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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『ファミリー・ツリー』を観た(短信)]

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☆これまた面白い。

 私、今年はジョージ・クルーニーに魅かれっぱなしになっちゃうのかな?

   ◇

 仕事一筋に生きてきた弁護士のマットが、妻のボート事故による脳死状態を前にし、家族について真摯に考えなくてはならなくなる。

 目の前には、反抗期の長女、感受性が芽生えた次女、そして、カメハメハ大王の末裔でもあるマットは、相続していた広大なハワイの、浜辺を含む大自然の土地の信託期間終了を目前に、その土地をリゾート開発地として売却すると言う、一族の決断の時を控えてもいた。

 そこへ、元気な頃の妻の浮気問題も発覚し、

 マットは、尊厳死を与えたい妻なれど、浮気が、誰と・どんな状況で行われたかに嫉妬と妄想で動揺させられるのだった。

 ハワイの風景や、BGMとして流れるハワイアン・ミュージックが、常に背景としてあり、死や愛憎の物語なれど、どこかしらのんびりと物語は進む。

 浮気の謎解きや、土地売却の勝負が、ささやかな物語を牽引し、「常夏の三枚目ハードボイルド」感もある^^

 その中で、やはり、ジョージ・クルーニーの演技が映えるのである。

 静かに、こちらの情に訴えてくるのだ。

 うまいなぁ。

 そして、切れ味のいい顔した長女役(シャイリーン・ウッドリー)には惚れ惚れするし、だが、その彼氏は次元の違う馬鹿で、次女の不思議な学友達も、「常夏」感を裏打ちしてくれる。

     

 画面上に、何かしらの「引っ掛かり」を常に配してくれているので、二時間の上映時間があっという間で、観終え、いい作品だったと素直に思えてしまう。

 長女のバカ彼氏だが、こいつのいいところは、「常に彼女のそばにいる」と言うことだろう。

 それって、女にとっては、男を選ぶにあたっての重要な要素だと思うのだ。

 そのバカ彼氏だが、クライマックスで、マットの妻と浮気した男の妻が登場する際に、驚くような気を使うのだった。

 これは、見ているこちらには嬉しい誤算で、また、先だっての、妻の浮気相手を糾弾した後の、何も知らない浮気相手の妻に対しての「くちづけ」も、淡々と流れる物語の中で、強烈なアクセントであった。

 また、この浮気相手の奥さん(ジュディー・グリア)が、なんか、メチャ可愛い人だった^^

 この、何も知らなかったはずの奥さんが現われ、涙したことによって、マットの、自分の奥さんに対しての悩みと苛立ちが霧消していったのだと思う。

     

 いい歳のとり方をしていますね^^

 こういうタイプは、おばあちゃんになっても可愛いタイプでしょう^^

                                                    (2012/05/24)

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