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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[心に残る被写体(21・スライム肉まん)]

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☆今日は幾つか更新するので、足早に!!!

 朝、ファミリーマートを覗くと、完売ばかりしていた<スライム肉まん>があった!!!

   

 とても可愛い^^

 重い肉のアンを楽しみつつ、美味しく食べました。

   (おまけ)[「ドラゴン・クエスト」ベスト9日記小説(その9・リアル<スライムタワー>調理法!!)](クリック!)

          ・・・私が、スライムタワーを食ってます^^;

   ◇

 しかし、寒かったですな^^;

 今日のバイトの現場は南林間で、駅についてすぐに、<箱根そば>を食い、暖を取りました。

   
           ・・・天玉そば

 綺麗なお姉さんが作ってくれました^^

   ◇

 ・・・たわわに実っておりますね、奥さ〜ん。

    こぼれ落ちそうじゃないですか、奥さ〜ん。

           

   ◇

 モンスターが現われた!!!

    <苦悶のブロック・モアイ・トリオ>

          

                                                       (2011/12/02)

[保守派オールスターズ、臨戦態勢に入るのか!(皇室典範改正論議に対し)]

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☆私は、TPP問題も、野田首相についても、橋本弁護士についても、ほとんど語っていない。

 私の判断基準では、今は、答えが出せないからだ。

 女性・女系容認に代表される皇室典範改正問題に対しても、これは、私、自分なりの答えが出ているのだが、でも、かなり難しいので多くを語れない、

 ・・・前の、小泉政権時の皇室典範改正論議は、悠仁さまの誕生によって霧消していったものだが、

 またぞろ、野田首相の口から、皇室典範改正問題論議がぶり返され、再燃しそうだ。

 保守派・オールスターズは、数人の「度し難いバカ」を排除しつつ、新しい戦いに突入していくのだろう・・・。

 私は、しかし、今、とにかく「放射能ヒステリー」に狂う奴らを倒きのめすのに思案し続けています。

 「放射能をむやみに恐れる欺瞞」「福島の人々を追い込む卑劣」、そんなんが、私には許せない。

 その分野を、私のバトルフィールドとしたい。

   ◇

 最近、<保守派・オールスターズ>総出演の<日本教育再生機構の旗揚げ式>のエントリーをココに移したんで、どうぞ、御照覧あれ!!!

     クリック!!!

   [速報!!! <八木秀次先生とともに日本の教育再生を考える夕べ>] 2006-07-27 23:48:28

   [報告? <八木秀次先生とともに日本の教育再生を考える夕べ>] 2006-07-28 10:52:58

   [報告? <八木秀次先生とともに日本の教育再生を考える夕べ>] 2006-07-29 09:57:13

   [報告? <日本の教育再生を考える夕べ・人物紹介篇>] 2006-07-30 21:09:44

   [報告? <日本の教育再生を考える夕べ・人物紹介篇 その二>] 2006-07-31 23:15:59

   [報告? <日本の教育再生を考える夕べ・人物紹介篇 その三>] 2006-08-01 21:27:21

   [報告? <日本の教育再生を考える夕べ・人物紹介篇 その四>] 2006-08-02 21:32:14

   [報告? <日本の教育再生を考える夕べ・人物紹介篇 その五>] 2006-08-03 21:43:01

   [報告? <日本の教育再生を考える夕べ・人物紹介篇 その六>] 2006-08-04 22:01:40

   [報告? <日本の教育再生を考える夕べ・八木先生番外篇^^>] 2006-08-04 23:37:33

   [報告? <日本の教育再生を考える夕べ・人物紹介篇 その七>] 2006-08-07 06:18:46

   [報告? <教育再生を考える夕べ・エピローグ>] 2006-08-09 22:46:19

 ・・・これだけの保守論壇のビッグネームが勢揃いする集いも珍しいでしょう。

 この方たちの活躍が、今夏の教科書採択戦の大躍進を生み出しました!

 出てくる方の名前を、とりあえず検索してみて下さい^^

 いずれも凄い人物たちです。

 ・・・松浦先生は、私とのファーストコンタクトを気にしていた気配がありますが、

 私が、自分の名(ミド蘭)を名乗らなかったのと、忙しない中での挨拶の間の悪さでしょうがなかったのです^^

                                                    (2011/02/02)

[映画 『マネーボール』を観た]

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☆つくづく、ブラッド・ピットは、現在進行形のスターなんだなと感心する。

 プチ過剰な演技の数々が、異国フィルターを通した私の目には、とても魅力的だ。

 ・・・惜しいトコまで行くのだけど優勝を逃し続けるメジャーリーグ・アスレチックス、

 そのGM・ビリー(ブラッド・ピット)が、予算が少ないと言う現実の中で、

 シーズンオフになると活躍した選手が強豪糾弾に引き抜かれると言う状態を繰り返されるに及び、

 勝利のため、他のチームとは全く異なるやり方を求め、エール大出の数学の天才による統計学に拠って「常勝チーム」を目指す。

 この数学の天才役・ピーター(ジョナ・ヒル)も良かった。

 この作品の作り手は、『ソーシャル・ネットワーク』も作ったそうだが、『ソーシャル…』の主人公の超然としたキチガイ天才ではなく、

 天才であり、自分のマネーボール理論に圧倒的な自信を持ってはいるが、それを他者に認めてもらえるかの不安を常に持っていると言う、観る者が共感を得られる点がある。

 ビリーのワンマン性もまた、「天才」の一種であろう。

 私は、先日の選挙で大阪知事から大阪市長になった橋下徹氏とビリーを重ね合わせて見た。

 非常に鋭くも誤解を受けやすく、独善的でエキセントリックな点が似ていると思う。

 さて、ビリーのチーム改革は、周囲との軋轢を生む。

 そこが、どうしても、組織論を深く考えずにはいられず、身にしみるし、「何が正しいのか?」「何の結果を持って正しかったと判断できるのか?」と悩ませられるのだった。

 この作品では、「優勝」がその成果とされる。

 しかし、数年に及ぶ「マネーボール」理論の実践も、惜しいところまで行くも、アスレチックスの地区優勝とまではいかないようだ。

 対して、豊富な資金で、GMとしてのビリーの引き抜きを、破格の値段で行なおうとまでしたレッドソックスは、ビリーに断られつつも、「マネーボール」理論を行ない、メジャー優勝までしている。

 資金のない苦肉の策ではじめた「マネーボール」理論によるチーム強化が、結局は、資金の豊富なチームによって行われると、より結果を残すという皮肉な結末になっている。

 「マネーボール」理論の是非を語っておきたい。

 私は、この理論が「持たざる者の福音」だとは思っている。

 私は、現在、バイトのほうで、六ヶ月くらいずーっと平均実績1位を継続している。

 だが、他のバイトの人に比べ、圧倒的に作業に対しての知識・情報はない。

 でも、元々持っていた知力・体力・時の運・機転・知恵で実績ナンバー1をずーっと継続している。

 そういった経験もあり、「マネーボール」理論とは、個人レベルにはあてはまらないものだと思う。

 だが、組織においては、分業制が厳密に分かれていれば、確実に機能すると思う。

 簡単に分ければ、「予算を許可する側」、「頭を使う管理側」、「体を使う作業者側」などだ・・・。

 分業のそれぞれの対象者が、その場を全うして全力で仕事を続ければ、システムは機能し、結果は向上しよう。

 展開的に、やや、システムのチームへの浸透具合の描写が弱い気もするが、それは、管理者側の視点ではないと思うことにした^^;

    ◇

 ビリーの娘役のケイシー(ケリス・ドーシー)は、その顔立ちやはにかむところが普通っぽくてなかなか良いが、

 何よりも歌がうまい!

 その歌声(クリック!)が、クライマックスで、ビリーの寂しい心を浮き上がらせるシーンが、この作品の完成度を非常に、非常に高めた。

 しかし、アメリカの球場の、「熱気」や「情熱」の雰囲気は独特でたまらないものがありますね^^

                                                   (2011/12/04)

[映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』を観た]

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☆遅ればせながら、見て来ましたよ^^

 きっちりとではあるけど、「チャッチャッと現代風に作りましたよ」てな作品だと思いきや、

 極上の出来だったので驚いています。

 三点で優れている。

 一つに、「三銃士」の活躍する時代の絢爛豪華たる舞台美術の秀逸さ…、CGに頼っているばかりではないだろう。

 「どんだけ金がかかっているんだよ」「うまく撮影許可を得たなぁ」と思わせられる王宮やパリ市街の俯瞰映像や、宮庭や市場のモブシーンは映画的なリアルを貫徹させていた。

 状況を説明するミニチュアの多用もまた、物語の要所要所を味わい深くしていた。

 メイン登場人物は、そのビジュアルが、顔見世1アクションの終わりに画面上で肖像化され、名前の字幕が入るという、「安易な分かりやすさ」と揶揄されるものにスタイリッシュさを加味するテクニックが使用されている。

   ◇

 二つ目に、個々の役者の、それぞれの格好良さと個性の自然な峻別があろう。

 三銃士の三人(アトス・ポルトス・アラミス)も、やや典型的だが、それぞれ、男が見ても惚れ惚れするような格好良さがあるし、ダルタニアンは無鉄砲で可愛い。

 はぁ…、去年の<ナカデミー賞>受賞のミラは、もう、彼女しか出来ない、女の良さも悪さも包括した「峰不二子」的なキャラクターを嬉々として演じている。

 楽しそうだし、見ている私も飽きれつつ楽しい^^

 悪役のバッキンガム公爵や宰相リシュリュー、ロシュフォール隊長なども、それぞれの役者がノリノリで演じているので見ていて心地良い。

 ルイ13世だが、王族らしい能天気さを持つ少年だが、ダルタニアンとの交流の中で、人間として成長をしていく様がコミカルに描かれ、「うは、サイドストーリーでこんな風に描くなんて、深い!」と感動した。

 侍女役の娘は、これはもう天使か妖精みたいに可愛かった^^

 無垢であり、「ツン」である。

 私、とろけそう^^;

   

 でも、それとは全く違うベクトルで、若い王妃も高貴で美しかった。

 あごのラインと、毅然とした立ち居振る舞いが素晴らしかった。

 三銃士の侍従・プランシェットは、最後の最後まで苛められていて楽しかったなぁ^^

   ◇

 第三に、そのスピーディーな展開が良かった。

 ダルタニアンと三銃士の集結のシーンなど、ダルがそれぞれの銃士とイザコザを起こし、ほぼ同時刻に決闘することになり、しかし、そこで、三銃士とダルが別個に因縁を持っているロシュフォールの衛士隊がやってきて、共闘し大立ち回りを演じると言う無駄のなさ。

 アンヌ王妃も、罠にはまって苦悩するよりも、すぐにリシュリューの策略と見抜き、糾弾に行き、すっとぼける宰相に、「目を見れば分かるから、見に来た」と言い放ち、すぐに解決を、侍女を通し、三銃士に依頼するのだ。

 バッキンガム邸の襲撃も、ド下手な「シャーロック・ホームズ」の作り手に見せたいほどの「シンプルに捻ったモンタージュ」で、非常に痛快だった。

 ・・・普通に王道の物語だが、展開のコマ落としや、アクションのキレ、役者のキッチリとまとめた演技で、こんなにも、極上のエンターテイメントに仕上がるのだなぁ、と感動した。

 ポール・W・S・アンダーソン監督の手腕に脱帽!

 しかし、この人、エンディングの大風呂敷が好きだよね^^;

 続編が出来そうだけど、あの「大軍勢」をどうやって収拾つけんのよっ!!!

