんの脱出行が描かれるのだが、どうしても単調だった。

 単調と言うか、なんかノンビリしていた。

 そのノンビリさと言うのは、先に見た、古き良き時代のスパイ映画的な『ツーリスト』(クリック!)のスローテンポに似ていた。

 と、考えると、いつも緻密な計算で作品作りをしている「しんちゃん」スタッフなので、「黄金のスパイ大作戦」のタイトルにちなみ、往年の「007」的な展開を模していたのかも知れない。

 なのに、大震災の渦中でもあり、私に作品を隅々まで堪能する余裕がなかったのだろうか?

 観ている最中にも、大きな余震がありましたし、映画館と言うものは、ある意味、逃げ場の少ない密室なので、ちょいと肝を冷やされた。

 それから、しんちゃんが、ヘーデルナ王国を脱出する際、通路で、流し込まれたトロロイモから逃げるアクションがあるのだけど、

 あそこ、全然説明不足だけど、映画『シャイニング』を模したシーンがあったよね。

 もしかして、あのような遊び心は、作品全体に隠されているのだろうか?

   ◇

   『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』



 「しんちゃん」の今年の作品と同じく、今回の「コナン」新作も、前々作(クリック!)の「黒服の男たちとの直接対決」、前作(クリック!)の「怪盗キッドとの勝負」のような目玉テーマに欠けた作品だった。

 が、「コナン」においては、コナンと蘭や園子や哀、阿笠博士や毛利探偵、少年探偵団との交流が丁寧に描かれていて良い雰囲気が出ていた。

 特に少年探偵団の吉田歩美が全編出ずっぱりで可愛くて可愛くて^^

     ・・・ニット帽のポンポン耳がかわゆす^^

 で、今回の作品を見て思ったのが、「コナン」での、犯人の犯罪行為と、そのトリック解明は、あくまでも作品上の保険に過ぎないのだな、だった。

 明らかに、冒頭の電車爆発脱線首都高暴走や、クライマックスのダム決壊の中での、コナンのターボエンジン付きスケートボードでの活躍の方が楽しいことに気付いたのだ。

 もちろん、ミステリとしてのサスペンス要素がアクションを盛り上げている。

 阿笠博士の発明した「007」的なアイテムも、必ず、作品の重要なシーンで活躍している。

 これらの道具の使用の演出の見事さには、いつも感心させられる。

 また、コナンと蘭との恋愛も、作品の終盤で、必ず、こちらの胸を切なくさせてくれる。

 今回の終幕での、絶体絶命のコナンが、蘭の最後の叫びに反応し、指一本で発動させられる阿笠博士の秘密道具を使ったのはよかった、嬉しい驚きだ^^

 それから、ゲストキャラの冬馬やみずき(メガネ外した後)のキャラデザインを見たら、

 原作の、青山剛昌のくっきりとした描線が、『ぼくのマリー』の竹内桜や、『さよなら 絶望先生』の久米田康治のようなシャープでスタイリッシュな画風であることに改めて気付き、それもまた人気の一要素であることを改めて思った。

ぼくのマリー 5 (ヤングジャンプコミックス)竹内 桜集英社

さよなら絶望先生(25) (少年マガジンコミックス)久米田 康治講談社

   ◇

   『エンジェル ウォーズ』



 これは問題作でしょう。

 はっきり言って、「真面目な作家が、オタク文化に憧れて、その要素をいっさいがっさい詰め込んでみたけど、全く萌えない作品を作ってしまった」てな体裁だ。

 しかし、監督のザック・スナイダーは、硬派な娯楽作品を作らせたらピカイチでもあるので、かなり魅せてくれる。

 序盤の、主人公<ベイビードール>が対決する三匹の巨人武者との対決などは、アクション3Dゲームの亜流のようでいて、解像度も高く粗もなく、見るにあたってのスピード感もほど良く非常に興奮した。

 しかし、肝心の<ベイビードール>の「セーラー戦士」としての肢体をねちっこく、イヤらしい視点で映し出す執拗さが、作り手にはないんだよなぁ。

 もっと、「少女の汗」「少女の粘液」を描写しなくっちゃあ!!

 もっとも、「萌えない」ってのは予告編の時点から薄々分かっていたので、そんな期待を差っ引いて見たのだが、それでも、「やりたいことは分かるが、不親切な、それでいて、妙なトコに拘泥している、ちょいと面倒くさい作品」であった。

 主演の五人の娘は、それぞれが可愛く見えるときもあり、でも、可愛く見えないときもあり、始終、可愛い顔を見せてくれるアニメのヒロインを目指していると考えると役不足であった。

 みんな、正直に言って「少女」でなく、「女」であるのも、見ていて辛いものがあった。

 ただ、主人公の<ベイビードール>は、少女に見える瞬間もあった・・・(不安げな表情と上唇のめくれ具合)。

 想像してみ、少女時代のダコタ・ファニングや「キック・アス」(クリック!)の子や、大橋のぞみや海宝真珠をズラリと並べた『エンジェル ウォーズ』が実現したら、もう、それは「神の世界」であろう^^v

 まあ、それについては、見る男の好みの問題でもあると思う。

 私は、「男は全てロリコンであらねばならない」「あらねば嘘だ!」と思っているのだが、

 私から見たら、ちょいと肉がつきすぎの、全く淑女に見えない小向美奈子に熱狂する人もいるみたいだからな。

花と蛇3 特別版【Blu-ray】クリエーター情報なしTOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

 小向美奈子に比べたら、主演の五人の均整の取れた身体は非常に美しい。

 <ベイビードール>の、ヘソ出しセーラー服から垣間見られる腹筋などは無駄がなく、それでいて割れすぎていることなく惚れ惚れする。

 ・・・財産目当ての義父の陰謀で、精神病院に収容された<ベイビードール>は、そこで「脱獄」のために、四人の仲間と架空の世界に想像を羽ばたかせる。

 幾つかの世界を旅する。

 それぞれ、和風、大戦風、西洋中世風、未来世界風・・・、と、趣向を凝らしているようでいて、全部、同じ雰囲気なので、単調さは否めない。

 ただ、それぞれの世界で、五人の指南役となる男を演じるスコット・グレンは、見る者の「思っていたような作品とは違う内容」の思いの中で、唯一理解しやすいキャラクターであり、やたらと格好よく見える「おいしい役割」を演じていたね^^

 ・・・「地図」「炎」「武器」「鍵」「?」と、五つのアイテムを集めていく<ベイビードール>たちの戦いは、次第に綻びを見せていく。

 そこからが、なかなか楽しかった。

 事務的にミッションをこなしてハッピーエンドへ至ると思われた、単調な作品(最新の映像技術なんて10分で飽きる)が、意外にも悲劇に突き進むのだ。

 そこら辺の「定型外し」が、「萌え指向の定型外しまくり」のこの作品の中で、ザック・スナイダー本来の個性を出した唯一の長所のような気がする。

   ◇

 なお、このサイトで得られる、微少なれどアフィリエイト収入は、全て、大震災の義援金に送るので、皆さん、気になるアイテムがあったら、このサイトを通して買ってみて下さい^^

                                                       (2011/04/17)

