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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[妄想の自家中毒]

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☆私のお店に、近所の店から、オリーブ油の臭いがきついとクレームが入った。

 まあ、商業地区なのでお互い様の面もあれど、その店は、窓に目張りなどをして防いでもいて、けして難癖ではないので、こちらも善処するのだが、

 なんか、その夫婦は、いつの間にやら、制限を設け始めて、その「隣りの家」の代弁までし始めて、段々と、こちらの微妙な問題にまで食い込んでくるので、次第にイライラしてきた。

 その「隣りの家」っちゅうのは、商業地区に普通に住んでいる人で、さすがに、そこまでは面倒見切れん。

 他の住人は、飲み屋街の特質をよく理解していて、黙認してくれているにも、だ。

 大体が、そういった、夫婦で商いをしている人は、対象者不在で、夫婦二人きりで話しつつ、次第に議論がエスカレートしていって、そのことについて、こちらと話してもいないのに、二人の間では妄想が「自家中毒」を起こし、こちらが悪のようになっていたりする。

 夫婦に限らず、カップルとか夫婦、閉鎖的な二人ってのは、そんな結論が往々にしてあり、対象者は、妄想の中で、強烈な罪人と認定されてしまったりする・・・。

 私などは、交際する相手には、かなりの自由を与えている。

 自分とは反対の考え方を持っていても、しょうがないと思っている。

 彼女に、大嫌いな人物を評しても、「お前さんが仲良くするのは自由だよ。ただ、プライベートで会うようなことはやめてくれよな。お前さんは俺の彼女なんだから、最低限の礼儀を守ってくれ」などと要望する程度だ。

 先日、退勤時、会社から出ると、同じ現場で働いている女性が先を歩いていた。

 とても綺麗な人だが、別に仲良くないし、主婦の方だし、一定の距離をとって、同じ方向へ歩くしかなかった。

 私は、いつもの時間を、いつものコースで歩くしかない。

 その女性のほうこそが、いつもと違うルーチンをこなしているのだ。

 私は、その女性を一瞥だにせず、ずっと歩きながらタブレットを操作していた。

 しかし、ああ、私は、悪にされてしまうのだろうな・・・、と思った。

 仮に話しかけたとしたら、なんか変な誤解をされて、

 さりとて、こうして歩いているだけでも、おそらく、その人が帰宅したりして、旦那さんに相談でもしたら、いつの間にやら、夫婦の間で「妄想の自家中毒」を起こし、「ストーカー」扱いされてしまうのだろうな、と暗澹たる思いに駆られる。

 ただ、ボク、普通の生活をしているだけなのに・・・。

 おお、やだやだ、自分の行いとは別に、世の中には「罠」がいっぱいだ・・・。

                                           (2013/05/10)

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