☆う〜ん、石原慎太郎は根本的には良いことを言ってるのだけど、いつも、何かしら、表現や、情報のチョイスで反感を買ってるな。
昔みたいに、暴言だけならば押し切れたんだろうけど、最近、完全に誤った情報で突っ走っている。
末期の西尾幹二のようだ・・・^^;
《石原都知事 小学生が売春で1000万円稼ぐ日本人を嘆く(2011.02.16 10:00)》
<いつからか、この国は「権利」や「自由」ばかりが幅を利かせ、義務や責任はどこかに消えてしまった。石原慎太郎氏が、「日本人の劣化」に警鐘を鳴らす。
* * *
読売新聞が出した『親は知らない』という本によれば、携帯を使って売春する子供が、小学生でもざらにいるという。300万円、1000万円も貯めて、それを駅のコインロッカーに隠している。こんな風俗は他の国にはまずない。
携帯を持つことで、子供たちの世界は急に広がったのだろうが、そういうコミュニケーションはしょせんバーチャルなもの。そこに自分の写真や、時にはヌードまで載せて売春の客を探し、手にした金で友達が持っているTシャツを買う、あるいはタレントを追いかけたり贈り物をしたりする。そういう薄っぺらな満足のために子供たちが売春するという国は日本以外にはありません。
アメリカには国家としてのアイデンティティがある。それは「自由」です。一面ではアメリカン・ドリームというけれど、一方ではものすごい格差社会でもある。それがアメリカです。フランスの場合には、革命で掲げた自由、平等、博愛がアイデンティティとして今もあり、公の施設ではプレートにして掲げている。
では、日本のアイデンティティは何かと問われると、今は「我欲」しかない。金銭欲、物欲、そして性欲。それは衝動的な感情にすぎないが、それを増幅し、媒介しているのが携帯、あるいはパソコンです。テレビでは、温泉、グルメ、お笑いばかり。これは好ましいことではない。(週刊ポスト2011年2月25日号)>
情報のチョイスを間違えただろうところを赤く抜き出しておきました(パソコン上で見るときだけ。携帯では変わらない)。
幾らなんでも、そんな子供はいないよね?^^;
せいぜい、色んな要素がマイナスに重なり、超特殊例としてはあり得るけど、このように、自分の主張の裏付けとして引用すべき情報ではない。
その辺の、なんちゅうか、情報の真贋の感受性みたいのが、石原慎太郎にはなくなっている。
それが「老い」である。
しかし、政治家としてはまだまだ働けると思う。
都知事継続してください^^
赤抜き以外の主張は尤もなのであるから^^
◇
私は、昔、小松左京の短編小説であった、『・・・日本の総理大臣が北海道はアイヌ民族が先住民だと知り、「知らんかった〜!」と号泣し、アイヌ民族に北海道を返還し、それに端を発して、世界中の首脳に「返還」が流行し、最終的には、アフリカで見つかった類人猿に地球を返還し、現代人は自ら死に絶える・・・』と言う話を思い出して、ならば保守派の思想はどこまで遡るかというエントリーをした。
今、その文章が見つからないが、こんな文章があったので再掲する^^
[関連性のない細かい話、いろいろ ?<縄文保守>(2006/09/07)]
《私が西尾幹二著『江戸のダイナミズム』で知って、心惹かれた概念に富永仲基の<加上説>がある。
詳しくは書かない、ネットで調べて欲しい。
それにインスパイアされて思いついたのが、言論者の<独創的言論志向性症候群>である。
これは、
言論者ってのは、とにかく自分が一番、そう、最先端の言説を語りたくなり、
その結果、著しく現実とそぐわない主張をしてしまう傾向のことを言う。
で、四年ぐらい前に私はこんな趣旨のことを言った。
小林よしのりや西部邁は、かように、他の保守派言論者の主張を、
歴史を遡って批判的に紐解いていったら、いつしか、【旧石器時代】まで行き着くのではないか?^^;;;
そしたら、某「近代保守」の「若き精鋭」のサイトで、こんなコメントを見てしまった。
−−−心底、私はのけぞったのである−−−
何やら、彼らの組織は、8月15日に、西尾幹二の講演会を、主催者とは別口で取り仕切ったようだった。
・・・まあ、プロモーターと暴力団の関係みたいなものだな。
≪ブログ開設おめでとうございます。近代からの保守である日本会議、我々は縄文以前からの歴史を踏まえた保守です。
150年と数千年、敗れるはずがありません。8月15日楽しかったです。またお会いいたしましょう。
Posted by 脇坂 at 2006年08月17日 18:31≫
・・・うへっ! おえーっ!!
