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Channel: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
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[映画『幸せの教室』を観た]

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☆面白かった!

 例えるならば、これは『イエスマン /“YES”は人生のパスワード』(クリック!)の「より洗練」版てな趣だ。

 優秀な店員であったが、学歴のなさでリストラされた主人公ラリー(トム・ハンクス)が、幾つもの職を探しつつ、その一環で、スキルアップを求め受講した大学の公開授業・・・、そこで、多くの新たな出会いを繰り返していく物語。

 原題の、主人公の名前である「ラリー・クラウン」は、その「出会い」をメインにしたい流れを意味しているようだが、

 実際は、一人の講師マーサ・テイノー(ジュリア・ロバーツ)との交流に収斂されるラブストーリーである。

 原題も変だが、多くの、トム・ハンクスを主人公にした大作(お涙頂戴物)とは異なる作品となっていて、邦題のニュアンスともちょっと違う。

 トム・ハンクスは監督として、「小粋」ながらも濃密にエピソードを積み上げてくれている。

 とにかく、『イエスマン』の如く、色んな面白い人物が出てくる。

 「イエスマン」に、「イエスしか言えない」と言う縛りがあるのに対し、こちらは、カタログ的な紹介ではなく、リアルな展開の中で、隣人(ガレージセール屋)・クラスメイト(コミュニケーション下手たち)・サークル(暴走スクーター族)・レストラン・教師陣と面白い人物を配している。

 多くの人物が、それぞれ面白いので、それを楽しむだけでも、物語が進んでいき、

 それらの人物が、ラリーに及ぼす作用が、例え、50歳代であっても、「新しい世界」に踏み出せるような勇気を、見ている者に与えてくれるだろう。

 実際、ラリーが知り合う若くて可愛い黒人学生のファッションセンスによって、ラリーはどんどん格好良くなっていく。

 対して、講師マーサ役のジュリア・ロバーツである。

 私は、昔から、この人の「ギスギス」した顔と痩せ具合が嫌いであった。

 今回も、夫との不和・教育への意欲を減退させている講師の役を、まんまギスギスと演じていた。

 すげーブスだった(特に、ラリーのバイクの後ろに座り、ヘルメットを被ったブーたれた表情など)。

 しかし、いつしか、ラリーとの交流の中で、とてつもなく美しい輝きを何度も放ち始める。

 ラリーのバイク上での、後の、「ゲハゲハ」笑いなど、とても魅力的だ^^

「うは、やっぱ、大スターだな、ジュリア!!! 可愛いよ」

 私は、ほとほと感心した。

 男と女の恋に対しての意識や、二人の置かれた状況で、表出の感情は違うけれど、

 ラリーの働いているレストランに、マーサが訪れたときの、少女のような素直さ・・・、

 ラリーの、講義中に、マーサの評価を必要としている子供のような表情・・・、など、

 さすがは、現代アメリカを代表する2大スターである。

 非常に楽しいひとときを過ごせました^^v

                                                        (2012/05/11)

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