☆観てきましたよ^^
私は、クリストファー・ノーラン監督版『バットマン』シリーズに、「ノレない、ノレない」と言いつつも、
その作品作りの、ノーラン監督なりの「文法」が分かってきていたので、今作はなかなか楽しめました^^
・・・感想は、ちょいと風呂に入ってから、お送りします^^;
◇
・・・シャワー、浴びてきました(湯船が空だった^^;)。
◇
やはり、シリーズ物というのは、毎度のメンバーが出てくるので、その人生の経過が見られるのは非常に楽しい。
バットマンは、「虚無」と「暴力の恐怖」の二重の精神的なドン底から這い上がる。
悪(べイン)の栄えは、画面作りとして派手に大爆発をかますが、
延々と続く鬱屈から解放されるバットマンの活躍は、クライマックスでやっとカタルシスを得る。
ゴードン警部は、今回も、敵の作戦阻止の重要な箇所で頑張る。
・・・と作品を咀嚼していると、構造・状況が『バットマン ビギンズ』と同じことに気づく。
敵も、詰まるところ「影の同盟」だし、意外な真犯人の登場もある。
これって、つまり、「インディ・ジョーンズ」の一作目(「失われたアーク」)と三作目(「最後の聖戦」)の構造・状況が同じなのと似ている。
なので、キャットウーマンや「バットマンのお馴染みの助手」が初登場してくるが、それは、あたかも、「インディ3」のインディ親父のような存在で、
一作目の焼き回し(てゆーか、パターンの枯渇)がバレない様に配したキャラクターのように思えてしまう。
また、それにより、「魔宮の伝説」と「ダークナイト」が、独立した物語であることが再認識されよう。
◇
で、完結編たらしめる「バットマンの最後」だが、
これ、欧米人には新鮮かもしれないが、日本のヒーロー物では繰り返されてきているものだ。
パッと思い出してみても、「鉄腕アトム」を筆頭に「ジャイアントロボ」、比較的最近では『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』・・・、そうそう、『パタリロ』も一度はそれで最後を迎えたんだよね^^
で、更にその後のエピローグだが、
これもありきたりだが、暗い物語にあって、その明るい終幕は良かった。
◇
また、私が繰り返し語っているが、このクリストファー・ノーラン監督の語り口の「下手さ」についてだ。
今回も、3時間近い長尺の作品なのに、説明不足の箇所があまりにもあった。
例えば、何の説明もない、いきなりのキャットウーマンの存在(その呼称さえもない。アン・ハサウェイはいい! ケツもいい!)、
ウェインが幽閉されていた場所は、どうやらチベットのほうみたいだが、その場所と、アメリカはゴッサムシティとの距離感の無視、
言ってったら切りがないのだが、ベインの個性の描写も、会社内の派閥の問題も、新エネルギーについても、なんかいつの間にやら何かが起こっている、と言うパターンが非常に多い。
なんちゅうのかな、この作品は、暗い展開ではあるがエンターテイメントであるが故に、あまりにも、「後から腑に落ちる」と言う展開ばかりだと、
エンターテイメントたらしめる「自然な段階説明」と言うものが欠落していることを示し、作り手が観客に楽しんでもらう意図さえも霧消することを意味してしまう。
でも、前作の悪役であるジョーカーが持て囃されたのに対し、今回の悪役ベインについてだが、私は結構お気に入りではある。
作中の都合2回の、バットマンvsベインの格闘戦は、私、その両者の強さの対比が面白くて、じっくり見てしまった^^
最終的には「愛の人」、かな?
(2012/07/27)
私は、クリストファー・ノーラン監督版『バットマン』シリーズに、「ノレない、ノレない」と言いつつも、
その作品作りの、ノーラン監督なりの「文法」が分かってきていたので、今作はなかなか楽しめました^^
・・・感想は、ちょいと風呂に入ってから、お送りします^^;
◇
・・・シャワー、浴びてきました(湯船が空だった^^;)。
◇
やはり、シリーズ物というのは、毎度のメンバーが出てくるので、その人生の経過が見られるのは非常に楽しい。
バットマンは、「虚無」と「暴力の恐怖」の二重の精神的なドン底から這い上がる。
悪(べイン)の栄えは、画面作りとして派手に大爆発をかますが、
延々と続く鬱屈から解放されるバットマンの活躍は、クライマックスでやっとカタルシスを得る。
ゴードン警部は、今回も、敵の作戦阻止の重要な箇所で頑張る。
・・・と作品を咀嚼していると、構造・状況が『バットマン ビギンズ』と同じことに気づく。
敵も、詰まるところ「影の同盟」だし、意外な真犯人の登場もある。
これって、つまり、「インディ・ジョーンズ」の一作目(「失われたアーク」)と三作目(「最後の聖戦」)の構造・状況が同じなのと似ている。
なので、キャットウーマンや「バットマンのお馴染みの助手」が初登場してくるが、それは、あたかも、「インディ3」のインディ親父のような存在で、
一作目の焼き回し(てゆーか、パターンの枯渇)がバレない様に配したキャラクターのように思えてしまう。
また、それにより、「魔宮の伝説」と「ダークナイト」が、独立した物語であることが再認識されよう。
◇
で、完結編たらしめる「バットマンの最後」だが、
これ、欧米人には新鮮かもしれないが、日本のヒーロー物では繰り返されてきているものだ。
パッと思い出してみても、「鉄腕アトム」を筆頭に「ジャイアントロボ」、比較的最近では『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』・・・、そうそう、『パタリロ』も一度はそれで最後を迎えたんだよね^^
で、更にその後のエピローグだが、
これもありきたりだが、暗い物語にあって、その明るい終幕は良かった。
◇
また、私が繰り返し語っているが、このクリストファー・ノーラン監督の語り口の「下手さ」についてだ。
今回も、3時間近い長尺の作品なのに、説明不足の箇所があまりにもあった。
例えば、何の説明もない、いきなりのキャットウーマンの存在(その呼称さえもない。アン・ハサウェイはいい! ケツもいい!)、
ウェインが幽閉されていた場所は、どうやらチベットのほうみたいだが、その場所と、アメリカはゴッサムシティとの距離感の無視、
言ってったら切りがないのだが、ベインの個性の描写も、会社内の派閥の問題も、新エネルギーについても、なんかいつの間にやら何かが起こっている、と言うパターンが非常に多い。
なんちゅうのかな、この作品は、暗い展開ではあるがエンターテイメントであるが故に、あまりにも、「後から腑に落ちる」と言う展開ばかりだと、
エンターテイメントたらしめる「自然な段階説明」と言うものが欠落していることを示し、作り手が観客に楽しんでもらう意図さえも霧消することを意味してしまう。
でも、前作の悪役であるジョーカーが持て囃されたのに対し、今回の悪役ベインについてだが、私は結構お気に入りではある。
作中の都合2回の、バットマンvsベインの格闘戦は、私、その両者の強さの対比が面白くて、じっくり見てしまった^^
最終的には「愛の人」、かな?
(2012/07/27)