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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[遅ればせながら、映画『白夜行』を観た]

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☆良い出来の作品ではあった。

 公開からかなり遅い時期になっての鑑賞なので、その内容について詳細に語るつもりはない。

 が、原作の東野圭吾については、何ゆえに、こんなにも「通俗的」かつ「大衆迎合的」な作家に変貌してしまったのかと、私は、ずーっと考え続けている。

 彼の作家歴においてのターニングポイントは『秘密』だったと思う。

 その作品で、私はかなりのショック(精神への負荷)を受けた。

 だが、その一作ならば、この作家の中で、こんな作品もあり得ようと、許せた。

 しかし、それからの東野作品のほとんどが「ストレス」作品に堕してしまった。

 そして、多くの「文化」的な人間と言われるものは、創作の世界において、「ストレス」を感じさせられることを<エンターテイメント>と感じる傾向がある。

 泣ける映画が持て囃される時代だ。

 つまり、喜怒哀楽を揺さぶられる作品こそを優秀と感じる間違った考え方だ。

 私は、それを「通俗的」かつ「大衆迎合的」と看做す。

 それが悪いと言ってる訳ではない。

 私は、それだけが、創作の「優秀性」だとは思っていないだけだ。

 いや、ちょっとだけ、私は「悪」と思っている。

 あまりにも、「性のイレギュラー」が、諸作品に頻繁に出過ぎている・・・。

 東野圭吾はここ数年、自分が「金の鉱脈」を見つけたかと思ってウハウハだろう。

 大衆が喜ぶツボを十全に理解できたと思っている。

 だが、十年後には、気づくと思う。

 物語というのは、「経過」説明に行を裂くは、読者の想像力を退化させる、もしくは、馬鹿にした態度であるということを!

 そして、真の物語とは、究極的には、「結果」の羅列でしかないことを!

 なんで、十年後に気づけるかと言うと、この方は尋常ならざる才能を持っているからだ。

 本格ミステリスピリッツとして、「密室殺人」トリックを忘れていないのは素晴らしかった!!!

   ◇

 で、映画において、<「経過」説明に行を裂>けるのは、映画を形作る諸要素である。

 一番に大きな要素は、役者だろうか?

 主演の堀北真希は、私にとって、そのデビュー当時から何で人気があるのか分からないほど、好みじゃないのだが(ラッキョウみたい^^;)、その、私の苦手意識が、作中の役柄に妙にマッチして、不気味で良かった。

 映像も、出演する女優が全てブスに見えるほどのリアルな高解像度でセピアチックに撮って雰囲気が盛り上がった。

 そんな中で、主人公の暗黒面を背負った青年を演じた高良健吾は、特にクライマックス、暗闇に溶け込むような儚いイケメン振りで良かった。

 事件は20年に及び、若き刑事が退職を迎える期間に及ぶ、若き頃に病弱の息子を失っている刑事(船越英一郎)は、捜査の果てに「見えざる加害者」を、いつしか自分の息子のように考えるに至る、と作り手は思わせたいのだろうが、そこまでの物語上の描き込みがなく、やや失敗だが、船越英一郎の演技でかろうじてもったかな。

 また、昭和から平成をまたいだ事件に、これまた作り手は、時代を感じさせたかったかも知れないが、それも成功とは言えない。

 音楽の数々は、『砂の器』チックに時代を感じさせる効果は生んでいよう。

 また、これは重要なハズだが、間接的な加害者である女、その陰としての存在である男、その両者のつながりも弱い。

 ・・・作品の印象としては、『砂の器(松本清張)』『人間昆虫記(手塚治虫)』『カーテン(アガサ・クリスティ)』のテーマ性をピックアップしたイメージではある。

   ◇

 主人公の少女時代を演じた福本史織ちゃんは、役柄的には、まことにもってけしからんが、色々と妄想を刺激してくれる・・・^^;

 とても可愛い^^

     

 PS.ああ、そうそう、主人公の女の歪みについては、私は、女の幼少時の経験による後天性の精神疾患と看做して、物語のアンハッピーエンドを納得している次第です・・・。

                                                   (2011/02/26)

[近況報告 (63・花粉/茅ヶ崎/海宝真珠ちゃん)]

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☆今日はバイトでした。

 今朝は、かなり寝ぼけていて、本職のユニフォームを着たり、弟にNHK朝ドラ『てっぱん』の録画を頼んだりして、「今日は日曜だぞ」とメールでたしなめられたりした。

 正直、昨夜観た『白夜行』(クリック!)の真相はショックで、私は、本日のバイトの現場・茅ヶ崎を回りながら、小学校低学年の女の子を見ると、「親に客を取らされているんじゃないだろうな〜!(←これ、ネタバレなので、パソコンのディスプレイ上では反転させておきます)」と想像してしまう始末。

 一昨日くらいから、スギ花粉の飛散が激しい。

 私は職場でくしゃみを繰り返したものだが、この茅ヶ崎では、海が近いせいもあり、あまりくしゃみもなく、目も痒くならなかった。

 私は、去年の鼻スプレー(鼻の穴にノズルを突っ込んでプシュッとする)が未開封で残っていたので使っているのだが、職場で、例えば、小百合さんに真顔で「これ使いなよ! 遠慮しないでいいからさ」と言ったら、小百合さん、対応に困ってしまうだろうな、などと考え、一人で笑った・・・。

 また、職場に奥さんパートのIさんがいるのだが、一昨日は、私、マスクを忘れてクシャミ連発・目をショボショボさせていたのだが、奥さんゆえに午後二時であがるIさんに、「帰るんなら、マスク貸してよ。俺、使うからさ」と真顔でお願いしたら、Iさん、嫌がるだろうなぁ、などと想像し、「ウププ^^」と思ったものだ。

 それはさておき、ガンから復活し、新しいソロアルバムを出した桑田佳祐で、茅ヶ崎は盛り上がっている模様だ。

 「サザン海岸」なるものがあるのも知った^^

 私は、作業が早く終わったら、海を見に行こうと思ったのだが、あまりにも忙しくそれはならなかった・・・。

 ただ、海が近いので、住宅に置かれた自転車には、サーフボードをくっつけるバーが付属されているのが多く見受けられた。

 また、少しだけ南国ののんびりした雰囲気が感じられ、歩いている人の多くが、優しそうで、ソフトなお洒落を感じさせた。

 スタンドだけのラーメン屋みたいな飲み屋の中では、優しそうな顔した女の人が生演奏のギターを構えていたり、

「あっ、可愛い服が飾ってある」と思った店内では、やはり優しそうな顔した店員がエスニックでお洒落な上着を羽織ったりしていた。

「こんなトコに住んだら楽しいだろうな・・・」と思わないでもなかったが、やはり、私は、世界の中央・東京に縋りついているような、今の住居が好きだ。

 不愉快なことが多い世界だが、どうやら、私はそっちの方が好きらしい^^;

 桑田佳祐の『月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)』はいいですね^^

 歌詞の「♪ひとりぼっちの狭いベッドで 夜毎 涙に濡れたのは」のトコなんて特にいい。

 東海岸北5丁目には、こんな石碑があった。



 江戸幕府の大筒役だった佐々木卯之助の追悼の石碑だ。

 <Wikipedia>にはこうある。

「・・・農民が、立入禁止の相州炮術調練場で耕作していたことを、佐々木卯之助が黙認していたことが、江川英龍の検地により判明した。これを受け、評定所は、長男の菊次郎とともに、青ヶ島遠島の判決を出した。事件当時は、天保の大飢饉が発生しており、卯之助の計らいは、農民に感謝されていた。このため、死後、初代茅ヶ崎村長が発起人となり、追悼記念碑が建てられた。・・・」

 全く知らなかった人物の善行が、ちょっと、この地の訪れることによって知り、おそらく、私の人生に少し影響を与えるのだろう・・・。

   ◇

 ヘトヘトに疲れて、相模線で事務所に戻る。

 携帯で海宝真珠ちゃんのサイトを見る。

 二つもエントリーが更新されていた。

 凄まじく可愛い写真が載せられていた。

 転載しちゃう!

   

 私は、十年ごとに、好きな美少女タレントが現われる。

 二十年前は、後藤久美子。

 十年前は、広末涼子。

 そして、現在は、海宝真珠ちゃんになるのかな・・・。

 色んな魅力が詰まっている。

 でも、大橋のぞみクンも好き。

 もてる男は辛いなぁ(←意味不明)。

    ◇

 五日前のバイト作業中に写メを撮った神社とお寺の写真を載せておきますね^^(in聖跡桜ヶ丘)


     小野神社

     
      真言宗真明寺

   ◇

 PS.『ナルニア国物語・第三章』は、明後日辺りに見に行けるかな?

    明日は、本職の残業がなかったら、バイトでのヘルプを頼まれているから、忙しいのだ。

                                                      (2011/02/27)

[つれづれに思ふ下らなさ過ぎる話(4・酔っている/求肥/ベイビードール)]

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☆今日は、本職が定時ならば、アフター5をバイトで過ごそうと思ったのだが、

 朝から雨で、昼から雪も混じり、バイトをする気が萎えたので、帰宅した。

 甥っ子がいたので、一緒に<TSUTAYA>に行き、DVDをレンタルしてきた。

  帰宅して、<いいちこ>をやりながら夕食を食らい、今、レンタルしてきた『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を二十年振りくらいに見た。

 セル画の劇場版アニメの魅力ってのはたまらないね^^

 四半世紀前の作品だが、そんな昔にこんな前衛的な作品が作られていた「(当時の)時代の熟成」に感心した。

 ラムちゃんは可愛いね^^

 深緑色の豊富なロングヘアーがたまらんわ^^

 あたるの、永遠の安楽に甘んじない選択は、13年後、『エヴァンゲリオン:まごころを、君に』でのシンジ君の、世界を左右する選択に影響を与えたのは歴然だ。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]クリエーター情報なし東宝ビデオ

   ◇

 私は、東北に住む美幼女キューピーちゃんが好きで、いつも、キューピーちゃんのことを考えているのだが、

     

 同時にQP人形も大好きで、自室にいっぱい養っている^^

     

 で、仕事中は、いつも、キューピーちゃんやQP人形のことを考えている。

 キューピーちゃんは、たまに駄々をこねたりするので、そんな姿は、「ギューピーちゃん」と呼ぶことにしている(想像の中で)。

 「ギューピーちゃん」は、漢字にあてると、「求肥ちゃん」となる。

 「求肥」っちゅうのは、あんみつとかに入っているモチみたいのだ。

 いや、私は、仕事中、だいたい、そんなナンセンスなことを延々と考えている。

 ・・・で、話変わって、QP人形なのだが、「もっと人間みたいにやわらかければ可愛いのに」と考えている。

 では、その「やわらかさ」の素材は何が良いのだろうと、仕事中、いつも考えていた。

 私は、女のおっぱいのやわらかさの表現として「水の入ったビニールみたいだ」とよく言うのだが、

 QP人形がそれだと、QPの愛らしい形が保てないだろう。

 綿(わた)では、ぬいぐるみと代わり映えがない。

 よく、ビーズがたんまり入った人形があり、やわらかいのだが、あれでは、人間のやわらかさとは違う。

 30年ぐらい前、「ミスターX」と言う体(特に手足)が伸びる人形が流行ったのだが、友達の野村が持っていたミスターXは、ボディが破れて中から蜜みたいのがこぼれていたものだ。

 あれではどうだろうか?

