☆私はミステリーが大好きで、かつて、数年間、毎月発売される講談社ノベルを全て買って読んでいた時期もあった。
今はめっきり忙しく、読書も、テレビでのミステリーも見なくなったが、映画となると、二時間前後で完結するし、ちょっぴり期待して映画館に行った。
ジャニーズは嵐の一人が主演だそうで、映画館はさぞかし混んでいるだろうと思ったが、それほどではなかった。
正直、あんまし面白くなかった。
先ず、画面が加工されて、文字が実写上に出ることなど、ポップな感じを出そうと思っているのだろうが、うざかった。
また、大富豪の娘である麗子(北川景子)が、富豪でありながら、それを伏せて、刑事の職務につき、上司の風祭(椎名桔平)からは部下として扱われつつも、
ゴージャスに着飾った麗子は、風祭から、自分の部下とは認識されずに、美人有閑中国人として憧れを受ける。
事件を迷走させる風祭を、げんなりしつつ見つめる麗子がいて、しかし、その麗子も、執事であり名探偵でもある影山(櫻井翔)からは無能扱いされる。
私が言いたいのは、あまりにも設定を欲張りすぎと思った。
物語上、あまりにも「しばり」が多くなり過ぎると、その設定矛盾回避に踊らされ、その事件を解きほぐす前に、飽きが来てしまうんだよな。
それはもう、微妙な演出・編集の狂いで、物語のモンタージュは、著しく失敗する。
私は、今回、「謎解き」の間に睡魔に襲われてしまった。
風祭の挙動も、見ていて面倒くさいし、
人気者であろう櫻井クンも、常に口を一文字に閉じて、顎を引くという執事的な面持ちをしなければならないので、顎のラインが「中年のおっさん」みたいだった。
北川景子は可愛かったね。
口元が、妙にだらしないのだが、その変幻自在の演技力が素晴らしく、その美しさも含めて、感心しながら見た。
それが、この映画の収穫かな。
桜庭ななみ嬢が、昔の可愛らしさはなくも、すっかり美しい大人になっていた。
こうして、大人の事情による・・・
・・・続きは、ディナーのあとで書き足します・・・。
(2013/08/05)