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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『探偵はBARにいる』を観た]

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☆今夜は、気楽に見れる作品を求めましたら、この作品と相成りました^^

 予告編を見ていた時点で、C調ハードボイルド風な物語だと予想できた。

 その度合いによっては、傑作になり得ると思ったが、残念ながら、その期待には沿うことはなかった。

 序盤、一仕事を終えて、入り浸っているバーに相棒と戻り、カウンターに置いてきていた、やりかけのボードゲームの続きをはじめようとする。

 それが「オセロ」だったので、その、作品の目指すべきものに対しての配置すべきアイテムの致命的な選択ミスに、なんだかなぁ…と、シラけ、

 そこに掛かってきた「謎の女」からの仕事依頼に際しての、主人公のモノローグ(「この手の女は信用できない」など)がウザかった。

 なんちゅうか・・・、軟派でありつつも、締めるトコは締める主人公、すっとぼけているが頼りになる相棒、ポンコツの愛車などなど、

 見ているこっちが安心できると言うか、いわゆるステロタイプな展開に物語は終始する。

 明かされる謎解きも、予告編の時点で分かっちゃう^^;

 探偵役の主人公を演じた大泉洋も、うーん、柴田恭平風の中二病的な自意識過剰な演技だったなあ^^

 まあ、そういう演出なんだろうけど。

 ただ、物語が「ありきたり」なので、普通に楽しめはしますよ。

 配役は豪華だし。

 ヒロイン役の小雪は、私は初期の宮崎駿の作品に出てくるような「色っぽさのない女性キャラクター」に感じるのだが、まあ、脳内変換補完して魅力を感じることとした。

 かえって、主人公の行きつけの喫茶店の、エロ仕掛けをしてくる変な女のほうが魅力的だ^^

 ただ、不満は多いが、上映時間中、楽しく見れることは確かだ。

 それは、自分の住んでいる町(私は東京)と、札幌の町の、ちょっとした雰囲気の違いから来る磁場に引きつけられるからなのかもしれない。

 感心したのが、クライマックス、小樽の駅で、主人公が、全ての謎を理解する箇所だ。

 もちろん、勘のいい人は、物語の謎は分かっちゃってる。

 しかし、私が、ここが優れていると考える点は、

 このシーンにおいて、説明のセリフもモノローグもないのに、

 主人公の表情で、主人公が謎を解いたと把握したことが、観客でもある私たちに分かるところだ。

 なかなか凄いな、と思った^^

     PS.吉高由里子はどこに出ていたのか?

                                                       (2011/09/29)

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