 あれは、伸びるが、重くて固くてダメだ。

 餅はどうか?

 やわらかい時のやわらかさは申し分ないが、すぐに固くなる欠点がある。

 私はズーッと考えていた、仕事中に・・・。

 その時、天啓が訪れた。

「求肥はどうだろうか! あれなら、やわらかいけど、形は保てる・・・」

 ・・・ネットで拾った写真。

 なかなかベストな選択であろう^^v

 どこぞのメーカーは、是非、工作用の「求肥」でQP人形を製作して欲しい。

 そしたら、私は、毎晩、ムニュムニュ頬擦りして寝ることにするのだが・・・。

   ◇

 待望している映画が幾つかある。

 先ずは、『地球侵略:ロサンゼルス決戦』。

 内容に謎が多く、『クローバー・フィールド』的な面白さを期待してます。

   

 それと、『エンジェル・ウォーズ』。

   

 この一番前の娘(役名:ベイビードール)が、なんか、俺に気があるみたいなんだよね〜^^(←いつものアレ)

                                                   (2011/02/28)

[『営業途中に寺社巡り(その20・「梨園のビートルズ」)』]

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☆本日のバイトの現場は稲城市だった。

 何故か、梨園がいっぱいあった。

 こう書くと、稲城の方たちは起こるかもしれないが、梨の栽培に適した土地とも思えないのだが。

 狭山のミカンみたいなものかな。

 夕方から雨が降るとの事で、その前に作業完了の目途をつけたかったので、頑張ってやった。

 そんな中でも、二つの神社を見学した(お参りする時間的余裕がなかった・・・^^;)。

 先ずは、八坂神社。

 

 梨園が隣接していた。

 神社の由来などが記されてなかったのだが、調べると、祭神は<素盞鳴尊><秋葉大神>だそうだ。

 秋葉大神とは何ぞや? と調べると、オタクの神様ではなく、火の神様らしい。

 アグニ(火神)だな。

 ご利益は「防火」、木造建築の多い日本では大切に崇められてきた神様だろう。

 続いて、<青渭神社>

     

 この近辺にかつて大きな沼があり、その沼の神霊である青渭神を祀ったのが始まり、だそうだ。

 くしくも、本日の紹介した二つの社は、火と水の対極にある^^

   ◇

 綺麗なエロ雑誌を拾ったので、帰宅して風呂場で読んでいたら、先日のエントリー[つれづれに思ふ(1・下らなさ過ぎる「Eureka!」の叫び)]で語った、30年前に活躍したエロ劇画家・羽中ルイの作品が載っていた。

 まだ、現役で活躍していたのである^^;

     

 「ロリ」とか「萌え」とは無縁の硬派な羽中ルイ・ザ・エロ・ワールド!!!

   ◇

 土曜日に、ビートルズ・トリビュート・ライブ「Dear BEATLES」に行ってきます!!

   

 お題はどうやら、究極の名作『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』です。

 私、このアルバム、何百回聴いたか分からない。

 凄く楽しみです^^v

                                                     (2011/03/01)

[マスかいて寝ます]

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☆身も蓋もないタイトルだが、本日は雨のち曇りだったので、花粉症はそれほど辛くなかったのだが、風邪ひいたみたいで喉が腫れているので早く布団に入りたいのだ。

 にもかかわらず、残業してしまい、

 普通なら、午後7時半には帰宅できただろうに、上司のミスで、作業指示の書類がダブって出てしまい、私は、その両方をやり、でも片方は元に戻さなくてはならないはめになり、帰宅が午後の九時半になってしまった。

 おまけに、私は、その上司を咎めるつもりなどなかったのだが、帰り際に会社のトイレで偶然出くわし、そのトイレは、人を感知して電灯が点くシステムなのだが、私たちがいるのに暗いままだったので、

「反応がないですね^^」と言ったら、

 どうやら、その上司が、私が嫌味で「(あなたの失敗で、私の残業が延び、こうして会ったのに)反応がないですね^^」と言ったかのように思われた可能性があり、

 私は帰宅した今、ちょっと動揺している。

 ・・・ともあれ、体調が良くないので、すぐに眠ることにしよう。

 もち、マスかいて寝るぜ!(←何故かクール!)

     

     

 ・・・しかし、その時、扉が開く音が・・・。

     キーッ・・・。

 私は慌てて振り向く、そこには・・・。



     

     [ネコのミュウツー日記(12・「袋猫・なめ猫」の巻)]より(クリック!)

                                                     (2011/03/02)

[遅ればせながら、映画『ザ・タウン』を観た]

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☆すまんね、今、風邪か花粉症かわからない状態で、体調が悪い。

 本日は2本観る予定だったが、この『ザ・タウン』を観て、いったん外に出たら、もの凄い寒気に襲われ、帰宅を決めた。

 だから、短信です。

 でも、映画を観る前も体調は万全じゃなかったが、観ているときは夢中になれたので、公開終了間際に映画館に駆け込んで観た、この作品、よく出来ているのだと思う。

   ◇

 ベン・アフレックと言うと、『アルマゲドン』や『パール・ハーバー』などバカ映画を思い出すのだが(ちなみに、私は『アルマゲドン』は結構好き^^)、こうして監督作を見ると、かなり、地に足の着いた堅実な演出をするんだなぁと感心した。

 この作品は、あと、もう一つの「何か」があれば、イーストウッド作品的な完成度、マイケル・マン作品的な漢(おとこ)映画になり得ただろう。

 何が足りないのか?

 物語は、ボストンの強盗犯罪多発地区チャールズタウンを舞台に、そこで銀行強盗を繰り返していた一味の一人が、愛する者を得たことにより、‘タウン‘を去っての、新たな人生を願うも、やむなく強盗を繰り返さねばならないクライム&ラブ・ストーリーだ。

   ◇

 冒頭、銀行強盗シーンから始まる。

 ・・・都合3回の強盗シーンがあるが、それぞれ対象が、銀行・現金輸送車・球場の莫大な売り上げ、とヴァラエティに富んでいるのがよく、

 また、そこでのアクションの見せ方も、オーソドックスな強盗、カーチェイス、銃撃戦と単調にならない工夫がある。

 中でも、ボストンの狭い路地(行ったことないけど)でのカーチェイスは、スリルが体感できた。

 その、作中最初の強盗で人質として連れていった女クレアを、主人公タグが愛してしまう。

 クレアは、浜辺で解放されるのだが、「足に水がついたら、目隠しを取れ」と言われ、海に向かって歩かされる。

 クレアの足に水がついたとき、それを遠景に「THE TOWN」とタイトルロゴが現われる。

 なかなか名シーンになり得そうだが、なんかあっさりしている。

 タグは、自分らの正体がばれる恐れの中で、クレアとの交際を続けていく。

 これは、あえて、そういう役作りなのだろうが、ベン・アフレックは「静」の演技を続けていく。

 それはそれで凄いのだが、いまいち「熱さ」に欠ける。

 乱暴な兄貴分ジェムが、そこに絡んできて、サスペンスを生む。

 このジェムにしても、対するFBI捜査官や、その相棒、また、犯罪の元締めの花屋と、その用心棒など、それぞれの属性でいい役者を配している。

 だが、綺麗にまとまりすぎている。

 脚本の無駄のなさも気になる(特にタグの母親の運命と、その仇との決着のつけ方)。

 そこには、汗とかタバコ臭さとかが感じられない。

 焦りもなく、痛みも感じられない。

 「中年男の愛撫」のような「ねちっこさ」が描写に足りないのである。

 終盤での物足りなさは、描写の欠落があるからだ。

 映画監督としては、ベン・アフレック、若いのだろうか。

 でも、水準以上の出来で、これからも、この監督を注視していきたいと思った。

   PS.ヒロインよりも、タグが嫌う、ジェムの妹役のほうが可愛かった^^

                                                    (2011/03/03)

[ディズニー著作権の黒服の男たち(2007/05/12)]

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☆調子が悪い、調子が悪いと五日間くらい思いつつ、花粉症の薬を貰いに病院に行ったら、熱が38℃あった。

 俺は、そんな熱がありつつ、休み無しで残業までこなしていたのか・・・、てな訳で、再掲(2007/05/12)です。

     ◇     ◇

▼以下の記事は、数日前の『報道ステーション』でも報告されていて、私は、ディズニーキャラだけでなくドラえもんなども劣化コピーされているのを見て、失笑させられていた^^;

 ディズニーの著作権やら知的所有権に対しての厳しさは昔から有名だが、日本のような先進国に対してならば、そういった厳しい対応も可であるが、中国のような未開の国の、狭域的な影響力しかない遊園地に目を尖らせるのは野暮なような気もする(海賊DVDなどは広域的な影響力を持つのでダメだが)。

▽《北京のそっくりディズニー、本家を恐れて模様替え(05/11 08:49)》

 《ミッキーなどディズニーキャラクターをパクっているとして話題になった中国・北京郊外の「石景山遊楽園」が、ディズニーキャラに似せた人形を取り壊していたことが10日、分かった。
 本家の米ウォルト・ディズニー社の弁護団が知的所有権侵害にあたるとして接触してきたことから、同遊楽園が本家を恐れて“証拠隠滅”を図ったとみられている。
 「ディズニーランドは遠すぎる」というスローガンが書かれた看板を掲げ、勝手にそっくりなテーマパークを作っていた同遊楽園は、これまで「違法コピーではない」と主張。しかし9日に“白雪姫と7人の小人もどき”の人形をハンマーで破壊したという。スローガンの看板も外された。同遊楽園は「模様替えをすることになった」と言い張っている。》

▼ハロルド作石と言う漫画家がいて、ヤングマガジン誌にて『ゴリラーマン』と言う、ちょっと変わった学園ヤンキー(?)物をヒットさせた。

 私は、その作家の熱心な読者ではなかったが、『ゴリラーマン』と言う作品を完結させた後の新作はどんなんなのだろう? とちょっと期待した。

 次に、ヤンキー物から一転して、『サバンナのハイエナ』と言うタイトルのファンタジー物を描き始めた。

 1994年のことだ・・・。

 私は、手塚治虫初期の頃の美しい曲線を持った、ハロルド作石描くところの動物キャラに、ちょっと期待させられた。

 しかし、同時に、その動物キャラの「曲線」の描き方が、ミッキーマウスに似ていることにヤバサも感じさせられていた。

     ・・・ネットでようやく拾った写真。

 この頃、ディズニーの著作権に対してのうるささが語られ始めてもいた。

 ちょっと時期がずれるが、久米田康治の『かってに改蔵』などでは、とある商店の親父が、お店の看板にミッキーもどきを描いたところ、「メン・イン・ブラック」が現われ、莫大な著作権料を要求されるなどと言うギャグが何度も繰り返されていた。

かってに改蔵 (26) (少年サンデーコミックス)久米田 康治小学館

 荒木飛呂彦の『ストーン・オーシャン』では、主人公たちが、アメリカのフロリダ付近を冒険する時、「ディズニーについて触れたいのだが、それを描くと著作権に抵触する。しかし、それに触れなければフロリダを描けない」と言うジレンマを逆手にとって、壮大なエピソードを展開させていた。

ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン (12)荒木 飛呂彦集英社
ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン (13)荒木 飛呂彦集英社

 ・・・ミッキーマウスのシルエットのポスターを見たことがあるだろうか?

