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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『ブラック・スワン』を観た(短信)]

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☆遅ればせながら観て来ました。

 評価の高かった『レスラー』の監督の、これまた評判のいい最新作だ。

 『レスラー』では、一人のプロレスラーのかつての栄光と、その後の悲哀を見事に描ききっていた。

 今回は、クラシックバレエの世界を舞台に、「白鳥の湖」のプリマドンナに抜擢された主人公の、栄光への想いと、周囲との関係から生まれる強迫観念の世界が描かれる。

 似ているようで、少しテーマ性がずらされているが、主人公ニナの周囲には、「レスラー」でも見せられた、過去に縋る人々たちが垣間見られる。

 女性特有の神経質な世界が丹念に描かれているので、私にはそれ程グッとくるものがなかった。

 そもそも、この映画を見るのが遅れたのは、モダンバレエをやっている姪っ子と見たかったからなのだが、姪っ子は夢中で見ていた。

 母親の束縛や、ライバルへの恐怖心、主演の圧迫感、性への嫌悪・・・、色々と考えさせられることもあったのかも・・・、見終えて、かなり衝撃を受けていたようだ。

 また、私には「一瞬にきらめく箇所はあれど、ただのギスギス女」にしか見えない主演のナタリー・ポートマンが、姪っ子には、やたらと美しく見えたようだ。

 また、ナタリー・ポートマンの、専業ではないにもかかわらずの踊りに感心していたが、バストアップのカットの多用と、そこから聞こえてくるステップの遅さも見抜いていたのが、姪っ子、なかなか凄い^^

 そして、クライマックスには、ちょいと泣いていたようだ。

 主人公ニナの「完璧」の成就の姿を見たからだそうだ。

 私は、ダーレン・アロノフスキー監督の、やたらと「痛い描写(物理的に)」の数々に、とてもとても、作品に美しさを見い出せなかった。

 悪くはないが、佳作程度の認識だ。

 また、この監督、これから先も、この演出を続けていくのかな?

 そのうち、飽きられてしまうような、・・・いや、数年の一度の定番として固定客がつくのかな。

                                                      (2011/06/05)

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