[東日本大震災 (東京の私の思い・41 「短信<健康被害なし>」)]

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☆天皇、皇后両陛下の、御高齢にもかかわらずの東北被災地の御訪問、言葉にならない。

 なんと言えば良いのか、その、変な表現だが、両陛下の、国民の苦難に際しての「いてもたってもいられない」お気持ちが伝わってくる。

 ちょっと、言葉が見つかりません。

   ◇

 本日の産経の一面で、やっと報道してくれた。

 「昭和の日」に、妙に相応しい「昭和」の出来事だ。

   《1960年代と同水準、米ソ中が核実験「健康被害なし」 東京の放射性物質降下量 (2011.4.28 22:56)》

 <東京電力福島第1原発の事故で現在、東京の地表から検出される放射性物質(放射能)の量は事故前の数万倍に上る。しかし1960年代初頭にも、海外の核実験の影響で、日本でも同レベルの放射性物質が検出されていた。それでも健康被害が生じたことを示すデータはなく、専門家は「過度な心配は不要だ」との見方を示している。(小野田雄一)
      □パニック起きず
 研究機関「気象研究所」(茨城県つくば市)によると、これまで放射性物質が国内の地表から最も多く検出されたのは63年(昭和38年)6月。東京で放射性セシウム137が、1カ月間で1平方メートル当たり550ベクレル検出された。
 米国や旧ソ連が繰り返した大気圏内での核実験で拡散した放射性物質の影響によるものだ。以降、数年間、1カ月に1平方メートル当たり数十〜数百ベクレルを観測した。
 その後、60〜70年代の中国などによる核実験やチェルノブイリ原発事故(86年)で放射性物質の降下量が一時的に増えたものの、90年代以降、1カ月の地表への降下量はピーク時の1万分の1以下となる0・01ベクレル程度に落ち着いていた。
 「雨が降ると、親や先生から『放射能が含まれているのでぬれないように』と注意された」。都内に住む男性(61)は小学生当時をそう振り返る。ただ、社会がパニックになった記憶はないという。
 1962(昭和37)年度の厚生白書などによると、相次ぐ核実験を受け、国は61年、「放射能対策本部」を設置。同本部は「汚染はあるものの人体に影響はない」と判断していた。このため、水や食品の摂取制限などは行わなかった。
     □4月は数百ベクレル
 都内の放射性物質を測定している「東京都健康安全研究センター」(東京都新宿区)の4月1〜28日の観測によると、同区の1平方メートル当たりの降下量は、最大値が11日の170ベクレル、最低値が12日の4ベクレル。降下量は降雨など天候で大きく増減するが、単純計算すると、月間数百ベクレルとなる。
 同センターは「健康に影響が出ることはないと考えている」としている。
 原発周辺の福島県の1平方メートル当たりの降下量は、測定結果がまとまっていない日も多く、月間降下量が不明で、これまでのところ過去との比較はできない。
     □過度の心配不要
 「放射線医学総合研究所」(千葉市稲毛区)も、現在の東京の地表から60年代と同レベルの放射性物質が検出されていることについて「望ましいことではないが、健康への影響はないと考えられる」とする。
 「このレベルの放射性物質が健康に影響するなら、50〜60年代を生きた世代のがん発生率や死亡率が他の世代に比べ高くなっているはずだが、そうした統計的なデータはない」と理由を説明した。
 ただ、インターネット上には放射性物質とがんの因果関係を結びつけるような書き込みもある。
 「日本人の死因は長らく(1)脳卒中(2)がん(3)心疾患−の順だったが、81年にがんが首位になり、がんで死ぬ人の割合は右肩上がりに伸び続けている。50〜60年代に放射性物質を多くの日本人が取り込み、がんの発症率が高まったためだ」
 この指摘に対し、同研究所は「長寿になるほど、がんの発症率は上がる。がんは複合的な要因で発症するが、がんが増えた一番の理由は、日本人が長寿化したためだと考えられる」と否定。その上で「ストレスがたまると免疫機能が低下し、がんなどの発症率が上がってしまう。神経質になりすぎるのも禁物だ」と過度の警戒に注意を促している。


                                                           >

 この「降下した放射性物質の月別推移」の図表は、あえて、大きく表示しています。


   ◇

 まあ、もはや、このような記事を読んでも、<放射能ヒステリー>キチガイ患者は恐怖し続けるのだろう。

 いまだに民主党を支持している者と同じく、もう「後には引けなく」なってしまっているのだ。

 その、凝り固まった「歪なプライド」の集積が、風評被災者たちの命を奪っていくのだ。

 ・・・「昭和の日」、多くの方が休日でゆっくりしている日に、よくぞ、産経新聞は「実学」の記事を載せてくれた^^

   ◇

 相変わらず、絶不調なので、限りなく記事引用オンリーのエントリーでお茶を濁します・・・。

                                                         (2011/04/29)

[映画『ミスター・ノーバディ』を観た(傑作! 短評でゴメン)]

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☆実は、この作品、存在を知ったのは早朝で、「今日は、仕事を終えて何を見るべぇか?」と、近所の映画館のスケジュールを調べていたら、立川シネマシティで発見されたのでした^^

 どんな作品なんだろう・・・、と作品解説を見たら、

 私の「生涯ベスト」の一つに数えられる『トト・ザ・ヒーロー』のジャコ・ヴァン・ドルマル監督作品でした。

 そして、出演には、私の「生涯ベスト美少女」の一人に数えられる『バロン(テリー・ギリアム監督)』で活躍した「サラ・ポリー」(クリック!)の名がありました(当然、今は中年女性になっている・・・。そして、最近では、サラ・ポーリーと表記されているようですが、私のような昔からのファンは「サラ・ポリー」と言う)。

 出勤前で、内容までも確認する暇はなかったのだけど、コメディだろうと思いつつ、仕事を終えたら観に行くことを決めた。

【映画パンフ】トト・ザ・ヒーロー ジャコ・ヴァン・ドルマルクリエーター情報なしmoviestock2
     この作品、DVDが出てない!(私、VHS版なら持っている)

バロン デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]クリエーター情報なしソニー・ピクチャーズエンタテインメント
     この作品に出てくる少女こそ、私の求める「究極の少女」である。

   ◇

 午後5時で仕事を終え、どう考えても、八王子のみなみ野から、立川駅近くの立川シネマシティ・午後5時50分開映には間に合わないのに、

 根性で車を操り、間に合いましたよ^^v

 途中、車を飛ばしつつ、腕時計を見つつ、「距離とはなんだろう? 時間とはなんだろう? 精神力とは?」と真剣に考えつつ向かっていたら、

 作品が、そのようなテーマを内包していたので、ビックリした^^

   ◇

 傑作でした^^v

 私が『トト・ザ・ヒーロー』を優れていると感じたのは、歴史(時間の流れ)と世界(距離的広がり)を一人の男の人生を通し「全体小説」として描き切っていたからだ。

 「これは途方もない作品だな」と思い、そして、更に、その作品中に出てくる美少女(サンドリーヌ・ブランク)にノックアウトさせられた。

 この美少女には、「シルク」のような繊細さと温かさがあった。

 美少女が出てくるだけで、物語には愛が溢れる。

   ◇

ミスター・ノーバディ ブログ - goo 映画

 ・・・さて、『ミスター・ノーバディ』であるが、更なるパターンを積み重ねているが、基本的には、20年前の作品のテーマと変わらない。

 そのテーマは何かと問われると、正直、困るのだが、西崎プロデューサーみたいな物言いだが「愛」でしかないんだよね。

 その「愛」を描くために、『トト・ザ・ヒーロー』では一人の男の人生を追い、

 今回の作品では、一人の男の人生の可能性を多重に描いたのだ。

 この作品は、人類が死を克服した2092年(この時代の描き方も面白い。火星行きのシークエンスの科学考証もリアルに感じられ、なおかつ斬新だ)、そこで「最後に死ぬ運命を持つ男」として、117歳の主人公の老人がいて、医者やルポライターに思い出(21世紀序盤=つまり現在)を話して聞かせる物語上の体裁を持つ。