 あの影の曲線も、商標かなんかに登録されているのである。

 故に、『サバンナのハイエナ』の連載が中断することになるのもムベなるかな・・・。

 主人公の彼女なんて、もろミニーマウスだった^^;(←これ記憶違い。彼女は「いい女」系。閲覧者から指摘あり)

 作者は、ヤンマガの巻末の作者の近況で、うろ覚えで悪いのだが、「動物の世界を描く力量が僕にはありませんでした。出直します」とか書いて、連載を数回で終えたのだった(←これも記憶違い。全14回続いた。閲覧者から指摘あり)。

 「動物の世界」ったって、動物が喋り、空を飛び、ロック鳥が出てきて、バオバブの実を得るために旅をする、といった荒唐無稽なファンタジーの物語なのである。

 「動物の世界を描く力量」云々の問題ではなかったのである。

 ・・・ヤンマガ編集部に、黒服の男たちが現われたのだろう・・・。

▼(おまけ話)

 ・・・深夜の暗い道ばたに、私は車を止め、若い娘をくどいていた。

 下らない話で、車中の二人の関係をリラックスさせるのだ。

「ところでさあ・・・。ミッキーマウスの彼女は、ミニーマウスだろ。ドナルドダックの彼女の名前知ってるかい?」

「え〜、知らな〜い。リボンしてるよねぇ〜」

「じゃあ、教えてあげる・・・。・・・ドナル子だよ^^」

「きゃはは、蘭さん、面白〜い。面白い親父ギャグ〜^^」

「オヤジ・・・、・・・、・・・」

                      ・・・coda.

                                                    (2007/05/12)

[なんという事か(また、子供が殺された・・・)]

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☆朝、職場で朝の番組を見ていたら、熊本の幼児殺害事件のニュースがやっていた。

 その殺された女の子の写真も画面に出ていた。

 丸い顔した可愛いチビだった。

 三歳だそうだ。

 私は、暗澹たる気持ちになって、チャンネルを変えた。

 これからしばらくはニュースも見ないし、新聞も見ない。

 ニュースも見れないし、新聞も見れなくなってしまう、のだ、私は・・・。

 犯人は捕まっていて、そいつは是非、八つ裂きにされればいいと思うのだが、絶望感は消えない。

 女の子は帰ってこない。

 親は、何で、スーパーで、三歳の子供一人でトイレに行かせる様な真似をしたのか?

 それだけで、寂しい風景だ。

 私は、偶然にも見てしまったニュースの情報から状況を推察し、頭を掻き毟りたくなる。

 親御さんは、子供から目を離すな!!!

  ◇

 今回の殺人者は二十歳だそうだ。

 かつての、神風や回天など特別攻撃隊の軍人は、戦争末期で兵員が枯渇していたこともあり、二十歳前後の若者が多かった。

 それぞれ、自分の「命」が、残された人たちを「生かす」ことを信じ、散っていった。

 今回の殺人者とは、全く、違う方向の考え方である。

 戦争という艱難辛苦の中で、人々は真っ当な考え方を保ち、

 そして現在、「平和」と言う、一見、悩みのない平穏な時代の中で、歪な教育がなされ、ある種の人間は狂気を宿す。

日教組 (新潮新書)森口 朗新潮社

                                                   (2011/03/05)

[《ビートルズ・トリビュート・ライブ「Dear BEATLES」》に行った]

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☆仕事を終え、車の中で、服を、会社のユニフォームから普段着に変え、府中に向かう。

 最近、風邪と花粉症のツープラントン攻撃に苦しんだり、金がなくて高速利用を我慢して下道を通ったら、右折禁止を、花粉症でボーっとしていた所為か曲がってしまい、警官に咎められ、罰金7000円を徴収されたり、また、私は総じて幼女を愛しているのだが、その幼女が被害に遭う事件が発生したりして、精神状態は最悪だった。

 だが、八王子から府中を甲州街道を進んでいると、混んでいる車道を我が物顔で走るチャリンコ野郎がいて、難儀して抜かした後、赤信号に引っ掛かり、また抜かされるのかななどと考えていたら、後ろの車が思いっきり歩道側に車を寄せて停車し、チャリンコ野郎を歩道に排除していたので、私は思わず、バックミラー越しに「グッジョブ!」と親指を立てた^^

 後ろの、若者が詰まった車は爆笑していた^^

 会場の<府中の森・芸術劇場>へ入る脇道で、多少、道に迷った。

 散歩している若夫婦がいたので、道を聞くと、親切に教えてくれた。

 教えてくれた後も、私がちゃんと進んでいるのか不安に思ったらしく、町内の1ブロックを先回りして、私に道を教えてくれて、とても嬉しかった。

 なんか、若者の茶目っ気や、若夫婦の優しさに包まれて、私の気持ちはライブに向けて高まっていった。

 芸術劇場の駐車場も300円と安かった^^

 でも、私は、靴が職場の安全靴のままだった^^;

   ◇

 今回の「Dear BEATLES」のお題は、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』だった。

 このアルバム、私、大好きだった。

 何百回聴いたか、わからないくらいだ。

 このアルバムの次に聴いているのが、ガブリエル・ヤーレの『ベティ・ブルー』のサントラだ。

 どちらにも共通するのが、その「迷宮」感覚である。

 その「迷宮」内には、閉鎖空間でありながら、世界を包括する雑多さが放り込まれていて、一筋縄では行かない奥行きが四方八方に広がっているイメージがある。

 オールタイム、聴き続けている。

 私は、中学時代に「ビートルズボックス(カセット)」を手に入れ、それを聴き込んでいたときから、「サージェント・ペパーズ…」が好きだった。

 初期の楽曲は、なんか軽く感じられ、後期は、オノ・ヨーコが嫌だった^^;

 私は昔から、文章を書くことが好きで、基本的には心底孤独を愛する男だったが、周囲には、バンドをやっている奴か、劇団をやっている奴が多かった。

 私は、音楽についての、技術的なこと(ギターのコードとか)は全くわからないのだが、バンドをやっている奴らと話をすると、どうやら、バンドしている奴らのビートルズの好みは、「初期の作品」か、この「サージェント・ペパーズ…」かに分かれていた。

 私は、「サージェント・ペパーズ…」好きな奴とは、仲が良くなりつつ、仲が悪くもあった^^;

 ただ、その作品を、ちゃんと「感じているのか?」の思いがあった。

 これは、私が映画好きの人に『2001年 宇宙の旅』の、その人なりの「読み解き」がちゃんと出来ているのか? と思う疑問と同根の意味合いがある。

   ◇

 ライブが始まった。

 「サージェント・ペパーズ…」は、LP尺で40分弱のアルバムなので、それだけでは短いライブになってしまうので、先ずは、ノリのいい初期の楽曲が立て続けに演奏された。

 坂崎幸之助が「いやぁ〜、この頃の曲は、一曲一曲が短いね^^ それなりに苦労して覚えて弾いているのに、一瞬で終わっちゃう^^; 普通なら、まだ2曲程度の時間だよね。もう7曲くらい歌っているよ^^;」と語っていたが、それ故に、全編サビの如く、飽きずにテンポ良く聴ける。

 ここはメンバーの紹介も兼ねているのか。

 「Dear BEATLES」のメンバーの持ち味が浮かび上がってくる。

 ポールのパートを丹精に歌うキーボードの伊豆田洋之、太く歌うドラムの上田雅利、着実にベースラインを刻む村田和人、現代的なアレンジを施しているリッキー、伸びのある歌いっぷり若いなぁ杉真理(←強烈な下品ギャグを飛ばしていて、笑ったのは私だけ^^;)、コピー忍者「カカシ先生」こと(私が勝手に思っている^^;)坂崎幸之助。

 見知っている曲の数々を最初から堪能した。

 続いて、むさい男たちの中に、ゲストの弓木英梨乃嬢が混じった。

 遠目で表情まで窺えなかったが、パンフの写真を見ると、繊細でありつつ勝気な「いい女」だ^^;

 でも、ステージ上の彼女は、普通に心細げな女の子だ。

 が、ギターを弾き始め歌い始めると、その自信に満ち溢れた良く通る声に魅かれた。

   ◇

 さて、「サージェント・ペパーズ…」が始まった。

 最初の「ライブ風再現」は、私たち観客の参加も促され、私は、「サージェント・ペパーズ…」に自分が加われる喜びに歓喜した^^

 2曲、3曲と興奮しながら聞く。

 だって、このアルバム、ライブを想定された楽曲じゃあないんだもん、それがライブで聴けちゃう喜びは大きい。

 『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』、『ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト』、・・・こんな変な歌がいっぱい^^

 やっぱ、ジョンはまともじゃない^^(←いい意味で)

 ライブ特有の音の拡散と、奏者のトチリもあるが、その雰囲気にはのまれる。

 また、「アルバム」が組曲形式であるため、一曲一曲では盛り上がらない楽曲もあれど、私はそれでも、楽しい^^

 この頃のビートルズの遊び心も満載だ^^

 私は、このアルバムの『ラブリー・リタ』と、『イン・マイ・ライフ』(アルバム特集前に演奏)の間奏部が好きなんだが、両者とも生で聴けて満足だが、伊豆田さん、ちょいトチった^^;

 インド音楽風の『ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー』だが、この曲、やっぱ、ジョージのインド傾倒の帰結の一つと、MCの内容で分かり、私は安心した^^

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドクリエーター情報なしEMIミュージックジャパン

   ◇

 都合二回の予定調和(^^)のアンコールがあり、ライブの構成の妙もあり、最終的には、客席総立ちで盛況のうちに終わった。

 いやはや、40曲近く聴いたのではなかろうか?

