Quantcast
Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3482

[映画『ドラゴン・タトゥーの女』を観た]

$
0
0
☆スウェーデン映画のリメイク作だそうだが、それらの作品は都内でしかやっていなかったので、多摩地区で保護観察下にあり、後見人に虐待されている私には観に行くことが出来なかった(←こういうこと書くと本気にするバカがいるんだよなぁ^^;)。

 ・・・のだが、この作品はハリウッド産の全国公開なので、近くのシネコンで午前中からビール片手に見てきましたよ。

 いやねぇ、オリジナルを知っている人には不評だけど、私には最高でしたよ^^

 私は、そもそも、リスベットみたいな女が大好きなんだよ。

 ちょっと『ベティブルー』のベティ(ベアトリス・ダル)みたいでしょ?

 私は、こんな女と絶望へひた走りたいと、いつも、思っているのですよ。

 でも、リスベットは、物語全編を見終えると、外見(パンキーで可愛い)や行動こそは奇矯だけど、その求めていることは普通の「女の子」なんだよね。

 少女のように小さくて、他者と長時間 目を合わす情緒を保てない。

 向こう見ずさと天才的なハッカー技術で標的に突っ込んでいくが、その腕力は小娘のものでしかない。

 人並みに幸せを求めているけど、それが打ち砕かれると、我慢する。

 いとおしいものだ。

 この子(ルーニー・マーラ)、『ソーシャルネットワーク』で、全く別タイプのヒロインを演じていて、今回の役で見違えたけど、その瞳と顔の輪郭で鮮明に分かりました^^

 『ソーシャルネットワーク』では、重要な役柄なれど、それ程に時間露出の長い役ではないのに、こんなに体当たりな演技を出来る女優と見抜いたフィンチャー監督の眼力は凄い。

   ・・・『ソーシャル・ネットワーク』のエリカ

   ・・・リスベット

   ◇

 ・・・権力に潰され、落ちぶれかけていた雑誌記者ミハエル(ダニエル・クレイグ。いい感じで落ち着いたね^^)は、北方の町の富豪から、40年前に一族を襲った少女失踪事件の謎の解決を、敗北を喫した政治家へのリベンジ情報と引き換えに引き受ける。

 正直、私、猟奇事件は嫌いなので、この作品のそういった側面は嫌いなのだが、

 40年前の、人々のかなたの記憶を掘り起こそうとするミハエルを取り囲む状況は、胸がワクワクするシチュエーションだ。

 密室島からの少女失踪のミステリーの雰囲気もいい。

 全くとりつくしまのないような固定化された記憶の中での謎も良くて、徐々に徐々に掘り下げていく過程も心地よい。

 三時間近い作品で、内容は、一族の人々を紐解くには短いが(なかなか名前と一族での位置が覚えられない^^)、ニ時間ほどでまとめられなくもない。

 が、残りの一時間ほどをリスベットの、ミハエルに招聘されるまでの生活にあてており、そこがリスベットの人となりを見ている者に強烈に印象づけるのにあてているので、後半の「天才ハッカー探偵」としてのリスベットの活躍が爽快だ。

 格好いいし、可愛い。

 この子を「知りたい知りたい」と思っていると、いつの間にやらエンディングを迎えていた。

 この後、オリジナル版もレンタルしてきて見たいと思うが、原作が三部作ということで、それを成し遂げて欲しい。

 リスベットに平安を・・・。

                                                   (2012/02/12)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3482

Trending Articles