☆・・・最近の宇宙物の何番煎じだよ?って感じで、予告編を見ても全く期待していなかった。
『ゼロ・グラビティ』・・・傑作
『インターステラー』・・・超傑作
『オデッセイ』・・・良作
さて、『パッセンジャー』は?
いや、これがかなり面白かった。
まあ、今、ハリウッドナンバーワン女優のジェニファー・ローレンスが生半な脚本の作品に出るとも思えなかったが。
宇宙を舞台に硬質に描くと、どうしても、『2001年 宇宙の旅』の支配下に置かれるのは避けられないのだが、『インターステラー』では、それに答えを出した点が凄かった。
今作の前評判を聞くと、キューブリックはキューブリックだが、「2001年・・・」ではなく、『シャイニング』の影響があると知った。
確かに、120年の宇宙旅行を冷凍睡眠で過ごす5300人の中で、唯一、残り90年の日程が残っているのに目覚めてしまった男の、だだっ広い船内の中での孤独は、冬の間の山間のホテル管理を任された男の境遇と似ている。
が、やはり、例は挙げていかないが、「2001年・・・」で行われていた展開の影響からは逃れ得ていない。
しかし、この作品は、愛の物語になっていた。
「インターステラー」は家族愛の物語だったが、この作品は恋愛の物語で、女性はクリス・プラットに夢中になるだろうし、
私は、今一番美しく可愛く情の濃そうなジェニファー・ローレンスに魅かれた。
女として完成の時期にあるね^^
予告編では語られなかった「男の孤独に耐えかねてのエゴ」があらわになったとき、想像だにしない展開になっていく。
受け身だったジェニファー・ローレンスが、感情を出すようになるとき、その演技は最高の冴えを見せていた。
網目の水着もたまらんかったよ^^
(2017/03/24)