☆・・・埼玉のプラザウエスト主催の二ヶ月に一度の「お茶のみ落語」に行く。
公共機関の主催なので、木戸銭500円で四席も聴けて、落語会の名称通り、お茶も頂けるという破格の落語会である。
前回に次回を予約したのだが、混み合うのが予想され「抽選になりますので、日が近づいたら連絡します」とのことだったのだが、私と母親の二枚は確保されたようだった。
が、図々しい私は、小5の甥っ子も連れていくのだった^^;
甥っ子は可愛いのだが、なかなか口も達者で理屈っぽい点がある。
理屈っぽいのと落語は相容れないが、小5にとっては落語は十分に理屈っぽい点もあろうと思い、「行くか?」と聞くと、なんか興味があったらしく「うん」と答えたのだ。
さて、会場にはギリギリで間に合い、なんと、席にキャンセルも出たので、甥っ子を入れる入れないでの問題も起こらず、すんなりと落語会におさまるのだった。
この日の演目は、写真の通り。
甥っ子にとって、天どん師匠の一番目「転失気」は、おならがキーワードでもあり、前座話として最高の「つかみはオッケー!」で、要領を得た甥っ子はすぐにゲラゲラ笑った。
内容もさることながら、子供なので、「おなら」の一言が出ると、それだけで面白いらしい。
「あはっ、あはっ^^ 大人なのにおならだってさ! うひゃひゃ^^」って感じかな^^
続いて鬼丸師匠の「船徳」。
これは、放蕩者のズッコケチャレンジ話で、甥っ子、笑い続ける。
私は、この話を他の噺家で何回か聴いたが、いつも知っている鬼丸師匠だし、演出のアレンジが鬼丸イメージなので、初めて聴いた話のように笑った^^
甥っ子が、「最後の意味(オチ)が分からない」というので、「川の真ん中で立ち往生し、自分が船頭なのに、客に『船頭呼んできてくれ』と言うのが面白いんだよ」と言うと、「そっか、キャハハハ^^」と笑うのだった。
仲入り後、再び鬼丸師匠から始まり、「金明竹」と言う与太郎が出てくる噺で、こりゃ、もう、甥っ子のツボで、笑い続けた。
天どん師匠のトリの「小間物屋政談」は、笑いの少ない聴かせる話、甥っ子は難しく感じながらも、もう落語で笑うポイントは心得たので、わずかな起伏に対し、逃さず「アハハ^^」と笑うのだった。
会場を後にするとき、客を見送りに来た鬼丸師匠が、甥っ子に「面白かった?」と聞いてきた。
「はい、面白かったです」と、突然の質問に棒読みで答える甥っ子。
私は、帰宅中に、「落語家って、喋りだけで、多くの人と勝負していて格好いいだろう!」と言うと、
甥っ子は、「うん!」と答えるのだった^^
(2014/08/08)