   PS.この感想は、出掛ける直前に書いているので、後で文章を少し直しますね^^

      では、『1911』を観て来ます^^

                                                      (2011/12/04)

[左翼の講演会に行ったyo!(前編)]

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☆職場の同僚に誘われたので、日野の公民館で行われる、左翼団体によって主催された講演会<沖縄密約 西山太吉の報告>を、休日だったこともあり、比較的近所だし、拝聴しに行った。

 何らかの一つの論理立てた主張は、得られるものがあると思うのだ。

 正直、なかなか面白かった。

 色々と考えさせられ、ためにもなった。

 この、西山太吉氏は、元毎日新聞の記者だそうで、沖縄返還に絡む「密約」取材などによって逮捕されたり、

 その後、相次ぐアメリカでの密約開示などの状況を受け、国を逆に訴えたりと、けれど一審二審ともに法律上は敗訴になるなど(裁判所は告発した状況の認定はしている)、波乱万丈の生活を送っている80歳の方だ。

 「小朝日」とも呼ばれる毎日新聞社だ。

 おそらく、彼の左翼的記者活動は、60年安保の時代をリードする要素の一つだったんだろうな、と思った。

 序盤は、やや同じ内容を繰り返した。

 それは、日米同盟が、アメリカの一方的な要求によるもので、沖縄施政権の返還に伴い為された密約の数々は、アメリカの国益に適う密約でしかなかったということ。

 日本人だと「密約」は「密約」として半永久的に隠匿されるが、アメリカは、それを、ある一定の期間が過ぎると発表するのだった(私は、そのアメリカの公文書開示の、左翼的な律儀さに、「あなた達寄りじゃないか」と思うのだが、それについての言及はない^^ 彼らにとっての敵国アメリカ…、長所は当然と思い、短所は糾弾し続けるわけだ)。

 それによると、安保は、これまで、その条文に一字一句の変更もないとされるが、締結十年後の1970年に、その内容に変質があり、それは沖縄返還と対によって為されたがゆえに、日本の自治が脅かされるような劣化であったと言うのだ。

 この方は、「情報公開訴訟」の原告の一人で、一審も二審も、裁判所は、密約の存在・政府の欺瞞をも認めているので一概に敗訴とは言えないとしている。

 二審においては、裁判官は被告に「(現在は無いとされる密約を)もっと探せ」「密約ゆえに、特別な人物が、特別な場所に、特別な仕組みで秘匿している」「あるいは廃棄をしている」とまで、その存在を推定までしている。

 これが、我々の勝利でなくて何なんだ、と言っている。

   ◇

 さて、私は、「情報公開」と言うものをこう考えている。

   「知識を真っ当に受容(判断)できないバカには、情報を与えるな!!」

 これについては、震災の「原発報道」と、それに「ヒステリック」に反応したバカどもによって、痛いほど裏打ちされた。

 「知る権利」を掲げるバカほど、その情報を知らない者以上に、派手に逸脱する。

   ◇

 また、「国家の嘘」についてだが、私はこう考えている。

 それは、物事のプロセスにおいて顕著となるものだろう。

 だが、私は、国家の政策とは、その結果(リザルト)こそを公式と見るべきだと考えている。

 何故なら、それ以外は「公式」ではない故に、「サブカルもどき」でしかないからだ。

 故に、「密約」云々の話は面白いが、それを大きな前提として話すと、公式に出た結論を踏みにじることになり、議論の土台がそもそも消え去ってしまうだろう。

 悪い例えだが、「氷山の一角」のイメージで、水面から出た部分の表層こそが「公式」であると考えれば分かりやすい。

 例えば、これは政治の問題とは少し違うが、「昭和天皇が第二次世界大戦のA級戦犯の靖国神社への合祀に強い不快感を示したとされる内容」の<富田(元宮内庁長官)メモ>が話題になったことがあるが、

 あれなど、公式化された情報ではないので、議論の土台に載せるべき内容ではない。

 故に、私などは聞いてて楽しいけれど、「密約」云々などは、歴史の大きな事件を構成する因子の中の小さなドットにしか思えない。

 最近、私はこんな文章を書いた。

 <・・・一部の人は、自分が100%正しい判断を下しているという、おこがましい考え方を捨て去るべきだ。
 世の中に、100%正しいことなんて存在しないし、そう吹聴しているヤツの多くが、八割がた間違っている。
 「全員」から好意を得ようと下心を押し隠して邁進する…、その帰結が、民主党政権である^^;
 何かの判断を下そうとする時、個人の経験則で答えを出すのも危険だ。
 世の中の「問題」とは、往々にして「例外」から生じるからだ。
 何か答えを求める時は、そこに、経済的損得感情ではない「天秤」を持つべきだ。
 なるべく多くの情報(構成因子)を集め、それを、最低でも二元論の秤に掛けて、冷徹な答えを出そう。
 100%の正しさなどは存在しなくて、人は大なり小なりの「悪」を内包しなくちゃならないのが、世の常、だ・・・。>

 密約などは、私は、天秤に掛けて、相対的に「正しい」ほうの、『内包せし「悪」』の許容範囲にしか思えない。

 私などは、密約が密約として機能を果たし得た日本政府こそを凄いと思う。

 こんなことも私は書いた。

 <・・・(カンボジアのアンコール遺跡近在の土中から)274体の廃仏の<大発見>があった。
 これが示す、アンコール末期の状況とは!?
 そう・・・、国王のヒンドゥー教・シヴァ派への回帰に伴い、国をあげた「反仏教キャンペーン」が、国民の隅々まで行き届いた結果を示しているのだ!
 確かに、仏教徒にとっては迷惑な話であるが、ヒンドゥー回帰の王・ジャヤヴァルマン?(8)世やインドラヴァルマン?世の統治は、うまく行っていたことを如実に表わしているのだ。
フランス極東学院の見解によると、ジャヤヴァルマン?(7)以降の王は、疲弊のままに衰退していた筈なのである。・・・>

 国が「機能」していると言うことは、「継続されるべきものが継続されている」と言うことなのである。

   ◇

 西山太吉氏は、安保について更に語る。

 そこではじめて、「アメリカに安全保障(防衛)上の軍事力を肩代わりさせる日本」について、柔らかく言及する。

 ここで、普通の聴衆ならば、その論旨がおかしいことに気付くだろう。

 だが、この講演会に参加している人は分からない。

 アメリカとの同盟・・・、それがけしてアメリカの要求一辺倒でなく、巨大な「軍事力」を提供してもらっていることに。

 それは、大きな、凄まじく大きな「交換条件」である。

 本人も、それまでは「一方的」だとか「何も得るものがない」とか言っていたのだが、ここでは、話しのトーンを落とし、その言葉は使わない。

 使ったら、そこで論理が崩れてしまうからだ。

 自分で気付いているのだ。

 で、その微妙な流れを通り過ぎたら、「よしOK! やり過ごせた」とばかりに、また元気良く、アメリカ批判を始める。

 岸とアイゼンハワーによる新安保条約は、当時、保守派も反対していた、と言う。

 私などは、「当たり前じゃん」とも思う。

 他国に自国の防衛を任せる国なんて、あり得ない。

 が、それを締結しなくちゃならない程に、敗戦は日本をがんじがらめにしていたのだ。

 ここでまた、西山太吉氏に疑問が湧いた。

 ならば、この人は、日本が自前の軍隊を持つことに賛成なのか?^^

 だが、この人は、それについても絶対に言及しない。

 ただ、延々と、アメリカ批判と日本政府の欺瞞を言い募るのみなのである・・・。

 では、あなたの望むとおり、「情報公開の貫徹」また、「アメリカ軍の完全撤退」を成し遂げた後に、日本政府がどうすべきかのビジョンが皆無なのである。

 ただ、同盟国アメリカ、そして、日本政府の欺瞞をあげつらうのみなのである・・・。

 ああ、この既存の存在の破壊のみ目指す、代替案の皆無さは、まさに「左翼の闘士」なのだなぁと実感した。

 ・・・毎日、東京電力供給の電気に世話になっておいて、原発事故に対しては、偏見の憎悪を募らせるおばさんたちに似ている・・・。

   ◇

 昨日、母親と車に乗っていたら、国道16号線の拝島橋南周辺で道路の大幅拡張工事を行っていた。

 母親が言った。

「うわ、こんなに広くして、家を立ち退かせるのも金がかかって大変でしょうね。税金の無駄使いよ^^;」

 私は答えた。

「いや、無駄にも思えることをやり遂げられるのが国とか地域行政だよ・・・」

「まあ、そうね」

 ・・・そういった「無駄」を糾弾する、左翼の常套手段こそ、「無駄」であり「野暮」である・・・。

   ◇

 眠いので、今夜は寝ます。

 続きは明日^^

                                                       (2011/12/04)

[映画『1911』を観た(短信)]

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☆辛亥革命を『レッドクリフ』のノリで描いた作品である。

 ・・・と、言いたいが、『レッドクリフ』には遠く及ばず、けれど、妥協なく作られていたので、部分的に光る箇所もあったかな。

 ただ、刀剣から銃火器へ、覇道から政治思想へと映画的な装いが変わり、趣きがなくなり、やや深刻の度合いを増し、どうしてもエンターテイメント性に欠けた。

 私は、ジャッキー・チェンが、苦しくも孫文を演じるのかと思いきや^^; 革命の戦闘指揮官であり、明らかに物語の展開から忘れ去られている時もあり、意外であった。

 主役たちの一人でしかなかったようだ。

 ある意味、好き勝手に作れた三国志の時代と違い、ある一定の史実に沿わなくてはならない近代の事件であるが故に、どうしても、物語のクライマックスに、ドラマチックな戦闘を配せずに、無理矢理にジャッキーアクションが押し込められていたのが、そのアクション自体は面白かったが、スケールの尻すぼみ感は否めない。

 だが! 中盤から登場した袁世凱(スン・チュン)が、かなり魅力的なダーティーヒーローで、私は満足した。

 実は、私は、ノモンハン事件について、ずーっと調べて書いているのだが、ノモンハンで戦った関東軍の誕生から紐解いていく時、どうしても、中国の近代史を追っていかなくてはならなかった。

 しかし、これが、人物相関図的にも地理的にも、凄まじく複雑で、私は、とてもとても仕事をしながら調べていくのは難しいと実感した。

 その中で、年表を見ていくだけでも、出張ったり失脚したり、袁世凱が凄まじく顔を出すんですよ。

 で、私は、独学で、袁世凱の、「乱世の奸雄」的な人物像を想像していたら、

 案の定、そういう人物だったのですね^^

     

 この作品の面白さは、全て、袁世凱を演じたスン・チュンの喜怒哀楽…、傲慢・脅し・怯え・おどけ・食事シーンにあったと言っても過言じゃない。

 PS.物語の中で、ドラマ『わたしたちの教科書』のサウンドトラックが使われていたのは何故なんだろう?

                                                       (2011/12/05)

[左翼の講演会に行ったyo!(後編)]

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☆・・・[保守派オールスターズ、臨戦態勢に入るのか!(皇室典範改正論議に対し)](2011-12-02 23:59:37)で記したとおり、本日の産経新聞「正論」欄で、八木秀次・日本教育再生機構理事長が、即座に反攻してくれていますよ^^

 ・・・「なんで? なんで女性が天皇になっちゃいけないの?」と思う方もいると思いますが、

 人類の歴史には、現代の唯物論的な尺度では測れない常識があるのです。

 例えば、あなたが何者かに「神社の破壊」を命ぜられたとしましょう。

 その者は「ただの木造建築に過ぎないじゃないか。さっさとやれ!」と言ってきます。

 しかし、あなたは凄まじく躊躇・逡巡するでしょう。

 その苦悩が、現代の唯物論的な尺度では測れない常識です・・・。

 世の中には、不可侵の存在が多数ある。

 そこに、国家の命運を掛けるような局面でもなく、安易な「言葉遊び」で突き進む「キチガイ沙汰」だけは避けたいものです。

     【正論】高崎経済大学教授・八木秀次 女性宮家創設は荊の道の始まり (2011/12/06)

   ◇

 では、前回からの続き。

 批判もあるが、西山太吉氏が話された情報の数々は、非常に勉強になったことは確かだ。

 少し羅列したい。

 流れとしては、西山氏、沖縄からアメリカ軍に出て行って欲しく、現在の沖縄に米軍がいる必要のない理由及び、過去の理不尽を挙げていく。

   ・沖縄返還時の、アメリカへの諸費用の支払いは、3200万ドルとされていたが、
    実際は、5000万ドルをはるかに超えている。

   ・その超過分は、五年間の間に、うまく予算に組み込んでいたが、6年目からそうもいかなくなり、
    金丸が「思いやり予算」として打ち出した^^;

   ・沖縄返還時の、同盟変質によって、米軍は、朝鮮にも、ベトナムにも、事前協議なしで派兵がOKになってしまった。
    これは、自主権の放棄だ。

   ・今回、米海軍のグアム移転費用をも出すことになり、それ自体もおかしい話であるが、
    その費用の75%までも出すことになりそうだったが、最終的には58%とされた。
    担当管轄は、その値下げに「ドヤ顔」だが、そもそもが米軍の「言い値」であるが故に(明細がない)、
    最終的には、本来の75%の額になってしまうだろう・・・。

   ・グアムの道インフラなどの費用まで出してられるか!