 だが、その記憶は、多くの矛盾を孕んでいる・・・、並行して幾つもの人生を生き、何度も死に、結婚も三人の女性としている。

      
     主人公が結婚する三人の少女時代^^

 簡単に言えば、パソコンのアドベンチャーゲームの動画(ムービー)を、話の辻褄抜き、選択肢抜きで、多くの断片をそれぞれ交互に開陳しているような雰囲気なのである。

 それはクライマックスにおいて、謎が1アイディア的なものによることが、解き明かされるのだが、

 それまでの「断片の積み重ね」が、脈絡のない並列を超越し、多くの暗示・隠喩、テーマをはらんでいるのが興味深く、整合性などはどうでも良くなってしまっちゃうのだ。

 確かに、ナレーションに少年の声が混じり、青年は「ボクは予言者なんだ」と、ちゃんと脚本に混ぜ込んではある。

 何度も何度も見なくてはならないのだろうが、正直、私の理解などものともしない豊潤な奥行きがある。

 「エントロピーの不可逆性」や「バタフライ効果」「恋愛感情の不思議」「カオス理論」などの理解が難しいのではないよ、「黒白チェックのベストの意味はなんなんだ?」などと言う疑問がふつふつと沸いてくるのだ。

 ただ、そこで描かれる多種多様な「愛の形」が、私をひきつけてやまない。

 それこそが、この作品のメインだ。

 そこでの美術設定と役者の演技が、ひたすらに私を魅了する。

 エリース役のサラ・ポーリーは、「死の棘」的に、うつ病奥さんになって主人公を苛む。

 アンナと主人公の恋が良かった。

 9歳児のアンナ役も、編みこんだ前髪、ぺッタン胸の水着姿、顔のチンクシャ具合と素晴らしいのだが、15歳のアンナ(ジュノー・テンプル)の、やはり、「シルク」のような繊細さと温かさはなんなんだ、素晴らし過ぎる。

 チョコレートのような甘さを持つ瞳がある。

  

 主人公とアンナが、お互いに愛を貪るのがよく分かる。

 柔らかく温かな肌合い・・・、これが、ジャコ・ヴァン・ドルマルの撮り方なんだろう。

     

   ◇

 また、この作品に限らないが、この作品で何度も繰り返されるのが、愛する者とのベッドでのひと時だ。

 愛し合うこと(セックス)を言っているのではない。

 お互いに、お互いの愛する者の存在を確認しつつ、身体の一部を重ねつつ、愛し、だが、孤独を感じると言うシーンが随所にある。

 これから見る方は、そのシーンに多くを感じて欲しい。

 劇中曲の選曲も耳に懐かしく、子供たちはことごとく美しい。

 今年の私のナンバー1になるだろうか?

 まだ見ていない『ブルー・バレンタイン』が、やや気になりはするのだが・・・。

 なお、この作品、まだまだ書き足りないが、二度か三度見て、もっとちゃんとした感想を書きたいです^^

                                                     (2011/04/30)

[『営業途中に寺社巡り(その21・「ランチガイドも^^v」)』]

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☆忙しかったので、短めです^^

   ◇

 私が、時間に関しては、異常にせっかちなのは有名で、

 上野でデートしたときなどは、先について小腹が減って、一人、浅草でヤキソバを食って、そして、彼女に会って、お好み焼きを食うことになったら、テーブルで対面したときに「なんで、葉に青海苔が付いてるの?^^;」と言われたことがあった。

 カンボジアの遺跡を巡っていても、雇ったタクシーが遺跡前に止まると、一緒に旅した周囲の仲間を振り切って、なんか知らないが、一目散に猪突猛進でアンコール遺跡の頂点に早く行くのでも有名だ^^;

 会社にも早く行くし、バイト先にも早く向かい、近くの駐車場で新聞とか読んで待機してたりする(ちなみに、残業がないときには早く帰る)。

 ・・・で、本日の朝、バイト先から電話があり、「実は、今日はみんな早出を頼んだのだが、ミド蘭君には連絡するのを忘れていた」とのこと。

 私は駐車場に待機していたので、新聞を折りたたみ、会社にすぐに行く。

 バイトのまとめ役は、私がすぐに現われたので驚いていた^^;

 本日の現場は登戸だった。

 今までで最高の量のノルマを課されたが、体調も良く、気候も寒すぎず暑すぎず、順調に終わった。

 後半、雨に降られたが、もう9割がた仕事が終わっていたので、実害はなかった。

 では、登戸で携帯写真を何枚か撮ったので載せて、あたしは寝る^^

     『アパートの二階の通路』

  
     ・・・メチャ狭かった。

     『電柱シルエット』

  
     ・・・電線が切れてブラブラしていて、メチャ痺れた。

 午後3時、忙しかったわりには作業は順調に進み、中国人が働いていたラーメン屋<旺仔(ワンチャイ)餃子>でランチを食す。


     Bランチ・・・680円(申し訳ないくらい安い)

 写真、ショーロンポーの調理に時間が掛かるので、先にラーメン食べちゃってます。

 うまかった。

 特に、ラーメンがサッパリ鶏がら塩で、何よりも麺がずっしり重くおいしかったなぁ^^

 でも、プラスチック製のエコ箸なので、麺が滑り捲くった。

     『浅間神社』

  

 ここ、塚のような小高い丘の上に社が建てられています。

 鳥居には、「地震の時には近づかないで!」と記されていました。

                                                   (2011/05/01)

[東日本大震災 (東京の私の思い・42 「東電管内の人々は、値上げを享受しろ」)]

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☆仕事で失敗して、ちょいと落ち込んでいる。

 私は、自分なりに幾つもの防御策を張って仕事にあたっているのだが、・・・はぁ、隙があったのだろう・・・。

 前にも書いたが、ミス無し記録は、無い状態が続くにおいては賞賛され得ようが、ミスしたら、その時点で「普通の人」である^^;

 こんなときは、彼女に会って慰めてもらうでちゅ

 なので、今日は短信。

   ◇

   《原発賠償4兆円、政府が試算 電気料金値上げ前提 (朝日 2011/05/03)》

 <東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う損害賠償をめぐり、政府内の試算が明らかになった。賠償総額を4兆円、東電の負担を約2兆円と想定して、2020年度までの東電の業績を試算。賠償は最終的に電力各社が10年にわたって負担する内容だ。東電管内は電気料金が約16%上がる前提になっている。 ・・・>