 最後のほうの『レット・イット・ビー』はしんみりさせてくれました^^

 良かったです、来年も行こう^^

ポップ・ミュージック・ストリーム―それはサージェント・ペパーズから始まった岩本 晃市郎ビーエヌエヌ

                                                   (2011/03/06)

[映画『ツーリスト』を観た]

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☆金がないのだが、今までは、溜まっていたポイントなどで観ていたのだが、そろそろポイントも無くなってきた^^;

 ・・・それはさておき、アンジェリーナ・ジョリー&ジョニー・デップの二大スター競演の『ツーリスト』を観て来ました^^

 昨日公開の作品で、今日観て来て、つまり、映評ブロガーの速報をネタバレを見ない程度に斜め読みして、あまり評価が高くないは知っていたのだが、そこそこ楽しめると思って出かけた。

 予告編でも、激しいアクションシーンは見られず、でも、多くの方はスパイアクションを予想して行ったから、作品に落胆したのだと思った。

 そんな低評価を先に読んでいたので、私は作品に期待する方向性を変えて観たので非常に楽しめた。

 『ナイト&デイ』よろしく、やはりヒッチコックの影響が大きく感じられるラブ&サスペンス物だった。

 それから、先ほど、「多くの方はスパイアクションを予想して行ったから、作品に落胆した」と書いたが、

 この作品、とある名作スパイアクションを意識して作られている、そう、『007:ロシアより愛をこめて』である。

ロシアより愛をこめて [Blu-ray]クリエーター情報なし20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 ロシアの殺し屋、オリエントじゃないけど特急(食事シーン付き)、水上都市ベニスなどなど・・・。

 そう考えると、ややもったりしたアクションも味わい深く、

 ジョニー・デップ演じる「アメリカン!(蔑称^^;)」であるフランクが、謎の美女エリーズ(アンジー)と知り合ったばっかりに、悪の集団に襲われ、ベニスの家屋群の屋根を恐る恐る逃走する様なんて、とてもいい。

 最終的に追い詰められ、フランクは、市場の幌の上に飛び降りるのだが、その描写なんか、非常にリアルで、荒唐無稽なアクションを目指した作品でないことに気づかされる。

 ボート・チェイスも、私たちでも可能な「等身大」アクションである^^

 でも、クライマックスの銃撃は、一瞬である。

 勿体無いが、主人公の活躍とは別だし、作り手の目指した方向性とも別なのだと私は理解する^^

   ◇

 数人の方の評を見ていて、とある方が「最初の10分でオチが分かった」と記していたが、その言葉があったので、私も「最初の10分でオチが分かった」^^

 あの、カフェで、エリーズが、かつての恋人からの手紙を読む、その内容で「はは〜ん^^」と理解できてしまった(もちろん、予告編で展開の中盤の状況までは分かっていたので)。

 でも、その「オチ」に対しての展開で、フェアとは思えない行動を「彼」はしていたような気がする・・・。

 対して、アンジーの方は、ちょいと原始人チックな美しさで、矛盾のない行動をしていた。

 結構恋愛感情に純粋なエリーズに、私は、たまらない可愛さを感じさせられた^^

 面白いのが、ベニスでは、アンジーは絶世の美女らしく、どんな男も、すれ違うと、二度見三度見ガン見しまくるのが、「ザ・アンジー」ワールド全開で良かった^^

   ◇

 この作品、これでもかと、物語の序盤での南仏の緑豊かな丘が連なる風景や、歴史を感じさせる運河の町ベニスを俯瞰する。

 私は、純粋に「ああ、綺麗だなぁ」とか「行ってみたいなぁ」などと思うのだが、

 その「これ見よがし」は、あたかも、「せっかくの海外ロケ作品だから、元を取ろうぜ『アマルフィ』!」みたいな感覚を見る者に与えてしまったのだと思う。

   ◇

 せっかくお金を払って映画を観るなら、楽しく見れたほうが幸せなので、今回は、みんなの低評価を先に聞き、それを覚悟して観たら、非常に楽しめたので、この作品と私は「いい出会い」を出来たのだと思う^^v

   PS.「4代目・007」ティモシー・ダルトンが、実にいい味の顔になっていたなぁ・・・!

                                                     (2011/03/06)

[『営業途中に寺社巡り(その21・「ミシュ蘭・ランチガイド」「藤沢」「運命」)』]

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☆本日のバイトの現場は藤沢市(タイトル写真はあまりにもの田舎だったので携帯で写した風景)。

 私は、藤沢についてから、とある、作業に必要なものを忘れていることに気づいた。

 本当に、最近の私はボケてもいるのだろうが、運も悪い。

 花粉症もきついし、風邪も酷い。

 慌てて管理者に連絡すると、厳しいはずの会社が妙に優しい。

 優しくされるとされるで、多くを求められていないのかと、なんか不満が募る私であった^^;

 ともあれ、その「必要なもの」がなくても出来る作業だけを、藤沢市は弥勒寺を舞台に行なった。

     

 これが、地名ともなっている弥勒寺。

 お寺は、多くの神社がそうであるように無人ではないので、外からパチリ!

 なんか、パームツリーみたいのが立ってますね^^

 それから、近くの宮前ってとこの高台に御霊神社があり、そこに上がる余裕はなかったのだが、その丘の背後を歩いていると、断崖絶壁になっており、壁面に唐突に穴が空いていた。

 不気味だった。



 この丘の上に城でもあったのだったら、追われた殿や姫の脱出口の如く思えるのだが・・・。

 右手に梅も咲いています^^

   ◇

 先週の金曜日は、行徳の徳願寺に、母親と、おじいちゃん・おばあちゃんのお墓参りに行った。



 いい天気で花粉もばっちし飛んでいます^^;



 こちらも梅が綺麗^^ 空も綺麗^^



 本堂!!

   ◇

 ・・・さて、湾岸から首都高を飛ばし、東京都下に戻る。

 レインボー・ブリッジからは、東京スカイツリーが見えましたが、遠過ぎて、却って、東京タワーの方が大きく感じられる始末。

 本来は中央高速で八王子まで下るのだが、お金の節約のため、永福で降りて、甲州街道を下ることにした。

 しかし、新宿で降りると、うまく甲州街道に接続するのだが、永福で降りると、名前忘れちゃったけど(東八道路とか言ったっけ)、北側の街道に連れて行かれてしまう。

 まあ、三鷹で、美味しくて安いイタリアン<パッパ・パスタ>に行き着いたから良かった^^

 ここ、ファミレスのようだが、ピザが石窯焼きで本格的だ。

 ランチはドリンク付きで900円ほどだが、1000円にすると、なんか豪華な前菜が付く。



 真ん中がサラダで、テリーヌのような蒲鉾のようなのと、ポテトサラダにチーズを練りこんだみたいのと、キノコと玉ねぎのソテー・・・、焼きたてパンが食べ放題なので、この前菜とパンだけで、母親は腹いっぱいになってしまった。

 故に、私がピザもパスタもしこたま食った。



 シナチクみたいにカットした筍と、サイコロ状に切った新ジャガ…、そして、ひき肉を炒めたのがトマトソースの上に敷かれている。

 ブタの挽肉にやや臭みがあったが、それも味わいだろう^^

 筍や新ジャガの歯応えが良かった。

 その、なんか新しい具材に、いい意味で衝撃を受けた。

 しかし、イタリアンに詳しい私は、このピザに「パンチェッタ」と書かれていたのが気になる。

 「パンチェッタ」は、ブタのばら肉である。

 これは挽肉なので、「サルシッチャ」と言う。

 イタリアンでは、基本、加工料理に使うのは、主にブタであることも付記しておく。

 ・・・いや、実は、この内容、全て、輸入食材屋の弟の受け売りである^^;



 パスタも、茹で立てをトマトソースにうまく絡めて、混ぜ込まれた芽キャベツやアスパラがおいしく食べられる。

 私は、歴代彼女の手料理を食べたとき、必ず言うセリフが、「キミ(「お前」のときもある)みたいに、野菜をおいしく料理できる女性(ひと)って、いいよね^^」がある。

   ◇

 で、食事を終えると、東八道路を府中街道で左折し、甲州街道に出ようとした。

 その時、青看板を見て、甲州街道かと思い、右折したら、その一つ前の、ケーズデンキで込み合う道だった。

 そこは右折禁止だった。

 警官が点数稼ぎで見張っていて、立ちはだかっていた。

 その場で2点を切られた。

 罰金7000円だそうだ。

 お金の節約で高速(600円)を使わなかったのに、その12倍弱の値段を捨てることになった。

 私は、「運命」について考えた。

 あの時、なんで右折しちゃったんだろう?

 その瞬間の選択は、何がそうさせるのか?

 分からないのである。

   ◇

 私は、熊本で被害にあった女の子の「運命」について考えてしまうのだ。

 3歳のその子は、いつも、スーパーで一人でトイレに行っている訳ではなかろう。

 そして、まさか、そのトイレに、キチガイがいる確率は途方もなく低いはずだ。

 何で、その女の子は、そんな、確率の凄まじく低い災難に遭遇してしまったのか?

 神様は、なんで、そんな「運命」をこさえるのか?

 私には、分からない。

 女の子が、天国で楽しく暮らしていること願うのみだ。

                                                     (2011/03/08)

[ブログで呟く(1・桑田佳祐/前原辞任)]

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☆なんか、長く書けないけど、ちょっと記しておきたいことを書きます^^

 タイトル写真は、ちょっとしたお宝、<週刊少年ジャンプ、三号続きの『ワンピース』表紙>!!!

   ◇

 ?・よく、『怪しい人こそが、「俺は怪しい者じゃない」とか言う』などと言われる。

 そんなことを念頭に、なんか色々考えていたのだが、

 よく、新しい職場に入ると、先輩にあたる人で、「分からないことは何度でも教えるから^^」と、あえて言い出す人がいるけど、

 そういう人に限って、必ず、ニ,三日経つと、「昨日、教えただろ〜」とか言い出すんだよなぁ^^;

   ◇

 ?・産経新聞の政治部首相官邸キャップの阿比留瑠比さんのブログで、桑田佳祐の新アルバムの中で、民主党批判の歌詞が二曲もあることを知った。

    《 ♪言うことがブレまくりの党首
       政府与党は所得(かね)を搾取
       頼みの年金制度(年金)も崩壊(クラッシュ)
                 They’re really lying.

      ♪毒入りの食品を疑う
       年老いた親を賄う
       国民(たみ)が国家(くに)の負債を担う
                 We’re really crying.   》

    《 ♪あっち向いて?いい顔?
       こっち向いてニコッ!!
       アンタは本当に?いい人?さ

      ♪お愛想を言う前に我が首相(ボス)よ
       自尊心(プライド)を示しておくれ

      ♪ニヤけた妙な?八方美人?じゃ
       国内(うち)も外交(そと)も任されへん   》

 こんな感じだそうだ。

 数年前も、長渕剛が大麻で捕まった時、強烈な批判の曲を歌っていた。

 政治や社会に一線置いている様でいて、たまに直接的な批判を歌い上げるよなぁ。

 また、阿比留瑠比ブログによると、『吉田拓郎の歌』なんてのも歌って、吉田拓郎を批判していた時もあったとのこと。

 最近、吉田拓郎のラジオを聴く機会が多くて、私の中ではちょっとした吉田拓郎ブームなのだが、

 さて、桑田佳祐の『吉田拓郎の歌』を聴くと、「ああ、この歌、知ってる!」と思い出し、長渕糾弾の曲調と違って、とてもロマンチックな仕上がりであることが分かる。

 いわゆる、「愛憎入り乱れ」ってやつだ。

   ◇

 ?・在日朝鮮人からの「違法外国人献金」を受けていたことで、前原誠司外相が辞任した。

 当たり前のことだが、その、当たり前のことで自ら退任した前原さん、ちょいと感心。

 この期に及んでも「金にクリーンな党」の「建前」をのたまうつもりなら、辞めるしかない。

 しかし、民主党と言うのは、「居座り」が党是だと思っていた^^;

 一部の左翼マスメディアが、前原パターン(昔からの知り合いの焼肉店店主のおばさんが、知り合いのよしみで五万円を献金)を「それ程の問題にすべきことか」と反論していたが、

 システムを維持するためには、そのような、「なあなあ」を認めることのない追求を理解しなくてはならない。

 いや、これが、一般庶民ならば、そこでの「大岡裁き」もありだが、

 一省庁のリーダーとなった者は、リーダーだからこそ、一切の例外無しにルールが適用されなくてはならない。

 とかく、民主党は、勝手なローカル・ルールで他者を断罪し、しかし、自分らがそのローカル・ルールに抵触し、だが、自分らには、そのローカル・ルールが施行されないと言う行為を続けてき過ぎた・・・。