   ・普天間から辺野古への米軍基地移転は、そもそも移転の代替地として名が挙がったわけではない。
    アメリカ側は、沖縄で唯一30メートルの水深を誇る入り江を持つ辺野古を欲していた。

   ・30メートルの水深は、空母が停泊できるのだ。

   ・だから、前知事が15年の期限を言ったら、アメリカ側は強行に反発した。
    新・永久基地にしたいのだ。

   ・現在、1万8000人いると言う兵隊も、アフガンに派遣されて半分といない。
    それで、同盟国としての有事の際の抑止になり得るのか?

   ・米軍にとって、日本は金蔓でしかなく、多国籍演習などが許されない沖縄基地よりも、
    グアムを米軍再編成のハブと考えている。

   ・保守派の言う「不安定な弧」の時代から、アメリカは、東南アジア覇権の道を模索している。
    インドを含め考えると、中国などよりも多い人口の大マーケットだ。

   ・アメリカは、中東で、何も得ず大惨敗を喫し、矛先をアジアに変えた。
    いつまでも、アメリカに追従し、アメリカのおこぼれに与かる時代ではない。

   ・にもかかわらず、日米同盟に政府が固執するのは、外務省や軍事担当者が、日米安保で食っているからだ。

   ・オバマが、広島に訪れると言うのを、藪中がやめさせやがった。

   ・もはや、核抑止力などは効果を発していない。

 こんな感じかな?

     ◇

 これらの情報は、保守派の中でも反米派の方々が言い続けていることと同じである。

 と言うか、保守派は、本来、全て「反米」なのである。

 ただ、政治力学的に、状況を冷徹に認め答えを出すと、アメリカとの同盟を是とし、「親米」の括りを甘んじて受けなくてはならない現実がある。

 西山太吉氏は山口の出身だそうで、松下村塾に大きなコンプレックスを抱いているようで、野田政権に多くの松下政経塾出身者がいることと重ね合わせ、悪態をついていた。

 「何らかの思想に染められている」と。

 だが、私から見ると、西山太吉氏のほうが、何らかの思想に染められているように見える。

 先ず、凄まじい反米意識がある。

 それはいいと思う。

 ちょうど、この日の朝日新聞で以下のような記事があり、氏は読んだらしく、それへのアンチテーゼもあったのだろうか?

   《「米国に親しみ」過去最高82% 震災支援、追い風に (朝日 2011/12/04)》

 だが、沖縄を「テコ(この言い回しを西山氏は好んでいた)」とし日米安保を考える中で、西山氏は、その周囲の状況を「全て間違っている」としたいらしく、幾つもの「論理破綻」を起こしていた。

   ◇

 先ず、「核抑止力が効果なし」だが、その理由は一切語られず、その場のノリで付け加えているに過ぎないのが分かる。

 いや、核抑止力は、おそらく、今世紀中は極大な効果を生み続けるだろう。

 それは、今回の福島第一原発事故での放射能漏れに伴う世界の過剰な反応で分かろう。

   ◇

 また、「アメリカの中東政策の、何も生み出せなかった失敗」についてだが、

 私は、全くそうは思わない。

 アフガン、イラクの民衆に「生き方の選択の余地」を与えた功績は大きいし、

 西山氏はわざとに目をつぶっているが、

 アメリカの中東政策が、まさに「中東の春」を生んだんだよね。

 多くの血が流れたが、民衆が自ら戦う選択肢を得られたことは凄まじく大きな成果だ。

 虐殺されるよりは、生きる権利を求め、戦争で命を落とすことのほうが、素晴らしいことなんだよ。

   ◇

 最後は質問コーナーだったのだが、頷くばかりだった客席の中から、一人の若い方が、皮肉の効いた質問をした。

「レジュメの最後に書いていますが、西山さんにとって、『沖縄問題の真の解決はあり得ない』の<真の解決>って何ですか?」

 私はほくそ笑んだ。

 左翼の方は、このような具体的なビジョンをけして示せないのだ。

 ここで、西山氏は、にわかに熱くなり、これまでの抽象的な話を繰り返し、最後に「『米軍はいらない』ということだ!」と答えた。

 答えになっていない。

 しかし、左翼の方の言説は、いつも、このような帰結になる。

 左翼民主党の現状を考えて欲しい。

 自民党の批判を繰り返し、政権を奪取した。

 しかし、批判しかしてこなかったので、肝心の政権誕生後の具体的未来像がなく、実務が全く出来なかった。

 そして、いつしか、確かに長期政権で堕落していた自民党、それ以上の腐敗振りを民主党は露呈していた。

 民主党は、今まさに立ち腐れている。

   ◇

 西山氏もそうだ。

 これまでの政府を批判し、同盟国アメリカを批判し、駄目出しをする。

 ・・・そこまではいいのである。

 しかし、駄目出しし、追放後、追い出した自分らの側に、何らビジョンがないことに気付くのだ。

 西山氏ぐらい、言論の世界で生きてきた方ならば、それには気付いているはずで、

 だが、その「左翼の決定的な非存在証明」には目をつぶるのである。

 個々の具体的な罪状の追求のみで止めておくべきなのに、更に大風呂敷を広げ、「歴史」を裁こうとまでし、論理と自分の生き方の不備までも露呈してしまう・・・。

   ◇

 アメリカ軍を沖縄から追い出したらどうなるか?

 日本政府は法律において、自衛隊を「軍隊」と完全に認め、自主防衛に邁進させようとでもすると言うのか、西山さんは?

 だが、西山さんは、この講演会の主催者が憲法第九条を守っていこうとする左翼団体にある限りにおいて、それは言えないのである。

 いや、西山さん自身の、これまでの「根源矛盾との結託人生」がある故に、答えられないのである。

 ・・・だから、沖縄は、中国に、虎視眈々とつけ狙われることになる・・・。

   ◇

 もちろん、保守にも、構造的な欠点はあるけれど、ここでは記さない^^;

 しかし、敵さん(左翼連)も悩んでいるのだね。

 私は、東郷平八郎の有名な言葉を思い出すのだ。

   「自分が苦しい時は、相手も同じように苦しいのだ」

                                                      (2011/12/06)

[近況報告 (119・不調/チャキっ娘/ゼルダ)]

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☆ここのところ、体の調子が悪く、今日は頭痛と腹痛に悩まされて、風邪薬とバファリンを同時に飲んだら、なんか頭が朦朧となりながらの仕事と相成った。

 だけども、今、帰宅して、仕事場のユニフォームを洗濯しているので、それが済むまでは起きているから、なんか書く。

   ◇

 いつも行くコンビニに、チャキチャキした元気な短髪オチビちゃんのバイトがいて、私は、心の中で、「チャキっ娘(こ)」と呼んでいた。

 私が行くと、あらかじめ、いつも買うホットコーヒーの紙コップを用意してくれたりして、その気遣いが嬉しいのだが、

 ここ二週間ほど、朝、お店に行ってもいなかった。

「やめちゃったのかなぁ・・・」と、残念に思っていたら、今朝はいた!^^

 それだけで、一日が嬉しいものだ^^v

   ◇

 頭痛の原因は分かっている。

 『ゼルダの伝説』のやり過ぎだろう・・・。

ゼルダの伝説 スカイウォードソード ゼルダ25周年パッククリエーター情報なし任天堂

 とにかく、徹底的に美少女なゼルダに夢中だ^^

 
   「もう・・・、神聖な儀式なのに、そんなおふざけしちゃうんだから・・・」

 
   「わたしね・・・、ミド蘭のことが・・・」

 今回の作品は、非常にキャラクターの表情が豊かで、ゼルダの設定は、これまでのシリーズの可愛いお姫様から、美しい幼馴染と変わっていて、

 私は、そのデタラメに美し過ぎるぜルダの無自覚な立ち居振る舞いにボーッとなっている。

 なんとも、美少女であるってことは、周囲の者の幸せと引き換えに、不幸を一身に背負っているんじゃなかろうか? などと哲学的なことを考えてしまうのだ。

   ◇

 では、風呂であたたまってから寝ます^^

                                                      (2011/12/08)

[近況報告 (120・激寒/グリーンマン/だぜ/『けいおん!』AKB商法/内股えくぼ/ペロペロ覇者)]

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☆メチャ寒い雨の日だった。

 私は、建屋の3Fで、通常搬出作業ではない仕事をすることになったのだが、そこの暖かさに驚いた。

 それまでいた1Fは吹きさらしで激寒(ゲキサム)だったのだ。

 3Fでの作業の途中で、1Fに下りてきたら、寒さと雨で、何か「冷たい霧」が出ていた^^;

 1Fで作業をしていたエリコ嬢は、そもそもが細い身体なのだが、ジャージしか着ていないので、寒そうだった。

 エリコ嬢は、最近、大人っぽい。

 私がジャンプ話を向けても、いまいちノリ気じゃない。

 彼氏が出来たのやも知れん。

 それは、よいことだ^^

 彼氏が、会社の男の可能性があるので、今後、私、あまり馴れ馴れしくでけんなぁ^^;

   ◇

 働いている時に、母親からメールで、「あんた、『ワイルド7』の試写会の招待状が来てたわよ」との連絡。

 私は、彼女を誘おうかな、と思ったが、ちょうど、目の前を、同僚の<グリーンマン>が通った。

 私は、いつも映画を観に行くと、<グリーンマン>にチラシや小冊子を貰ってきているのだが、彼は、「緑のグッズ」や「ベティ・ブープ」へのこだわりのほかに、バイク好きなこともあるが、映画『ワイルド7』に非常に興味を持っていた。

 渡したチラシや小冊子から、最大限、情報を読み取ろうとしていたし、コミックスもほとんど持っていて、今回の映画版のメンバーには、「ニックネームが違うヤツが数人いる!」と指摘していた。

 てなワケで、<グリーンマン>を誘って、来週、二人で観に行くことになった^^

 彼の、映画を見て喜ぶ姿(もしくは幻滅する姿)が楽しみだ^^

   ◇

 今日は残業がなかったので、仕事途中の彼女に会いに行った。

 彼女は最近、マンガ『めだかボックス』にはまっていて、キャラクターの一人・安心院なじむの口調「・・・だぜ」に凝っていて、その使い方に違和感があればあるほど、会話が面白い。

