☆・・・この小説のシリーズは、映画版でしか知らなくて、それは阿部寛と竹内結子のコンビだったのだが、
今回は、そのテレビシリーズの映画版で、仲村トオルとチビノリダーのコンビだった。
最初は、仲村トオル演じる奇矯な厚生省役人白鳥に違和感が起こったのだが、途中からこれもありだなと楽しんだ。
それまでの映画版2作を見て、一番嫌だったのが、同じ病院で殺人事件が二件起こり、また、両方とも、犯人がキチガイ医者であったことが、日本における犯罪事件・犯罪者の密度を考えると、どうしても解せなかったのだが、
今回も、かなり凝った事件の状況が、同じ東城大学病院で巻き起こる。
クライマックスの状況など、これでもかとばかりの事件群である。
現在の殺人事件と過去の薬害問題…、最新医療機器のシンポジウム…、白鳥の過去の医療過誤事件…、病院のコンピューターがウィルスに冒される…、重要参考人の手術…、押し寄せる救急患者…。
でも、この事件メガ盛り状況は、本格ミステリ的には、問題ない。
よくもまあ、これだけの状況をうまくまとめたなぁと、私などは感心した。
白鳥の相棒となる田口(チビノリ)の、ささやかな恋の相手に医療ルポライターが出てくるのだが、その人がなかなか可愛い。
先日見た『白ゆき姫殺人事件』で、可愛いなぁと思った娘がAKBグループだったので、自分が嫌になったのだが、
今作の、この女性もAKBだったらヤダな、これが大島優子ってオンナか?
などと考えていたら、AKBとは関係ない桐谷美玲だったので、ホッと一安心し、愛でるのだった・・・。
(2014/04/03)