 だから、「ごね得」をせずに、早々と辞任した前原さんにはちょいと見直した思いがある。

 それを促せた西田昌司議員の国会での追及には100点差し上げたい(私、偶然、テレビで見ていました^^)。

 PS.昨日は、多くの駅で、民主党が街頭演説してましたが、その姿の悲しいことったらありませんでしたね。
                                                      (2011/03/09)

[与党民主党考・124 「あほう・蓮舫(短信)」]

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☆「一に雇用、二に雇用、三に雇用!!」などと叫んでいた昨年の夏明けの菅直人^^;

 懐かしいものですね^^

 今はそれどころじゃなくなっています^^;

 さて、こんなニュースがありますよ。

   《<就職支援>インターンシップ閑古鳥 応募たったの20人 (毎日 2010/03/09)》

 <厚生労働省が実施する若者向けの就職支援策が惨たんたる状況になっている。内定を得られない学生や就職できない既卒者を対象に、中小企業でインターンシップ(企業実習)に参加してもらい、就職に結びつけてもらう事業で、昨年9月から5000人の枠で募集を始めたが、応募したのは全国でわずか20人。支援策の存在すらほとんど知られず、3月末で終了する。企業側からは「中途半端な対策だ」と批判の声が上がっている。【井上俊樹】
 新卒者の内定率が悪化する中、政府の雇用対策の一環として新設した「新卒者企業実習推進事業(新卒インターンシップ事業)」。対象は大学や大学院、短大などの卒業年次の学生と卒業後3年以内の既卒者。2週間を基本に3日から最長1カ月間、中小企業で職場体験をする。大企業に目を向けがちな大学生を中小企業に誘導する狙いもある。
 5000人の参加を見込んだ厚労省は1億8000万円の予算を確保し、全国のハローワークを通じて募集した。ところが、応じたのは既卒者1人と現役学生19人だけ。受け入れ先として登録した企業も17都道県の34社にとどまる。
 不人気の理由について、厚労省の担当者は「事業開始が9月だったことが響いた」と説明、多くの学生がインターンシップに参加する夏休みに間に合わなかったことを最大の要因に挙げる。
 また、受け入れ企業側には1人1日当たり3400円の謝金が支払われるが、実習生には支払われず、事実上のただ働きに。しかも、実習期間中に企業側が入社を勧めることを認めていない。ハローワークの担当者は「職探しに来る人たちは、こんなまどろっこしいことをしている余裕はなく、今すぐ就職したいと考えている」と漏らし、「企業にも事業の存在はほとんど知られていない」と打ち明ける。
 国の事業に頼らず、独力でインターンシップを実施している千葉県内のある中小企業の社長は「若者の就職難は日本の将来を左右する大事な問題。中途半端な予算でやろうとするからチグハグなことになる」と指摘している。>

 菅政権が力を入れていたらしい「雇用促進」…、その一環であろう、この政策だが、「中途半端な対策だ」と批判されるに至っている。

 計画が、民主党政権誕生以後かは不明だが、規模を考えると、そうであろう。

 色んな失敗の理由が考えられ、そもそもが見当違いの政策に思えなくもないが、最大の要因は、上の記事の中で、私が赤抜きした箇所に尽きると思う。

 「中途半端な予算でやろうとするからチグハグなことになる」・・・。

 狂気の、人民裁判と言うか魔女裁判の如き、<事業仕分け>の<行政刷新会議>の場!!!

 そこで、あらゆる国家政策の予算が削られたから、こうなったのだ。

 全てを捌ききれっこない、無知蒙昧なるかな「あほう・蓮舫」が、多くの人間が嫌悪するだろう居丈高な態度でもって、四方八方を断罪しようとした。

 あんな状況に快哉を叫び、蓮舫を支持するやつらがいることに、私は、「日本の未来は地獄だ・・・」と暗澹たる気持ちにさせられた。

 「雇用政策」を押していくのなら、そこに集中して予算を割くべきで、その道筋が、政権全体で統一されて然るべきなのに、それは為されずに、醜い言動で足を引っ張る蓮舫がいたわけだ。

 蓮舫及び民主党のバカどもには、個々の政策を吟味する天秤(常識)もなければ、間違った方向性を認識する方位磁石(常識)もない。

 その不整合は、あたかも、自分らの生活が脅かされているのに、蓮舫の行政刷新会議における「弱いものイジメ」の図に喜びの声を上げる「市民たち」の愚かさと、そのチグハグ度合いが似ている・・・。

                                                  (2011/03/09)

[ケビン・メア発言]

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☆忙しくて、短信ですいません^^

 本日の産経朝刊一面で、櫻井よしこさんが、元沖縄総領事のケビン・メア氏の発言について紐解いている。

   (発言の問題ポイントの抽出)

 (1)日米安保は非対称。米国が攻撃されても日本には米国を守る責務はないが、米国は日本人とその財産を守らなければならない。
 (2)集団的自衛権は憲法問題ではなく、政治問題だ。
 (3)沖縄の怒りや失望は米国よりも日本に向けられている。日本の民主党政権は沖縄を理解しておらず、沖縄とのパイプもない。
 (4)鳩山由紀夫前首相は左派の政治家だ。
 (5)日本政府は沖縄県知事に「もしお金が欲しいならサインしろ」と言う必要がある。彼らは合意と言うが、合意を追い求めるふりをし、できるだけ多くの金を得ようとする。沖縄人は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ。
 (6)日本国憲法9条を変える必要はないし、変わるとも思えない。改憲で日本は米軍を必要としなくなり、米国にとってはよくない。

 メア氏は、「…滞日歴は20年に及び、夫人は日本人だ。沖縄に赴任する前の福岡では博多の山笠祭りに魅せられ、締め込み姿で参加した。2009年までの3年間、沖縄総領事を務めた氏は一貫して親日家である。…」のだそうだ。

   ◇

 (6)については議論の余地があるが、それはさておき、

 櫻井さんも指摘しているが、(5)には、一連の左翼や中共の工作に踊らされている沖縄県人に呆れている私でさえも「オヤッ?」と思わされる表現がある。

 「ごまかしとゆすりの名人」と言うのが、レッテル貼りであるし、根本的に間違っていると思う。

 先ず、沖縄県人は、他者をごまかすような国民性にない。

 簡単である。

 左翼の運動家や、中国共産党の裏工作で「誤魔化されている」だけなのである。

 沖縄県人の誤魔化されての行動が、アメリカ側からみると、自分らを誤魔化しているように見えるのだろう。

 おっと、(4)のルーピーは、沖縄は愚かアメリカさえも誤魔化そうとしてましたね、中共に誤魔化されて^^;

   ◇

 また、「ゆすりの名人」であるが、これも誤認識である。

 沖縄の人は、アメリカ軍駐留の恩恵を捨て去ってまで、米軍基地を県外に移設して欲しいと願っている。

 それが果たして、自分らの本当に求めていた本心・状況なのかは別にして、「ゴネ得」を狙っているような事はけしてないだろう。

 米軍基地が、仮に県外に移設されたとして、その歓喜の後の、政府補助のなくなったことからくる景気停滞後退は、想像の範疇外なのだろう。

 先ほど、「自分らの本当に求めていた本心・状況なのかは別にして」と書いたが、沖縄県民の大多数が移設を求めているかは定かではなく、

 一部の、他県から送り込まれた左翼運動家の「ノイジー・マイノリティー」の叫びと、

 そこに流れている、元は日本から中国への国民の税金<政府開発援助(ODA)>が、巡り巡って、日本転覆の裏工作の資金になっている現実が見られよう。

 なんで、メア氏は、沖縄県人を「ゆすりの名人」と称したのか?

 それは、それこそが、例え、日本に20年在住していたとしてもの、欧米の思考なのである。

 現実を考えれば、今の日本には米軍駐留が必要で、まさか、純粋に、米軍の排除を考えているとも思えず、ならば、これ以上の金を要求しているとしか、アメリカ人の発想の中には起こらなかったのだろう。

 まさか、沖縄県人が、他国の住人を「虫けら」のようにしか思えない中国共産党の意のままに、奇麗事を鵜呑みにするピュアな人々だとは予想だにしていなかったのだろう。

   ◇

 とりいそぎ記す・・・。

                                                    (2011/03/10)

[映画『アレクサンドリア』を観た]

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☆最初に関係ない話。

 今、自殺した韓国の女優が「性接待」に供されたニュースが話題になっていて、そのニュースを聞くと、私など非常に不愉快な思いになる。

 で、その不愉快な思い(ストレス)ってのが、私が批判した『白夜行』の東野圭吾の作品テーマの数々とダブるんですよね。

 上記のニュースなんて、ポルノ小説ならばいいが、現実のことだから、暗澹たる気分にさせられるし、東野圭吾のように一般小説にすべき内容じゃないんだよね。

 では本題↓(しかし、まだ『ヒアアフター』も『ナルニア3』も『フォックスと呼ばれた男』も見てないよ^^;)

   ◇

 こ・れ・は、奇妙な映画であった。

 内容は、ローマ帝国末期の時代に、エジプトはアレキサンドリアに実在したと言う哲学者(この頃の科学者は哲学者と同義)、女性であるヒュパティア(レイチェル・ワイズ)が主人公の物語だ。

 古来からの宗教と新興の宗教の争い、そして、着々とキリスト教が社会を支配していく時代が描かれる。

 知を武器に、かつての教え子であるアレキサンドリア長官やキリスト教平(ヒラ)主教、元奴隷の修道兵士らと絡みつつ、神の名を借りたリーダー主教の横暴に哲学を通そうとしていくのだが・・・。

 内容はありきたりで、おそらく、歴史上のヒュパティアは、余程の書籍でも、数行の情報しかない人物であろうから、凡百の作品になり得ただろう。

 しかし、私は、観始めたとき、この作品は「グラフィック・ノベル」が原作なのかな? と思ってしまうほどに、フィクションの舞台設定に緻密なリアリティが施されていた。

 レイチェル・ワイズは真摯な天文学者を美しくもうまく演じていた。

 ・・・物語の視点は、地球の俯瞰から始まり、北部アフリカ大陸、エジプトはアレキサンドリアにズームアップしていく。

 その、意味を問われれば疑問も起こる演出なのだが、私などは何故だが圧倒される。

 アレキサンドリア市街のビジュアルイメージも、全くちゃちさがなく、冒頭の市場の描写なんて、夢中で見てしまう。

 地球俯瞰の図は、作中で何度も繰り返され、事件のサウンドだけは地球を背景に聞えてくる。

 なんか、効果抜群だ^^

 その演出は、ヒュパティアの天文学の研究の意味もあり、神の視点さえも暗示していよう。

 取り立ててヒロイックなアクションのある作品ではなく、薄味にも思える、されど、なかなか強烈な描写のある宗教戦争が描かれるが、面白いのはそこではなく、いかにもその時代の常識の如く描いた状況や表現が楽しかった。

