☆朝一で観てきました。
新宿ピカデリーは、大勢のファンが詰めかけているにもかかわらず、現場の管理が整然として、なんらストレスなく鑑賞できました。
さあ、いよいよ、ヤマトとともに、私たちも、一年以上の旅を続けてきたわけですが、・・・そう、「旅の終わり」です。
ああ、幸せな一年余でした・・・。
・・・思えば、最初は、地球を出ていくことさえも難儀でしたね。
ガミラス冥王星基地を撃破、太陽系を出るのもやっと、まだまだ往路の中間地点のバラン星では大艦隊、そして、ドメル艦隊との大決闘を経て、やっとこさ、ガミラス本星です。
バッ!!!
ブババッ!!!
でも、ここも、本来の目的地ではないのです。
ガミラスを倒しても、地球は救われない。
お隣りのイスカンダルで「コスモクリーナーD」もとい「コスモリバース」を貰わなくちゃなりません。
でも、波動エネルギーの兵器利用をしたヤマトに、イスカンダルの女王スターシアは難色を示すのです・・・。
・・・復路も、敵こそ少なくなりましたが、距離は同じ。
バラン星宙域には、ちゃんと残存艦隊が待ち受けているのです。
地球は、太陽系は、まだまだ遠い・・・。
よくもまあ、あまりにもの障害(ミッション)の数々を、一つ一つ、ヤマトはくぐり抜けてきたものです。
◇
さて、では、「第7章」の最初から語っていきましょう。
先ずは、前回の引き…、ヤマト最大の危機でしたね。
なにやら、波動砲のような閃光が、ヤマトに迫っていました。
多くのブロガーが「あれは、デスラー砲だ!」と言ってましたが、私だけは、あの閃光の正体が「バラノドン」と看破していました。
案の定、バラノドンでして、故に、一直線の動きのデスラー砲であったならば、ヤマトを撃滅できたのですが、
宇宙怪獣と言う生命体であったがゆえに、その生命学的な本能が、ヤマトの存在よりも、近在の惑星エピドラの方を「敵」と見做し、逸れていったのでした。
その頃、バラノドンを放出したガミラスの宇宙都市<第2バレラス>では、タラン弟が兄に「だから、デスラー砲にすれば良かったのに!」と兄弟ゲンカです。
でも、私としては、これから、ガミラス本星での決戦が始まるのに、バラノドンが掠ったことで、少なからずのパルスレーザーが溶けてしまったのは、総力戦を前にして、大きな戦力減だと思ったものです。
バラノドンの身体は、体表が硫酸性で、血液は濃硫酸、吐く息は亜硫酸ガス、体液は希硫酸なのです。
さて、更なるロングレンジ攻撃を受けては勝ち目がないと、沖田艦長は、亜光速で、ガミラスの首都に進撃します。
「敵の懐に入り、活路を見い出す!」とか言うのです。
テレビで、一週間に30分づつ、ヤマトの旅を見ている方は、以下の様な思いを抱かないかも知れませんが、映画館で、わりとまとめてエピソードを見ていると、
沖田艦長の作戦には、いつも、よく言えば「大胆」、悪く言えば「無謀」な点があります。
ヤマト艦長以前の、冥王星会戦こそは慎重ですが、それから以後は、常に「特攻」です^^;
ドメルとの最初の会戦など、ヤマトは完全に敗北しています。
ガミラス側の「デスラー暗殺」事情で、戦闘が中断されただけです。
まあ、「こちらが辛い時は、あちらも辛い時なんだ!」の東郷平八郎理論ちゅうか、神秘の力で、ガミラス側に何らかの問題が起こることを見越していたのでしょう^^;
だって、今回(第7章)の最後には、沖田艦長は「ヤマト自身」になっちゃうのですから!!!(あっ! 言っちゃった^^; でも、これにて完結篇の蘇りが可能!! )
まさに、刹那・F・セイエスの名台詞「俺がガンダムだ!」みたいです。
「わしがヤマトじゃ(by 十三)」なのです^^;
ガミラス本星を進撃するヤマト・・・、故あっておざなりの親衛隊艦隊の攻撃を蹴散らし、波動防壁をまとい、敵の、首都は総統府のビルディングに頭から突っ込みます。
しかし、それはデスラーの罠でした。
ヤマトクルーが、総統府内部への白兵戦を決めたとき、そのビルの先端タワーがロケットのように宇宙へ飛びだったのです。
それこそ、まさに、バラノドン! ・・・ではなくて、デスラーの乗ったデスラー艦でした。
デスラーは、今となっては旧首都のバレラスごと、ヤマトを葬るつもりでした。
そう、宇宙から、アクシズを落とす手はずは整っていました。
この作戦、多くの閣僚が知らされておらず、副総統のヒスも寝耳に水で、置いてきぼりを食らって、「デスラーめええっ!!!」とヒステリーを起こします。
が、ここにきて、ヒスの政治家魂が燃えるのです。
人は苦境に立たされた時、真の人間性に目覚めるのです・・・。
ヒスは、即座に、首都に非常事態宣言を発令、多くのバレラス市民の避難誘導に走るのです。
その最中、ヒスは、逃げ惑う人々の中に、可憐な花 ヒルデ・シュルツが足を挫いて倒れている姿を見る。
ヒスは、ヒルデを抱えて逃げるのだった。
ヒルデは、そんな献身的なヒスの姿に、いまだ死を知らされていなかった父シュルツの面影を見る。
二人が、深い関係になるには、そう時間を経ないであろう・・・。
それは、ガミラス決戦が終わった後、ヒスがスターシアに謁見した態度で分かろう。
プライベートが満たされているので、あんなにもヒステリックであったヒスが、成熟した大人の政治家の姿を見せてくれるのだから・・・。
(仕事に行くので、ここまで前篇とします。後篇に続く 2013/08/24)