☆簡単に書く。
近在に、個人経営の人気飲食店がある。
そのお店は、非常にお洒落なので、「センスいいなぁ」と、いつも眺めていた。
常連も多く、モデルのようなママさんと娘が経営していた。
その二人は、私の店を好んでくれて、頻繁に来店してくれていた。
話も弾む。
と、そんなある日、うちの店が満席の中に来て、ずーっと飲んでいて、他のお客さんが帰り、深夜、店の中に三人(私と母娘)になるまでいた。
私は、心の中で「そろそろ帰りたいなぁ」と思いつつ、表情には笑みを絶やさない。
すると、娘さんが「実は・・・」と語り始めた。
「・・・あなたの、このお店を真似た店を作りたいと考えているの。生ハムやチーズを、うちにも卸して頂けるかしら・・・。立川に開店するので、迷惑も掛からないと思います・・・」
・・・来たかッ! と、私は思った。
ここからは、慎重な会話が必要だ・・・、と思った。
私が、一番に重要・必要と考えているのは、弟の考えた、この店のコンセプトに対しての「仁義」である。
店のコンセプトに対しての、なんちゅうか、著作権みたいのとか、アイデア料などは、頂けようはずはない。
似たお店を作るのも止められようはずがない。
が、メンタリティにおける、この独自の店づくりをしている、うちの店への「敬意」は欲しかった。
もちろん、私も、母娘の経営しているお店へのリスペクトは持っているし、
店の「格」としても、新参のウチなどよりも、母娘の経営しているお店のほうが20倍は上だ!
でも、うちのお店の形式を真似る段においては、その一点においては、「仁義」が欲しい。
弟はんて言うか分からないが、私個人では、その「仁義」さえわきまえていれば、うちの店の仲間が出来るのはウェルカムである。
・・・さて、どう、ネゴシエイトするか・・・。
(2014/07/27)