「時間がないので、少しだけ本屋をぶらつくのはどうだぜ?」

 ・・・で、私は、発売していた『Magico』の3巻を買って、先ずは彼女に貸してやるのだった。

 私は、ジャンプ本誌で読んでいるので良いのである^^

 彼女は、用意していたマンガ『テルマエ・ロマエ』を「これは面白くないわけではないんだぜ」と渡してきた^^

めだかボックス 11 (ジャンプコミックス)暁月 あきら集英社

magico 3 (ジャンプコミックス)岩本 直輝集英社

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)クリエーター情報なしエンターブレイン

   ◇

 帰宅し、母親や甥っ子姪っ子を連れて、旧作DVD50円レンタルの<GEO>に行った。

 母親は今、『24』シリーズを最初からイッキ見という幸せな日々を送っている。

 今、第3部の途中だ。

 第5部だけは、中古SET価格1580円で、<ファミブ>で既に購入している^^

 忙しい私は、楽しく見ている母をうらやましいと感じている・・・。

24 -TWENTY FOUR- シーズン4 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]クリエーター情報なし20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

   ◇

 この間、映画を観に行った時、最近、ブームの映画『けいおん!』を上映しているスクリーンの前に、こんなシートが「ご自由にお持ち下さい!」と置かれていた。

     

 裏表で24の枠があり、そこに映画の半券を貼れる仕様になっている。

 そして、そのシートを、3枚、半券で埋めるごとに、メモリアルフィルムが貰えるのだそうだ。

 24回、映画を観ると、8枚のメモリアルフィルムがコンプリート出来るのだそうだ。

 うへっ! なんだ、このAKB商法は!^^;

 ファンはたまらないな。

 全てレイトショーで見ても、24回×1200円・・・。

 私、『ヱヴァンゲリヲン:破』に夢中になったけど、それでも5回だ。

 24回は見れんぞなもし・・・^^;

 ・・・さて、私は、この『けいおん!』と言う作品を全く知らなくて、これ以上、自分の興味あるものを増やしたくないので、見る気もないのだが、

 多少は、メディアに出てると、目につく。

 感心するのが、そのメインの女の子たちの「足の描き方」が見事だなと思っているのだ。

   

 この年の女の子って、大半の子は、まだまだ身体が完成していないので、足など、ちょっと貧弱で、子供のような「くびれ」が残っている。

 可愛い^^

 それが絶妙に描写されているので、私は感心しまくっている^^

 しかも、メインと思われる女の子たちそれぞれの「足の描き分け」が出来ている。

 この話は、ナイスバディの高校生の姪っ子に話して理解を得ているので本当でしょう(私の姪っ子は、もはや少女でなく「女」になっちゃってる^^;)。

 でも、今更、『けいおん!』に夢中になるのもやなので、映画を見たりはしない。

   ◇

 さて、ここから、エロい話。

 私が、『けいおん!』の女の子たちの足の描写にリアルを感じたのは、自分が交際した若い子の脚線と似ていたからってこともある。

 私はもう、女子高生とつきあおうものなら、身体のスミからスミまで味わうのだが、

 フェチ的に好きなのが、女の子の「内股えくぼ」である。

 股を限界まで広げた時、伸びた内腿の筋が、その様相を呈す。

       ・・・ごめん、明日は、飲酒にうるさい本職でなくバイトなので酔っ払っている。

 内股の表層近くには、二つの筋があり、緊張すると、その二本の筋の間に「内股えくぼ」があらわになる。

 なんつーか、これはもう、「若さの躍動」なのである。

 余分な肉のない、「スプリング(春)」のような「スプリング(バネ)」に、大いなる生命賛歌を想うのだ。

 そこをペロペロ制したものは、「世界のペロペロ覇者」なのである。

   ◇

 ・・・、・・・酔い過ぎたので、寝ます。

                                                       (2011/12/08)

[映画『パラノーマル・アクティビティ 3』を観た(短信)]

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☆近所のシネコンでは、軒並み上映終了していて、唯一、やっていた<ワーナーマイカル・武蔵村山>の最終上映に姪っ子と行った。

 いつもの映画館よりも長い道中を、私は、姪っ子に『パラ1』や『パラ2』の内容の丁寧なレクチャーを受けた(私はシリーズをはじめて見るのだ^^ だが、姪っ子の説明で、支障なく見ることが出来た)。

 もう、とにかく、今回、美幼女が出てくるのは知っていたので、私はなりふり構わず見たかった。

 けれど、一人では怖くて観に行けなくて、姪っ子の、一緒に行くにあたっての都合がいい時を待っていたのだ。

 世間では、今日から『リアル・スティール』が始まっていると言うのに、私は『パラ3』だ。

   ◇

 明日も仕事が早いので短信です^^

 私は、これは美姉妹の物語だと思っていたのだが、姉・ケイティはそれ程ではなく、歯の生えかわる年頃の妹・クリスティの、くちゃくちゃってした顔や、あごのラインのちんまさが可愛かった^^

 私は今日はバイトでして、橋本で京王線からJRに乗り換えたのだが、JR橋本駅のパン屋から「焼きたてのマドレーヌ」と思われる香りが漂っていた。

 きっと、クリスティを抱っこしたら、そんな匂いがするんだろうな^^

 ・・・さて、毎度おなじみ、引っ越してきた新居は、家族のほかに「何か」が居ついているらしく、

 旦那が、その正体を突き止めようと、親と子それぞれの寝室と居間にビデオを仕込むのだった。

 すると、どうやら、真夜中、クリスティは、家に巣食う悪霊と疎通がはかれているらしい。

   ◇

 家にいる悪霊の痕跡は、当初はささやかだ。

 雑音であったり、戸棚の多くのガタガタ音であったり。

 だが、大人はそれをクリスティに問い詰めるも、相手が幼児なので、話の合点がいかない。

 話していても幼児らしく、体を落ち着きなくさせて、いかにもリアルだ。

 おしゃまな喋り方も可愛い^^

 固定したビデオの、特に居間に設置した場所が秀逸だった。

 カメラは、首振り扇風機の土台に設置され、居間からキッチンまでを首振りながらゆっくりと撮っていく。

 その、右の方向から左の方向、左の方向から右の方向と、ゆっくりと1タームを形成し、

 基本、居間とキッチンは続き部屋だが、そこの場所を隔てる太い柱があり、「何かが起こる時」、その柱が絶妙の間を生み出す。

 シーツを被ったお化け状の物体が、二階から降りてくる場所に近い、居間に忽然と姿をあらわす。

 普段の生活空間に、突然に異形のものが出現・・・。

 そういったシュールさは、この作品の真骨頂だ。

 その左手から、首振りカメラは、右手のキッチンのテーブルで勉強しているホームシッターのお姉さん・リサ(^^)方向に被写体を変えていく。

 太い柱の画像が過ぎ去った時、画面上、背中を向けて勉強しているリサの背後に立っているのだ。

 ホラー映画なので、突然の「驚かし」が随所にあるが、それ以上に、キリコやマグリット、エッシャーの絵でも見ているかのような「通常なるべき場所の、通常ならざる不安定感」を作品の随所に漲らせている。

 面白かった。

 全編を通して考えると、クリスティが必死で怪異と折り合いをつけようとしているのがよく分かるのだ。

 最終的には、あのような結論になってしまったが・・・。

 もっと語りたいが、眠いので、床に入らせて頂く。

 しかし、この映画を見た後では、「歴史は夜作られる」じゃないが、「恐怖は夜のうちに起きている」って感じで、うかうか寝てもいられないな^^;

                                                      (2011/12/09)

[近況報告 (121)]

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☆・・・やばい・・・、激しい二日酔いだ・・・。

 昨夜は、バイトの忘年会を断り、帰宅して『リアル・スティール』を観に行こうと思ったら、別の飲みに誘われ、つい、フラフラと・・・。

 町を歩けば、服を着込んだモコモコ幼女が親御さんに連れられ、電飾で彩られた街路樹を眺めていたりしている。

 やっぱ、幼女はモコモコ、少女はクリクリが一番である^^

 飲みの席に、「『ジョジョ』の作者は<神>!」と言い切るジョリーンみたいな女の子がいて、『ジョジョ』にうるさい私は上機嫌^^

 楽しくて、つい、飲みまくってしまった。

 帰宅し、そのまま寝てしまったので、今(早朝5時)、もぞもぞと起き出し、風呂の追い炊きをして、バファリンを飲み、昨日の日付でエントリーしておこうと思う。

 一時間後にはバイトに向かう。

 今日はどこが現場だろう。

 バイトのメンバーも二日酔いなんだろうなぁ。

 バイトのメンバーはいい奴らだし、忘年会に参加したかったが、車を家において、電車で一時間以上掛かる会社に向かうのが面倒だったし、彼女(以前、バイト先のメンバー)との兼ね合いもあるので、行かなかった。

   ◇

 ・・・おっと、産経新聞の書評で紹介されていた本を買ったよ。

 これだ!

放射能のタブー副島隆彦+SNSI副島国家戦略研究所ベストセラーズ

     (話題の本)『放射能のタブー』副島隆彦編著 (2011.12.10 07:57)

 《■原爆被爆者の長生きにも言及
 東日本大震災の発生から半年以上たった10月下旬、初版1万5千部での発売。そろそろ原発事故関連の本も出尽くした感があり「いまごろ放射能についての本を出しても売れない。どうやってみても売れない。そのこともわかっている」と著者自ら記しているほどだが、予想外に好評で発売1週間で5千部の増刷が決まった。
 著者は原発事故発生直後から、立ち入り禁止の警戒区域が設定されるまでの間に何度も福島第1原発周辺を調査に訪れた。原発の門の前まで行っても、放射線量はせいぜい数百マイクロシーベルト毎時にしかすぎず「こんなわずかな線量では人体に被害があるとは私は思わない」と断言する。警戒区域の設定後は、そのすぐ外側に事務所を設けて定点観測を続けている。そうした活動の末に刊行された本だけに「現状の福島の微量の放射線量では、まったく人体に害はない」との主張には説得力がある。
 チェルノブイリ原発事故での死者が驚くほど少なかった事実も紹介。さらに広島や長崎で被爆者が意外と長生きしていることにも、「この事実を公然と書いてはいけないのか」と言及している。
 目に見えない放射能は怖い…とあおったほうが、出版物としては確実に売れるはず。冷静になれ、と訴える本書が売れるかどうか、悩みもあったことだろう。版元の編集担当、小笠原豊樹さんは「副島さんが『これは言論戦だ』と覚悟を決めている以上、それに応える形で私たちも腹をくくった」と発刊の経緯を振り返る。ほとんど宣伝活動はしていないが、口コミで売り上げが伸び「よくぞ言ってくれた」との反応が多いという。
 小笠原さんは「放射能は怖いと思う人がその根拠に疑問を感じたとき、この本が判断の材料になるはずです」と話している。(KKベストセラーズ・1680円) 溝上健良》

 全く以って、「我が意を得たり」の書籍のようだ。

 私は、この度の、この<「幻想の恐怖でしかない放射能」ヒステリー>に対し、心底、「言論戦」を想っている。

 だからこそ、福島の現場まで赴きもした・・・。

 ・・・と言いつつ、バイトに行ってきます^^

                                                     (2011/12/11)

[素晴らしい原子力発電(3 現地へ/チェルノブイリハート/『放射能のタブー』/秋元康)]

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☆つくづく、震災後、私は、福島第一原発と言う「世界で一番誤解を受けた場所」へ、一般人が行ける限界の境界ギリギリまで行っておいて良かったと思っている。

 このことは、私が、今後の人生で、生涯 誇れることだ。

   [東日本大震災 (福島での私の思い・47 「二本松・川俣・浪江・飯舘・南相馬(中編・情報公開の是非)」)](2011-05-17 09:01:17)

 ほとんどの国民が、・・・そうだな、98%の日本の国民が「放射能ヒステリー」に狂っている時に、私は、

「煽りまくるマスコミでも、その科学的数値に放射線量の上乗せは出来ず、その科学的数値を素人目に考察してみても、一切の問題は無し!」

 と・・・、だが、「共同思惟・放射能ヒステリー」に最大級のプレッシャーを受けながら、自分の正しさを信じて赴けたのは、ホント、「自分で自分を褒めてあげたい」くらい嬉しい^^;

