☆ 『ジョジョの奇妙な冒険 <The Planet Of Carz> ≪15≫』
▽平行世界のルール(その2)
「もちろん、これから話す情報は、タケモト君の能力に、我々が付き添って記録したデータを解析した結果だよ」
と、ロッキューは言った。
「ああ、了解です。ところで、その前に聞きたいのだが、タケモトの能力に、俺はどうすれば便乗できるんだ。服とかも一緒で平気なのか?」とジャクソン。
タケモトが答える。
「それについては僕が・・・、先ず、身につけている物はそのまま多次元移行ができます。それから、例えば、僕についてくる人は、僕の身体にしっかりと捕まっているのが第一条件です。移行にはなんら苦はありません。ただ、<オクトパス・ガーデン>の発動は、僕の、両手を使った、扉を開けるような所作によって、道が開けます。だから、同行者を、僕のほうで手を引くようなことが出来ないのです。たまに、同行者が手を離すと、亜空間に吸い込まれていってしまうことがあります・・・」
「ああ、ああ! だからか! 俺、SPW財団からの依頼で、亜空間の漂流者を<イエロー・サブマリン>で何人も助けたことがあるよ。お前が絡んでいたんだな・・・^^;」
「絡んでいたなんて・・・、そんな・・・^^;」
「では、続きを話す」とロッキュー。「財団のエージェントをタケモト君に付き添わせた実験の数々がある。ビデオカメラも持たせてね。短い時間の撮影だが、タケモト君の飛べる、この世界を省いた7つの世界については、そのおおよそは分かっている」
「なんで、短時間しか実験が出来ないんだ?」
「・・・二つ、問題がある。一つは、等価交換で、こちらにくる人間であったり物体が、どのような動きを示すか分からないからだ。タケモト君のスタンドは強大だ。そのレベル相応のスタンド使いが、こちらの世界にきて、その未知の能力を発動したら、取り返しのつかないことになるやも知れん。だから、SPW財団を通しては、5分くらいの時間が妥当だと考える。二つ目は、7つの異世界のほとんどが、非常に危険だからだ」
タケモトは、ロッキューの説明を聞きながらしきりに頷いている。
ジャクソンは、「責任回避かい^^;」と冷ややかに苦笑い。
「・・・7つの世界、それぞれに、強大な王が君臨している。もちろん、それらの王が、それぞれの地球を支配するには至っていないが、大陸一つを動かすくらいの権力を握っている」
「ほお」
「先ず、この世界は、我々のSPW財団が、強力な権力を握っているな。で、第一の異世界では、ジョースター家が、人間以外の者が世界を牛耳ろうとするのを防いでいるね。第一の世界では、我々の世界で脅威となっているカーズは、宇宙に放逐されたままだ。衛星の一つになっている。・・・第二の世界では、我等の世界では駆逐されたディオが、大英EU帝国の帝王となって、世界侵略を続けている。ディオの帝国に取り込まれた元ドイツエリアでは、我々の世界ではスターリングラードで戦死しているシュトロハイム元中将が健在で、レジスタンスを率いて反抗している・・・」
ロッキューの説明は、まだまだ続く。
(2012/11/12)
▽平行世界のルール(その2)
「もちろん、これから話す情報は、タケモト君の能力に、我々が付き添って記録したデータを解析した結果だよ」
と、ロッキューは言った。
「ああ、了解です。ところで、その前に聞きたいのだが、タケモトの能力に、俺はどうすれば便乗できるんだ。服とかも一緒で平気なのか?」とジャクソン。
タケモトが答える。
「それについては僕が・・・、先ず、身につけている物はそのまま多次元移行ができます。それから、例えば、僕についてくる人は、僕の身体にしっかりと捕まっているのが第一条件です。移行にはなんら苦はありません。ただ、<オクトパス・ガーデン>の発動は、僕の、両手を使った、扉を開けるような所作によって、道が開けます。だから、同行者を、僕のほうで手を引くようなことが出来ないのです。たまに、同行者が手を離すと、亜空間に吸い込まれていってしまうことがあります・・・」
「ああ、ああ! だからか! 俺、SPW財団からの依頼で、亜空間の漂流者を<イエロー・サブマリン>で何人も助けたことがあるよ。お前が絡んでいたんだな・・・^^;」
「絡んでいたなんて・・・、そんな・・・^^;」
「では、続きを話す」とロッキュー。「財団のエージェントをタケモト君に付き添わせた実験の数々がある。ビデオカメラも持たせてね。短い時間の撮影だが、タケモト君の飛べる、この世界を省いた7つの世界については、そのおおよそは分かっている」
「なんで、短時間しか実験が出来ないんだ?」
「・・・二つ、問題がある。一つは、等価交換で、こちらにくる人間であったり物体が、どのような動きを示すか分からないからだ。タケモト君のスタンドは強大だ。そのレベル相応のスタンド使いが、こちらの世界にきて、その未知の能力を発動したら、取り返しのつかないことになるやも知れん。だから、SPW財団を通しては、5分くらいの時間が妥当だと考える。二つ目は、7つの異世界のほとんどが、非常に危険だからだ」
タケモトは、ロッキューの説明を聞きながらしきりに頷いている。
ジャクソンは、「責任回避かい^^;」と冷ややかに苦笑い。
「・・・7つの世界、それぞれに、強大な王が君臨している。もちろん、それらの王が、それぞれの地球を支配するには至っていないが、大陸一つを動かすくらいの権力を握っている」
「ほお」
「先ず、この世界は、我々のSPW財団が、強力な権力を握っているな。で、第一の異世界では、ジョースター家が、人間以外の者が世界を牛耳ろうとするのを防いでいるね。第一の世界では、我々の世界で脅威となっているカーズは、宇宙に放逐されたままだ。衛星の一つになっている。・・・第二の世界では、我等の世界では駆逐されたディオが、大英EU帝国の帝王となって、世界侵略を続けている。ディオの帝国に取り込まれた元ドイツエリアでは、我々の世界ではスターリングラードで戦死しているシュトロハイム元中将が健在で、レジスタンスを率いて反抗している・・・」
ロッキューの説明は、まだまだ続く。
(2012/11/12)