☆いやはや、今年の夏は、娯楽超大作が豊作ですな。
今夜から、『スター・トレック』の新作が先行レイトショーで上映されるけど、私、夜は店を開かなくちゃならないので、本公開を待たなくちゃならない。
で、観るつもりだったけど、後回しと思っていた、この作品を観る。
先に、競作ともいえる、大統領官邸テロ占拠ものである『エンド・オブ・ホワイトハウス』を見ていたので、この作品まで触手が伸びなかったのだ。
しかし、映画館に入ると、意外にも満席だった。
うおー! エメリッヒ、固定ファンを掴んでいるなぁ、とちょっと興奮。
ペアデイなので、2人で2000円の日なのだが、館内には、一人のお客さんも多く、お盆で暇だとは言え、これは事件だ!!
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<MOVIX昭島>は、なんか映写機操作のミスで、10分ぐらい、画面が青いままと言うトラブルがありつつも、映画が、あまりにも盛り沢山の面白さで、誰も後からクレームをつける者はいないようだった。
割と、最初の20分〜30分ほどは、登場人物や状況の説明で、もったりとはじまる。
この辺の人間の描き方は、エメリッヒ、かなりうまい。
登場人物は多いのだが、それらが意外にも、それぞれ、微妙に個性を発揮して、後から、「あれ、これは誰だっけ? あれは、こっちだっけ?」と混乱することはない。
故に、二転三転のどんでん返しも、ちゃんと機能している。
最近は、『パシフィック・リム』や『ワールド・ウォーZ』」など、大物量のカタストロフ映画の公開が連発されているが、その元祖のエメリッヒ、ホワイトハウス限定ながらも、他の作品に負けていないし、あまりにも盛り沢山のアクションの数々に、私、忘れているシーンも多々ある^^;
主人公の男と、変則コンビを組むことになる大統領だが、もろ、オバマ大統領のイメージで面白いのだが、その、大統領と言う高次の存在からくる、ちょい浮世離れした常識が、妙な笑いを生んでいた。
ニコレットをクチャクチャ噛むところや、ランチャーを箱乗りで撃つところなど、大笑いした。
いやいや、その箱乗りシーンだけど、ホワイトハウス限定の物語の中で、強引にカーチェイスを組みこむ、作り手の欲張りな姿勢にも感心した。
主人公は、ややホモっぽい雰囲気のあるチャニング・テイタムだが、不死身な活躍を見せる。
死んだら物語が終わってしまうので、不死身でいいと思うし、もはや、マクレーンよりも「ダイ・ハード」である。
敵も、一人は、なんか、ビル・マーレイみたいな顔だったが、それぞれが個性的で、
大統領護衛の身でありながらテロリストとの内通者の男、その妻を対策室に呼び寄せ説得させようとするのだが、公開されている電話での会話の中で、男の覚悟の言葉を聞いて、その妻が「なら、許します。頑張って」などと言うシーンなど、普通の脚本家が書ける内容とは思えなくて感心した。
何よりも、今回、事件に巻き込まれ、人質になった主人公の娘を、ジョーイ・キングが演じていることに萌えた。
初めは成長に気づかず、アメリカでは、この手の美少女が人気なんだなと思っていて、エメリッヒは、『2012』(クリック!)に続いて、その美少女キャスティングが信じられるな、と感心していたら、これはエメリッヒ印じゃないのだが『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(クリック!)の美幼女ジョーイ・キングと知って、ますます、エメリッヒが「ロリ同志」であることを確信した。
いやぁ、何やら、『パシフィック・リム』での芦田愛菜の泣きの演技が宣伝されていたが、その100倍の分量の涙と活躍をジョーイ・キングは見せてくれた。
物語上でも、官邸マニアとして、首相官邸についてペラペラと語り、主人公に「お前、学校でイジメにあってないか?」と言われたり、
テロリストに占拠されたとき、物陰からテロリストを撮影し、YOUTUBEにアップしたり、
最終的には、敵を殲滅した後に、ホワイトハウスへの空爆を予定していた戦闘機に、中庭で大統領旗を振り回して空爆回避という、八面六臂の大活躍。
更には、その「旗振り」は、父娘の確執の原因と和解の橋渡しでもあり、その絶妙の脚本に、マジ感心しました^^v
(2013/08/16)