 つくづく、そう思ったのは、昨日 購入した、この本を読み進めているからだ。

放射能のタブー副島隆彦+SNSI副島国家戦略研究所ベストセラーズ

 ・・・これは、凄まじい本だった。

 私が、これまで声を大にして語っている主張と同じなのだが、壮絶な科学的な裏づけ(言質)が完璧に為されている。

 私は、この半年間の苦渋に対しての溜飲が下がりまくっている^^v

 この本の内容についても、このシリーズでゆっくり記して行きたいが、

 今回は、このブログには、映画好きの方が大勢 来訪しているので、先ずは、最近の「反原発映画」の「嘘」を明らかにしたい。

 ・・・物語と言うのは、毒にも薬にもなる。

 「放射能ヒステリー」に掛かっている人々(主に汚い顔したおばさんが多い)の多くは、フィクションへの距離のとり方を根本的に間違っている。

 人が頭の中で考えた「流れ(物語)」を現実のこととして信じ込むようなタイプの人間だ。

 通常会話の中で、物語の常識を正しいことと信じ込んで主張するおばさんの多いこと、多いこと^^;

 で、そんなフィクションにさえ、正常な視点をもてないおばさんたちが、一定の思想により視点誘導されたドキュメントの「作為」を見抜けないのも当たり前だ。

    (例)[欺瞞! 観てはいけない! <シー・シェパード>の映画『オーシャンズ』]

 で、『チェルノブイリ・ハート』と言う、チェルノブイリ原発事故の後遺症の問題を描いた「反原発映画」がある。

 (「GOO」ブログの映画ページからの引用)

 <(解説)チェルノブイリ・ハートとは、穴の開いた心臓。生まれつき重度の疾患をもって生まれる子どものこと。ロシアでは現在も、新生児の85%が何らかの障害をもっているという。チェルノブイリ事故から16年後の2002年、ベラルーシ共和国で、“ホット・ゾーン”の村に住み続ける住民、放射線治療の現場、小児病棟、乳児院など、今なお続く被爆被害の事実に迫る渾身のドキュメンタリー作品。ドキュメンタリー作家マリアン・デレオ監督がメガホンをとった本作は、2003年アカデミー賞ドキュメンタリー部門でオスカーを獲得している。>

 放射能障害の遺伝で生まれた<水頭症>の赤ちゃんが出てくるそうだ。

 多くの人が、その「絵面(えづら)」に衝撃を受けて、「やっぱ、原発って良くない。放射能は怖い」と思ってしまう。

 その「ドキュメント」が、ある方向へ誘導された内容であることを疑わない。

 『放射能のタブー』で明らかにされた福島原発事故の真実の数々や、チェルノブイリ事故の犠牲者の「驚くべき数の少なさ」については、次回以降に譲るとして、今回は、被曝の遺伝性について、この本から引用する。

 《・・・質問者:それ(放射能ヒステリー・・・)を煽っている人たちが主張していることのひとつとして、水頭症、頭が極端に大きな新生児が生まれる写真がよく使われます。そういう子供が増えたという事実はチェルノブイリではあるのですか。

 アルチュニアン(ロシア科学アカデミー原子力エネルギー安全発展問題研究所副所長):ありません。被曝によりそうした病気が起こるということはあり得ない。
 子供の病気として、両親が被曝し、遺伝によりそうした症状が発症するという主張ですね。
 被曝した両親から、遺伝により二世に何か症状が発症するということ自体が、後づけで考え出された主張です、そうした症例はほとんどありません。長崎・広島の被爆者の記録をたどってみても見つかっていません。次世代、二世の子供にそういった、もしかしたら放射能の影響で発症した病気が2例 紹介されています。
 これはあくまでも可能性があるだけで、ほかのデータと比べてみても、他地域での水頭症の発症率のほうが高い。放射能の影響で遺伝的に何か発症するということはあり得ません。
 遺伝性のなんらかの異常をもって子供が生まれるというのは、放射能とは関係ない。千個の事例の数値を取れば必ずいくつかは可能性としてあることです。ほんの一部の医学者たちが、そういう主張をしています。ところが、被曝によって次世代になんらかの症状、遺伝性の病気が出た事例はこれまでありません。科学的に全く証明されていません。ですから放射能のせいでの遺伝性疾患というのもチェルノブイリの事故を通して生まれた神話の一つです。・・・》

   ◇

 『放射能のタブー』にはこうもある。

 《・・・私たちSNSI(作者と、作者主催の学問集団)は、遠くからの傍観者の集団ではない。福島の原発のそばにまで行きました。現地に行きもせず、遠く遠くのほうから知ったかぶりをして「放射能はコワイコワイ」「危険だ」「子供たちが危ない」と騒いだ人々がたくさんいる。…(中略)… 私は許し難いことだと思っている。放射能、原子力発電についての専門家であれば、何があろうと絶対現場に駆けつけなければダメである。現地に居続けなければいけないのだ、それが専門家というものなのだからだ。このこともわからず、遠くのほうから知ったかぶりで放射能の恐怖や危険を盛んに書いて煽り立てた人々がいる。それらすべてと、この本は闘う。・・・》

 私は専門家ではない・・・、しかし、それでも、こうして語り続けている「責任」において、現地に行けたのは誇りに思っている。

   ◇

 ≪本日の名言・3≫

 秋元康

 「震災の直後、メンバーやスタッフと話し合いました。寄付の金額や(AKBの)メンバーが被災地に行くことで、あれこれ言われることもあるかもしれませんが、それでもやろうと思いました。とにかく、今できることは何か、と考えて」

 ・・・もちろん、AKBは、原発の近くに行った訳じゃないですが、自分のフィールドでやれることをやるのは大事なことだ。

 私は、男だし、金もあるわけじゃ無かったので、少々怖かったが、原発近くまで行ってみるしかなかった。

 それが、私の出来る最大限の「責任」の見せ方だった^^

 バカが、テレビの煽りに影響されて、「被災地に行ったら、被災者の迷惑になる」などと、当時、ほざいていたが、

 バカ! 「迷惑になる奴が、迷惑になる」んであって、「志を持った者」は、けして、邪魔になどはならねーんだよ!

                                                     (2012/12/11)

[近況報告 (122・のんびりした一日/職場で困ったこと)]

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☆今日は、なんか、のーんびりした一日だった。

 仕事も滞りなく、終わった。

 仕事が定時で終わったのだが、彼女にも会わず、映画にも行かず、帰宅して、夕食を食べて、いいちこの水割りを飲みながら、こうしてパソコンに向かっている。

 このエントリーを書き終わったら、『進撃の巨人』の最新6巻を、これまたのんびり読もう^^

進撃の巨人(6) (講談社コミックス)諫山 創講談社
   ・・・なんと! 2013年に中島哲也監督(『告白』『パコ…』『下妻…』)が映画化だそうだ^^;

   ◇

 気持ちがのんびりしている一番の理由は、『放射能のタブー』を読んで、放射能に対しての私の考え方は全く間違っていなかったことがわかり、安堵したからだろう。

 この本を読み、私の放射能に関する過去ログを読んでみて欲しい。

 [東日本大震災/東京での私の思い]シリーズには、副島隆彦と酷似した、「放射能ヒステリー」に対しての私の怒りが爆発している。

放射能のタブー副島隆彦+SNSI副島国家戦略研究所ベストセラーズ

 私は、心底、孤独を愛する男で、従って、自分が正しいと思って始める闘いの多くも、最初は孤独な船出であるが、

 正しいと、必ず、上位智者や理解者が現われてくれる。

 必ず、現われる。

 そして、勝てる。

   (例)つくる会内紛、派遣会社糾弾、などなど。

 ともあれ、今宵は、人心地つかせて頂きます^^

   ◇

 ・・・私は色んな会社を渡り歩いてきた。

 おそらく、他人が容易には入れないような、狭き門の会社も、難なく通って、働いてきた。

 職場を指導する立場であったりも、責任者であったりも、管理職であったりもした。

 そのような立場になっても、まあ、無難にこなしてきた。

 しかし、そのような立場でいることは、自分の本来 目指すべき道を阻害すると分かってきた。

 私のすることは、硬派な内容にしろ、軟派な内容にしろ、不特定多数に文章で理解させることである。

 不特定多数とは、例えば、友人関係の数十人や、職場のリーダーとしての数十人ではない。

 最低でも、数百人単位である。

 それ以上に越したことはない^^

 だから、自分が、不特定多数を啓蒙するための「(執筆)時間」を得られる職場に巡りあうために、何度も転職を繰り返してきた。

 会社への責任よりも、私の考える社会への責任感のほうが、私にとっては大きい。

 今 働いている会社は、とてもいい会社だ。

 女性の従業員が多いせいか、柔らかな民主主義が行き届いていて、

 だからこそ、中国人気質並みに図に乗る奴も出てきていて、それが腹立たしくもあるのだが、

 私個人が働くには、体力的にも精神的にも楽で、残業してさえも、余力が残る。

 もっとも、先々において、私は、スポンサーがいるので自営業をやる計画があり、

 今の仕事に、一線を置いた視点でいられるのかも知れない(今、スポンサーの「決断」を待っている時期である。最短でも、後半年は掛かる)。

 もっとも、私は、根が真面目なので、仕事は丁寧に頑張っている。

 仕事が疎かで、自分の権利ばかり主張している奴も大勢いる中で、だ。

 現在の職場のリーダーたちが、職場の改革に奔走するに対しても、私が何度も通った道だなぁと思っても、けして冷笑を向けることはなく、前向きに協力している。

 繰り返すが、私は、人並み以上の仕事はこなしている。

 しかも、文句は言わない・・・、ちゅうか、会社との互恵関係の中では、現在ある不満などは許容範囲だ。

 ただ、そんな中で、いささか困っているのが、ドラッカーの教えを「忠実」に守って、臆面もなく私に意識改革を求めてくる上司がいることだ。

 昇進みたいなことを匂わせてモチベーションを高めようとする。

 ただ、それを私に対して言うのは、少々、意味がないと思う。

 私は、大きな企業の、高い報酬の、広い権限を捨ててまで、今の会社の「快適な職場環境」を選んでいるのである。

 その「快適さ」とは、私個人のものでありつつも、より多くの人を幸せにする意味を含む。

 もう一度 繰り返すが、私は、人並み以上の仕事はこなす。

 仕事上のミスも、他人に比べてはるかに少ないだろう。

 しかも、文句は言わない・・・、ちゅうか、会社との互恵関係の中では、現在ある不満などは許容範囲だ。

 私は、誰かと競争して上に立とうなどと言う気持ちは、この職場では、金輪際 ない。

 そういった方向性での向上心は、私には全くないし、

 あったならば、この会社にゃ、私はいない。

 作業をしながら、女性のいないところで、同僚らとちょいエロ話をするぐらいが一番楽しい^^

 ・・・おっと、今日、同僚に貸していたエロDVDを返して貰いました^^

 もうすぐ、クリスマスですね^^ また見ようっと!!