 だから、言わんこっちゃない。

 値上げは避けられなかったが、あんたら、愚民どもの<放射能ヒステリー>による風評被害で、その率は跳ね上がったんだよ。

 政府が負担するのも、私から見たら、至極、当然のことだ。

 実際、健康な生活が全く損なわれない、危険領域からあまりにも隔たりのある暫定基準値などは、政治指導の結果で生まれたものだからな。

 そして、政府の支払うお金は、我々の税金だ。

 税金が上がるのもしょうがないよね。

 ハハハ、あんたらが選んだ民主党政権だよ^^

 うん、自民党政権でも税金アップは起こっただろうよ、でもね、先ほど「風評被害でその率は跳ね上がった」と記したけど、民主党の対応の帰結で税金アップ率も跳ね上がるわけだよ。

 私は、殊更に<放射能ヒステリー>で騒ぎ立てなかったし、一昨年の衆議院選挙のときも、必死で民主党の危険性を訴えてきたつもりだ。

 でも、それを、あんたらに浸透させられなかった。

 だから、その罪もあるし、電気代アップも税金アップも受け入れるよ。

 もちろん、あんたらは、一切の文句は言えない。

 民主党に投票し、原発エネルギーを使用しつつ、それでも、手のひらを返すように非難をはじめたお前らは、その行動の責任を取れ!

 いいか?

 今回の震災は「想定外」なんだよ!

 「想定外」だから、あんなにもの人々が犠牲になってしまった。

 じゃあ、それぞれの自治体に、犠牲者の賠償をしてもらうか?

 それぞれの自治体の政治中枢、その集積の国政を担う民主党に投票したのは、誰だ?

 「脱コンクリート」は、ダム計画を無くし、ひいては原発依存につながる。

 ダムがあれば、風評被害に拠る水不足も緩和されたはずだ。

 「スーパー堤防計画」も無くし、

 「コンクリートから人へ」のスローガンは、翻って、数万人の犠牲者になってしまった・・・。

 現在の民主党の「アナーキー」は、お前らにとって「想定外」だったんだろ?

 だったら、お前ら、反省しろ!!!

 政治や社会に対しての、愚かな非難がすぐに自分に戻ってくるのが「民主主義」なんだ・・・。

   ◇

 それから、予言をしておく。

 おそらく、日本の周囲に存在する「恐喝国家」が、今回の国内賠償金の試算に10倍する額を日本政府に叩きつけてくるのを覚悟しておいた方がいいぞ。

 仮に、菅を辞めさせて、小沢・鳩山サイドが政権を担ったとしても、

 「恐喝国家」に何十兆円の賠償金を払う約束をしてしまうのが目に見えている・・・。

 自民党にさえも「媚半島」「チャイナスクール生」はたくさんいる。

 次回の選挙では、選ぶ議員を熟慮してくれよ、いいか、バカども!

                                                      (2011/05/03)

[東日本大震災 (東京の私の思い・43 「命名[ココア]/映画『100,000年後の安全』を観た」)]

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☆忙しい・・・。

 足早に語ります。

 今日は本職でなく、バイトで、相模原の古淵に行きました。

 ゴールデン・ウィークなので、町には家族で出かけている幼女がいっぱいで、眺めていて幸せでした。

 暖かい天気で、おじいちゃんに抱かれているくびれた手足が可愛い赤ちゃんもいました^^

 鹿島神社に行き着きました。





 いつもならば、家族の健康や生活の向上・日本の繁栄を祈るのだが、

 今日はさすがに、「そろそろ結婚させてくれぃ」と念じた^^

 さて、駅前の区画に、ビン・ラディンの隠れ家のように大きな土地の屋敷があった。

 歩いていると、そこから、犬が吠えてきた。

 大きな敷地に放し飼いにされているトイ・プードルだ。

 私は、この犬を見ると、その目が面白くて、いつも笑ってしまう^^

 で、その家の周回するように道を歩いていたら、敷地内を吠えながらついてくる。

 壁があるのだが、隙間から私を見て、吠えながらついてついてくる。

 面白いし、可愛い^^

 私は、そいつを写真に撮りたく、格子の囲いに戻った。

 しかし、そいつは、私が歩いて行ってると思い込んでいて、敷地内を周回の道に沿って進んでいた。

 バカである^^

 でも、愛すべきバカである^^

「おい! おい!」

 私が何度も呼ぶと、やっとこっちに気付いて、駆け戻ってきた。

 恥ずかしがる様子も無い。

「恥じらいを知らぬヤツだぜ!」

 私はなおも吠える<ココア>にシャッターを切った。

     

 <ココア>とは、私が咄嗟に名づけた^^;

 ・・・作業が終わりに近づいた。

 古淵駅前に戻っていくと、とある保育園にこのような看板が!

 

 看板の上に、風車がいっぱい回っているのは、深い意味があるのだろうか?

   ◇

 先日、映画『100,000年後の安全』を観た。

 いや、昨夜、彼女と見たのは、この作品じゃないぞ^^;

 彼女とは、仲良く『高校デビュー』を見て笑った^^(感想は近日)

 ・・・さて、映画『100,000年後の安全』は、いちお、反原発の内容である。

 評判が良いようなので、私の気持ちに影響が出るかなと素直な気持ちでも観た。

   100,000年後の安全 - goo 映画

 <・・・原発から生まれる放射性廃棄物の放射能レベルが生物に無害になるまでには、最低10万年を要すると考えられている。これは、放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリー。(作品資料より)・・・>

 だそうだ。

 しかし、くだらなかった。

 何ら具体的な表現を用いず、延々と「超ド級の危険物」として、放射性廃棄物の恐怖を煽り続けていた。

 もう、「危険」は前提で、それについて語るつもりはない様だった

 フィンランドの孤島に作られる「オンカロ」と呼ばれる放射性廃棄物最終処理施設の「あり方」について、関係者が素人みたいな問答を繰り返す。

 この施設は22世紀に完成するそうで、その地下深くへ掘り進む発破工の作業が交互に描かれる。

 メチャクチャである。

 なんで、延々と発破工の作業を見せられなくちゃならないのか?

