「未来のミライ」予告3
☆・・・正直、この監督にしては地味な作品である。
やや、唐突に、序盤からファンタジー要素を垣間見せ、後半で、これまた唐突に感動させる展開は、「末期」の宮崎駿のようだ(「千と千尋」「ハウル」、・・・一つ間違えれば破たん!)。
が、なんか知らないけど、エピローグでは、その力業で、ちょいとウルってきた^^;
一族の現在過去未来が描かれ、最終的に、一族の系譜が現われてくる。
タイトルの「未来のミライ」ちゃんなどは、思ったよりも活躍しない。
こんな展開の話とは思いもしなかった。
小さな家族の一人息子・クゥちゃんの家庭に、妹・ミライちゃんが訪れることから物語が始まる。
幼いくぅちゃんは、家族をミライちゃんに取られちゃうような気がして、癇癪を起こし駄々こねる毎日。
これを見て、多くの方はくぅちゃんに可愛さを感じると思うが、私は、なんかイライラする^^;
対して、赤ちゃんミライちゃんは可愛い^^
家族の絆、一族の繋がり、を日々の生活の中で描くという…、アニメにしては硬派な展開で、しかも、主人公を幼児のくぅちゃんにして、思い切り、生活スケールを小さくしているのだが、それでも、こちらにテーマを感じさせてくれたのは凄いし、
幼児が見ても楽しく、理解もできよう作品に仕上げたのは凄い。
ファンタジーめかしてるが、こんなことを書くのは野暮ってもんだが、全てはくぅちゃんの幼少時の空想で、実際は、建築デザイナーのお父さんの作った、一風変わった現代建築に住む、父親母親・ミライちゃんの家族、そして、たまに来訪するおじいちゃんやおばあちゃんなど、一族の言動・所作の断片から、クゥちゃんは、人として成長していき、生きるすべを学んでいくというストーリーなのだろう。
それが教育というものだ。
(2018/07/20)