クリクリ♪メリー♪ キミの変態かなえちゃうよ! [DVD]明日花キララh.m.p

                                                      (2011/12/12)

[近況報告 (123・本日ものんびりした一日)]

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☆昨日に続いて、天気も良く、のんびりしたいい一日だった。

 職場も、みんなで和気あいあいと声を交わしつつ、女性陣たちは、遠くでコロコロと笑い声をあげていた。

 明るい原因は分かっているが、ここでは記さない。

 ある種の人間の存在が放つ、意識ない「澱み」が、職場を暗澹たらしめることもある。

 その種の人間が、どんなに取り繕っても、外見に滲み出るものがあるので、隠そうとしても無駄・・・。

 ・・・今日は、陽気な職場であった^^

   ◇

 先日書いた、私が自営業をやるにあたってのスポンサーの話であるが、メールで質問があったので書いておく。

 「スポンサー」と書くと格好良いが、「出資者」と日本語で書いたほうがニュアンスが近いかな^^

 お店を出すにあたっての開業資金を出してもらうのだが、

 なんで、あと半年待たなくてはならないかと言うと、もうちょい資金を増やしたいので、その人の夏のボーナスを待つ次第である^^

 客商売であるので、開業してからは、このブログでは一切、商売の話をすることはなくなるので、その点は断っておきます^^

   ◇

 それから、よく、「どれくらい貧乏なのですか?」と聞かれるのだが、

 自分ちの家計を「貧乏、貧乏」言っている私だが、よくよく考えると、総収入としては、50万弱あるのである。

   本職・・・20万ちょい(収入としては安いが、労働対価としては妥当な線)

   バイト・・・10万弱(ダイエットになり、色んな町に行けて、お金も貰えて幸せ)

   遺族年金・・・10万ほど(七割がた、親父の遺した借金返済で消える。でも返せるのは嬉しい^^)

   母親年金・・・5万ほど(もちろん、私はノータッチの母親のものだが、
                   母親の小遣いにそれ程 気を使わないでいいのは助かる)

 ・・・なんとなく、私んち、「貧乏」を脱出しているのかも・・・(週に2度ほど、映画を見に行っている時点で、多くの者の「あたりまえだ!」の非難が轟々^^;)。

 で、借金も、あと一年ほどで払い終わる。

 ・・・となると、たまに、母親に温泉旅行させるぐらいの金は出来よう。

 が、世の中は、皮肉なもので、借金返し終わったら、母親が倒れるような気が・・・^^;

 と、このようなことを書くと、大概の人は「本当になるから言うな!」と咎める・・・^^;

   ◇

   [甥っ子・姪っ子を笑わせて「3号線」](←まずこちらを読んで)

 小さいほうの姪っ子(小5)の家には、家電話がなく、いざと言うときの親との連絡が取れないと言うことで、この度、通話とメールだけのシンプル携帯電話を持つことになった。

 姪っ子は凄く喜んでいる。

 で、さっそく、メールアドレスが送られてきた。

 だから、私は、「♪イギチチハイハイ、ボヨヨンヨン ♪イダリチチハイハイ、ボヨヨンヨン」と送った。

 本当は「♪右乳(みぎちち)パイパイ、ボヨヨンヨン ♪左乳(ひだりちち)パイパイ、ボヨヨンヨン」と送りたかったのだが、姪っ子の友達が見てしまうこともありそうなので我慢した。

 すぐに姪っ子から返信が来た。

   「やっぱりこういう感じで送ってくると思った」

 ・・・見透かされていたか^^;

 で、私が驚いたのが、なんか口頭で言われるより、文章に記されてきたほうが、姪っ子の大人っぽさが数倍増している点だ。

 この差は何なんだろう。

 もともと、高校生の姪っ子よりも、この小5の姪っ子のほうが大人びているのだが、この更なる「逆ギャップ」は、文学者の研究対象になり得るぞ。

   ◇

 それから、『ワイルド7』、試写会で見てきました。

 

 感想は明日にでも書きますが、

 お世辞ではなく、「世界に通用するレベル」のアクション・エンターテイメント作品だったと思います。

 バイクのスピード感を出す描写だけでも、これまでの邦画にはなかったものだ・・・。

 ハードボイルドも貫徹されています。

                                                   (2011/12/13)

[映画『ワイルド 7』を観た]

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☆私が子供の頃(30年以上前)、既に、何か土臭い劇画に思えていた「ワイルド7」が映画化された。

 それほど期待もせず、でも、試写会が当たり、ともあれ観た作品。

 こりゃ面白かった!

 今年の<ナカデミー賞>のノミネートは決まった!

 邦画アクションが、このレベルに至れたことに鳥肌が立った。

 いや、ハリウッドアクションと、異なるベクトルで世界公開できる面白さだ!(言い過ぎかな^^;)

 ・・・アヴァンタイトル。

 容赦ない凶悪犯罪者集団が、人質を無造作に何人も殺し、銀行強盗、そして逃亡を謀ろうとする。

 かくして、今事件の解決は<ワイルド7>に委譲される。

 目には目を! 歯には歯を! 凶悪犯罪者には凶悪犯罪者を!

 <ワイルド7>は、凶悪犯罪者によって組織された超法規的警察組織だ!!

 7人の非情な男たちが、<桜の代紋>をボンネットに据えた大型トレーラーの走る後部から、大型バイクに乗って出動する(今 思うと、誰がメンバーの留守、運転しているんだよ^^;)。

 逃走した犯罪集団は、逃げおおせ、今 まさに、凶悪犯罪者の一人が、最後の人質である怯える銀行女性職員に無造作に銃口を向けて始末するつもりだった。

 しかし、その頭部を拳銃弾が貫く。・・・プチュッ!(1)

 と、同時に、凶悪犯罪者集団の数台の車に、くだんの装甲トレーラーが激突する。

 画面は、停車した犯罪グループの車が映っているだけで、そこへトレーラーのフロントが突っ込んでくる図だ。(2)

 吹っ飛び、折り重なる車。(3)

 追って、ドリフトしつつ、車を包囲するメンバーたちのへビィなバイク!

「てめぇらを退治する!」のリーダー格の飛葉(瑛太)の言葉に、手を挙げながら「逮捕の間違いだろ?」と嘯く凶悪犯罪者集団に機械的に引き金を引くメンバーたち。(4)

 最高である^^v

   (1)・・・その、抜き差しならない状況への躊躇のなさ。

   (2)・・・大型ギミックを、わざとに控えめに画面に出し、最大の効果を表わす演出。

   (3)・・・こんな絵面(えづら)、ハリウッドアクションでしか見れないレベルだぜ^^

   (4)・・・その、全く逡巡のない裁きに、私たちは共感。

 この、プロローグから、私の気持ちは鷲掴みにされた

 このスピーディーな展開は、

 大きな予算を掛けたトレーラーには、相応の長大な描写を、などと考えているような、これまでの日本映画関係者にはない堂々と控えめな演出だ。

 「スピーディー」と言う表現は、展開にだけではない。

 バイクアクションのスピード感も、素晴らしかった。

 その、地を舐めるようなバイク走行のカットに、鳥肌が立った。

 アクション描写に、特殊な撮影テクニックは施されていない。

 直球の描写だし、シナリオ自体も、それ程に凝ったものではない。

 だが、第一の問題として、「ワイルド 7」と言うヒーローが、堂々と演じられていることに魅かれる。

 カッコ良いのである。

 作品紹介で見た革ジャンのユニフォームは、浮いても見えたのだが、それが動いていると、メンバーの着こなしも含めて、もうカッコ良い!!

 一回目の作品につきものの登場人物紹介的な展開はない。

 うまく、個々の役柄の説明がテロップ処理されていた。

 特に、彼らにチームワークはないのである。

 何故なら、服役囚の寄せ集めだからだ。

 だが、その距離感を置いた関係性が、ハードボイルドなタッチの裏打ちになっている。

 主に横浜を舞台にしていたが、その空撮も多様で、ハードボイルド的な心象風景を醸していた。

 距離感は、それぞれの態度に無骨な形で表われるが、序盤で、飛葉は、謎のスナイパーであるユキ(深田恭子)にコロリと惹かれていくのだが、浮いてしまいそうなそんなシーンに、私は妙に、リアルな人物描写を見てしまった。

 <ワイルド 7>のまとめ役の指揮官・草波(中井貴一)の出動命令は、クライマックスにあっても事務的である。

 それに答えるメンバーの一人・セカイ(椎名桔平)も、抜き差しならない状況なのに「了解」と答えるのみだ。

 

 ウィルステロ犯との戦いも、ウィルスを仕掛けた飛行船が戦いの舞台となるのではなく、それを操る地上の犯人集団との対峙となり、見た目に地味に見えそうだが、その、ユキを交えた三つ巴の戦いが非常に面白く、

 ユキを庇いつつ、ユキが狙うテロ犯がウィルス爆弾解除コードを吐くことなしには死なせるわけにもいかず、

 仲間をけん制しつつ、テロ犯をも封じなくちゃならないという難しい状況の飛葉を、瑛太が見事な「ステップ」で魅せてくれる。

 う〜ん、カッチョ良いなぁ^^

 都内の駅地下や高速道路など、その大規模なロケの敢行にも感心した。

 ラスボス役の吉田鋼太郎のチェシャ猫のような笑顔も良かったですね。

 深田恭子の、魅力的な二の腕を包帯で隠したのはよろしくないな。

 続編も期待し、純映画作品としてシリーズ化されると楽しいな!

                                                    (2011/12/14)

[近況報告 (124・飲んだくれ/クビになった人/いつか刺されるぞ)]

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☆のんびりとした、いい一週間である^^

   ◇

 明日はバイトなので、飲みの誘いは断ったのだが、今、つい宅飲みしてしまっている。

 年末なので、色々と誘いが多いけれど、私、今年中はもう休みが一日もありませんよ・・・。

 本当は、[素晴らしい原子力発電]シリーズを書きたいんだけど、今夜も酔ってしまった。

 最近は寒くなってきたので、ビールでなく、焼酎ばかり飲んでいる。

 今夜は、「サザン(Asahi)」ちゅうのを飲んでいる。

 弟がくれた赤ワインも飲んでいる。

 私は「チャンポン」に躊躇がない。

 つまみは「レバニラ炒め」だった。

 そう言えば、帰宅時のラジオで聞いたんだけど、生きた牛のレバー部から「O-157」の菌が確認・採取されたそうで、このままでは、ユッケに続いてレバ刺しも厳重な規制の対象になってしまうだろう、とのこと。

 私は、ユッケもだが、レバ刺しも大好物なので、食べにくくなるのは辛いなぁ・・・。

   ◇

 最近、職場に何人かの新人が入ってきたのだが、その中に見知った人がいた。

 私が、かつて(3年前)、とあるスーパーマーケットチェーンのアルコール系物流倉庫で現場責任者をやっていた時に、フォークリフト・ドライバーのバイトとして入ってきた人で、

 入社してすぐに立て続けにフォーク事故を起こし、最終的に、納入業者のトラックにフォークをぶつけて、それを黙っていたものだから、後に大問題になり、事業所の統括者の逆鱗に触れ、辞めさせられた人物だった。

 彼は、当時の、その職場に、一ヶ月といなかったので、もしかして私やその現場のことは忘れてしまったのかも知れないが、私は、現場責任者として、彼のしでかした後始末に奔走させられたので、その顔をはっきりと覚えていた。

 でも、現在の会社においては、その人物は、歩きの倉庫作業者として入社していたので、

 まあ、私は、そのことを殊更に回りの者に語る必要もないと思い、

 数人の、親しい人にだけ話し、「あの人、俺のことを知らないって、すっとぼけてやがるんだよなぁ^^;」などと笑い話として語っていた。

 しかし、今日、現在の会社の管理側が、彼をフォークドライバー候補としていることを知った。

 私とて、今後、現場で事故を起こす可能性はあるが、彼においては、このままでは、ほぼ100%事故を起こすのが目に見えていた。

 現在、私が働いている会社は、とにかく「安全第一」をとことん掲げている会社で、幾つかの支店の中でも、現在 所属している支店が最も「無事故」が継続されている。

 だから、みんな、その無事故記録を意識しながら作業をしている。

 私も、自分が無事故記録を止めるようなことがあってはならないと、日々、ちょっとだけ緊張させられている。

 そんな職場であるから、「かつて、私のいた職場で事故を立て続けに起こしクビになった人物」については、いちお、会社の管理側に知らせておくのが筋だと思い、「参考までに報告しておきます」と一連の経過を上に語っておいた。

