☆最初は、リメイクなのに、オリジナル映画への言及が全くない予告や宣伝に、「なんだかなぁ。俺の愛する<顔の割れるおばさん>が蔑ろにされるのかよぉ」の思いがあったのだが、
いざ見てみると、かなり、オリジナルへの愛が詰まった作品作りをしていて、なおかつ、新しい世界観・より激しいアクションを見せてくれて、かなり好感の持てる作品でした。
最終戦争後の環境破壊によって、ただ二つ残った居住地区である「山の手」のブリテン連邦と、「ダウンタウン」のコロニー(オーストラリア)地区・・・、
そして、そこを地球内部ぶち抜きで結ぶ<超高速巨大重力エレベーター>など、世界構築を念入りに描いていたので、最初は、ちょっと飽きてきていたのだが、
中盤から、ド派手なアクションが繰り広げられる。
未来の世界でのアクションなので、未来ギミック(体内携帯、アイボール、ロボット警官、宙空の高速道路、どこでもエレベーター・・・)に惑わされそうでいて、その中で、ちゃんと、舞台の重力や距離感・位置感を、こちらに体感させてくれて非常に楽しい。
思えば、序盤の念入りな世界描写は、このリアル感を植えつけるためであったのか?
ポール・バーホーベン監督(シュワちゃん)版では、当時の「旬の女」シャロン・ストーンが演じた「妻」の役を、今作においては、同じく美しいケイト・ベッキンセールが演じていて、
いまいち地味なヒロインに対し、有名美人女優を敵に配す傾向が嬉しかった。
しかし、今回の監督のレン・ワイズマンは、『ダイハード4.0』のマギー・Qもそうだったが、しなやかに強靭で、そして、しつっこい女闘士を描いたらピカイチですな^^
今回は、火星が後半の舞台ではないのだが、旧作を知っている人がニヤリとする火星への言及や<三つの乳房を持つ女>、現実か妄想かの決断を下すときの「水滴」の存在など、非常にシュワちゃん版に敬意を払っている。
そして、<顔の割れるおばさん>の登場だが、
「ああ、こう捻ってきたかぁ!」と、思わず感嘆してしまうシーンであった。
かなり面白かったが、まあ、旧作でも「アイデンティティの問題」は薄味であったが、
旧作にあったヒッチコックへのオマージュが希薄であったことが、いまいち、心に強烈に残る作品とはなり得なかったのが残念。
(2012/08/10)
いざ見てみると、かなり、オリジナルへの愛が詰まった作品作りをしていて、なおかつ、新しい世界観・より激しいアクションを見せてくれて、かなり好感の持てる作品でした。
最終戦争後の環境破壊によって、ただ二つ残った居住地区である「山の手」のブリテン連邦と、「ダウンタウン」のコロニー(オーストラリア)地区・・・、
そして、そこを地球内部ぶち抜きで結ぶ<超高速巨大重力エレベーター>など、世界構築を念入りに描いていたので、最初は、ちょっと飽きてきていたのだが、
中盤から、ド派手なアクションが繰り広げられる。
未来の世界でのアクションなので、未来ギミック(体内携帯、アイボール、ロボット警官、宙空の高速道路、どこでもエレベーター・・・)に惑わされそうでいて、その中で、ちゃんと、舞台の重力や距離感・位置感を、こちらに体感させてくれて非常に楽しい。
思えば、序盤の念入りな世界描写は、このリアル感を植えつけるためであったのか?
ポール・バーホーベン監督(シュワちゃん)版では、当時の「旬の女」シャロン・ストーンが演じた「妻」の役を、今作においては、同じく美しいケイト・ベッキンセールが演じていて、
いまいち地味なヒロインに対し、有名美人女優を敵に配す傾向が嬉しかった。
しかし、今回の監督のレン・ワイズマンは、『ダイハード4.0』のマギー・Qもそうだったが、しなやかに強靭で、そして、しつっこい女闘士を描いたらピカイチですな^^
今回は、火星が後半の舞台ではないのだが、旧作を知っている人がニヤリとする火星への言及や<三つの乳房を持つ女>、現実か妄想かの決断を下すときの「水滴」の存在など、非常にシュワちゃん版に敬意を払っている。
そして、<顔の割れるおばさん>の登場だが、
「ああ、こう捻ってきたかぁ!」と、思わず感嘆してしまうシーンであった。
かなり面白かったが、まあ、旧作でも「アイデンティティの問題」は薄味であったが、
旧作にあったヒッチコックへのオマージュが希薄であったことが、いまいち、心に強烈に残る作品とはなり得なかったのが残念。
(2012/08/10)