☆ブライアン・シンガーは、エンターテイナーに徹する監督ではない。
わりと、人間の心情を丁寧に描くので、痛快な面白さを阻害するときがある。
故に、私が好きな「X−MEN」シリーズは、ブライアン・シンガーが監督をしていない『ファイナル・ディシジョン』である。
あの、あとさき考えない超能力合戦が溜まらないのである^^
さて、今作だが、結論から言うと、私には面白かった。
それは、私が、この「X−メン」シリーズが好きだからだ。
もう少しいうと、ジャンプマンガ的な超能力決戦が好きだからである。
ブライアン・シンガーが好きなわけではない(『ジャックと天空の巨人』は大好き!)。
しかし、いつもは馬鹿丁寧に「人間を描く」ブライアン・シンガーが、今回は、作中現在・未来での人類絶滅を、その源の過去で決着させようとする展開の、その説明をかなり足早に描いたもんだから、かなり雑な印象となる。
更には、舞台がフューチャー&パストの二局面になるので、描写の粗さは深まる一方。
でも、その粗さ・雑さを、私は、エンターテイメントへのシフトと、自分をだまし鑑賞するのだ。
対するは、無敵のロボット「センチネル」で、未来パートで、この敵は、X−MENの超能力の通じない・倒せない敵なのである。
これがどうしても解せない。
だって、どんなに強くても、原子構造は一緒なのだからなぁ。
私ならば、X−MENが必死で倒せる相手なれど、余りにも数が多過ぎて、劣勢にあるという設定にするのだが・・・。
どうにかすれば倒せる敵としての設定なくば、物語の根本的な解決にならないと思うのだが・・・。
まあ、その物語の欠陥故に、いつか、歴史の巡り合わせで、再び、完全にセンチネルと対決する作品が出来得はする。
・・・すいません、時間がなく、続きは後で・・・。