 事故があった後で、「ああ、あの時、言っておけば良かった!」と後悔するのは嫌だったので・・・。

   ◇

 ただ、かつての職場で、その人がクビにさせられそうになった時に、私は、会社の上に対し、彼を非常にに庇った記憶がある。

 実際、彼は作業効率は悪くなかったのだ。

 ただ、集中力を絶対に維持しなくちゃならないときに途切らせてしまう人間だったので、

 そのタイミング(緩急)さえちゃんとしてくれれば、充分に戦力だと思っていた、当時は・・・。

 その、彼の作業態度の改善を行える立場に、当時の私はあった。

 まあ、バッドタイミングで集中力を途切らせるからこそ、彼を彼たらしめているのだろうけど・・・。

   ◇

 で、その時、その人を庇いつつ、私は、自分にツッコミを入れていた。

「つい、数年前までは、人のクビを切ってばかりいたのになぁ・・・^^;」

   ◇

 ・・・派遣会社の社員として、某大手の家電メーカーの請負現場の最高責任者だった時の私は、

 会社と他の現場、請負親会社・同業他社 全てに「勝つ」べく、とにかく、生産量を高めるために、能力に劣る者は退場して頂きまくった。

 私は、現場を見様見真似でとり仕切るのと平行に、超スパルタのリーダー教育を受け、それを反面教師とし、現場では作業者に優しくし、促成栽培で、40人ほどのメンバーのいた現場で、最高の権限を与えられた。

 権限は、主に、与えられた現場を拡張させるために行使され、私は、何人もの、作業能力に劣る者のクビを切った。

 私は作業者を、数値で見ることしか出来なかった。

 それが、与えられた状況の中で、より多くを幸福に導く最高のやり方だった。

 このときの私を、現在の目で見ても、間違っていたとは思えない。

 派遣従業員と言うのは、「エキスパート」か「あぶれ者」と言う両極端の人材がほとんどだった。

 一生懸命にやっているが能力不足の者には、私は優しく、この現場からの退場を告げ、営業に、その者の次の現場の斡旋を頼んだ。

 怠惰な者には、私は容赦なくクビを言い渡した。

 その頃の派遣会社は、最後の栄華を極めていて、文字通り、「代わりは幾らでも」いた。

 怠惰な作業者に無造作にクビを言い渡す私に、サブリーダー格の男が言ったものだ。

「いつか刺されるぞ」

 私は、そんなサブに振り向き、真顔で言った。

「刺して欲しいよ。そしたら、俺は楽になれる」

 ・・・この頃には、もう、戻りたくない。

 現在の会社の「好環境」の中でリーダーをやっている方に、かつての私の状況を経験させてあげたい・・・。

                                                    (2011/12/15)

[映画『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』を観た]

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☆面白かったですね。

 見せ場は多く、でも、あえて大きなアクションを突出させず、1アクションに対しての、ボリュームよりもテンポを選択した展開が秀逸だった。

 私が、この「ミッション:インポッシブル」シリーズにずっと引っかかっていたのが、主役のイーサン・ハント=トム・クルーズのワンマン映画になっていたことなのだが、

 今回は、チームが四人と絞られつつ、それぞれにうまいアクション/サスペンス・エピソードが配され、チームプレイが徹底されていた。

 それでこそ「スパイ大作戦」!!^^

 何で前々のセンテンスで、アクションのほかに、特に「サスペンス」と書いたかと言うと、

 この作品のアクションには、必ず、制限が課されるからである。

 例えば、それは、隠密行動ゆえに、警戒すべきパトロールする敵の存在であったりとか、時間制限であったりとか、高所行動においての重力であったりとか、この作品では、珍しい、視界の制限「砂嵐」なんてのもあったりして、非情にサスペンスを生むのである。

 ドバイの砂嵐の中でのチェイスなんて、なんと言えばいいのか、敵を取り逃がすことも含めて、その夢幻な雰囲気が『フレンチ・コネクション』を思い出させる味が感じられた。

 『MI:3』でもそうだったが、トム・クルーズが逃げたり追ったりと、全力で駆けまくるシーンはいいね。

 ハイテクに彩られた世界なれど、その中での肉体の酷使は、血の通いが感じられて良い。

 ・・・また、作り手の語り口の上手さは、このシーンで分かると思う。

 それは、後半の、メンバーの一人・ブラントの、コンピュータールーム侵入のシーンである。

 ブラントは、7メートルの高さでのダイブに恐怖を感じ躊躇するのだ。

 しかし、観ている私たちは、既に、ドバイの超高層ビルの上層にへばりついたトムのアクションを、往路と復路、都合2回、異なるアクションで楽しませてもらったのである。

 つまり、高さのレベルでは、凄いものを先に見せられているのだ。

 我々が圧倒されるには、更に凄い高さアクションを見せられなくちゃならなかった。

 にもかかわらず、作り手は、ブラントのチャレンジを、これまでの展開で、高さを見るに肥えてしまった我々の観点をリセットさせるかのごとく、再び丁寧にスリリングに描いてくれるのだ。

 そして、更に、トムは、クライマックスで、円形の立体駐車場の上下するプレートの上で、高さのスリルのアクションを見せてくれるのだった。

 敵は、少数精鋭なのだが(二人!)、にもかかわらず、やることは大きくて、アメリカ本土に核弾頭を落とすというスケールの大きさが良かった。

 それを、ミサイルが発射されてもなお、最後の最後まで、何とかして阻止しようとするイーサンの不屈の闘志が良く、

 その使命感が、語るべくもないが「正義感」であるらしいのが良かった(あまり大上段には語らないが)。

 サイドストーリーとして、イーサンの奥さんの警護担当でありながら、奥さんを犠牲にしてしまったブラントの逡巡なんてのも、エピローグで明かされる真実ともども、物語に余韻を持たせてくれたと思う。

 最後に、殺し屋役のレア・セイドゥがメチャ可愛かったので、特筆しておく。

     

 柔らかな顔立ちで、目が物憂げなのだが、それが、ダイヤモンド大好きの非情な殺し屋ってんだからたまらない^^

                                                      (2011/12/16)

[映画『リアル・スティール』を観た(短信)]

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☆昨日は彼女と『ミッション・インポッシブル4』で、

 今夜は残業の後で、別の娘っ子と、『リアル・スティール』のレイトショーになだれ込んだ。

 一日一日を目いっぱい楽しむ充実のコース取りだ^^

 残業時の職場は忙しく、残業延長もあり得たが、私は、スタンド<フェイド・トゥ・ブラック>を発動し、静かに現場を去ったのでした^^;

   ◇

 これは、定番の王道物語^^

 『ロッキー』や『ベストキッド』の系譜に属するだろう。

 やや落ちぶれた、元ボクサーの現ロボット格闘家が、死去したかつての恋人との間に出来た子供を引き取り、

 その、なかなか打ち解けられない子供との生活や、ひょんなことから発見したロボット・アトムの特殊技能によって、ロボット格闘稼業で花開きつつ、子供との絆を深めていく物語。

 息子の少年・マックスは、予告からは分からなかったのだが、意外にも勝気な生意気で、

 お父さんは、男らしいヒュー・ジャックマンが演じているが、役柄で、瞬間的に、無精ひげの田中邦衛に見えるときもあるのが良かった^^

 「ロボット格闘」と言うのが、定番の展開の中で、この作品を新鮮たらしめている。

 『キン肉マン』の超人並に個性的な登場ロボットの数々は、重厚かつ軽快な、最後まで見ていて飽きることのない心地良き動きを見せ続けてくれる。

 あまりにも見事な動きで、私は、どのような特殊撮影をしているのかさえ分からなかった。

 主人公の名前が「アトム」であることや、ロボットの造形などは手塚治虫へのリスペクトが大であるな^^

 連続するバトルアクションが楽しいのは、少年ジャンプ好きの私にはたまらない魅力だ。

 見惚れる動きの数々が、この作品にはある。

 また、他のロボットとは明らかに異なるアトムのシンプルなデザインは、

 多くの方が「鉄腕アトム」に感じたセクシャリティにも似て、マックスとの初期の交流において、妙に艶めかしく感じさせられる瞬間があった。

 ただ、人間の動きをトレース&学習機能のあるアトムを、マックスが動きの指導・教育するにあたり、

 私は、アトムのパンチがマックスにぶつかってしまい、マックスを傷つけるという展開があると思って、終わりまで、気が気じゃなかった^^;

   ◇

 ・・・一緒に行った娘っ子は、クライマックスの三箇所ぐらいで、それぞれ三度 涙を流してしまったそうで(鼻をグズグズ鳴らしていた。最初は風邪かと思った)、

 私は連れて行ってよかったなぁ、と嬉しかった^^

 私も燃えまくった!!^^

                                                      (2011/12/17)

[『ミシュ蘭・ランチガイド(その31・ぐつぐつと)』]

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☆この間、イオンモールのフードコートの<パルメナーラ>で食べたパスタです。

 

 手前が、カニとクリームソースのパスタ(大盛り・780円)で、奥がトマトとモッツアレラのパスタ(普通・480円?)です。

 土鍋状のお皿の中で、ぐつぐつとスープが煮え立っていて、「石焼ビビンバ」パスタ・ヴァージョンてな趣です。

     

 麺はもっちり生パスタで、

 カウンターで手渡してくれる時に、削りたてのチーズを振り掛けてくれます。

 そんな演出は嬉しいものです^^

 美味しく頂きました^^

   ◇

 下は、この間、飲んだ時に食べた、名前うろ覚えの「HOTチキン鍋・トッポギ入り」です(「串陣」)。

     

 かなり辛くて、しこたま酔っていた頭に鮮烈に美味しかった^^

   ◇

 以下の写真は関係ないけど、この間、バイトで東柏ケ谷を巡っていた時、見かけました。

     

 まあ、平成18年の掲示のようですが、内容を読むと、不法占拠者に半年もの猶予を与えていて、優しいなぁと思いました^^;

 ・・・では、今日もバイトです^^v

                                                      (2011/12/18)

[あらすじで読む『坂の上の雲』 ・・・運命の海・日本海!!!]

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☆NHKスペシャル大河ドラマ便乗再掲!!

   [あらすじで読む『坂の上の雲』 第8回・・・]

 以下は、昭和47に発刊された『文藝春秋・臨時増刊<「坂の上の雲」と日露戦争>』に載せられた「ダイジェスト 坂の上の雲」である。

 あの長大な文庫(全8巻)の大叙事詩を、うまくまとめている^^

 私は、これより、そのダイジェストを転載しようと思う。

 約40年前の雑誌記事であり、著作権上、そう問題にはならないと思われるが、何か抗議があった場合、即やめる^^;

 また、元の文章の雰囲気を壊さない程度に、たまに私が文章を変えたり、意味が分かりにくいところには、文章の付け足しを行なうかも知れない。あしからず・・・。

 それから、私は、「あらすじで読む名作」といった類のものを批判する立場の者であるが、今回、こうして、前言を翻して試みに行なっているわけで、批判は甘んじて受けよう・・・。

   ◇

 ▼ここ十年、山本権兵衛の念頭をロシア海軍が離れたことはない。

 常にそれを仮想敵として日本海軍を作りあげてきた。

 彼は1セットの艦隊を揃えたが、その主力艦は英国製の新品揃いで、ロシアの主力艦に比べて性能の点で優れていた。

 山本は兵器の性能の信奉者であり、その優劣が戦いの勝敗を決すると言う点で、どの文明国の海軍指導者よりも近代主義者であった。

 しかし、日本軍が1セットの艦隊しか持たないのに対し、ロシア海軍は2セットの艦隊を持っていた。
一つは極東(旅順・ウラジオストック)にあり、一つは本国(バルチック)にある。この二つが合わされば、日本海軍は到底勝ち目がない。

