☆予告編を見て、こりゃ、かなり「ヤバめ(不出来っぽい)」の作品だなぁ、と思いつつの鑑賞。
結果、ハードルを低くして見たので、それなりに楽しめました。
なお、私は、ジブリアニメの『魔女の宅急便』は未見です。^^;
この映画の一番感心する点は、アニメ版の松任谷由実の楽曲を使えば、それだけでヒット間違いなしだったろうに、それを使っていない点だ。
ちゅーか、使用許可が下りなかっただけなのかも・・・^^;
主役キキを演じた娘(小芝風花)だが、可愛い顔してるのだが、少女としての「色気」が全くない子だった。
私が、若い娘ならば誰でもよいと思っている皆さん、そりゃ、間違いである。
にも関らず、ロリコン魂の分からない作り手は、やたらと長い魔女洋装のスカートから、キキの太ももを何度となく見せるし、ちょっと服の名称が分からないのだけど、白いフリフリの下着みたいな素材の部屋着姿を、キキにさせたりする。
なーんか、グッとくるものがないんだよなぁ。
魔女と人間が同居している世界で、13歳になった魔女の血筋の者は、両親と別れ、一年間を人間界で過ごし、それで魔女として認められるんだが、物語は、その、キキが過ごす一年間の物語だ。
そういったちょいファンタジー世界の形成を、意外にお金をかけてセットの数々を組んでいるのだが、そこは違和感が募るばかり。
だって、話が欧米風だろうに、登場人物がみ〜んな、日本人なんだもん^^
これが、「忍たま乱太郎」ならば、申し分ないんだけどね^^;
感心するのは、豊富なロケーション映像の数々、その自然の映像は、なかなか心休まる。
この世界の売れっ子歌手の石造りの家など、とても格好いいし。
全編覆うのは、会話の流れの間(ま)の悪さ!!
いい役者を多数使っているのに、このしらけ具合は何なんだろうと、寂しくなる。
多分、細やかな演出・編集の下手さなんだろう。
あと、クライマックスの物語上の起伏の脚本が酷い。
キキは、魔女をよく見ない動物園飼育係のラジオでの言葉で、「呪いを運ぶ魔女の宅急便」と言う風評被害を受ける。
そして、心の力で飛んでいたのに、その悪評で、ほうきでの飛ぶ力を喪失する。
が、動物園のカバが急病になり、キキにとって元凶の動物園側が、キキに、近くの島にいる獣医師にカバを運んでくれと頼んでくる。
キキは、飛べないのに安請け合いし、動物園の話の分かる園長も、嵐の中、まだ幼いキキに飛ぶことを依頼するのだ。
そのカバの病状も、なんとも、危険を冒してまで遂行する類のことでもないのは後からわかる・・・。
最後の、嵐の中の宅急便は、そんな解せない感の募る中での飛行である。
なんだかんだで、脳内補完して、自分の気持ちを感動へと高めてホロっとしたが、こりゃ、よく考えると、メチャクチャである^^;
ボーイフレンドの妹(三つ編み)や、人気歌手の姪っ子(おかっぱ)など、あと、キキの幼少時のチビ(ショート)、三人の可愛い幼女が出演していたので、私はよしとする!!^^;
(2014/03/04)