この子たちは、そんな根拠のない「言葉遊び」を繰って、その場その場の溜飲を下げているのだね。
ほんじゃあ、近代からの保守である日本会議、縄文以前からの歴史を踏まえた保守である磐南、ってことでよござんすね^^;
どんなに、時を遡った<独創的言論>を捨て台詞のように吐き捨てようとも、
現実と乖離していたら、ただの「戯言・妄想」に過ぎないんだよ。
よ〜く、考えて、口に出しなさいよ^^;
(2006/09/07)》
すると、どなたかが即座にコメントくれました^^
《≪5433 蘭ちゃんへ 谷島珍二郎 2006/09/08 21:08 男性 会社員 49歳 B型 東京都
>>>近代からの保守である日本会議、縄文以前からの歴史を踏まえた保守である磐南。
という表現には、大いに疑問があります。
日本会議はいつから近代保守になったのでしょうか。またはんにゃん総研は、いつから縄文以前からの保守になったのでしょう。
蘭ちゃん特有の皮肉とは思いますが。
神社界や仏教界を束ねる日本会議は、たかだか百五十年の近代保守なんて相手にしていませんよ。
ましてや、バークだチェスタトンだと外来思想をありがたがる舶来主義者を相手にするわけないじゃないですか。≫
で、私は、すぐに謝罪するのです。
《私は、非常に不勉強でして、<日本会議>の何たるかも知らず、その名を使わせていただいてます。
「神社界や仏教界を束ねる日本会議」の部分の、<仏教界>において影響があることについても初耳でした。
慎んで、これから勉強させていただきます^^(2006/09/08) 》
さて、保守派の中でも、「我こそは保守派」の主張が喧しいですが、
明らかに左翼や、左翼の思考様式の人が、保守派の語彙を使って保守派内にキョトンと居座ったりもしていて楽しいものです^^
もちろん、日本会議は、極めて保守的な組織です^^
なんで、この文章を再掲したかと言うと、この文章の要旨をまんまパクッた野郎がいて、腹が立ったからだ。
文章能力のない「活動家気取り」は、無意識に人の専売特許(文章表現)を盗む。
◇
もういっちょ!
以下の文章は、今読むと、私のかなりの情報不足がありますが、言いたいことは、赤抜きした部分に集約されるので、どうぞ、楽しんで読んで下さい^^
《 [【歴史教科書】「つくる会」元東京支部長が追放された理由【八木氏の天皇論】](2009-08-18)
☆一昨日、雑誌『SAPIO(「8/19・26」号)』を購入、連載の『ゴーマニズム宣言』を読んで、なんか色んなことに合点がいった。
「つくる会」の元東京支部長で、それまでの扶桑社版の中学歴史教科書の内容をを八割がたまでコピーし、残りの二割を、あまりにもの左翼的な自虐史観に改悪した自由社教科書編集室長として松本謙一(ハゲ松)がいて、
だが、その印刷段階で、いきなり、その地位を会長の藤岡信勝に剥奪され、「つくる会」自体から放逐された理由の一端が分かったような気がした・・・。
最近、大著『天皇論』を上辞した小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』の欄外にこう書かれていた。
《『天皇論』のシンポをやりたいと「教科書改善委員会(蘭注:日本教育再生機構サイド)」からも「つくる会」からも引き合いがある。両者から組織の言い分を聞かされても、わしはどっちが正しいのかは判定できない、どっちかの組織に加担することはない! ただ『天皇論』に関しては、高森明勅氏の顔を立てる!》
高森明勅氏は、天皇の女系容認論で一部の保守派にバッシングを受けることはあるが、なかなか魅力的な人物で、
私は、お世話になっている頑固一徹な保守派の掲示板に乗り込んで、「高森先生ほどの人物であらば、(そんな藪から棒に批判されるには値せず)もっと慎重なもの言いをしていると思いますよ」と言ったことさえある。
その高森明勅氏だが、「つくる会」に属している。