 つまり、この作品は、現時点では、語るべき「気持ち」だけはあるが、見せるべきものはない状況なのである。

 トンネルは、現在、誰が歩いても何ら害のないトンネルに過ぎないのだが、あたかも、そこが放射能で充満しているかのようなこけおどしのイメージを被せている。

 私は呆れたと言うか、飽きて、少し寝た^^;

 しかし、アート系の作品を手がけてきた、この作品の監督は、論理的でないが、なんか、妙に見てて心地良い映像をこさえている。

 インタビューを受ける者たちの表情や手振り見振り、トンネルの非日常空間の描写、章立てされた作品の、それぞれの章のダーツの標的のような絵柄と警告のような効果音、「内容がない」のに、なんか面白いのであった。

 だから、この作品を評価する多くのバカな人は、この作品に騙されてしまうのだろう。

 また、「10万年」と言うキーワードに、私が子供の頃に見た茨城は水戸の歴史館の庭に、石碑のように存在していた<タイムカプセル>に感じたような、未来とつながる物への「畏怖」みたいなものは全編を通して漲らせていた。

 「オンカロ」と言うネーミングにも(「秘された場所」の意らしい)、カリスマがある。

 とにかく、この作品には、欧米人の放射能への「言い知れぬ恐怖」が充満している。

 私は、一般の欧米人の知能指数は、あまり高くないと感じている。

 いまだに、自国の字さえ読めない者もいるらしいし、

 672円の買物をする時に、気を利かして1000円札と172円を渡したりすると、その利便を計算できないのが外国人である。

 放射能の恐怖も具体的に解明しようとさえしない。

 具体的に考えたら、十万年間に思いを馳せようなどとは思うまい。

 だから、十万年後の世界を想像すること自体も異常だが、それに明快な答えを出せないのも異常だ。

 作中、十万年前のネアンデルタール人も理解できないのだから、十万年後の人間の考え方など分からないと言うのだ。

 私に言わせたら、「お前ら、根本的に狂ってるわ!」である。

 答えは簡単なのである。

 私などは、少なくとも、このようなイメージを起こせる。

「人類は、200年以内に、放射能の恐怖を科学で克服できる」

 「オンカロ」の10万年間に対し、下らない想像をするよりも、

 科学が放射能を研究し尽くし、大気中での無効化か、身体的な無効化を想像する方が、自然のことであろう。

 こんな作品を有り難がって鑑賞する人が多いのには驚く。

 反原発の人に言いたいのは、仮に、全ての原発がなくなっても、放射性廃棄物は、もう、充分すぎるほど、世界中に存在してしまっているからね^^;

 例えば、こんなんさえある。

     《防護服など放射性廃棄物大量発生 先見えぬ原発ごみ処分 (産経 2011/05/03)》

 <東京電力福島第1原発の事故対応で、現場で発生したゴミの処理が深刻な問題として浮上している。水素爆発による瓦礫(がれき)のほか、高い放射線量を防ぐための使い捨て装備など、厳重管理が求められる放射性廃棄物が大量発生しているが、処分の見通しは立っていない。
 ■先例
 遠隔操作の重機を使った撤去作業が本格化している大量の瓦礫。参考になるのが、日本で初めて商用原発の廃炉が進められている日本原子力発電・東海原発(茨城県東海村)の例だ。
 同原発で解体に伴うコンクリートや金属などの廃棄物の総量は約20万トン。このうち放射性廃棄物となるものは約12%、2万3500トンと見込まれている。
 廃棄物を減量するため、可能な限り焼却、切断、破砕などの処理を施し、専用ドラム缶に入れて貯蔵建屋で厳重保管する。東海原発での実績は、平成22年末までで計510トン、ドラム缶約1460本分にのぼり、原電も「ノウハウは福島第1原発に十分生かせる」と自信をみせる。
 ■毎時900ミリシーベルトも
 だが事前に核燃料を取り出して作業が行われた東海原発と違い、今回問題となっているのは、福島第1原発の瓦礫などが発する高い放射線量だ。
 福島第1原発で回収された瓦礫からは、おおむね毎時100〜200ミリシーベルトの放射線が出ており、中には毎時900ミリシーベルトと高線量のものもある。
 瓦礫はコンテナに詰められ、敷地内のグラウンドに“野ざらし”にされているが、コンテナから1メートル離れた場所の線量でさえ、毎時1〜2ミリシーベルトという。
 国際原子力機関(IAEA)の基準では、年間0・01ミリシーベルト以上の放射線を出せば放射性廃棄物として扱うとされているが、「高レベルの放射性廃棄物と、そうでないものが、一体どれくらいの量になるのか見当がつかない」(東電)。
 近畿大原子力研究所の杉山亘講師は「放射線レベルの高低にかかわらず、福島第1原発の瓦礫は放射性廃棄物として扱い、しっかりと管理する必要がある」と、放射線量レベルによって区分しようとする東電の考え方に懸念を示す。
 ■使い捨て装備
 作業員が身につける防護服やマスクなど、復旧作業に伴って大量に出される装備も放射性廃棄物になる。
 通常、防護服は専用のランドリー施設で洗濯して再利用するか、放射線量が高い場合は焼却し、灰を放射性廃棄物として処分する。
 だが、今回の東日本大震災の影響で、専用のランドリー施設などが使えず、防護服は“使い捨て”。毎日、数百着の防護服がポリ袋に詰められ、敷地内の倉庫に積み上げられている。4月末時点で約4万着に達したという。
 ほかにも、東電社員や作業員らが排出する食料品の容器など生活ゴミや、排泄(はいせつ)物も低レベルの放射性廃棄物扱いになるという。
 東電は「現在は特定の場所でしっかり管理しているが、処分方法のメドが立たない。保管場所にも限界がくる」と、問題の深刻さを認めている。(原子力取材班)>

 ・・・良かったですね。

 反原発の方は、これで、まだまだヒステリーを継続できるよ^^ 良かったね^^

 私ァ、寝る・・・。

                                                    (2011/05/04)

[今日のお宝・3 <VHSでしか出てない映画作品>]

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☆すまん、忙しくて…、っちゅうか、色々あって更新が出来なかったが、やっつけで10分で更新する。

 新作『ミスター・ノーバディー』(クリック!)の傑作具合で脚光を浴びているジャコ・ヴァン・ドルマル作品だが、私、この方の処女作であり、DVDでは未発売の『トト・ザ・ヒーロー』のVHSを持っているので、自慢しておく^^

     

 主人公のお姉さん役の美少女が、メチャクチャ、チャーミングでごわすよ^^v

   ◇

 また、昨日、久し振りに、3本1000円のアダルトビデオを買って帰宅した。

 安いけど、私が吟味したものであるから、極上の女たちですぞ!^^v

働くオンナ 30 [DVD]クリエーター情報なしプレステージ

ウリをはじめた制服少女 83 四ツ谷ウリ少女[DVD]クリエーター情報なしプレステージ

人妻、一期一会 [DVD]クリエーター情報なしプレステージ

 ・・・しかし、帰宅したら、姪っ子が来ていたので、私は鑑賞を断念・・・。

「なんで、いるんだよ?」

「ゴールデン・ウィークじゃん^^」

「今日は泊まっていくのか?」

「うん^^」

「・・・、・・・」

「・・・、・・・!?」

 てな感じだったので、ブログ更新する意欲が消えたのだった・・・。

                                                   (2011/05/06)

[映画『高校デビュー』を観た]

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☆文筆衝動の絶不調は続いているのだけど、短信ながらも頑張って書きます。

 とは言え、この作品、「中学時代をクラブ活動に明け暮れていた主人公が、高校入学を機に恋愛を志向し、ひょんなことから知り合った<お洒落イケメン>から恋愛成就の手ほどきを受けつつも、勘違いを交え奮闘する」と言う、やり過ぎ感はあれど定番の流れをしっかりと見せてくれる好編であった^^

 クライマックスでは、ちゃんと感動させてくれた。

 主演はモデルの大野いとで、私などから見たら、物語冒頭の「ダサい、恥ずかしい主人公」の時点でも、とても可愛く見えるものだ^^

 しかし、この「ダサさ」「恥ずかしさ」こそが、先行の『ランウェイ・ビート』に腹が立ち、この後の『パラダイス・キス』に銃口を向けたくなる私でも安心して見られる親近感なのだ。