 山本権兵衛総裁による日本海軍の戦略は、ロシアの海軍力が合体せぬまに、まず極東艦隊を沈め、ついで本国(バルチック)艦隊を迎えて、これを沈めるというところにあった。

 各個撃破である。

 ロシアの極東艦隊と日本の1セットだけの艦隊とは、ほぼ同兵力である。

 山本権兵衛としては、この艦数、総トン数の対比を、日本がやや優勢、というところまでもってゆかねばならなかった。

 海上決戦は、性能と数字の戦いである。敵よりも優勢な数量をもってあたれば戦果が大きいだけでなく、味方の損害も少なくて済む。

 その為、日本海軍は海戦ぎりぎりの時期に、更に二隻の準戦艦を買い取った。「日進」と「春日」がそれである。

 東郷平八郎の連合艦隊は、乃木軍の旅順要塞攻略中、ずっと洋上から旅順港を封鎖し、港内のロシア艦隊が外に逃げださぬ様にしてきた。

 開戦以来十ヶ月、洋上で全兵力が浮かびっぱなしであった。艦は疲れ、兵の疲労もはなはだしい。

 その間、敵のバルチック艦隊が刻々近づいていることが、東郷以下の焦燥になっていた。敵の大艦隊が来襲するまでに、艦をことごとく佐世保においてドック入りさせる必要があった。

 この為、海軍から岩村・伊集院という二人の参謀を連絡将校として乃木軍司令部に派遣していた。

 その二人からの連絡で旗艦「三笠」の首脳部は、陸軍の戦況とその経過を詳しく知ることができた。

「児玉大将が南下し、乃木軍司令部に入った」

「主攻撃を二○三高地に転換」

 と言うことも知った。転換してほどなく二○三高地が陥ち、その山頂に観測所が設けられた。そして、旅順港内のロシア艦隊を次々に撃沈し始めた報告があったとき、

「それは良かった」

 東郷は小さく頷いた。

 ▼「三笠」以下、東郷の艦隊は、その根拠地であった裏長山列島を離れ、第一艦隊は呉へ、第二艦隊は佐世保に入った。

 東郷と上村第二艦隊司令長官は東京に戻った。新橋停車場を降りると、数万の群衆が押しかけて、彼らを歓迎した。

 両人は、宮内省からさしまわされた馬車に乗って登営したが、幕僚たちはそのまま海軍省へ行った。秋山真之もその一人であった。

 真之は日没後、青山高樹町の新居に戻った。

 そこに、去年の七月に娶った妻のすえ子が夕食の支度をして待っていた。

 真之は毎日、好物の炒った空豆をかじり、仰向けに寝転がって天井ばかり眺めて暮らした。真之が眺めている天井は、すえ子にとってはただの天井だが、真之にとっては、そこに正確無比な日本列島があった。

     【バルチック艦隊は、どこをどうくるか・・・?】

 という課題が、日本国そのものの存亡にかかっていた。

 日本の太平洋岸をまわって、遥か北方からウラジオストックに入るか、それとも日本海を通過するか、そのことは、バルチック艦隊司令長官であるロジェストウェンスキーと神のみが知っていることであった。

 ただし、バルチック艦隊がやってきてからの作戦は、全て真之の仕事である。

 至上命令として要求されていることは「勝つ」という簡単なことではなかった。

 敵を一艦残らず沈めるという、世界戦史上かつてない要求が、連合艦隊を拘束しているのである。

 三艦四艦が生き残ったりしてウラジオストックへ遁走させれば、それが日本の海上輸送の大脅威になって満州における陸軍の死活問題になる。

 ▼世界中が、この海戦のなりゆきを見守っていた。

 例えば、この五月の十九日付で刊行された英国の雑誌「エンジニアリング」は、来たるべき日露海戦が、如何に注目すべき世界史的事件になるかを論じている。

「来たるべきこの海戦、その影響するところのものは、史上かつてない大きさになるだろう」

 ▼日本海軍の不安は頂点に達しようとしていた。

 旗艦「三笠」は、鎮海湾の底に錨を下ろし、白っぽい海面に抉ったように濃い暗緑色の影をおとしていた。三笠の吃水線がいつもより沈んでいるのは、石炭を満載して上甲板まで積み上げているためであった。

「敵が太平洋をまわる公算大」

 という秋山真之ら艦隊幕僚の不安が、この石炭満載の景況を生み出したのである。

 敵が、その不幸な(東郷艦隊にとって)コースをとれば、大急ぎで日本海を北上して青森県の日本海沖で待ち伏せする為の燃料であった。

 真之の心は、この時期乱れ続け、敵のコースを予測するについて不動の判断というものがなかった。
彼のこのときの神経と頭脳の極度の疲労が、その後の短い余生をずっと支配し続けるのだが、この時期の懊悩ぶりは、後の行動に常軌を失わせるのだった。

 彼は、靴をはいたまま眠った。

 彼の上司である加藤友三郎参謀長が、

「そんなことをしていては体がもたない」

 と、見かねて忠告したが、真之は、その加藤の顔をじっと見つめているだけで、加藤の言葉が耳に入らないようであった。

「いっそ、能登半島の沖で待ってはどうか」

 と言い出す若い参謀もいた。

 能登半島なら、敵が北に回ろうが、南から来ようが、ちょうど真ん中になって両端いずれに駈けてゆこうとも便利である。

 ▼バルチック艦隊のロジェストウェンスキーが、

「対馬へ」

 という運命的な針路を艦隊に取らしめたのは、五月二十五日午前九時、細雨の中においてであった。

 艦隊は五ノットの低速で進み、ときに八ノットになることもあったが、すぐ信号によって五ノットに戻した。

 二十五日午後五時三十分、旗艦「スワロフ」のマストに信号機が上がった。

 明二十六日から、日本の哨戒海域に入るからである。この二十五日夜はずっと五ノットという低速で艦隊は航進した。

 この低速は、ロジェストウェンスキーが、彼の好む時間に東郷と遭いたいという時間調整のためのものであった。

 もっとも他に機関管理上の理由もある。

 一つには戦闘を前にして汽かんを焚くかん部員の疲労を取っておきたかったこと、また、いよいよ戦闘になる場合に備えて石炭を節約しておくといったものであった。

 ▼東郷の連合艦隊は、三つの艦隊に区分されていた。

 第一艦隊は東郷がこれを直率し、「三笠」以下四隻の戦艦のほかに、装甲巡洋艦「春日」「日進」、それに通報艦一隻が加わっている。

 この時代の決戦は、戦艦の巨大な砲力と防御力が担当すると言うのが常識であった。

 この場合、春日と日進が問題であった。

 両艦は装甲巡洋艦でありながら、戦艦の代用をさせられていた。ただし、この両艦には戦艦に準ずるだけの攻防力があると認められていたので、いわば無理をおして第一艦隊第一戦隊という戦術単位に組み込まれている。

 このため、彼らは決戦場では戦艦についてゆく為に随分苦労をした。

 この第一艦隊は、朝鮮南東海岸である加徳水道に艦影を浮かべていた。

 他に、この加徳水道での待機組には、第二艦隊の主力もまじっている。

 その主力は第二戦隊であった。

 旗艦「出雲」以下六隻の装甲巡洋艦と一隻の通報艦で成り立っている。

 他に、第二艦隊の第四戦隊も加徳水道にいた。第四戦隊は「浪速」を旗艦とする四隻の巡洋艦戦隊である。

 この加徳水道の奥に鎮海湾がある。そこには旗艦三笠だけが仮泊していた。

 陸上との連絡の便の為であり、もし出動するとすれば最後尾から走って最先頭に立つという運動をせねばならぬであろう。

 第三艦隊は、司令長官が片岡七郎で、旗艦は二等巡洋艦「厳島」である。

 その主力は第五戦隊であり、「厳島」「鎮遠」「橋立」「松島」などで、いずれも日清戦争当時には花形の主力艦であったが、今は艦齢も性能も老いてしまっていた。

 この第三艦隊の大部分が対馬付近で待機し、特に快速をもった第六戦隊「須磨」「和泉」「秋津洲」「千代田」といった二、三等巡洋艦などや、第一艦隊第三戦隊の二等巡洋艦「笠置」以下四隻の各艦が、それぞれ哨戒担当区域を密度高く巡航し、敵が対馬コースに出現する場合にいちはやく発見しようと努めていた。

 また他に、「付属特務艦隊」と言うものがあった。

「台中丸」を旗艦とする大小の汽船で編成されている。

 全部で二十四隻で、そのうち十隻は仮装巡洋艦である。それらはすべて哨戒任務にあたっていた。

 このうち「信濃丸」という艦があった。

 二本マストに高い一本煙突をもち、総トン数六三八七トンの鋼船で、大佐・成川揆が艦長として指揮し、連日、そのひょろ高い煙突から煙を吐きつつ、四月九日以来ずっと所定水域を遊弋していた。

 信濃丸は長崎五島列島の白瀬という小島の沖を北東に進んでいた。

 この五月二十六日夜が更けてから浪が高くなった。

 二十七日の午前二時ごろになると南西の風が相当激しくなり、見張りをする者たちはマストやロープに鳴る風に声を吹きちぎられて、よほどの大声を張り上げなければ、ついそばの者にも意志を伝えることが出来なかった。

 霧も濃くなった。

 午前二時四十五分、ブリッジでまどろんでいた艦長・成川揆は、誰かに声をかけられ、飛び起きた。

 船橋は、重い沈黙が支配していた。誰もが叫びだしそうな衝動をこらえつつ、左舷の闇の中にポツンと浮かび上がった燈火を凝視していた。

     【バルチック艦隊、ではないか・・・】

 と、誰もが一様にその疑念をもった。

 これが、バルチック艦隊の病院船「アリョール」(偶然にも戦艦アリョールと同じ名)であることは、この瞬間の信濃丸にはむろん分からなかった。

 バルチック艦隊においては、この夜間航海にあたって全艦隊に無燈火を命じた。無電も禁止した。

 ところが、病院船アリョールのみは、同船の不注意によるものか、それとも理由があってのことか、無燈火の命令に従っていなかった。

 その燈火の正体を知るべく、成川大佐は接近を命じた。

 接近して、備砲がないことを知った。

 ところが相手は、信濃丸を僚船と見たらしく、電気燈を点滅させて信号を送ってきた。

「こっちを仲間だと思っている」

 と、成川は言った。とすれば、どこかに相手方の僚船がいるという証拠である。

 つまり、艦隊ではないか・・・。

 信濃丸の全ての乗員が、目を皿にして八方を見た。

 しかし、海上からの霧が深く何も見えなかった。

 成川は、相手の船を停戦させて臨検しようと思った。

 彼は、先ずボートのおろし方の準備を整えさせた。

 ・・・と、このとき、にわかに夜が白んだ・・・。

 誰かが叫んだ。

 驚くべきことに、信濃丸はバルチック艦隊の真っ只中にいることを知ったのである。

 大小の無数の軍艦が煤煙を吐きつつ、それぞれが巨城のごとく海面に横たわり、やぐらを上げ、白波を蹴り、ひた押しに北東に向かって進んでいるのである。

 成川は船橋にいる士官たちに言った。彼自身気づかないことだったが、口調が漢文調になっていた。

「不意なるかな、すでに我々は死地に入った。全力を持って脱出を試みるも、あるいは能わざることあるべし。その時こそ、この船、非力ながらも敵の一艦を求め、激しく衝撃して、ともに沈むべし」

 ただ、この発見を鎮海湾の東郷閣下に報らせなければならない、と成川は言った。

「船が浮かんでいる限りは送信を続けるのだ」

 と言うと、転舵一杯を命じた。

 船は傾ぎ、波が右舷に盛り上がって、たちまち甲板を洗い、やがて左舷のほうへ滝のように流れ落ちた。

 船は離脱すべく全速力を出した。

 と同時に、

「敵艦隊見ゆ」

 との電波が、四方に飛んだ。

 この付近のことを、海軍ではあらかじめ二○三地点としておいた。この電信は正確に言えば、

「敵の艦隊、二○三地点に見ゆ。時に午前四時四十五分」

 であった。

                                    <続く>

                                                      (2011/12/18)
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