☆この映画ね、全くの予備知識なく、連れの所望で見たんだけど、
公開されて三日目なのに、客がさ、私と連れの二人だけだったんだけどさ^^;
それはもう、メチャ面白かったんだよ^^
・・・私も若い頃、世界(主に南方)を旅して回ったんだけど、
危険もつきまとうけど、最終的には「ゆるさ」のある南の国のモラトリアムな生活での冒険を、
この作品では、「大人のファンタジー」として、実に絶妙に描いていると思った。
突然に会社が倒産し、同時に、妻との離婚を経た主人公・佐々木は、かくにも、都会の生活での疲弊を、とにも、南の国の生活で癒そうとする。
荷物は、カメラマンとしての職であるからしてカメラが特徴的だが、他にはわずかなものだった。
沖縄から更に飛んだ先の島(西表島?)・・・、その島をレンタカーで走ってみる。
舗装した道路はすぐに「終点」に至るも、好奇心でその先に進むと、美しい浜辺が広がっていた。
自由を満喫すべくマッパになり泳ごうとしたとき、変な汚い男たちが現われた。
彼ら<4人組>は、この浜辺で生活しているホームレスたちで、佐々木は、その自由気ままな生活にすぐに魅了された。
彼らに厄介になり、彼らから浜辺の生活術を聞き、順応していく矢先、彼らは、佐々木の荷物を持って、忽然と姿を消すのだ。
わずかな荷物さえも失い、着の身着のままになった佐々木…、浜辺で途方にくれてふて寝していると、キャンプ道具を背負った若者が現われ、
佐々木は、その若者・オッコチ(永山絢斗)に、浜辺の生活術を教えていくのだ・・・^^;
こうして記していっても、なかなか伝わらないと思うが、すっとぼけた味わいのコメディなのである。
今作で、なかなかの「男前」であることがよく分かった阿部サダヲが、モノローグを駆使し、微妙な感受性のズレ・サバイバル生活術への驚きを興味深く語ってくれて笑わせてくれる^^
旅が好きな人にとっては「あるある」ネタとしても面白い^^
浜辺生活者になって数日の男が、新入りに熟達者の如く語るのである。
旅先ではよくあることだ^^;
そこへ更に、二人の若い娘たちが現われる。
それが、美し過ぎる佐々木希と、可愛い貫地谷しほりだっちゅうんだからたまらない。
関西弁も可愛く似合っている^^
この二人、キャンプ生活が長くなるのに、ずーっと清潔感を保っている。
リアリティがないようでいて、女ってのは、かなりの極限状況においても、清潔感を保ち続けるものだ^^
特に日本人の子は、カンボジアの奥地でも美しい。
で、佐々木は、本当に夢みたいな生活を、南の浜辺で過ごしていく。
だが、<4人組>との決着はつけなくてはならない!
・・・終盤では、佐々木の元奥さんのCMディレクターが、佐々木の南国の浜辺での生活を興味を持ち、撮影をしにくる展開となる。
そこでは、シリアスな話だと、「この楽しい生活が脅かされる」などと思うのだが、この作品においては、面倒くさい葛藤はない。
みんな、「それ面白そうだね^^」と話に乗るのだ。
その、柔軟な「ノリ」ってのは、人生を楽しむ大事なことだ。
だが、佐々木は、このエキサイティングでゆるい生活の継続・拡張も忘れておらず、ラストでは、ボロ筏で、更なる「南」を目指すのだった。
・・・う〜ん、全編これ、笑えるシーンが目白押しなんだけど、その面白さは、言葉では伝えにくい「雰囲気」のものであることが、非常に口惜しい!