つまり、常に「論壇のドル箱スター」の小林よしのり氏は、「つくる会」主催の「天皇論」シンポジウムに登壇するのだろう。
しかし、小林よしのり氏は、高森明勅氏の顔を立てるつもりなのだろうが、結局は、藤岡信勝に踏みにじられると思う・・・。
とは言え、「つくる会」側は、小林よしのり氏を迎えるにあたって、その態勢は整えるだろう。
その一環として、「松本謙一の追放」があった。
松本謙一は、8年前に、小林よしのりの「つくる会」脱退に至る直接的加害者であった。
・・・藤岡信勝は、共産主義的思考回路の体現者である。
目先のことにあっては、長年、自分のために手を汚してくれた功労者であっても、躊躇なく「粛清」するのである。
◇
さて、小林よしのり氏は今回の『ゴーマニズム宣言』において、控え目であるが、日本教育再生機構の八木秀次理事長の天皇観を批判しているので、ちょいと弁護する。
先ず、八木秀次氏の、「男系天皇or女系容認」に関する主張についてだが、先ず、八木氏の主張の根幹には「女系云々よりも、もっと考えを巡らすべきことがあるんじゃないか」があると思う。
似たようなタイトルの論説を書いてもいた。
私も、女系容認を早々と語る人に対しては、
「つきあいはじめたばっかでラブラブな状態なのに、別れの可能性を第一に語りだす恋人」のような頓珍漢を感じた。
天皇の男系が途切れるようなことあらば、女系が引き継ぐのもまた「天命」と言えるのは当たり前だ。
小林よしのり氏は、大原康男氏を評し、『男系「優先」ならばわかる』と言っている。
八木氏と同じではないか?
また、田中卓氏が、男系女系論争に頓着がないのも、「優先順位」と「可能性」を考えた時の当然の振る舞いだろう。
天皇の男系が途切れるようなことあらば、女系が引き継ぐのもまた「天命」と言えるのは当たり前で、語るべくもないからだ。
そして、八木氏の、天皇の系統を語る上での「Y染色体」の話に対しての、小林よしのり氏の批判(生物学的過ぎて「不敬」とのこと)だが、
いみじくも、今回の『ゴーマニズム宣言』の最後のコマで、小林氏はこう語っている。
《・・・左翼やサヨクをこそ、国民として覚醒させなければならない!》
・・・正に、それなんですよ。
その為に、八木氏は、「XY染色体」の話までも、持ち出さなくてはならなかったんですよ。
八木氏は、とにかく、保守思惟を、名実ともに、日本人の思考様式の中央に位置させるために生きているんだと思います。
色んなアプローチを模索している。
保守ってのは、多くのリーダーが、「昔からそうなっているんだから、そうなんだ。つべこべ言うな!」と理不尽なもの言いをする一面があり、それを受ける保守も、それで納得してしまう。
しかし、相手が左翼の場合には、それなりの方法論が必要なのだと思う。
小林氏がマンガと言う手法を用いるように、だ。
(2009/08/18)》
その後、この問題は、激しさの度合いを増し、小林よしのり氏は間違いを引くに引けない状態と化し、高森明勅氏も悪意が知れた。
そして、ついに、新田均教授によって、殲滅の憂き目に遭うに至った。
・・・話が戻るが、何で私が、このエントリーを再掲したかと言うと、私が赤抜きした箇所の文章の要旨をまんまパクッた野郎がいるからだ。
ホント、腹が立つので、たまに、こうして再掲を行なわなくてはならない・・・。
別冊正論 Extra.14 (日工ムック)クリエーター情報なし日本工業新聞社
(2011/02/19)
昔みたいに、暴言だけならば押し切れたんだろうけど、最近、完全に誤った情報で突っ走っている。
末期の西尾幹二のようだ・・・^^;
《石原都知事 小学生が売春で1000万円稼ぐ日本人を嘆く(2011.02.16 10:00)》
<いつからか、この国は「権利」や「自由」ばかりが幅を利かせ、義務や責任はどこかに消えてしまった。石原慎太郎氏が、「日本人の劣化」に警鐘を鳴らす。
* * *
