☆私が4年前に東北旅行した時に岩手で見た映画『しあわせカモン』が1月下旬から全国公開だそうだ。
その物語の題材となった親子関係は、歌手の松本哲也の実話が元になっているのだが、
この方、先日の<FM NACK5>の「GOGOMONZ」に出ていた。
また、この作品は、この年の<ナカデミー賞>で、私、◎の評価を出したのだが、その中村大哉監督さんからコメントも頂いている^^
≪ありがとう (なかむら) 2009-12-31 12:36:43
ナカミーさん
しあわせカモンを検索していたら、、、評価していただき有難うございます。
4000万の作品が○×2もくれて有難うございます。
では。
しあわせカモン監督なかむら ≫
4000万円が、非常に有効に使われたんですね^^
では、再掲します^^
◇
[映画『しあわせカモン』を観た] (2009-11-15 08:12:32)
東北旅行は続いている。
岩手県一関市で、聞いたことのないタイトルの作品がかかっていたので、知らない町で、いつもの如く道に迷いつつ、一関シネプラザを発見した後も、駐車場探しに難儀しつつ、赴いた。
岩手県の福祉基金の助成金で作られた作品だそうだ。
岩手県の「御当地作品」だ^^
この日が封切り最終日だそうで、その巡り合わせが嬉しいものだ^^
◇
なかなか面白い作品だった。
岩手県出身のミュージシャン・松本哲也の半生を、
愚かだが憎めない、愛すべき母親の後半生と絡めて描く。
・・・やや、チープ感が漂うも、抑えるべきところはちゃんと抑えている作劇は、破綻なく、最後まで私を引きつけてくれた。
◇
ヤクザと結婚したフミエは、子供・テツヤを生む。
このフミエを鈴木砂羽が演じているのだが、イライラさせられるほど、いわゆる「おバカ」でうまい演技だ。
短絡的な子供のような行動をし続ける。
そして、その短絡的な思考が、水商売の激務から覚せい剤に手を出させる。
中毒になり、治療施設に送られる。
ここでは、作り手(中村大哉監督)により、非常にスピーディーな省略の演出がなされるが、私は「うまい」と思った。
退院後も、フミエを、禁断症状のフラッシュバックが襲い、正常な生活が困難となる。
・・・この、薬物絡みの描写は長い。
何らかの啓蒙の意図もあるのか?
◇
ヤクザの父親は、服役のお勤めに出て、それが長引くので、離婚届を送ってくる。
母子二人の生活を求めるも、クスリが抜け切らないフミエにそれは叶わず・・・。
テツヤは養護施設へ。
テツヤは、そんな境遇ながらも、素直に育つ。
ひたすらに、母親との生活を望み、そのために養護施設の日々を寂しくも我慢する。
だが、フミエのほうの問題で、児童相談所は、二人暮しの許可を与えてくれない。
フミエは、寂しさから、再びクスリに手を出そうとするも、知り合った男の力で我慢する。
だが、中学生になり、母親の元に戻ってきたテツヤは、相変わらずの母親の生き方や、新しい男の存在から、グレはじめる。
傷害事件を起こす。
時を同じくして、フミエの元から新しい男は去り、
フミエは、深刻なフラッシュバックで治療施設に・・・。
警察に補導されているテツヤに、一時外出許可を貰ったフミエが面会に行くところなど、泥沼である^^;
でも、フミエの性格が、それを悲惨には見せない。
・・・私事だが、人生で深刻な悩みがある時に、近くにいたズレた人物が見当外れの慰めをしてくれて、それで却って、こちらの苦悩が解消されるなんてことがある。
そのような効果を、フミエの人格は持っている。
平常の生活においては苛立たされるのだが、有事には癒されるのである。
◇
そんなこんなで、最終的に、テツヤは、ミュージシャンを目指し、成功への道を歩んでいく。
でも、その志半ばで、母親が倒れ・・・、と進んで行く。
テツヤとフミエは、幸せを得られたのか、得られるのか。
◇
昨日、栗駒方面を進んでいたら、映画『東京タワー』のオープンセットが展示されていた。
考えるに、この『しあわせカモン』には、『東京タワー』テイストも感じられた。
ちょっとだけ昔の舞台設定は、往年の『金八先生』の<腐ったミカンの方程式>で描かれていた「ツッパリ」どもの雰囲気を感じさせられて面白かった。
何よりも、自分の旅した東北の風景と重なるのが、私を情緒深くした・・・。
(2009/11/15)
◇
どういった経緯で全国公開になったのかは分からないが、また観たい・・・^^
