☆ 『ジョジョの奇妙な冒険 <The Planet Of Carz> ≪6≫』
▽謎の宇宙ゴミ(その6)
現在の宇宙に浮かぶ球体カーズ(直径10km)
そもそも、<カーズ>とは何なのか?
ジャクソンもタケモトも、それぞれ想っていた・・・。
自分の<リング(スマホのような機能をもった腕輪)>のディスプレイを開き、スピードワゴン財団から開示された情報を見るのだった。
かつて、スピードワゴン財団と因縁があったことは何となく分かる。
数年前、「波紋法(東洋の仙道に伝わる秘術で、吸血鬼など闇の勢力への数少ない反撃手段)」が革新的なリニューアルを果たす。
人類史上の大事件だ。
それが、「幽波紋(スタンド)」の発現であった。
それは、簡単に言うと、精神力で、物理現象を捻じ曲げられる能力である。
スタンドは、一口では説明できない多様性のある能力である。
例えば、<ロッキュー・アイオー>のスタンド<アクロス・ザ・ユニバース>は、その奏でる音楽で、人々の心を完全に支配する能力である。
歴史上、スタンド発現の原初において、ジョースター一族(承太郎・ジョセフ)が、エジプトで、吸血鬼の帝王・ディオの軍団と、血みどろの死闘を経たのは、つい数年前のことだ。
だが、その前段階(半世紀前)、ジョースターの一族(ジョセフ)は、ヨーロッパを舞台に、吸血鬼の始祖神<柱の男>たちと、熾烈を極めし戦いをしていた。
<カーズ>とは、その<柱の男>たちの頂点に君臨していた男である。
「どんなスタンドを使っていたのでしょうかね」
タケモトが聞いてきた。
「いや、スタンドが生まれる前の、自然界最強の生物であったらしい。一族自体もムチャクチャ強いのだが、吸血鬼を生み出した一族であるから、同様に、太陽光に弱かったらしい」
「じゃあ、スタンドを使える我々の敵ではないんじゃあないすか?^^」
「いや、俺らは所詮は、大自然の中では虚弱な人間の肉体しかもっていない。それに、先天性スタンド使いでなく、後天性スタンド使いを生み出すと言う<弓と矢>は、<柱の男>たちが創ったと言うのが研究者たちの定説でもあるらしい」
「じゃあ、なんで、<柱の男>たちは、自分達がスタンド使いにならなかったんでしょうね」
「う〜ん、難しい話だが、二つの理由が考えられる。第一に、<弓と矢>によるスタンド発現は、時に死を伴なう可能性があるからじゃあないか」
「だって、このデータによると(リングの画面を見せつつ)、彼らの肉体は、生半可な強靭さではありませんよ」
「う〜ん、全て、俺の推測だよ。おそらく、<弓と矢>の矢じりは、スタンドが精神力の産物であるが故に、精神に作用するんだよ。だから、その作用に耐えられなかったら、肉体が強靭でも死んでしまう、と言うことかな」
「なるほど!」
「ところで、俺は先天的なスタンド使いだが、お前はどっちよ!」
「僕は、<弓と矢>でなったんですよ」
「へーっ、見かけによらず、度胸があるんだな^^」
「まあ、僕も昔は、かなりのワルで、荒んだ生活をしていて、触るものみな傷つけた、てな、生活をしていましたからねぇ・・・」
タケモトは、板につかない哀しい視線をしてみせた。
「はいはい・・・」
「で、第二の理由はなんですか?」
「・・・、・・・それは、今回は長くなったので、次回に話すとしよう。正直、この小説『ジョジョ』シリーズを書いているミッドナイト・蘭だが、毎日書くことに早くも音をあげているようだぞ^^;」
そう言うと、ジャクソンは葉巻の灰をトレイに落とすのだった。
「うへっ、精神力 弱ッ! <弓と矢>で死ぬタイプだね・・・^^;」
(To be continued 2012/10/11)
▽謎の宇宙ゴミ(その6)
現在の宇宙に浮かぶ球体カーズ(直径10km)
そもそも、<カーズ>とは何なのか?