読売新聞が出した『親は知らない』という本によれば、携帯を使って売春する子供が、小学生でもざらにいるという。300万円、1000万円も貯めて、それを駅のコインロッカーに隠している。こんな風俗は他の国にはまずない。
携帯を持つことで、子供たちの世界は急に広がったのだろうが、そういうコミュニケーションはしょせんバーチャルなもの。そこに自分の写真や、時にはヌードまで載せて売春の客を探し、手にした金で友達が持っているTシャツを買う、あるいはタレントを追いかけたり贈り物をしたりする。そういう薄っぺらな満足のために子供たちが売春するという国は日本以外にはありません。
アメリカには国家としてのアイデンティティがある。それは「自由」です。一面ではアメリカン・ドリームというけれど、一方ではものすごい格差社会でもある。それがアメリカです。フランスの場合には、革命で掲げた自由、平等、博愛がアイデンティティとして今もあり、公の施設ではプレートにして掲げている。
では、日本のアイデンティティは何かと問われると、今は「我欲」しかない。金銭欲、物欲、そして性欲。それは衝動的な感情にすぎないが、それを増幅し、媒介しているのが携帯、あるいはパソコンです。テレビでは、温泉、グルメ、お笑いばかり。これは好ましいことではない。(週刊ポスト2011年2月25日号)>
情報のチョイスを間違えただろうところを赤く抜き出しておきました(パソコン上で見るときだけ。携帯では変わらない)。
幾らなんでも、そんな子供はいないよね?^^;
せいぜい、色んな要素がマイナスに重なり、超特殊例としてはあり得るけど、このように、自分の主張の裏付けとして引用すべき情報ではない。
その辺の、なんちゅうか、情報の真贋の感受性みたいのが、石原慎太郎にはなくなっている。
それが「老い」である。
しかし、政治家としてはまだまだ働けると思う。
都知事継続してください^^
赤抜き以外の主張は尤もなのであるから^^
◇
私は、昔、小松左京の短編小説であった、『・・・日本の総理大臣が北海道はアイヌ民族が先住民だと知り、「知らんかった〜!」と号泣し、アイヌ民族に北海道を返還し、それに端を発して、世界中の首脳に「返還」が流行し、最終的には、アフリカで見つかった類人猿に地球を返還し、現代人は自ら死に絶える・・・』と言う話を思い出して、ならば保守派の思想はどこまで遡るかというエントリーをした。
今、その文章が見つからないが、こんな文章があったので再掲する^^
[関連性のない細かい話、いろいろ ?<縄文保守>(2006/09/07)]
《私が西尾幹二著『江戸のダイナミズム』で知って、心惹かれた概念に富永仲基の<加上説>がある。
詳しくは書かない、ネットで調べて欲しい。
それにインスパイアされて思いついたのが、言論者の<独創的言論志向性症候群>である。
これは、
言論者ってのは、とにかく自分が一番、そう、最先端の言説を語りたくなり、
その結果、著しく現実とそぐわない主張をしてしまう傾向のことを言う。
で、四年ぐらい前に私はこんな趣旨のことを言った。
小林よしのりや西部邁は、かように、他の保守派言論者の主張を、
歴史を遡って批判的に紐解いていったら、いつしか、【旧石器時代】まで行き着くのではないか?^^;;;
そしたら、某「近代保守」の「若き精鋭」のサイトで、こんなコメントを見てしまった。
−−−心底、私はのけぞったのである−−−
何やら、彼らの組織は、8月15日に、西尾幹二の講演会を、主催者とは別口で取り仕切ったようだった。
・・・まあ、プロモーターと暴力団の関係みたいなものだな。
≪ブログ開設おめでとうございます。近代からの保守である日本会議、我々は縄文以前からの歴史を踏まえた保守です。
150年と数千年、敗れるはずがありません。8月15日楽しかったです。またお会いいたしましょう。
Posted by 脇坂 at 2006年08月17日 18:31≫
・・・うへっ! おえーっ!!
