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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『ホビット 思いがけない冒険』を観た(寸評)]

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☆すいません、あまりにも中身が濃くて、却って短くしか書けません^^

 書いているうちに、何となく内容を持つかしら・・・。

   ◇

 ・・・約束していたので、みんなで観に行った。

 そのあまりの面白さに、至福の時を過ごした。

 3時間と言う長尺の物語を堪能し、まだまだ長くても平気な気分だった。

 『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の成功により、その前日譚にあたる『ホビットの冒険』は、ふんだんな製作費に恵まれ、また、時間を掛けたふんだんな描写にも溢れていた。

 原作はそれほど長い物ではないと思うのだが、この『ホビットの冒険』も三部作の予定で、しかし、今回の一作目だけでも、凄まじく盛り沢山の内容だ。

 途中、原作には名前だけと言う「茶色のラダガスト」と言う変わり者の魔法使いが出てくるのだが、

これって、人気者だけど、映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作では存在が割愛された<トム・ボンバディル>をイメージしているのではないだろうか?

 『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドの父親ビルボが主人公なのだが、その旅立ちの経緯からして、かなりの長い時間を掛け、敵もアクションもない中で、旅の仲間となるドワーフたちの人間的な魅力が描かれていくだけで面白い。

 それは、後の、多くの派手な見せ場の合間の、これまた『ロード・オブ・ザ・リング』で、下等な活躍をしたゴラムとビルボの問答においても、異常な興味を生んでいる。

 しかし、トロルにしても、オークにしても、ゴラムやゴブリンにしても、なーんか、その表情が、質感が、実際の存在する生き物にしか思えない^^;

 それぞれの種族は、顔見世程度でなく、それぞれが、旅の仲間の直面する重要な冒険エピソードを担って登場してきているぞ!

 『ロード・オブ・ザ・リング』が「中つ国」と言う「横軸」の「広い空間世界」を描いた作品だとすると、

 この『ホビットの冒険』は歴史の流れを描いた「縦軸」の「深い時間世界」であろう。

 それは、シリーズを通した、息子のフロドの登場や、ゴラム、エルフのエルロンドやガラドリエル、そして、サルマンの登場などで実感できるものでもあり(サルマンに頭の上がらないガンダルフなど、メチャ面白い)、

 また、ドワーフの栄華と衰退期の変遷から感じられる歴史の重みもある。

 まあ、この芳醇なる文化・文明・伝統の内包は、原作の持ち味でもあるが、それを忠実に受け継いでいる凄さが、この映画にはある。

 これは、正月にもう一回、おとそを飲んで、心を楽にして、その世界観にどっぷり浸かって見直したいものだ^^

                                           (2012/12/14)

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