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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『バッド・ティーチャー』を観た(短信)]

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☆こりゃ、面白かった。

 魅力があるのは認めるが、私の趣味ではないキャメロン・ディアスが、あまりにも下世話で利己的な教師を演じる。

 しかし、観終えると、その魅力に感心し惹かれてしまうのだった・・・^^;

   ◇

 ・・・寿退職するはずだったエリザベスだが、その放蕩とふしだらさがバレ、婚約を破棄され、学校に出戻る。

 だが、そもそも、教育なんぞにゃ興味がない。

 同僚教師にも生徒にも投げやりな態度。

 生徒がボランティアで稼いだ金を、ことごとく自分の懐に入れてしまう悪徳さ!

 しかし、名家の出のイケメン実習生がやってくると、手のひら返しの愛想の良さ。

 満面に笑顔で迎える。

 が、それ以外の時間は、映画史上最悪の「犯罪でこそはないバッドな教師」振りを見せる。

 最終的に、作中、一年が経過するのだが、一時間半の間に、あまりにも細かい、イベントに即したギャグが散りばめられていて、

 しかも、それが定番ではなく、新鮮さを伴うもので、大笑いしつつ、なんとはなしに一年の経過を実感してしまえる作り手の巧みさがあった。

 作品自体も、その映像からして、フィルム撮影なのか、地に足の着いた撮影指向が見られる。

 出てくる同僚の先生方や、生徒の一人一人までも、なんか完璧な人物がいなくて、どこかしら「バッド」で味わい深いのだが、エリザベスは、とにかく「Most Bad」である^^;

 エリザベスの、恋においても教師としてもライバルとなるエイミーがいるのだが、

 この女性の演出及び役柄などは、その役者(ルーシー・パンチ)の演技も外見も含めて、メチャクチャ面白かった。

 この人、校長先生などに「2008年のようになるな」と再三言われていて、そのヒステリックを思いとどめるのだが、その「2008年にあった出来事」は、最終的には語られることはない・・・。

 また、その怒りの表情が、発作のように「チェシャ猫笑い」になってしまい、校長に「その顔、やめろ!」と言われ、やめようとするが「病められない」シーンなど、

 脚本でどうこうなるレベルの凄さではなかった^^;

 ステロタイプな展開でなく、エリザベスが、エピローグでは微妙にいい人物になって、それまで素気無くしていた同僚の体育教師と恋を芽生えさせるシーンなど、

 なんか知らんが、妙に感動させられてしまった・・・。

 小悪党が、最終的に幸せを掴む話なんだけど、見終えて、何故か、とても清々しかった^^

                                                   (2012/06/08)

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