☆まだまだ、観たけど感想をエントリーしていない作品が多数あるんだけど、この作品には、素直に感動してしまったので、早めに報告しておく。
この作品、一時間足らずの短い作品で、500円で公開されている。
純粋に、小惑星探査機「はやぶさ」の宇宙航海だけに的を絞った内容で、背後の、地球の人間の描写などは全くない。
かなり物足りない。
しかし、そこがいかにも、日本人の奥ゆかしさを表現していて、
でも、その淡々とした語り口の中でさえも、・・・これは誰もが言うことなのだろうが、「はやぶさ」が、<R2D2>のような、けな気で愛おしささえ感じる勇敢な存在に感じられ、最期の、本体が燃え尽きていく様になんとも言えない感慨が起こってくる。
◇
全編CG映像であるが、おそらく、「はやぶさ」から送られてきた映像を取り込んでいるので、小惑星「イトカワ」の映像などは現実のものなのだろう。
宇宙の星々の描写や、「はやぶさ」自体の映像も、大気を通していない見え方はこうなんだろうな、と好意的に解釈できるので、CGとしての粗は感じられなかった。
「はやぶさ」の表面のクリアーさも宇宙空間ならではで、後半の「負傷」した姿も、とってつけた映像と言うよりも、清潔感の中での「傷口」と言う雰囲気を醸していた。
だが、いかにもCGな映像を駆使し、見ている者に分かりやすく、「はやぶさ」の航路が彩られてもいた。
スイングバイと言う、「はやぶさ」が天体(この場合は地球)の重力を利用して方向転換するシーンなどでは、CGが宇宙空間に幾何学的な回廊を描いて、そこを進む慎重さを表現したり、
「イトカワ」にランデブーするときの着陸点の重力強弱をサーモグラフィーのように表してくれたりする。
リアクションホイール(姿勢制御装置)の故障の描写も、透視図を用いて、非常に分かりやすかった。
復路の、単調だが過酷な状況での旅は、背後にオーロラ状の映像を配して、孤独感とともに盛り上げてくれる。
この作品、幾らでも、ドラマチックに盛り上げられるのであるが、人間側の事情は、簡単な説明以外、限りなく、「はやぶさ」の「重要な使命」としか表現されていない。
それでいながら、「はやぶさ」の旅に我々が感動するのは、ひとえに、宇宙の大きさと、計画に掛かった月日の長さからくるリアリティなのだろう。
◇
二つだけ、言っておきたいことがある。
映像の冒頭から、四つの「はやぶさ」のイオンエンジンの一つが使用されていないのだが、その理由が語られていないので、非常に心に引っ掛かった(後から、Wikipediaで調べて分かった)。
また、小惑星「イトカワ」についてだ。
形が面白くて、私は、最初は、「こけし」とか「産着に包まれた赤ちゃん」とか、好意的に思っていたのだが、
当初予定していたよりも、「イトカワ」の重力が軽かったのは質量が軽いことに起因し、では何故、質量が軽いのかの理由として、「イトカワ」の断面図がCG映像で表現されたとき、一緒に観に行った人に囁いた。
映像は、多くの岩石が寄り集まって出来た「イトカワ」には、空洞が多数あることを示していた。
「ウンコみてーじゃん^^;」
本当は、「便秘気味の女のウンコみてーじゃん^^;」と言いたかったのだが、それはやめておいた・・・。
(2011/05/17)
この作品、一時間足らずの短い作品で、500円で公開されている。
純粋に、小惑星探査機「はやぶさ」の宇宙航海だけに的を絞った内容で、背後の、地球の人間の描写などは全くない。
かなり物足りない。
しかし、そこがいかにも、日本人の奥ゆかしさを表現していて、
でも、その淡々とした語り口の中でさえも、・・・これは誰もが言うことなのだろうが、「はやぶさ」が、<R2D2>のような、けな気で愛おしささえ感じる勇敢な存在に感じられ、最期の、本体が燃え尽きていく様になんとも言えない感慨が起こってくる。
◇
全編CG映像であるが、おそらく、「はやぶさ」から送られてきた映像を取り込んでいるので、小惑星「イトカワ」の映像などは現実のものなのだろう。
宇宙の星々の描写や、「はやぶさ」自体の映像も、大気を通していない見え方はこうなんだろうな、と好意的に解釈できるので、CGとしての粗は感じられなかった。
「はやぶさ」の表面のクリアーさも宇宙空間ならではで、後半の「負傷」した姿も、とってつけた映像と言うよりも、清潔感の中での「傷口」と言う雰囲気を醸していた。
だが、いかにもCGな映像を駆使し、見ている者に分かりやすく、「はやぶさ」の航路が彩られてもいた。
スイングバイと言う、「はやぶさ」が天体(この場合は地球)の重力を利用して方向転換するシーンなどでは、CGが宇宙空間に幾何学的な回廊を描いて、そこを進む慎重さを表現したり、
「イトカワ」にランデブーするときの着陸点の重力強弱をサーモグラフィーのように表してくれたりする。
リアクションホイール(姿勢制御装置)の故障の描写も、透視図を用いて、非常に分かりやすかった。
復路の、単調だが過酷な状況での旅は、背後にオーロラ状の映像を配して、孤独感とともに盛り上げてくれる。
この作品、幾らでも、ドラマチックに盛り上げられるのであるが、人間側の事情は、簡単な説明以外、限りなく、「はやぶさ」の「重要な使命」としか表現されていない。
それでいながら、「はやぶさ」の旅に我々が感動するのは、ひとえに、宇宙の大きさと、計画に掛かった月日の長さからくるリアリティなのだろう。
◇
二つだけ、言っておきたいことがある。
映像の冒頭から、四つの「はやぶさ」のイオンエンジンの一つが使用されていないのだが、その理由が語られていないので、非常に心に引っ掛かった(後から、Wikipediaで調べて分かった)。
また、小惑星「イトカワ」についてだ。
形が面白くて、私は、最初は、「こけし」とか「産着に包まれた赤ちゃん」とか、好意的に思っていたのだが、
当初予定していたよりも、「イトカワ」の重力が軽かったのは質量が軽いことに起因し、では何故、質量が軽いのかの理由として、「イトカワ」の断面図がCG映像で表現されたとき、一緒に観に行った人に囁いた。
映像は、多くの岩石が寄り集まって出来た「イトカワ」には、空洞が多数あることを示していた。
「ウンコみてーじゃん^^;」
本当は、「便秘気味の女のウンコみてーじゃん^^;」と言いたかったのだが、それはやめておいた・・・。
(2011/05/17)