個人的に気に入ったギャグは、
・・・<4人組>の襲撃に備え、三組の寝床を一つにまとめようとの話のときに、女の子の一人が、砂浜に石二つと枯れ葉を一箇所に置いて説明するとこ。
オッコチはテントを持っており、女の子二人も二人用のテントを持っている。
佐々木は<4人組>に身包みはがされているので、野宿だ^^;
つまり、石二つはテントを表わし、枯れ葉は佐々木を表わす。
作中では、なんら、それについての説明はないが、佐々木が、その枯葉を悲しそうに握り隠すのが、とても良かったなぁ^^
(2012/07/16)
公開されて三日目なのに、客がさ、私と連れの二人だけだったんだけどさ^^;
それはもう、メチャ面白かったんだよ^^
・・・私も若い頃、世界(主に南方)を旅して回ったんだけど、
危険もつきまとうけど、最終的には「ゆるさ」のある南の国のモラトリアムな生活での冒険を、
この作品では、「大人のファンタジー」として、実に絶妙に描いていると思った。
突然に会社が倒産し、同時に、妻との離婚を経た主人公・佐々木は、かくにも、都会の生活での疲弊を、とにも、南の国の生活で癒そうとする。
荷物は、カメラマンとしての職であるからしてカメラが特徴的だが、他にはわずかなものだった。
沖縄から更に飛んだ先の島(西表島?)・・・、その島をレンタカーで走ってみる。
舗装した道路はすぐに「終点」に至るも、好奇心でその先に進むと、美しい浜辺が広がっていた。
自由を満喫すべくマッパになり泳ごうとしたとき、変な汚い男たちが現われた。
彼ら<4人組>は、この浜辺で生活しているホームレスたちで、佐々木は、その自由気ままな生活にすぐに魅了された。
彼らに厄介になり、彼らから浜辺の生活術を聞き、順応していく矢先、彼らは、佐々木の荷物を持って、忽然と姿を消すのだ。
わずかな荷物さえも失い、着の身着のままになった佐々木…、浜辺で途方にくれてふて寝していると、キャンプ道具を背負った若者が現われ、
佐々木は、その若者・オッコチ(永山絢斗)に、浜辺の生活術を教えていくのだ・・・^^;
こうして記していっても、なかなか伝わらないと思うが、すっとぼけた味わいのコメディなのである。
今作で、なかなかの「男前」であることがよく分かった阿部サダヲが、モノローグを駆使し、微妙な感受性のズレ・サバイバル生活術への驚きを興味深く語ってくれて笑わせてくれる^^
旅が好きな人にとっては「あるある」ネタとしても面白い^^
浜辺生活者になって数日の男が、新入りに熟達者の如く語るのである。
旅先ではよくあることだ^^;
そこへ更に、二人の若い娘たちが現われる。
それが、美し過ぎる佐々木希と、可愛い貫地谷しほりだっちゅうんだからたまらない。
関西弁も可愛く似合っている^^
この二人、キャンプ生活が長くなるのに、ずーっと清潔感を保っている。
リアリティがないようでいて、女ってのは、かなりの極限状況においても、清潔感を保ち続けるものだ^^
特に日本人の子は、カンボジアの奥地でも美しい。
で、佐々木は、本当に夢みたいな生活を、南の浜辺で過ごしていく。
だが、<4人組>との決着はつけなくてはならない!
・・・終盤では、佐々木の元奥さんのCMディレクターが、佐々木の南国の浜辺での生活を興味を持ち、撮影をしにくる展開となる。
そこでは、シリアスな話だと、「この楽しい生活が脅かされる」などと思うのだが、この作品においては、面倒くさい葛藤はない。
みんな、「それ面白そうだね^^」と話に乗るのだ。
その、柔軟な「ノリ」ってのは、人生を楽しむ大事なことだ。
だが、佐々木は、このエキサイティングでゆるい生活の継続・拡張も忘れておらず、ラストでは、ボロ筏で、更なる「南」を目指すのだった。
・・・う〜ん、全編これ、笑えるシーンが目白押しなんだけど、その面白さは、言葉では伝えにくい「雰囲気」のものであることが、非常に口惜しい!
個人的に気に入ったギャグは、
・・・<4人組>の襲撃に備え、三組の寝床を一つにまとめようとの話のときに、女の子の一人が、砂浜に石二つと枯れ葉を一箇所に置いて説明するとこ。
オッコチはテントを持っており、女の子二人も二人用のテントを持っている。
佐々木は<4人組>に身包みはがされているので、野宿だ^^;
つまり、石二つはテントを表わし、枯れ葉は佐々木を表わす。
作中では、なんら、それについての説明はないが、佐々木が、その枯葉を悲しそうに握り隠すのが、とても良かったなぁ^^
(2012/07/16)