この子たちは、そんな根拠のない「言葉遊び」を繰って、その場その場の溜飲を下げているのだね。
ほんじゃあ、近代からの保守である日本会議、縄文以前からの歴史を踏まえた保守である磐南、ってことでよござんすね^^;
どんなに、時を遡った<独創的言論>を捨て台詞のように吐き捨てようとも、
現実と乖離していたら、ただの「戯言・妄想」に過ぎないんだよ。
よ〜く、考えて、口に出しなさいよ^^;
(2006/09/07)》
すると、どなたかが即座にコメントくれました^^
《≪5433 蘭ちゃんへ 谷島珍二郎 2006/09/08 21:08 男性 会社員 49歳 B型 東京都
>>>近代からの保守である日本会議、縄文以前からの歴史を踏まえた保守である磐南。
という表現には、大いに疑問があります。
日本会議はいつから近代保守になったのでしょうか。またはんにゃん総研は、いつから縄文以前からの保守になったのでしょう。
蘭ちゃん特有の皮肉とは思いますが。
神社界や仏教界を束ねる日本会議は、たかだか百五十年の近代保守なんて相手にしていませんよ。
ましてや、バークだチェスタトンだと外来思想をありがたがる舶来主義者を相手にするわけないじゃないですか。≫
で、私は、すぐに謝罪するのです。
《私は、非常に不勉強でして、<日本会議>の何たるかも知らず、その名を使わせていただいてます。
「神社界や仏教界を束ねる日本会議」の部分の、<仏教界>において影響があることについても初耳でした。
慎んで、これから勉強させていただきます^^(2006/09/08) 》
さて、保守派の中でも、「我こそは保守派」の主張が喧しいですが、
明らかに左翼や、左翼の思考様式の人が、保守派の語彙を使って保守派内にキョトンと居座ったりもしていて楽しいものです^^
もちろん、日本会議は、極めて保守的な組織です^^
なんで、この文章を再掲したかと言うと、この文章の要旨をまんまパクッた野郎がいて、腹が立ったからだ。
文章能力のない「活動家気取り」は、無意識に人の専売特許(文章表現)を盗む。
◇
もういっちょ!
以下の文章は、今読むと、私のかなりの情報不足がありますが、言いたいことは、赤抜きした部分に集約されるので、どうぞ、楽しんで読んで下さい^^
《 [【歴史教科書】「つくる会」元東京支部長が追放された理由【八木氏の天皇論】](2009-08-18)
☆一昨日、雑誌『SAPIO(「8/19・26」号)』を購入、連載の『ゴーマニズム宣言』を読んで、なんか色んなことに合点がいった。
「つくる会」の元東京支部長で、それまでの扶桑社版の中学歴史教科書の内容をを八割がたまでコピーし、残りの二割を、あまりにもの左翼的な自虐史観に改悪した自由社教科書編集室長として松本謙一(ハゲ松)がいて、
だが、その印刷段階で、いきなり、その地位を会長の藤岡信勝に剥奪され、「つくる会」自体から放逐された理由の一端が分かったような気がした・・・。
最近、大著『天皇論』を上辞した小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』の欄外にこう書かれていた。
《『天皇論』のシンポをやりたいと「教科書改善委員会(蘭注:日本教育再生機構サイド)」からも「つくる会」からも引き合いがある。両者から組織の言い分を聞かされても、わしはどっちが正しいのかは判定できない、どっちかの組織に加担することはない! ただ『天皇論』に関しては、高森明勅氏の顔を立てる!》
高森明勅氏は、天皇の女系容認論で一部の保守派にバッシングを受けることはあるが、なかなか魅力的な人物で、