   ◇

 この大野いとが演じる主人公・晴菜の個性だが、その演出が、痴呆を描くように凄まじかった^^

 痴呆がやばければ、昔、私が働いていた工場にいた中国人留学生のような、ちょいと「片言な生き方の人」のような演出であった^^

 おそらく、限りなく芸能活動が素人に近い彼女とても、彼女なりの演技プランがあり、拙いながらも、「ダサさ」の中に格好良さを出せたと思う。

 しかし、作り手は、彼女にそんなことを許さなかった。

 彼女の意思などは無きものにし、作り手が作品全体を俯瞰したときの、作品を万全に形成させるピースとしての晴菜像を植えつけていた。

 だから、晴菜はひたすらにダサく、一本抜けた個性を発揮させていた。

 それが貫徹されているので、可愛い顔の大野いとが、何とも微妙な魅力に感じさせられた(誉めてます^^)。

 物語の序盤、観客である私たちは、晴菜の奇行に鳥肌を立てさせられる^^;

 それは、作り手の思惑通りである。

   ◇

 さて、晴菜の<モテ>コーチをするのが、イケメンのヨウ(溝端淳平)である。

 ヨウは、晴菜の「高校デビュー」への素直な思いなど、ちょっとした余興ぐらいにしか思っていなかった。

 ・・・だが、徐々に、晴菜のペースに乗せられて行く。

   ◇

 余談だが、溝端淳平は格好良い顔だが今風ではなく、どちらかと言うと、正統派の容姿である。

 それは、大野いとにも言える。

 だが、彼らを取り巻く周囲の者は、男も女も、今風のメイクの女だったり、個性的な男だったりしている(特に、ヨウの友人の男二人、なんか無性にムカつく顔だ^^;)。

 そこが、現代的な雰囲気を醸すのだが、結局は、正統派の美男美女が主役を張れるのだなと安心した次第^^

   ◇

 この物語のテーマは、「ダサい、恥ずかしい娘」が「お洒落なモテ娘」に変わっていくところにあるのだと思われそうだが、違う。

 本当のテーマは、「恋愛を夢見ていた娘」が、結局は、「ダサくても、ダサいままでしか生きられず、でも、ダサいと隠していた自分の本当の姿こそが、実は魅力的だった」と言うことを、

 「お洒落なモテ男」の心の変化の中で描いているところにある。

 変化したのは晴菜ではなく、ヨウだったのである^^

 晴菜はバカだが、とても可愛い^^

                                                   (2011/05/07)

[近況報告 (63・生い茂る)]

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☆今日のバイトの現場は、八王子の散田でした。

 天気は快晴、非常に暑くて、ちょいとお洒落なキャップをかぶりつつ作業をしましたが、かなり顔が焼けてしまったと思う。

 別に、多少の日焼けならば問題ないのだが、土方の方や、交通整理の方のように、日焼けがこびりついたようになってしまうのは嫌なので、夏は日焼け止めしてバイトに挑もうかしら。

ニベアサン プロテクトウォーターミルクSPF50+クリエーター情報なし花王
   これ、帰りに買ってみたよ^^v

   ◇

 バイトの事務所のある八王子の堀之内の大通りは、つつじに彩られていた。

     

 お母さんに連れられた幼児が、花弁の蜂を観察していました。

 ・・・散田は住宅や商店街が密集しているのだが、ふいに広場が出現した。

 公園ではない。

 「ドラえもん」で、ジャイアンやスネ夫がたむろっているような「空き地」だ。

 でも、緑は豊かで、白いタンポポが一面に咲いている^^



 爽快感がありますね。

 散田二丁目は、完全戸建て住宅地で、アパートや商店などはほとんどない。

 で、そんな住宅地に忽然とジャングルが出現した。

 よく見ると、家屋があり、その敷地内がジャングル化していた^^

 
 

 どのような経緯でこのような状態になるのか?

 私は、再発見される前のカンボジアのアンコール遺跡を思い出す。

 でも、日本の住宅地で、数年放置されても、このような状態までになるとは思えないのだが・・・。

   ◇

 帰宅する。

 「母の日」だが、物をプレゼントしても放置されて、屋内のジャングル化を促進するだけなので、また近日、映画にでも連れて行ってやれば喜ぶだろうと思うのだった。

 「チンジャオロースー」っぽい「肉ピーマン炒め」と、レンコンとコンニャクの煮物が夕食として用意されていた。

 うまかった^^

 

 なんで写真がアップなのかと言うと、ほとんど食べ終えてから写真を撮ろうと思いついたからだ^^;

   ◇

 では、寝ます^^

     

                                                       (2011/05/08)

[改革者<リーダー論>(前篇)]

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☆私は、自分が現場の責任者を任せられたことが何度もあったので、「リーダー」と言うものについて、何度も考えさせられてきたし、今まで何度も「リーダー」と言うものについてエントリーしてきた。

 また、ちょいと書いてみようと思う。

   ◇

 上司(リーダー)が変わったことは既に記した。

 今までの上司も、私が責任者に一番あってはならないと考える、一部の部下との「癒着(この会社においては精神的な面)」がなかった(つまり、配下の者への効率的な平等)ので、なかなか好感を持っていたものだが、

 4月の中旬、給料日締めの変わり目の日から、新しいリーダーが配置転換されてきた。

 この方は、今まで、近接する他の部署のリーダーだったが、今回、私の働く部署にやってきた。

 簡単に言うと、倉庫作業の表玄関、メインとも言えよう<出荷>の部署だ。

 <出荷>の部署は、倉庫作業の全ての部署と密接に絡む大事な部署であるし、お客さんと直接顔を合わす部署でもあり、そのリーダーたるや現場の統括者的な意味合いもある(もちろん、大きな会社なので、その責任者に過重な負荷が掛かってしまうわけではない)。

