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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『デンジャラス・ラン』を観た(寸評)]

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☆・・・元CIAの敏腕凄腕諜報員であったが、国家機密を敵国に売りさばく世界的な犯罪者となった男が、

 南アフリカはケープタウンの米領事館に保護を求めて現われる。

 男は、その心理学的な見地による話術でどんな相手も懐柔・篭絡し、また、暗殺の腕も超一流・・・、そんな男が、何故に助けを求めてきたのか?

 領事館から、CIAの南アフリカの活動拠点の隠れ家に移されたトビン・フロストだが、そこに、謎の武装集団が押し寄せてくる。

 唯一生き残った新米CIA下部組織員のマット(ライアン・レイノルズ)は、「危険な男を連れ、危険な男達からの逃避行」を始めるのだった。

 アクションは派手だったが、正直、予告編で語られていた「36ヶ国で指名手配を受けた世界的犯罪者」と言ったスケール感はなかった。

 だが、展開自体は、力がこもっているし、派手であると同時に重厚だ。

 全ては、トビン・フロストをを演じたデンゼル・ワシントンの演技のたまものだろう。

 トビンの卓越したテクニックは、物語上では、やはり、他者の評価でしか語られないのだが、

 デンゼル・ワシントンの立ち居振る舞い、含みを持たせた表情が、「凄いものをもっている男」を感じさせてくれる。

 モーガン・フリーマン並みの重みがある。

 と思えば、後半、ヒゲ面を剃るのだが、意表をついて知的な若々しさが感じられた。

 対するライアン・レイノルズだが、過酷なアクションの連発の中で、

 最後には、本当に身も心をボロボロになっていく様が、見ているこちらも、少なからず体感できるリアルな描写だ。

 南アフリカと言う遠隔地を舞台にしているせいか、昨今のスパイ映画のハイテク諜報戦のくびきから解放されていて、

 だが、映画技術としてのハイテクは駆使されていて、アクション表現はしつこいほどにパワフルだった。

                                            (2012/09/12)

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