私は、お世話になっている頑固一徹な保守派の掲示板に乗り込んで、「高森先生ほどの人物であらば、(そんな藪から棒に批判されるには値せず)もっと慎重なもの言いをしていると思いますよ」と言ったことさえある。
その高森明勅氏だが、「つくる会」に属している。
つまり、常に「論壇のドル箱スター」の小林よしのり氏は、「つくる会」主催の「天皇論」シンポジウムに登壇するのだろう。
しかし、小林よしのり氏は、高森明勅氏の顔を立てるつもりなのだろうが、結局は、藤岡信勝に踏みにじられると思う・・・。
とは言え、「つくる会」側は、小林よしのり氏を迎えるにあたって、その態勢は整えるだろう。
その一環として、「松本謙一の追放」があった。
松本謙一は、8年前に、小林よしのりの「つくる会」脱退に至る直接的加害者であった。
・・・藤岡信勝は、共産主義的思考回路の体現者である。
目先のことにあっては、長年、自分のために手を汚してくれた功労者であっても、躊躇なく「粛清」するのである。
◇
さて、小林よしのり氏は今回の『ゴーマニズム宣言』において、控え目であるが、日本教育再生機構の八木秀次理事長の天皇観を批判しているので、ちょいと弁護する。
先ず、八木秀次氏の、「男系天皇or女系容認」に関する主張についてだが、先ず、八木氏の主張の根幹には「女系云々よりも、もっと考えを巡らすべきことがあるんじゃないか」があると思う。
似たようなタイトルの論説を書いてもいた。
私も、女系容認を早々と語る人に対しては、
「つきあいはじめたばっかでラブラブな状態なのに、別れの可能性を第一に語りだす恋人」のような頓珍漢を感じた。
天皇の男系が途切れるようなことあらば、女系が引き継ぐのもまた「天命」と言えるのは当たり前だ。
小林よしのり氏は、大原康男氏を評し、『男系「優先」ならばわかる』と言っている。
八木氏と同じではないか?
また、田中卓氏が、男系女系論争に頓着がないのも、「優先順位」と「可能性」を考えた時の当然の振る舞いだろう。
天皇の男系が途切れるようなことあらば、女系が引き継ぐのもまた「天命」と言えるのは当たり前で、語るべくもないからだ。
そして、八木氏の、天皇の系統を語る上での「Y染色体」の話に対しての、小林よしのり氏の批判(生物学的過ぎて「不敬」とのこと)だが、
いみじくも、今回の『ゴーマニズム宣言』の最後のコマで、小林氏はこう語っている。
《・・・左翼やサヨクをこそ、国民として覚醒させなければならない!》
・・・正に、それなんですよ。
その為に、八木氏は、「XY染色体」の話までも、持ち出さなくてはならなかったんですよ。
八木氏は、とにかく、保守思惟を、名実ともに、日本人の思考様式の中央に位置させるために生きているんだと思います。
色んなアプローチを模索している。
保守ってのは、多くのリーダーが、「昔からそうなっているんだから、そうなんだ。つべこべ言うな!」と理不尽なもの言いをする一面があり、それを受ける保守も、それで納得してしまう。
しかし、相手が左翼の場合には、それなりの方法論が必要なのだと思う。
小林氏がマンガと言う手法を用いるように、だ。
(2009/08/18)》
その後、この問題は、激しさの度合いを増し、小林よしのり氏は間違いを引くに引けない状態と化し、高森明勅氏も悪意が知れた。
そして、ついに、新田均教授によって、殲滅の憂き目に遭うに至った。
・・・話が戻るが、何で私が、このエントリーを再掲したかと言うと、私が赤抜きした箇所の文章の要旨をまんまパクッた野郎がいるからだ。
ホント、腹が立つので、たまに、こうして再掲を行なわなくてはならない・・・。
別冊正論 Extra.14 (日工ムック)クリエーター情報なし日本工業新聞社
(2011/02/19)