 私はシニカルな男であり、それまで、その新リーダーを知っていたが、イメージ的には、そんなに高い評価で見ていなかった。

 人員を小まめに動かしていたが、効果があるようには思えず、何もしないで成り行きに任せる他のリーダーと結果的に同じに思えた。

 だったら、メンバーの集中力を阻害する「人員回し」はないほうが良いと考えていた。

 事務方の上司とよく言い合いしていたが、その言い方がややエキセントリックなのも嫌だった。

 でも、頭の回転は早いように思えた。

 だから、私の部署のリーダーになり、チャキチャキと指示を出していったけど、私は、「右の物を左に」「これまでのやり方を逆にしただけ」のイメージしか抱いていなかった。

 つまり、見掛けは変われども、実質はこれまでと変わらない。

 まあ、新しい上司なので、従いましょうともさ! 程度の認識であった。

 ・・・だが、新リーダーは、新しいやり方をドンドン推進していった。

 先ず、組織の情報伝達のピラミッド形式の厳守や、

 その各所のサブリーダーの責任の所在を明確にした。

 私にも役割が与えられた。

 その役割を任せられた以上は、私は、それを責任持って遂行しなくてはならない。

 面倒だが、任命された以上はやらなくちゃならない。

 そんな具合に、あやふやだった役割を、部署の目立つ人材に割り振っていった。

 面白いのが、役割を任命された人物のほとんどが、私を含め、必ずしも新リーダーに好印象を持っているとは言えない人材だった・・・。

 だが、上記のような手法は、かつて、私も責任者の時に読んだものだけど、幾つかのリーダー論を読めば書いてあることだ。

 他にも、リーダー・マニュアルに忠実な方式を丁寧になぞっていたので、私は、「この人、マニュアル人間か?」などと、やはりシニカルに見つめていた。

「もしドラ(「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」)に影響されたか?^^;」

 などとも思って、お手並み拝見をしていた。

 ・・・が、結果は早かった。

 一週間が過ぎると、明らかに効率が良くなっているのだ。

 だから、私も、薄々と認めざるを得なくなった。

 この人は、統括的役割のリーダーは現場に居続けられっこないことを、他人の目を気にせずに実行できていた。

 現場リーダーは、現場の指示系統ピラミッドの頂点で適切な指示を出し続けてればいいことを認識していた。

 そこが、私のリーダー時と違った。

 私は、どうしても現場で体を動かすことに拘った。

 そこが私の小者振りだし、貧乏性だ。

 また、私は、部下の能力を信用することが出来なかった。

 全て、自分で手を加えなくては気が済まなかった。

 頭はいいと思うが、ある一定の規模の現場以上は機能させられなかっただろう・・・。

   ◇

 ・・・さて、話を新リーダーに戻す。

 現場は効率的に機能していた。

 私だけに集中していた残業は、分散され、私は全く稼げなくなった^^;

 しかし、まあ、全体を思えば、それはしょうがないことだ^^

 そして、暇なときは、バイトは早上がりで帰らされていたものだが、それが極力なくなった。

 バイトと言っても、常勤である。

 暇だからと言って、「ハイ、本日はサヨナラ」が続いては生活が成り立たないだろう。

 作業のつながらない時間は、他の日に予定されていた課内安全ミーティングの前倒しや、3S活動がフレキシブルに行なわれた。

 それは、新所長の「スピードより品質重視」に則っているのだろう。

 でも、私は、これについては、ちょいと不安だ。

 震災後で、物量は減っている。

 数百人の従業員の働く職場である。

 明らかに人件費がかさむ様な気がして、それは数ヵ月後に、かなり大きなダメージになるのではないかと心配している・・・。

 休憩時間など、いつもの仲間と話しているのだが、小百合さんなどは、「なんか、その日しのぎの仕事にモチベーションが生まれてきたよね^^」などと言っていた。

 新リーダーになってから、多くの新しい手法がいい方向に機能していた。

 私は、「改革」を掲げた民主党の実力と失敗を、政権交代以前から看破し得ていた。

 そもそも、「改革」と言う言葉自体が胡散臭いので嫌いだった。

 だが、私の職場の新リーダーの「改革」はうまくいっていた。

 何故か?

 簡単である。

 人間は、100%の「無私」にはなれないが、新リーダーは、見た目はけして良くないが、その心は清く、「無私」のパーセンテージがかなり高かった。

 言い換えれば、全体(会社)のスムーズな進行を自分の喜びと出来るタイプの人間だったのだ。

 これは、自民党と「なあなあ」だった集票組織(企業)に、自民党に成り代わって、更に酷い癒着関係でおさまった民主党のお粗末さとは全く逆ベクトルの思考・指向・志向・嗜好・・・、であった。

 そこは、全く以て、私も共感できるポイントであった。

 多くのリーダーが認識していると思うが、リーダーとは孤独なものなのである。

『もしドラ』&『ドラッカー マネジメント(エッセンシャル版)』 2巻セットクリエーター情報なしダイヤモンド社

   ◇

 ・・・だが、そんなリーダーの足を引っ張ろうとするヤカラも出現するもので・・・。

                                                     (続く 2011/05/09)

[東日本大震災 (東京の私の思い・44 「転載記事<モンゴルに日米が核処分場>」)]

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☆なんか、この記事、色んな意味で興味深いので転載しておく。