 例えば、屋外劇場や、ヒュパティアがプロポーズを断る「ハンカチ」の逸話、図書館の本棚の描写などなど、

 また、「祈りのやり方を教えてやる」のセリフに代表される、新たな物語への興味の引き方など、実に楽しい。

 この時代の剣が「斬る」ではなく「叩く」ものであることの強調もいい。

 役者たちも力の入った演技で、そこに付加された個性も一元論では括れない。

 スタローン顔のアレキサンドリア長官は(オスカー・アイザック)、ボンボンなだけではなく、利発で勇敢。

 ブラッド・ピット顔のキリスト教平(ヒラ)主教(ルパート・エヴァンス)は、非常に物事を客観視できる優男なれど、神の教えには忠実。

 イケメンの元奴隷の修道兵士(マックス・ミンゲラ)は、ヒュパティアへの敬愛と恋愛感情の狭間で狂う。

 そのような演技の数々が、見事な舞台設定の中で活きまくる。

 火渡りの奇跡を起こした修道兵士、キリスト顔のリーダー主教、ヒュパティアのもとの初老の奴隷・・・、いちいち興味深く、面白いのだ。

 大きな宗教変格の時代のうねりが描かれるが、そこが主題ではなく、この監督は、そんな時代の中での、人と人のつながりの起伏を描きたかったんだなぁと納得できるのだ。

   ◇

 なお、この作品では、数人の「奴隷」が描かれるが、この時代の「奴隷」とは、古代日本において、支配者の墳墓を造成するのに必要とされた時の労働者のように、ちゃんと賃金を支払われたサラリーマン的な存在であることが分かろう。

 「奴隷」と言っても、左翼の妄想上にあるイメージとは全く違うのである。

 この作品では、ヒュパティアに従う奴隷たちが、実に聡明で、主人の良き協力者であることが分かる^^

                                                  (2011/03/10)

[(速報)こんな激しい地震、初めてだ!(in八王子)]

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☆いやはや、屋内で作業をしていたら、「只今、地震ですので、作業を中断し、リーダーの指示に従って下さい」云々の社内放送。

 作業の手を休めると、確かに揺れてる。

「揺れているのが分かりますね^^」などと、わりと近くの同僚に話しかけていると、揺れは更に激しくなった。

 積み重ねてある貨物がギシギシ軋んでいる。

「うはっ!」

 先ほどの同僚に「かなりの揺れですね!」と叫ぶと、その同僚は返答せずにどっかに逃げた。

 床がグラングラン波打ち、私は「どうしよ? どうしよ?」と、右往左往した。

 とりあえず、貨物が落ちてきても平気そうな床の広い場所へ。

 でも、天井がやばく感じた。

 ここが「ズボーッ!」と抜けて、俺の人生、フェイドアウトするんじゃないかと思い、今度は柱の近くに。

 しかし、揺れは収まらない。

「長えな!」などと独り言を呟いていると、上司がやってきて、「外に避難しましょう!」と叫んだ。

 その言葉で、私はやっと、自分の中での「いつもの地震」ではないことに気付いた。

 屋内に出るまでは、いつ天井が落ちてくるか気が気じゃなかった。

 外では、トラックがグラングラン揺れまくっていた。

   ◇

 屋外には、従業員が100人ほど退避していた。

 私は、なんか車酔いでもしたかのように体がふらついた。

 ここ十日間ほど、花粉症の薬の副作用でボーッとしていたし、先ほどの揺れでずーっと酔っているのかなとも思っていたのだが、どちらも違った。

 まだ揺れているのだ。

 ずーっと揺れていて、[14:45]の最初の激しい揺れから三十分以上が経っているってのに、激しい揺れがあり、その後も、また、激しい揺れ。

 私は、下水の鉄格子蓋の上にいたのだが、貯水の表面が地震の揺れで波打っていた。

 家族が心配なので、何度も携帯で電話するが、不通・・・。

 1時間以上、屋外にいたが、どうにもならないので、皆で3階の休憩室で待機することになった。

 私は1階で作業していたのだが、2階と3階の倉庫は、惨憺たる状況であった。

 私は、映画『ブラインドネス』の荒廃した世界を思い出した・・・。

 しかし、ここでも揺れた。

 上層階なので、揺れの振り幅は、更に大きかった。

 こういう時の、小百合さんの逃げ足は速い^^

 後で顔を合わすと、小百合さんは心配性なので、ちょいと目が潤んでいた。

 かくして、1階の管理ブースで待機することになった。

 テレビでは、宮城の津波被害の画像が映し出され、車がプカプカ浮かんでいた。

 仙台に住むキューピーちゃんが心配だった。

 しかし、ここでも、みんなで見ているテレビがギシギシ揺れるほどの余震が続き、所長は「本日の作業は中止!」の決断をした。

 私は、母親が心配なので、車に飛び乗り、国道16号線をあきる野市に北上した。

 やや、いつもより渋滞していたが、一度、救急車に追い抜かれた以外は順調だった。

 信号が停電しているようなこともなかった。

 ラジオは、埼玉の<FMナック5>を聴いていたのだが、金曜のいつものパーソナリティーの小林克也が、各地のリスナーから送られるローカル地震情報を報告してくれていた。

「八王子16号界隈は大丈夫!」

 私は独り言。

 帰宅する。

 家族の無事は確認。

 で、私は、ズンズンと自室に向かう。

 家族の安全が確認されたら、次は、自室の本棚である。

 特に、本棚の上に更に『ジョジョの奇妙な冒険』100冊ほどが積み重ねられているのだ。

 全て美本の初版である^^

 扉を恐る恐る開けると、部屋は平穏を保っていた。

 後は、キューピーちゃんの安全が気がかりだった。

 しかし、今は、連絡のつけようがない・・・。

                                                    (2011/03/11)

[日本史上、稀なる大惨事だ・・・]

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☆テレビのニュースと言うのは、表現が慎重なときがある。

 テレビで大津波の映像を見せられても、「死者が20人以上が確認されています」などと語られていると、逃げ遅れた人がいたのか・・・、などと思っていた。

 阪神大震災からこの方、日本の地震予報(特に津波の到達情報)などは格段に進歩しているのかと思い、みんなが退避した後のゴーストタウンに津波が押し寄せたのかと思っていた。

 先のニュージーランド・クライストチャーチの地震で、人々に「地震」が意識されていたことも、規模の大きさに比して、被害者が少ないことの表われなのか、などとも思っていた。

 甘い認識であった。

 阪神大震災が起こった時も、私はテレビで見ていて、当初、「死者が20人以上が確認されています」などと報道されていて、空撮を見ていて、あんなにも町が崩壊していてその程度の被害者で済んでいるのか…、と思っていたのだが、結果は皆さんも知ってる通りとなった。

 昨日は、帰宅して、地震についての身近な報告のエントリーをして、甥っ子に乞われて、『映画 ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団』を観に行こうとさえ思った。

 しかし、<ワーナーマイカル日の出>のある<イオンモール日の出>は全館が閉まっていた。

 思い出すに、被災地のジャスコで、天井が落ちて犠牲者が出たから、同じく地震の影響のある土地のイオン系列の店は閉めているのだろう。

 <MOVIX昭島>も、レイトショーの予約が出来なかったので、昨夜は閉めていたようだ。

 今年の花粉飛散は多く、私は体調が万全でもないので、すぐに寝た。

 しかし、本日の朝の4時ごろの長野震源の大きな揺れで起きた。

 職場が混乱しているのは分かっていたので、自主的に、家を早く出て会社に向かった。

 カーラジオから流れるニュースで驚いた。

 犠牲者が1000人超などと言っている。

 まだ、全容がつかめていなくて、いまだ継続中の災害である。

「これは、とてつもない事態だ」

 しかし、私が出来ることは、目の前のすべき事を行なうだけだ。

 いつもは、会社の駐車場で新聞を読みつつ、セブンイレブンのレギュラーコーヒーを啜り、会社に出てからも、休憩室でNHKの朝ドラを見るのが日課なのだが、駐車場に車を停めると同時に、職場に顔を出した。

 現場は混乱していた。

 先ずは、昨夜の遅番は、地震の物損被害のとりあえずの後片付けからはじめ、通常の業務に入った訳で、それで、朝になっても終わっていないのだ。

 昨日の午後に会った俵さんが、「眠いよ〜^^;」などと言いつつ、まだ仕事してた。

 上司が、「すぐに現場に入ってくれ」と言ってきた。

 私は、「そのために早く来ました^^」と答える。

   ◇

 2階と3階に散乱していた商品は、とりあえず片されていた。

 しかし、床の液体の跡の数々が混乱の後を窺わせた。

 棚のフレームを組んでいたナットも、幾つも引きちぎられ落ちていた。

 昨日の作業は、朝の朝礼前に段取りついたが、さて、問題は今日の作業内容だった。

 しかし、先ずは、片された破損商品の数々を処理しなくてはならないようだった。

 てゆーか、朝の朝礼では知らされていなかったが、どうやら、今日と明日の生産的な業務は中止のようだった。

 仮に、私たちのセンターが健常でも、物流業界ゆえに、その上流も下流も、地震の影響で寸断されているからだ。

「こりゃ、月曜、荒れるな・・・」

 私が呟くと、Sさんが「俺、休もうっと」と言ってやがった^^;

 で、我々が行なうのは、いわゆる保守作業だ。

 ・・・いや、何故か、私だけは、通常作業をやらされた^^

 まあ、私は、父親が死んだときも、いつもの生活を崩さなかった男なので(親父が死んだ日にも、対立していた某派遣会社の糾弾を、いつもにも増して強烈にやっていた)、保守作業よりも、通常作業の方が性にあっていた。

 しかし、破損した商品の量を見ると、かなりの被害があることが分かった。

 また、その処理に際し、生産的な業務なく、多くの従業員を働かせなくてはならない。

 昨夜の零時には帰宅しているはずの多くの従業員が朝まで残業していた人件費も莫大だ。

 ずばり、300万以上の経済的な損失があると思った。

   ◇

 帰りに、俵さんが話していった。

 バカで有名な同僚の<足らんQ>さんの話だ。

 前提として、私が働いている会社の物損への厳しさがある。

「あの、おっちゃん(<足らんQ>さん)、物損起こして、商品の蓋がぶっ飛んで、中身がドロリと出たのに、蓋をしなおして、そのまま出荷しようとして、それをMさんに見つかり、大変なことになっていたよ^^」

「証拠隠滅し、罪悪をすっとぼけようとした訳ですね^^;」

 これは、我が社で重視されるモラル問題においては、大変に罪深き問題であった。

 ・・・しかし、現在の状況においては、その数千倍以上の地震による物損被害が出ている。

 罪深き一つの物損と、不可避の天災による大量の物損被害・・・。

 私は、何故か、笠井潔の傑作本格ミステリ『哲学者の密室』を思い出した。

哲学者の密室 (創元推理文庫)笠井 潔東京創元社

 この作品、先の大戦時のナチスのユダヤ人強制収容所内で起こった殺人事件が語られる。

 大量虐殺の起こなわれた場所での、ひとつの殺人が、作品内現在に起こった密室殺人とリンクしていく話だ。

 そして、その連想は、今回の大惨事の大量死に、個々の死の背景を考えさせる端緒ともなる・・・。

   ◇

 福島県の相馬市の一部は、集落全体が津波にさらわれてしまったそうだ。

 その名は、一昨年の<みちのくダム巡り>で覚えている。

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)?<二本松から抜け出たい>』]

   [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)?<福島の勝負どころ>』]