あの、震災前の東北を感じたい・・・。
(2013/01/20)
その物語の題材となった親子関係は、歌手の松本哲也の実話が元になっているのだが、
この方、先日の<FM NACK5>の「GOGOMONZ」に出ていた。
また、この作品は、この年の<ナカデミー賞>で、私、◎の評価を出したのだが、その中村大哉監督さんからコメントも頂いている^^
≪ありがとう (なかむら) 2009-12-31 12:36:43
ナカミーさん
しあわせカモンを検索していたら、、、評価していただき有難うございます。
4000万の作品が○×2もくれて有難うございます。
では。
しあわせカモン監督なかむら ≫
4000万円が、非常に有効に使われたんですね^^
では、再掲します^^
◇
[映画『しあわせカモン』を観た] (2009-11-15 08:12:32)
東北旅行は続いている。
岩手県一関市で、聞いたことのないタイトルの作品がかかっていたので、知らない町で、いつもの如く道に迷いつつ、一関シネプラザを発見した後も、駐車場探しに難儀しつつ、赴いた。
岩手県の福祉基金の助成金で作られた作品だそうだ。
岩手県の「御当地作品」だ^^
この日が封切り最終日だそうで、その巡り合わせが嬉しいものだ^^
◇
なかなか面白い作品だった。
岩手県出身のミュージシャン・松本哲也の半生を、
愚かだが憎めない、愛すべき母親の後半生と絡めて描く。
・・・やや、チープ感が漂うも、抑えるべきところはちゃんと抑えている作劇は、破綻なく、最後まで私を引きつけてくれた。
◇
ヤクザと結婚したフミエは、子供・テツヤを生む。
このフミエを鈴木砂羽が演じているのだが、イライラさせられるほど、いわゆる「おバカ」でうまい演技だ。
短絡的な子供のような行動をし続ける。
そして、その短絡的な思考が、水商売の激務から覚せい剤に手を出させる。
中毒になり、治療施設に送られる。
ここでは、作り手(中村大哉監督)により、非常にスピーディーな省略の演出がなされるが、私は「うまい」と思った。
退院後も、フミエを、禁断症状のフラッシュバックが襲い、正常な生活が困難となる。
・・・この、薬物絡みの描写は長い。
何らかの啓蒙の意図もあるのか?
◇
ヤクザの父親は、服役のお勤めに出て、それが長引くので、離婚届を送ってくる。
母子二人の生活を求めるも、クスリが抜け切らないフミエにそれは叶わず・・・。
テツヤは養護施設へ。
テツヤは、そんな境遇ながらも、素直に育つ。
ひたすらに、母親との生活を望み、そのために養護施設の日々を寂しくも我慢する。
だが、フミエのほうの問題で、児童相談所は、二人暮しの許可を与えてくれない。
フミエは、寂しさから、再びクスリに手を出そうとするも、知り合った男の力で我慢する。
だが、中学生になり、母親の元に戻ってきたテツヤは、相変わらずの母親の生き方や、新しい男の存在から、グレはじめる。
傷害事件を起こす。
時を同じくして、フミエの元から新しい男は去り、
フミエは、深刻なフラッシュバックで治療施設に・・・。
警察に補導されているテツヤに、一時外出許可を貰ったフミエが面会に行くところなど、泥沼である^^;
でも、フミエの性格が、それを悲惨には見せない。
・・・私事だが、人生で深刻な悩みがある時に、近くにいたズレた人物が見当外れの慰めをしてくれて、それで却って、こちらの苦悩が解消されるなんてことがある。
そのような効果を、フミエの人格は持っている。
平常の生活においては苛立たされるのだが、有事には癒されるのである。
◇
そんなこんなで、最終的に、テツヤは、ミュージシャンを目指し、成功への道を歩んでいく。
でも、その志半ばで、母親が倒れ・・・、と進んで行く。
テツヤとフミエは、幸せを得られたのか、得られるのか。
◇
昨日、栗駒方面を進んでいたら、映画『東京タワー』のオープンセットが展示されていた。
考えるに、この『しあわせカモン』には、『東京タワー』テイストも感じられた。
ちょっとだけ昔の舞台設定は、往年の『金八先生』の<腐ったミカンの方程式>で描かれていた「ツッパリ」どもの雰囲気を感じさせられて面白かった。
何よりも、自分の旅した東北の風景と重なるのが、私を情緒深くした・・・。
(2009/11/15)
◇
どういった経緯で全国公開になったのかは分からないが、また観たい・・・^^
あの、震災前の東北を感じたい・・・。
(2013/01/20)