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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』特別上映を観た(短信)]

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☆なぜか、<ワーナーマイカル・日の出>で、三日間の特別上映がされており、1000円だったので、

 ・・・また、この作品、映画館では観た事なかったし(「PART2」「3」は新宿プラザで見た記憶がある)、記憶しているつもりでも、20年振りくらいにちゃんと観る機会でもあったので赴いた^^

 この一作目は、私が高校の時に封切りされ、友人たちがデートで観に行って「良かったよぉ^^ もう一回観に行きたい」などと言ってたのを覚えている。

 私は、高校の時など、「中二病」の真っ最中で、とてもとても彼女なんかいなかった^^;

 私の友人は、高校ではバンドしているヤツが多かったので(大学では小劇団員)、

 この作品での、主人公マーティー(マイケル・J・フォックス)のギタープレイへのこだわりなどには、さぞかし共感したのだろう。

 やっぱ、30年近く前の作品なのでフィルムに少なからずのザラつきはある。

 が、それが気にならないほどに面白い!

 30年と言う、時代を超えない微妙なタイムスリップは、おそらく作り手の長時間のディスカッションの末に練られた、幾つもの小ネタに彩られ、

 更に、元の時代に戻ろうとするクライマックスでは、やはり「手に汗握る」サスペンスがある。

 しかし、見直すと、マーティーって、当初は、家族には恵まれていなかったけど「リア充」だよなぁ^^;

 序盤から、可愛い彼女・ジェニファーと街中でイチャつけるだけで、即「リア充」認定だ。

 ただ、「作中現在」のパートでの、彼女・ジェニファーだが、今の感覚で見ると、ちゃんと、当時の「現在」なのに、古さが感じられるのは、まあ、しゃーないことだよね。

 対して、情けない過去の父親の姿は、近年 流行の「オタク少年の主人公 ヒーロー化」のさきがけのような気がする(「キックアス」「ゾンビランド」など)。

 この作品が、世界中の若者の心をつかんだのは、

 私が『トワイライト 〜初恋〜』を観て思ったことと同じで、

 上層に導かれることへの優越感でもあるような気がする。

 ≪・・・観終えて、私は、この作品が全米の女子に支持された理由がよく分かった・・・。
 女の子は、自分の住む平凡な世界とは別の、高次な集団に属すことを夢見るものだ。
 あるいは、そんな違うレベルの集団を憧れで見つめたいと願っている。
 後者においては、平凡な身分でありながら、そんな「有閑倶楽部」みたいな集団に引き上げられることさえも妄想している・・・。  ・・・≫

 マーティーは、未来(現在)から来たが故に、30年過去の世界の人々に比べ、圧倒的な情報の優越がある。

 その高み・・・、若者は、そこに憧れるのだろう。

 私は、バンドを組んでのロックの知識などには疎いが、

 スケボーの、過去の世界での粋な使い方などに代表される、マーティーの立ち位置には、やはりちょっと憧れるし、

 その後の役者としてのマイケル・J・フォックスの行く末に想いを巡らすことを含め、マーティーは、多くの若者の「永遠の青春のヒーロー」でもあろう。

 PS.近年、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を知っている入場者が年々少なくなり、
   USJの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』アトラクションがなくなる、
   とのニュースが数年前にあったが、今はどうなったのだろう?


             (2012/09/22)

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