   《核処分場:モンゴルに建設計画 廃虚の村、原発の夢 見返りに技術支援(毎日 2011/05/09)》

 <日本と米国がモンゴルに国際的な核廃棄物の貯蔵・処分場を初めて建設する極秘計画が明らかになった。モンゴルは「核のゴミ」を引き受ける見返りに、日米による技術支援で原子力発電所の建設などももくろむ。地下資源が豊富なモンゴルが原子力を必要とする理由は何か。モンゴルが国内初の原発を建設したいと切望する最有力候補地、中部ゴビスンブル県バヤンタル(豊かな草原の意味)村を訪ねた。【ゴビスンブル県・会川晴之】
 首都ウランバートルから東南に約200キロ。中国国境に向かう鉄道沿いに、蜃気楼(しんきろう)のようにたたずむ廃虚のビル群が姿を現した。
 群青の空の下、乾いた風以外は物音ひとつしない広漠の大地。その中にポツンと、90年代初めまで駐留した旧ソ連空軍部隊が残した5階建て士官宿舎が10棟。住民がひとつの建物に住む以外は、どのビルも窓ガラスなどが持ち去られた廃虚だ。
 日米がモンゴルで核廃棄物処分場の建設計画に乗り出した昨年9月、その「見返り」としての原発立地に、モンゴル原子力開発計画トップで物理技術研究所のチャドラー所長が、ここを「最適地」に選んだ。ソ連軍が残した舗装道路、鉄道、電線などがあるからで、原子炉冷却用の「豊富な地下水や大きな河川も近くにある」という。
 しかし、さらに北東40キロの第2候補地バヤンジャルガン村や第3候補地ダルハン村周辺は、乾燥しきった大地。地図には湖があるが、枯れていた。これでは原子炉を冷やす大量の水が期待できない。
 モンゴルの国土は日本の約4倍、人口は大阪市とほぼ同じ約250万人、1人当たりの国民所得は日本の30分の1だが、石炭、金、銅、ウラン、レアアースなどの鉱物資源が眠る。
 中でも世界最大とも言われるウランを産出、活用すれば「石油や天然ガスで潤う中東諸国のような豊かな国になれる」(経済産業省幹部)との夢がある。
 チャドラー所長も「レーニンの言葉を借りれば、ソ連はエネルギーで16もの衛星国を支配した。モンゴルの原子力開発に協力した国は、この国で強い影響力を発揮することができる」と語り、日本の技術支援に強い期待感を示した。
 ◇中露影響排し発展模索
 モンゴルが原子力技術を求めるのは、旧宗主国の中国とロシアにはさまれた内陸国であるためだ。
 モンゴルには豊富な石炭が埋蔵しているが、モンゴル南部で開発予定の巨大炭鉱から中国天津港まで鉄道で1100キロ、ロシア極東ナホトカ港まで3000キロもある。大量輸送が可能な豪州炭、南アフリカ炭などとの価格競争には勝てない。
 「石炭は結局、中露両国から安く買いたたかれるだろう。これからは、原子力燃料製造など高付加価値産業を育てなければ、豊かな国は永遠に実現しない」(モンゴル政府関係者)との危機感が強い。
 国営原子力会社モンアトムのバダムダムディン会長兼最高経営責任者は2020年にはモンゴル産ウランを原料とした核燃料加工を始める目標を示し、「技術力のある東芝と協力したい」との構想を語った。さらに「民主化直後の92年から無償援助を続けた日本の人々の気持ちは、モンゴル国民の心に届いている」と強調した。
 しかし、東京電力福島第1原発事故を機に、モンゴルでも原発の安全性への懸念が高まった。モンゴル国営モンツァメ通信のアディヤソレン記者(政治担当)は「計画が事実ならば極めて危険な話。国民の健康と安全を損なう恐れがある」と警戒感を隠さなかった。
 それでも原発推進派は「モンゴル国民は日本に強い親しみを感じている。日本の原発なら受け入れる素地がある」(チャドラー所長)との期待がある。
 ◇米「核なき世界」へ思惑 再処理狙う新興国封じ/国際施設設置で主導権
 日米モンゴル3カ国による核廃棄物の貯蔵・処分場建設を巡る極秘交渉は、原子力ビジネス拡大のほか、核不拡散体制を実質的に整備したい、「核なき世界」を掲げる米政権の思惑も絡んでいる。
 核兵器の原料となるプルトニウムは、原発で使用した核燃料の再処理で抽出される。北朝鮮はこの手法で核兵器を開発し、核拡散防止条約(NPT)非加盟国のイスラエルやパキスタンなども同じ手法で開発を進めているとみられている。
 また、原発輸出市場に参入した韓国などが、米国に再処理施設の建設容認を要求。非核国をうたいながら核兵器開発が可能な再処理を認められている日本、NPT未加盟のまま核兵器を保有するインドが米国から原子力技術を供与されている「不公平感」が源泉だ。
 同様の不公平感は、核兵器を持たない国々に潜在している。原発を持つ国が使用済み燃料の再処理を始めれば、核拡散に事実上歯止めがかからなくなり、「第2、第3の北朝鮮」が生まれる恐れがある。米国は、国際的な貯蔵・処分施設を主導して造ることで、「核なき世界」に向けた秩序を構築したいのだ。
 また、国際的な施設は国際原子力機関(IAEA)も必要性を訴えてきたが、他国の核ゴミまで引き受ける国は現れなかった。欧州連合(EU)は2015年までに域内での処理態勢を整える計画だが、それ以外の地域では見通しがなかった。
 米国務省のストラトフォード部長(原子力安全担当)は3月末、ワシントンでの核専門家会合で、「台湾や韓国などは使用済み核燃料の扱いに困っている。国際的な処分施設は諸問題を一気に解決する」と強調した。
 モンゴル政府内には、見返りとして核燃料加工などの技術供与も得ることで、核燃料の輸出国として経済を発展させたいとの思惑がある。アラブ首長国連邦(UAE)とも同じ狙いで今年1月から交渉を始め、日米との計画に「保険」をかけている。日米が2月上旬に外交文書の署名を狙ったのは、UAEより交渉を有利に進めるためでもあった。【会川晴之】>

 ・・・ギブ・アンド・テイクの関係でなかなかよろしいですな。

 でも、モンゴルが中国を出し抜けるのでしょうかね?

   ◇

 関係ないけど、ふと思ったので、一言。

 福島第一原発事故から漏れた放射能では、一人として被害者はいない。

 でも、「焼肉酒家えびす」の生ユッケを食って、4人もの被害者が出てしまっている。

 先の、てんかんの運転手によるクレーン車事故では、6人の児童が亡くなっている。

 ・・・本来の、社会的問題にすべきことの優先順位が、何らかの歪な時代経緯によってちぐはぐになってしまっている。

                                                      (2011/05/09)

[映画『はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH』を観た]

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☆まだまだ、観たけど感想をエントリーしていない作品が多数あるんだけど、この作品には、素直に感動してしまったので、早めに報告しておく。

 この作品、一時間足らずの短い作品で、500円で公開されている。

 純粋に、小惑星探査機「はやぶさ」の宇宙航海だけに的を絞った内容で、背後の、地球の人間の描写などは全くない。

 かなり物足りない。

 しかし、そこがいかにも、日本人の奥ゆかしさを表現していて、

 でも、その淡々とした語り口の中でさえも、・・・これは誰もが言うことなのだろうが、「はやぶさ」が、<R2D2>のような、けな気で愛おしささえ感じる勇敢な存在に感じられ、最期の、本体が燃え尽きていく様になんとも言えない感慨が起こってくる。

   ◇

 全編CG映像であるが、おそらく、「はやぶさ」から送られてきた映像を取り込んでいるので、小惑星「イトカワ」の映像などは現実のものなのだろう。

 宇宙の星々の描写や、「はやぶさ」自体の映像も、大気を通していない見え方はこうなんだろうな、と好意的に解釈できるので、CGとしての粗は感じられなかった。

 「はやぶさ」の表面のクリアーさも宇宙空間ならではで、後半の「負傷」した姿も、とってつけた映像と言うよりも、清潔感の中での「傷口」と言う雰囲気を醸していた。

 だが、いかにもCGな映像を駆使し、見ている者に分かりやすく、「はやぶさ」の航路が彩られてもいた。

 スイングバイと言う、「はやぶさ」が天体(この場合は地球)の重力を利用して方向転換するシーンなどでは、CGが宇宙空間に幾何学的な回廊を描いて、そこを進む慎重さを表現したり、

 「イトカワ」にランデブーするときの着陸点の重力強弱をサーモグラフィーのように表してくれたりする。

 リアクションホイール(姿勢制御装置)の故障の描写も、透視図を用いて、非常に分かりやすかった。

 復路の、単調だが過酷な状況での旅は、背後にオーロラ状の映像を配して、孤独感とともに盛り上げてくれる。

 この作品、幾らでも、ドラマチックに盛り上げられるのであるが、人間側の事情は、簡単な説明以外、限りなく、「はやぶさ」の「重要な使命」としか表現されていない。

 それでいながら、「はやぶさ」の旅に我々が感動するのは、ひとえに、宇宙の大きさと、計画に掛かった月日の長さからくるリアリティなのだろう。

   ◇

 二つだけ、言っておきたいことがある。

 映像の冒頭から、四つの「はやぶさ」のイオンエンジンの一つが使用されていないのだが、その理由が語られていないので、非常に心に引っ掛かった(後から、Wikipediaで調べて分かった)。

 また、小惑星「イトカワ」についてだ。

 形が面白くて、私は、最初は、「こけし」とか「産着に包まれた赤ちゃん」とか、好意的に思っていたのだが、

 当初予定していたよりも、「イトカワ」の重力が軽かったのは質量が軽いことに起因し、では何故、質量が軽いのかの理由として、「イトカワ」の断面図がCG映像で表現されたとき、一緒に観に行った人に囁いた。

 映像は、多くの岩石が寄り集まって出来た「イトカワ」には、空洞が多数あることを示していた。

   「ウンコみてーじゃん^^;」

 本当は、「便秘気味の女のウンコみてーじゃん^^;」と言いたかったのだが、それはやめておいた・・・。

                                                       (2011/05/17)
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