☆・・・この作品、多くの遺体の描写が為されているが、悲劇の中でも、なんか温かみがありました。
皆さん、是非、見てみてください。
遺体 明日への十日間 [Blu-ray]クリエーター情報なしポニーキャニオン
震災から3年が経ちました。
今年は、この映画の感想を、短いですが、再掲します。
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[映画『遺体 〜明日への十日間〜』を観た(寸評)] (2013-02-27 22:56:00)
☆先の大震災・・・、大きな、壊滅的な被害を受けた釜石の、とある一つの遺体安置所を舞台にした、多くの関係者を主人公とする、ちょっとした「グランドホテル」形式の物語だ。
かなり強烈な展開を恐れ、私、見るのを躊躇していた。
が、それは杞憂だった。
続々と運ばれてくる遺体を前にして、西田敏行演じる、既にリタイアした身だが、かつては葬儀屋でも働いた経験もある老ボランティアが、
死者を、あくまでも「感情を表現できなくも、心ある人」として接する姿を見ると、なんちゅうか、現世のレベルとは別の、もっと大きな「生」というものを感じさせてくれて、少し、心が、温まってくる気もするのだ。
どのような悲惨な状況の中でも、アクション一つで、世界に光明が差してくることがわかるのだ。
しかし、やはり、現実は凄惨で、その厳しさを、私は、この作品での「泥の描き方」で感じさせられた。
体育館に敷き詰められた青いシートに流れ出ている泥水・・・、運ばれてくる遺体から滴る泥のしずく・・・、その顔に張り付いた泥・・・、関係者の衣服を徐々に汚していく泥・・・。
その泥を、人々が、少しづつ、少しづつ、払いのけていく様こそが、未来への一歩一歩なんだと分かる。
いい作品でしたし、震災後二年を経ようとしている現在、「あの時期」を見つめ返す、いい機会の作品だと思う。
(2013/02/27)
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・・・私は、『ゼロ・グラビティ』で、主人公が、死んだ娘に「愛してる」と現在進行形で言うことなど・・・、
また、この作品での、西田敏行が演じた主人公のような、亡くなって動かなくなった者に対して、「人として接する」と言う行為などに、心が打たれるようだ。
昨夜は、NHKで、震災の日に生まれた赤ちゃんを特集した番組をやっていて、私は、その子供たちの、震災下での出産のシーンなどに、泣かされた。
(2014/03/11)