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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『牙狼<GARO>〜蒼哭ノ魔竜〜』を観た(寸評)]

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☆忙しい毎日で、隙を見て、ちょうど時間の合ったこの作品を、なんの予備知識もなく見た。

 どうやら、テレビで放送されていた特撮ヒーロー物の、映画版特別篇的な趣らしい。

 最初は、そのチャチな特撮技術(特に画面の加工しまくりがダサい)に辟易しながら見ていた。

 簡単に言えば、全篇これ、『宇宙刑事ギャバン』の「マクー空間」みたいなのである。

 だけども、それが、少ない予算の中で、最大限の効果を狙ってやりくりしていると分かってからは、楽しめるようになってきた。

 舞台は、「作られたモノに宿りし感情の墓場」てな世界なのだが、その世界につぎ込まれたアイディアの数々は、オマージュも含め、それ以上にオリジナリティが感じられた。

 私は、今、飲食店を開業する準備をしているのだが、店の内装について、「美大の学生に任せれば、自分のセンスを活かすチャンスとみて、タダでやってくれるんじゃないか」などと思っていたものだが、

 この作品での、異世界のギミックやアイディアの数々は、まさしく、そんなコンセプトで作られた気配がある。

 世界観に統一性がなく、個々のアイディアが個性を発揮しまくっている。

 いや、いい意味で言ってるのよ^^

 例えば、タイトル写真、主人公コウガ(左:小西遼生)の戦う相手カカシ(右:久保田悠来←いい味出してる^^)のアクセサリーを見てよ、雑多だけど妙な魅力がある。

 また、ヒロインとなるメル(蒼あんな)の登場も、「ガンツ」の夏菜なみにインパクトある登場だ。

   

 この子、動き出すと、素人っぽさと人懐っこさが同居していて、大きな瞳も可愛い^^

 対するは、悪の女王ジュダム(松坂慶子)なのだが、ちょい役の渡辺裕之ともども、加工された画面の中、ささやかなセリフ回し一つで、物語にリアリティを加えてくれている。

 松坂慶子・・・、60歳なのに、ちゃんと「美しき悪」をこなしていた。

 私、充分にイケます!!!^^;

   

 「人に作られ忘れられたモノ」という映画『ホッタラケの島』的な世界観の中で、コウガに「お前は誰に作られた?」と質問するモノどもがいて、コウガは返答に困るのだが、

 クライマックスで、共闘したモノが、実は、自分を鍛え上げた自動剣術人形だったと知る、

 主人公が、「お前も、俺を作ってくれた一人だ!!」と言った時、

 そのテーマ性の見事な昇華に、私は素直に感動してしまった^^v

                                            (2013/03/07)

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