 ちょっと、言葉が見つからない。

   ◇

 お昼休憩で、やっと今日の産経新聞を開くことが出来た。

 石原都知事四選出馬も、菅首相外国人献金受領のニュースも、この大災害の前では二の次扱いだ。

 災害記事の情報は、昨夜未明のもので既知のものが多いが、掲載されている写真が凄かった。

 空撮ではなく、迫りくる大津波の図や、激流に流されつつ燃えている家屋の図。

 恐ろしい。

 一緒に食事している岡部さんは、インドや中東・アフリカの長期滞在の経験があり、世の移ろいを客観視している。

 小百合さんは、奥さん感覚で危惧しているが、ニュースを良く見ていて詳しい。

 私は、冷たい点のある人間だが、ことの重大さは認識し、今はただ、仙台のキューピーちゃん(7歳)の安否が心配だ。

 仙台市内なので安心しているが、何分、携帯が通じず、メールも送受信できているか分からない。

   ◇

 仕事は定時で帰宅した。

 帰宅途中に彼女に会い、「まあ、しょうがないか」と思い、深いチュウ(ディープキス)をしておいた。

 あまりにも若いので手を出すのを躊躇していたのだが、これでタガが外れてしまうかも・・・。

 東京は平穏であり、時間はあるのだが、さすがに、映画を観に行くのは不謹慎だと思い、今夜は、さっさと寝るとしよう・・・。

 明日はバイトもあるし・・・。

   ◇

 ちなみに、弟がイタリア出張しているので、私はいつも甥っ子と眠っている・・・。

 弟は、イタリアでの日本の災害の報道を見ているので、かなり心配している。

 特に、福島原発の事故は、あちらでもかなりの報道のようだ。

 メルトダウンしてたら、「世界の危機」だからな!

 でも、まあ、大丈夫でしょう。

 過剰に心配したい方は、広瀬隆の『危険な話』を読むのを薦めますが・・・。

新版 危険な話―チェルノブイリと日本の運命 (新潮文庫)広瀬 隆新潮社

新版 眠れない話―刻々と迫りくる日本の大事故 (新潮文庫)広瀬 隆新潮社

                                                    (2011/03/12)

[東日本大震災(東京の私の思い)]

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☆朝、新聞を見ながら、ちょいと違和感を感じた。

 多くの企業が、「お見舞い」の広告を出していた。

 いや・・・、今、この事件は継続中だから、なんか、小康状態を保ったかのような「お見舞い」の言葉に違和感が起こったのだ。

 でも、よく読むと、ほとんどの企業が保険会社で、「お見舞い」の言葉とともに、今後の保険の手続きについての説明を付加させていた。

 それは重要な情報だ。

 こういった場合の書式は、「お見舞い」の言葉から始めざるを得ないのだろう。

 しかし、どうも、個人ブログなどでの「お見舞い」の言葉は、現在継続中の災害にそぐわない。

 被害者を悼む言葉と、お見舞いの言葉を記すことで終わらせて、安心して、思考停止に陥ってるとしか思えない。

 天皇陛下のお立場での形式と、そのお言葉に宿るパワーと、

 現時点での一般人の語る「お悔やみとお見舞い」の言葉では、意味合いが全く異なる。

 ・・・ブロガーならば、何がしかの情報を発し続けることが重要である。

 被災者への励ましの言葉でも良いし、なんちゅうか、とにかく、あんたらは生きているんだからと、感情を揺り動かすような文章がいい。

 直接的でなくとも、救助や援助に向かう、我々の情報を享受できる方々へ思いを託すのもバタフライ効果となる。

 良き「バタフライ効果」で、「チャイナ・シンドローム」を相殺するのだ。

 『2ちゃんねる』では、多くのチャネラ〜が、いつもの如く、政府の対応にツッコミを入れ続けている。

 そのヴァイタリティには感服するしかない。

 それら全てが、被災者が、これからを生き抜くよすがになるような気がする。

    ◇

 心配していた、仙台の若鷲さんの娘・私の愛するキューピーちゃん(7歳)と、その家族の無事が確認された。

 若鷲さんの奥さんから、「部屋はメチャクチャですが、みんな無事です^^」とメール。

 続いて、若鷲さんから、「充電がやっと出来た。家族は無事」のメール。

 その後、奥さんから、「もう少し、長い報告しなさいよ」と言われたらしく、私が返信もしてないのに、逆ギレのような言い訳のようなメールを送ってきた。

 私は嬉しくなった。

 東京でのほほんとしている私からのメールなどには、逆ギレで対応するのが当たり前なのだ。

 とにかく、物資の不足している仙台市民に、物資を供給し続けるので必死なのだ。

 私は祈ることしか出来ないが、若鷲さん、頑張ってくれ!!!

 そして、キューピーちゃんと私の十年後の結婚を許し(以下ry

   ◇

 宮城蔵王に住んでいる叔母は、家の玄関の扉が歪み、家への出入りが窓からだそうだ。

 叔母の夫婦には、二人の娘がいて、それぞれ所帯を持っているが、

 仙台市外の姉の方は、我が母親のほうで、今日、やっと連絡が取れて、なにぶん、停電が続き、携帯の充電がままならかったとのこと。

 灯油を買いに行ったら、売ってくれなかったとのこと。

 仙台市外の妹の方は、マンションのガラスなどが部屋に散乱し、とても部屋で過ごせないので、車で寝泊りしているそうだ。

 ともあれ、姉妹は、宮城蔵王の「開かずの玄関」の邸宅に集結するのがよろしいかと・・・。

   ◇

 しかし、面倒くさいデマを飛ばす奴がいるものだ。

 数人の人から、こんな情報があるので気をつけろと転送されてきた。

   「知り合いの方から来たです
    >>友達からので、沢山の方にお知らせ下さいとのメールだったので転送します。
    Fw:に注意
    >>   ↓↓↓
    >>友達のお父さんがコスモ石油に勤めていて教えてもらったのでみんなにも伝えるね
    >>気をつけてください
    >>
    >>千葉、首都圏の方へ。
    >>千葉の製油所、製鉄所の火災の影響で千葉、首都圏では、
    >>科学薬品の含まれた雨が降ることが予想されます。
    >>傘やレインコートの使用をお願いします! 広めて!
    >>とりあえず広めて!
    >>雨にあたらないようにしてね!               」

 私は、すぐに、「これは嘘!!」と返信した。

 こちとら、古くは「イラク3バカ」から、最近では「宮崎狂牛病」まで、この手のデマには騙され続けてきた。

 この「コスモ石油」ネタのような拙さでは騙されない。

 ほかにも、「放射能漏れ・コンブいっぱい食え」ネタや「次は近畿に大地震が飛び火」ネタなどあるが、全部嘘だぞ!

 なんちゅうか、日本は中国と違って、そんな隠蔽はしないのである。

 テレビ画面を見りゃ、分かるだろう?

 菅や枝野の顔は、隠している顔じゃなく、押し寄せる事実に憔悴しきっている顔だ。

 民主党首脳には、自民党首脳のような胆力がない。

 しかし、それまで「日の丸」に敬意を表すことのなかった民主党幹部だが、今、記者会見の前に、日本国旗に一礼しているよなぁ。

 そんな中での、対策担当大臣への蓮舫や辻元清美の登用は、民主党らしくて、呆れつつも反吐が出る。

 こんなこと言ってるときではないが、蓮舫の神妙な記者会見の挙動は、海老蔵や貴乃花の記者会見を思い出させて、げんなりした。

 また、「次は近畿に大地震が飛び火」ネタだが、そんなことを予測できる科学力は、現在、地球上にはない。

 また、日本の科学力は世界一である。

 そこで、メルトダウンが起こったとしたら、世界のどこでも頻繁に起こり得ることなので、甘んじて、「地球滅亡」しようじゃないか^^

   ◇

 私はバイトのときは、いつも、京王線のとあるコインパーキングに車を駐車する。

 今日は、その出入り口のバーが開きっぱなしだった。

 おそらく地震の影響で停電し、復旧されていないようだった。

「こりゃ、帰宅時まで上がりっ放しだったら、駐車料金がタダで済むな^^」などと思いつつ、入場券を取った。

 さて、8時間後、仕事を終えて駐車場に戻ると、やっぱりバーが上がりっぱなしだった。

 そのまま出れば、タダだった・・・。

 しかし、一瞬のうちに色々考え、「火事場泥棒はよくないな」と、清算機に入場券を挿入した。

 いつもなら、駐車料金が計算される。

 が、「エラー」になった。

 私は、ニヤリと悪魔の笑み^^

 これで堂々とタダで出られる。

 私は車のアクセルを踏むのだった・・・。

   ◇

 その帰宅中、

 母親から電話で「朝食用の食パンを買ってきて」と言われた。

 だが、三軒の店を回ったが、どこも売り切れだった・・・。

 みんな、買い占められているのだ。

   ◇

 節電対策で、あきる野市は、明日の12:20〜16:00が輪番停電だそうだ。

 信号も停まるそうだ。

 『エヴァンゲリオン』の<ヤシマ作戦>みたいだな。

 妹夫婦の住む反応は、朝と夜に輪番停電があるらしい。

 だから、我が家に来るとか言ってる。

 小さなマツコ・デラックスと言うか、冨士眞奈美みたいな妹が来たら、それだけでうっとおしい^^;

                                                      (2011/03/13)

[東日本大震災(東京の私の思い・2)]

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☆昨日記した、「バタフライ効果」とは、簡単に言うと、「目の前の蝶の羽ばたきが、地球の裏側の事象に作用する」と言うカオス理論の一つの例えである。

 私は、同じようなことを小学生の時に考えていて、「俺って頭いいなぁ^^」などと、土手に寝転びながら空を見つめていたものだ。

 おそらく、東北の少年たちも、春の近い日がな一日を、そんな風にボーッと過ごしていたのかも知れない。

 その「終わりなき日常」は崩壊した。

 だが、私は、良くも悪くも、世の中に無駄なことなどないと思っていて、だから、何らかの善意のアクションが、今、苦難のうちにいる人々のためになるような気がしている。

   ◇

 また、同じく昨日記した「チャイナ・シンドローム」とは、ここでは私の支那嫌いとは関係なく、同名の映画の中で語られた「アメリカの原子力発電所がメルトダウンを起こしたとしたら、地球を突き抜けて中国まで熔けていってしまうのではないか」と言う例えから生まれた社会現象を示す言葉を言う。

 今、日本のマスコミは、福島原発の事故に、国民の恐怖を煽るだけ煽っている。

 それは、あたかも、民主党政権が、原発事故の深刻さを隠蔽でもしているかのような印象だ。

 私は、民主党が大嫌いである。

 しかし、やつらは単細胞なので、隠蔽工作するような狡賢さはない。

 今、彼らが頑張っているのは分かる。

 だから、静観するしかない。

 誰も経験したことのない状況だ。

 誰がやっても、不手際が起こるだろう。

 少なくとも、俺は投票していないが、大多数の人間が選んだ政党である。

 ここは応援するから、頼む、踏ん張ってくれい。

 「善意のアクション」のみが、「幻想のメルトダウン」を霧消せしめる。

   ◇

 私の会社は八王子にある。

 多くの従業員が多摩地区や相模原の各所から通勤している。

 四月末まで予定されている計画停電・節電で、電車が通っていない路線がある。

 中央線が、立川から西は通っていないのは致命的である。

 本日、多くの方が休んだ。

 土曜日は数時間かけて会社に来た方もいるが、それを毎日は出来ないだろう。

 そして、車通勤の方も、ガソリンの購入が難しくなっている現在、そのうち、不具合が生じるだろう。

 今日も、渋滞かと思うと、ガソリンスタンドを待つ行列であることが多かった。

 私の車は、今、メーターが半分くらいだ。

 後、五日間はもつかな?

