☆いやはや、屋内で作業をしていたら、「只今、地震ですので、作業を中断し、リーダーの指示に従って下さい」云々の社内放送。
作業の手を休めると、確かに揺れてる。
「揺れているのが分かりますね^^」などと、わりと近くの同僚に話しかけていると、揺れは更に激しくなった。
積み重ねてある貨物がギシギシ軋んでいる。
「うはっ!」
先ほどの同僚に「かなりの揺れですね!」と叫ぶと、その同僚は返答せずにどっかに逃げた。
床がグラングラン波打ち、私は「どうしよ? どうしよ?」と、右往左往した。
とりあえず、貨物が落ちてきても平気そうな床の広い場所へ。
でも、天井がやばく感じた。
ここが「ズボーッ!」と抜けて、俺の人生、フェイドアウトするんじゃないかと思い、今度は柱の近くに。
しかし、揺れは収まらない。
「長えな!」などと独り言を呟いていると、上司がやってきて、「外に避難しましょう!」と叫んだ。
その言葉で、私はやっと、自分の中での「いつもの地震」ではないことに気付いた。
屋内に出るまでは、いつ天井が落ちてくるか気が気じゃなかった。
外では、トラックがグラングラン揺れまくっていた。
◇
屋外には、従業員が100人ほど退避していた。
私は、なんか車酔いでもしたかのように体がふらついた。
ここ十日間ほど、花粉症の薬の副作用でボーッとしていたし、先ほどの揺れでずーっと酔っているのかなとも思っていたのだが、どちらも違った。
まだ揺れているのだ。
ずーっと揺れていて、[14:45]の最初の激しい揺れから三十分以上が経っているってのに、激しい揺れがあり、その後も、また、激しい揺れ。
私は、下水の鉄格子蓋の上にいたのだが、貯水の表面が地震の揺れで波打っていた。
家族が心配なので、何度も携帯で電話するが、不通・・・。
1時間以上、屋外にいたが、どうにもならないので、皆で3階の休憩室で待機することになった。
私は1階で作業していたのだが、2階と3階の倉庫は、惨憺たる状況であった。
私は、映画『ブラインドネス』の荒廃した世界を思い出した・・・。
しかし、ここでも揺れた。
上層階なので、揺れの振り幅は、更に大きかった。
こういう時の、小百合さんの逃げ足は速い^^
後で顔を合わすと、小百合さんは心配性なので、ちょいと目が潤んでいた。
かくして、1階の管理ブースで待機することになった。
テレビでは、宮城の津波被害の画像が映し出され、車がプカプカ浮かんでいた。
仙台に住むキューピーちゃんが心配だった。
しかし、ここでも、みんなで見ているテレビがギシギシ揺れるほどの余震が続き、所長は「本日の作業は中止!」の決断をした。
私は、母親が心配なので、車に飛び乗り、国道16号線をあきる野市に北上した。
やや、いつもより渋滞していたが、一度、救急車に追い抜かれた以外は順調だった。
信号が停電しているようなこともなかった。
ラジオは、埼玉の<FMナック5>を聴いていたのだが、金曜のいつものパーソナリティーの小林克也が、各地のリスナーから送られるローカル地震情報を報告してくれていた。
「八王子16号界隈は大丈夫!」
私は独り言。
帰宅する。
家族の無事は確認。
で、私は、ズンズンと自室に向かう。
家族の安全が確認されたら、次は、自室の本棚である。
特に、本棚の上に更に『ジョジョの奇妙な冒険』100冊ほどが積み重ねられているのだ。
全て美本の初版である^^
扉を恐る恐る開けると、部屋は平穏を保っていた。
後は、キューピーちゃんの安全が気がかりだった。
しかし、今は、連絡のつけようがない・・・。
(2011/03/11)
作業の手を休めると、確かに揺れてる。
「揺れているのが分かりますね^^」などと、わりと近くの同僚に話しかけていると、揺れは更に激しくなった。
積み重ねてある貨物がギシギシ軋んでいる。
「うはっ!」
先ほどの同僚に「かなりの揺れですね!」と叫ぶと、その同僚は返答せずにどっかに逃げた。
床がグラングラン波打ち、私は「どうしよ? どうしよ?」と、右往左往した。
とりあえず、貨物が落ちてきても平気そうな床の広い場所へ。
でも、天井がやばく感じた。
ここが「ズボーッ!」と抜けて、俺の人生、フェイドアウトするんじゃないかと思い、今度は柱の近くに。
しかし、揺れは収まらない。
「長えな!」などと独り言を呟いていると、上司がやってきて、「外に避難しましょう!」と叫んだ。
その言葉で、私はやっと、自分の中での「いつもの地震」ではないことに気付いた。
屋内に出るまでは、いつ天井が落ちてくるか気が気じゃなかった。
外では、トラックがグラングラン揺れまくっていた。
◇
屋外には、従業員が100人ほど退避していた。
私は、なんか車酔いでもしたかのように体がふらついた。
ここ十日間ほど、花粉症の薬の副作用でボーッとしていたし、先ほどの揺れでずーっと酔っているのかなとも思っていたのだが、どちらも違った。
まだ揺れているのだ。
ずーっと揺れていて、[14:45]の最初の激しい揺れから三十分以上が経っているってのに、激しい揺れがあり、その後も、また、激しい揺れ。
私は、下水の鉄格子蓋の上にいたのだが、貯水の表面が地震の揺れで波打っていた。
家族が心配なので、何度も携帯で電話するが、不通・・・。
1時間以上、屋外にいたが、どうにもならないので、皆で3階の休憩室で待機することになった。
私は1階で作業していたのだが、2階と3階の倉庫は、惨憺たる状況であった。
私は、映画『ブラインドネス』の荒廃した世界を思い出した・・・。
しかし、ここでも揺れた。
上層階なので、揺れの振り幅は、更に大きかった。
こういう時の、小百合さんの逃げ足は速い^^
後で顔を合わすと、小百合さんは心配性なので、ちょいと目が潤んでいた。
かくして、1階の管理ブースで待機することになった。
テレビでは、宮城の津波被害の画像が映し出され、車がプカプカ浮かんでいた。
仙台に住むキューピーちゃんが心配だった。
しかし、ここでも、みんなで見ているテレビがギシギシ揺れるほどの余震が続き、所長は「本日の作業は中止!」の決断をした。
私は、母親が心配なので、車に飛び乗り、国道16号線をあきる野市に北上した。
やや、いつもより渋滞していたが、一度、救急車に追い抜かれた以外は順調だった。
信号が停電しているようなこともなかった。
ラジオは、埼玉の<FMナック5>を聴いていたのだが、金曜のいつものパーソナリティーの小林克也が、各地のリスナーから送られるローカル地震情報を報告してくれていた。
「八王子16号界隈は大丈夫!」
私は独り言。
帰宅する。
家族の無事は確認。
で、私は、ズンズンと自室に向かう。
家族の安全が確認されたら、次は、自室の本棚である。
特に、本棚の上に更に『ジョジョの奇妙な冒険』100冊ほどが積み重ねられているのだ。
全て美本の初版である^^
扉を恐る恐る開けると、部屋は平穏を保っていた。
後は、キューピーちゃんの安全が気がかりだった。
しかし、今は、連絡のつけようがない・・・。
(2011/03/11)