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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[「オニセン 〜三遊亭鬼丸&柳家小せん二人会〜」に行ったよ^^]

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☆神保町の<らくごカフェ>に行ってきました。

 『オニセン 〜三遊亭鬼丸&柳家小せん二人会〜』である。

 寄席に比べると質素なホールであるが、まあ、落語と言うのは、聴くうちに、聴く者の心に、無限の舞台が広がっていくのが醍醐味なので気にしない^^

   

 私は、つい、昼食に際し、ハイボールを飲み過ぎて、やや眠い鑑賞態度であった。

 会場は満員…、先ずは、最初の挨拶、鬼丸師匠と小せん師匠の二人が、高座に二人で座った。

 その情景が、なんとも、おかしかった^^;

 高座には一人で座るものと言う、浅い落語鑑賞経験ながらも、私に先入観があり、狭い高座なので、膝をすり合わせて、二人で並んでいる図が違和感あった。

 ヱヴァンゲリヲン13号機のタンデムシートに着座しているシンジ君とカヲル君みたいだ^^;

 しかも、いつもは一人の噺家が、二人で「そうだよね」とか「ああ、あのときはね」とか話している図は、アイドルグループのイベントで、グループの中の二人の女の子が、フリートークしているみたいな感じだった。

 ・・・奇妙感覚のニュアンスがうまく伝わらなかったらごめんなさい。

 構成は、鬼丸一席→小せん一席→仲入り→小せん一席→鬼丸一席、の流れとのこと。

 順番が変則なようだが、これは、二人会ではあるが(二人会なので)、ちゃんと、前段のトリは小せん師匠で、後段のトリは鬼丸師匠と言う形式に沿っているのだろう。

 つまり、後から分かったが、鬼丸師匠の二席目がメインなのは元より、小せん師匠の一席目もメインのようだ。

 と、考えると、小せん師匠の語った「お見立て」は、わりと難度の高い噺と思われる。

 それと言うのも、私は、この「お見立て」を話す鬼丸師匠を知っているが、それは、三遊亭圓歌師匠との親子会のときのことだったし、また、私は行けなかったが、鬼丸師匠の独演会「タロ人会」の50回記念と言う節目の時にも話されたようなので、この噺は、少なくとも鬼丸師匠の「ここぞ!」の時に話されているような気がしたのだ。

 私には、噺のそれぞれの難度は分からないのだが、それは、いざ、自分が話してみたら分かることなのかもしれない。

 ただ、鬼丸師匠とラジオ番組「ゴゴモンズ」で組んでいる横田かおり嬢が落語を行なった時は「動物園」をやったので、それが初心者向きなのは分かった^^

 さて、鬼丸師匠の「長短」だ。

 筆卸し…、じゃなくて、姫はじめ…、じゃなくて、ネタ卸し、だ。

 しかも、登場人物の親友二人を、夫婦関係に置き換えた笑福亭鶴瓶ヴァージョンだそうだ。

 本人から「ええで^^」と許可を頂いて話すとのこと。

 で、すいません。

 私、この鬼丸師匠の一席目、小せん師匠の一席目、昼食に「メガ飲みハイボール」を二杯も飲んだ煽りで、酔っ払って、眠くて眠くて、十全なる鑑賞態度にありませんでした。

 話は追えていたのですが、それが精一杯で、笑う感性が鈍っていた。

 落語を生で聞くということは、演者と客の相互作用で盛り上がる側面があるし、笑いにきたのだから、最高の笑いを手に入れたかったのだが、ちょっとコンディション調整に失敗した・・・。

 だが、仲入りに、ホットコーヒーを飲み、眠気を吹っ飛ばした。

 やっぱり(前回見た柳家三三さんに続き)、外見が「コボちゃん」「フリテンくん」系の小せん師匠の軽快に語る「猫と金魚」は面白かった。

 ゲラゲラ笑って聴いた。

 小さな会場なので、おそらく、小せん師匠は、高座から私を見ていて、「あのイケメン(私)、さっきはウツラウツラしていたのに、今度は爆笑しているぞ!」と思ったかもしれない^^;

 この話は、「のらくろ」の田河水泡が作った落語だそうだ。

 私も落語を作りたいな。

 そして、鬼丸師匠の大トリだ。

 演目は「ねずみ」だ。

 内容は、小せんさんの「猫と金魚」と、ネタ的にも登場人物的にもリンクさせている。

 ただ、私は少し驚いていた。

 私、この「ねずみ」を聴いたのが、歌丸さんのもので、イメージ的に難度の高い大作だったのである。

 でも、鬼丸師匠はスイスイと、端折ることもなく語っていく。

 面白い。

 ちゃんと、左甚五郎作の木彫りの動くねずみに「三木松」と名を付け、ミッキーマウスマーチを歌うオリジナル要素を付加させる余裕もあった。

 鬼丸師匠本人は、途中、登場人物の一人の名前を忘れてしまったことを気にしていたようだが(翌日の「ゴゴモンズ」で二度も言及していた^^;)、私は、その時の対処が面白かったので気にならなかった。

 落語家と言うのは、一挙手一投足・その顔の微妙な変化・音声のトーンなどを、観客につぶさに見られているわけだが、

 「YOUTUBE」などで見ると、名人と言われる志ん朝さんなどは(何代目か知らんが)、一文節ごとに、大平元総理の「あ〜、う〜」みたいに、「ん〜?」と言い、私などは「その間に、次を思い出しているな^^」と分かるし、

 先代の円楽さんも、明らかに不自然な沈黙が多々見受けられた。

 それでいいと思うし、それが噺家個々の味だと思うのだ。

                                            (2013/06/11)

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