 それまでに給油がままならなかったら、母親の車を借りてもいいが、自転車で通勤するしかないな。

 距離は15キロで短いが、峠が三つくらいあるんだよなぁ・・・。

   ◇

 仕事は、週明けの今日が「修羅場」と思いきや、明日が「地獄」になるようだ。

 朝、入庫のトラックドライバーのおっさんと話したのだが、その方は愛知から来て、特に問題なかったそうだが、いつも会う栃木のドライバーが本日は来ていないのだそうだ。

 まだまだ品不足が続きそうだ。

   ◇

 私は、火曜日は、日曜とともに公休で、明日は休みなのだが、本職の上司に「明日、出てくれないか?」と頼まれた。

 明日こそが、再開後の最繁忙日なのだ。

 でも、バイトがあるので断った。

 しかし、本日、帰宅したら、バイト先から「ガソリンの確保がままならず、明日は臨時休業にする」と連絡があり、

 私は、即座に、本職の会社に連絡し、明日の出勤を申し出た。

 上司は喜んでいた。

 私は遮二無二、金稼ぎに奔走す。

 それも、日本の復興の第一歩。

   ◇

 さて、正直、こんな災厄に遭遇すると、私はコンビニの有り難さを噛みしめる。

 で、この歌を思い出すのだ。

    『伝説のコンビニ (作詞: 杉山王郎、作曲: みつとみ俊郎)』(クリック!)

   1.

   伝説のコンビニ 探しに行こう

   伝説のコンビニ 探しに行こう

   広い世界に ただ一軒

   勇気のパンと 知恵の缶詰 売っている

   命のガチャガチャ 奇跡のおでん 魔法の消しゴム 忘れずに

   冒険の地図を立ち読みしたら 勇者の旅の はじまりだ

   伝説のコンビニ 探しに行こう

   2.

   天空のコンビニ 探しに行こう

   天空のコンビニ 探しに行こう

   世界のどこかに ただ一軒

   力 (ちから) のガムと 回復のチョコ 売っている

   空飛ぶ靴下 神秘のパンツ 氷の花火も 忘れずに

   冒険のお湯を注いで3分 インスタント馬車の できあがり

   伝説のコンビニ 探しに行こう

伝説のコンビニ杉山王郎,みつとみ俊郎,カラオケEMIミュージック・ジャパン

 この歌を聞いたり歌うと、パワーが漲ってくるよ!!!

                                                   (2011/03/14)

[東日本大震災(東京の私の思い・3)]

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☆色々な問題の指摘される「計画停電」だが、私は、はじめたことについては、非常に評価している。

 こんなにも批判を受けている「計画停電」を、それでも、行なわなかった場合と比較検討し、より大きな公益を求め断行した民主党には敬意を表する。

 やや、それが決定した後に、民主党らしい優柔不断な右往左往が見られるが、行なうことを決めたことは英断だと思っている。

 それ程に無茶苦茶な施策だが、国民には、それが必要な大きな局面だ。

   ◇

 このブログを読んでいる方には分かると思うが、ここは<反民主党>ブログである。

 足掛け5,6年だろうか…、政権を取ってからでも2年弱、民主党を批判し続けている。

 しかし、この状況において、手を打つコマは民主党政権しかない。

 ならば、その民主党政権に頑張ってもらわなくてはならない。

 私は、ミサトさんがシンジ君に言ったように、疲れきっている菅や枝野の首根っこを掴んで引っ立ててでも、この有事に「国政」を行なってもらうしかない!

「他人だからどうだってぇのよ! あんた、このままやめるつもり? 今ここで何もしなかったら、私、許さないからね、一生あなたを許さないからね。今の自分が絶対じゃないわ。後で間違いに気付き後悔する。私はその繰り返しだった。ヌカ喜びと自己嫌悪を重ねただけ。でも、その度に前に進めた気がする」

   ◇

 かつて、親米・反米論争のとき、本当は根っからの反米の西尾幹ニが、反米の小林よしのりに「今(9・11直後)は反米を言うときじゃない」と言い、小林から大反発を受けたものだ。

 そして、私は、今、思う。

「今は、反民主党を言ってるときじゃない」

 左翼マスコミの「風見鶏」どもが民主党批判をするのは、まあ、しょうがない。

 だが、確かに、この2年間、苦渋を受け続けているのは分かるが、産経新聞までも、今、民主党を批判していちゃ、駄目だ!

 私だって、批判しまくりたい。

 これまでの民主党批判が「予言」のように裏打ちされているのが今だ。

 しかし、今は、国難のときだ。

 その中で決断を下せるのが痴呆の民主党だ。

 ならば、日本を良きほうに向けるには、今は、民主党に「批判」ではなくて、ひたすらに「進言」のはずだ。

 それが、保守なんだよ・・・。

   ◇

 それから、私は、かつて、嫌いな人物ではあるが、田中康夫の名言として、「人間は楽を知ったら戻れない」があると記して、そして、だが、その言葉は私には当てはまらないぜ、とも書いた。

 だが、私は、その名言が、必ずしも、日本国民全てに当てはまるわけでもないことを、今回、知った。

 それは、計画停電の初日が、予想していた電力需要よりも大幅に下回っていたことで中止されたことによってだ。

 多くの国民が、無駄な電力消費をやめる気遣いを見せ、また、いつもの生活よりも不便な生活を、個々の規範意識のもとで甘んじて選んだのだ。

 計画停電が予定されているってことは、それらの電力需要は、東京電力の試算からするとやむを得ぬことであったはずだ。

 そして、各供給地域の中では、一人一人のモラルなど、コンマ以下、ゼロが果てしなく並ぶ末の「1」でしかないはずだ。

 その善意の果てしない集積が、電力需要の予想よりも大幅に下回ると言う事実を生んだ訳だ。

 この民度の高さ!

 これこそが「日本の遺産」だと思った。

 自分だけ良ければいいと言う意識では、そんな素晴らしい結果は出ない。

 安楽で怠惰な飽食の国となった日本だが、状況に応じて、いつでも「戻れる」のだ、日本は!

   ◇

 しかし・・・、どこのガソリンスタンドも長蛇の列。

 今日は、帰宅後、母親と、近くのイオンや、スーパー<いなげや>、スーパー<オザム>など5店舗回ったが、

 コメも、パンも、インスタントラーメンも、タマゴも、牛乳も、ミネラルウォーターも、乾電池も、品切れ状態だった。

 みんなが常識的に購入すれば、けしてなくなる状態ではないと言うし、そこでも、是非、譲り合いの精神を持って欲しいのだが・・・^^;

   コメ


   水(水道水でいいじゃんねぇ^^;)


   ◇

 本日は、職場で、地震後に初めて会った方が二人いた。

 一人は、このエントリー(クリック!)に出てくる、奥さんのIさん。

 彼女は、先の金曜日、午後2時であがって、自宅で地震に遭遇したのだそうだ。

 小学生の子供は、集団下校してきたのだが、

 「有事の際の、生徒の親御さんへの引き渡し手順(名前を確認し、先生が対面し親に引き渡す、など…)」があったはずなのに、

 子供は普通に家に入ってきて、Iさんが話を聞くと、集団下校のグループの中から、自然に抜け出て、帰宅したのだと言う。

 Iさんは、別にそんな先生方を咎めるつもりはなかったが、気になるので、余震の続く中、外に出てみると、近所の小学2年生の女の子が、防災頭巾姿で、地面が揺れている中、一人でヒョコヒョコ歩いていたのだそうだ。

 私は赤ずきんちゃんみたいのを想像し、話を聞きながら思わず、「可愛い〜^^」と言ってしまった^^;

赤ずきんチャチャ DVD-BOX VOL.2クリエーター情報なしキングレコード

 つまり、私たち大人が、会社の外の駐車場で一時間以上待機していたとき、Iさん在住地域の小学生は、道を歩かされていたわけだ。

 ちなみに、70近い我が母親は、「トイレが安全」と個室に閉じこもっていたそうだ。

 オシッコもちびらずに済むので便利らしい^^;

 甥っ子(7歳)は、小学校の校庭で遊んでいたときに地震に遭遇。

 あの揺れが地震と言うものの初体験なので、甥っ子にとっての地震とは、あの揺れなのである。

 故に、余震で本棚とかが軋んでいるときに、「こんなのは地震じゃない!」などと偉そうな発言をしている。

   ◇

 もう一人、ジョジョさんと言う方がいて、この方、地震時は、用事があって都内にいたそうで、

 私が「よく帰ってこれましたね?」と問うと、

「実は、息子が、車に乗って千葉で営業回りをしていて、『ちょっと拾ってくれ』と乗せてもらって帰ってきた」と、ちょいと息子を誇らしげな笑顔とともに教えてくれた。

   ◇

 それから、バカで有名な同僚の<足らんQ>さん(←クリック!)の話。

 彼については、その金欠振りを書いただけで、本が一冊できる程なのだが、

 ともあれ、ガソリンが通勤一回分くらいしかないので、昨日、長い行列を三時間くらい待ってガソリンを給油する番になったのだそうだ。

 しかし、そのスタンドのスタッフが言うには、「もうハイオクしかないんですよ^^;」、で、給油をやめたのだそうだ^^;

 確かに、レギュラーよりも10円ほど高いけれど、それを断念する損得勘定が分からなかった。

 この人、ガス欠で、通勤途中に何度も車をエンストさせているし、

 100円だけの給油ってのをセルフのスタンドで試みて、機械に拒否られたこともあるそうだ。

 私の読みだと、<足らんQ>は所持金が500円で、3リットル入れるつもりが、ハイオクだと2リットルしか入れられないので気が動転して断ってしまったのだと思う^^;

   ◇

 今、思い出したので、もう一人、Nさんだ。

 立川在住の彼は電車通勤なのだが、地震の日の帰宅時、午後5時に会社の送迎バスで<みなみ野駅>まで行ったが、横浜線は停まっていたので、民間のバスで、八王子までたどり着く。

 ここまでで二時間。

 中央線は止まっている。

 そして、タクシーを待つのだが、長蛇の列で、しかも、タクシーは一時間に三台くらいしか来ない。

 Nさんの番になったのは四時間後、見知らぬ四人で相乗りし、渋滞の中、立川まで帰宅したとのこと。

 八王子・立川間の料金は一万三千円だったそうだが、他人同士の四人で分けたので、Nさんは二千円で済んだとのこと。

   ◇

 おいおい!

 今、また揺れたぞ!!!

 長い揺れだ。

 今度は静岡と山梨辺りが震源だそうだ。

 私は、揺れている間、自室の本棚を押さえていたが、「この一連の地震、いつ終息するんだヨ」と呟くしかなかった・・・。

                                                   (2011/03/15)
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