ジャクソンもタケモトも、それぞれ想っていた・・・。
自分の<リング(スマホのような機能をもった腕輪)>のディスプレイを開き、スピードワゴン財団から開示された情報を見るのだった。
かつて、スピードワゴン財団と因縁があったことは何となく分かる。
数年前、「波紋法(東洋の仙道に伝わる秘術で、吸血鬼など闇の勢力への数少ない反撃手段)」が革新的なリニューアルを果たす。
人類史上の大事件だ。
それが、「幽波紋(スタンド)」の発現であった。
それは、簡単に言うと、精神力で、物理現象を捻じ曲げられる能力である。
スタンドは、一口では説明できない多様性のある能力である。
例えば、<ロッキュー・アイオー>のスタンド<アクロス・ザ・ユニバース>は、その奏でる音楽で、人々の心を完全に支配する能力である。
歴史上、スタンド発現の原初において、ジョースター一族(承太郎・ジョセフ)が、エジプトで、吸血鬼の帝王・ディオの軍団と、血みどろの死闘を経たのは、つい数年前のことだ。
だが、その前段階(半世紀前)、ジョースターの一族(ジョセフ)は、ヨーロッパを舞台に、吸血鬼の始祖神<柱の男>たちと、熾烈を極めし戦いをしていた。
<カーズ>とは、その<柱の男>たちの頂点に君臨していた男である。
「どんなスタンドを使っていたのでしょうかね」
タケモトが聞いてきた。
「いや、スタンドが生まれる前の、自然界最強の生物であったらしい。一族自体もムチャクチャ強いのだが、吸血鬼を生み出した一族であるから、同様に、太陽光に弱かったらしい」
「じゃあ、スタンドを使える我々の敵ではないんじゃあないすか?^^」
「いや、俺らは所詮は、大自然の中では虚弱な人間の肉体しかもっていない。それに、先天性スタンド使いでなく、後天性スタンド使いを生み出すと言う<弓と矢>は、<柱の男>たちが創ったと言うのが研究者たちの定説でもあるらしい」
「じゃあ、なんで、<柱の男>たちは、自分達がスタンド使いにならなかったんでしょうね」
「う〜ん、難しい話だが、二つの理由が考えられる。第一に、<弓と矢>によるスタンド発現は、時に死を伴なう可能性があるからじゃあないか」
「だって、このデータによると(リングの画面を見せつつ)、彼らの肉体は、生半可な強靭さではありませんよ」
「う〜ん、全て、俺の推測だよ。おそらく、<弓と矢>の矢じりは、スタンドが精神力の産物であるが故に、精神に作用するんだよ。だから、その作用に耐えられなかったら、肉体が強靭でも死んでしまう、と言うことかな」
「なるほど!」
「ところで、俺は先天的なスタンド使いだが、お前はどっちよ!」
「僕は、<弓と矢>でなったんですよ」
「へーっ、見かけによらず、度胸があるんだな^^」
「まあ、僕も昔は、かなりのワルで、荒んだ生活をしていて、触るものみな傷つけた、てな、生活をしていましたからねぇ・・・」
タケモトは、板につかない哀しい視線をしてみせた。
「はいはい・・・」
「で、第二の理由はなんですか?」
「・・・、・・・それは、今回は長くなったので、次回に話すとしよう。正直、この小説『ジョジョ』シリーズを書いているミッドナイト・蘭だが、毎日書くことに早くも音をあげているようだぞ^^;」
そう言うと、ジャクソンは葉巻の灰をトレイに落とすのだった。
「うへっ、精神力 弱ッ! <弓と矢>で死ぬタイプだね・・・^^;」
(To be continued 2012/10/11)