☆「スター・トレック」らしく、話に、それほどの大風呂敷を広げず、人の心理に深みを持たせていて面白かった。
かつては、地球連邦軍に所属していた謎の男が、連邦軍にテロを仕掛ける。
謎の男を捕えるため、エンタープライズ号の面々が宇宙を探索する。
大きな物語ではおざなりになりやすい「個人個人のつながり」=「愛」をフィーチャーした展開で、
その逆側面としての「大事な者を守るための、他者への憎悪」が、この世界を揺るがす。
世界に憎悪を抱く存在として、謎の男ジョン・ハリスン(ベネディクト・カンバーバッチ)が佇む。
この役者の表情たるや、確かに、自分の「喪失」感で、世界を滅ぼすにやぶさかではない陰を背負っている・・・。
ただ意外だったのは、ジョン・ハリスンの「喪失」が、恋人や、狭義の家族でなかったことかな。
そこが、いかにも「スター・トレック」の味わいだった。
色んな含みを持った人間関係が描かれるが、対ジョン・ハリスンの憎悪として、艦長カーク(クリス・パイン)と副長スポック(ザッカリー・クイント)の相克がいい。
これは、「スタートレック」シリーズの歴史の中で、何度も描かれてきた「理論と感情」の果てなき闘争である。
最終的には、カークを失った、理論でしか世界を量れないバルカン人と地球人のハーフとしてのスポックの「激情」が物語をさらう。
おそらく、多くのトレッキーが、かつてなくアクティブなスポックに度肝を抜かれつつ、快哉を叫んだでしょう。
ただ、私は、今回の事件の黒幕が、大きな組織の裏切り者なんで、現実的にはあり得ないなぁ、と思った。
ただ、人質の如き、エンタープライズ号の43倍はある人質をまっていして、戦艦 ← メチャクチャな文章。^^;
すいません、寝ます、続きは、後で・・・。
(2013/08/24)