☆予告編を見て、そのアイディア(親友同士の二人の敏腕エージェントが、偶然にも一人の女に恋してしまい、その女を射止めようと、ライバルとなった親友とバトルしつつ、スパイアクションを繰り広げる・・・)から内容に察しをつけつつも、
でも、そのネタだけで二時間弱の物語を引っ張るのだと無理があるんじゃないか、などと思いつつ、今日は風邪で仕事を休み、病院に行くために外出したら、くしくも「先行ロードショー」がやっていたので、見に行く。
監督がマック・Gなので、派手なアクションで押していくように見えて、実際は、ラブコメ重視の展開だった。
一人の女を取り合うスパイ二人は、 目鼻立ちくっきりのクリス・パイン と、優男(やさおとこ)っぷりと男らしさが奇妙な同居をしているトム・ハーディ(ケビン・コスナーとマックイーンを足してニで割ったみたいな顔)。
異なる魅力で、リース・ウィザースプーン演じるローレンを困惑させる。
でも、私は、このリース・ウィザースプーンが、どうしても好みじゃないので、その点においては乗り切れない。
濱田マリが主役張っているみたいなのだ・・・。
この女優が、この先、どのような方面に向かっていくのかは分からないが、アイドル女優としての役柄から、「トウの立った婚期を逸した適齢期の女性」とスライドしてきたが、それさえも、そろそろ限界だろう。
ただ、その、現在での「トウの立った婚期を逸した適齢期の女性」の役柄は、なかなか共感を得られよう。
作品の随所に、悩める女性に福音となるセリフも散りばめられている。
そして、この作品は、二人の男と同等に、ローレンの描写も多く、その三極でクスクス笑えるネタが豊富なのだ。
特にローレンの友人のトリッシュさんは、「セックス・アンド・ザ・シティ 」並みの明け透けな二股講義をローレンにし続けたかと思うと、三角関係がにっちもさっちも行かなくなると、「だから、私は最初から二股は反対していたのよ」と手のひらを返す発言^^;
素材は悪くないのに下品な女が、私は、結構 好きなので、トリッシュさんにはゲラゲラ笑わせられた。
だけども、「二人のどちらを選べばいいか」と問うローレンに、いつもバカにしている夫の名を挙げ、「自分が美しくなれるほうを選ぶといいと思う」などと言い、ちょいとほろりとさせる。
この作品、いまいち淡白で、成功作とはけして言えないんだけど、ところどころに、心に残る、意味のあるよな・意味のないような伏線を残し、それぞれ、三極・・・、いや、敵を加えたら四極での回収が行われる。
例えば、FDR(クリス・パイン)の実家の「バケツを頭に被ってクルクル回る少年」。
あるいは、タック(トム・ハーディ)の、離婚した妻との間に出来たジョーの通う空手道場でのライバル父子との関係。
タックとFDRが、お互いの部下を使うので、その両者に微妙にチーム戦の雰囲気が醸されるのもいい。
ローレンの、今に至る状況の理由である、浮気癖のある男と、その婚約者との屈辱の絡みと、偽りの勝利。
分かりやすい作劇術の数々だが、それでも作品には深みが出る。
敵・ハインリッヒの影が薄いのは難点だが、あくまでも、ハインリッヒは、ローレンの恋に決着を促す役であり、どちらかの選択を迫る存在としてドラマツルギーには則っていよう。
でも、見る人によって「ツーリスト」的な、古臭い展開に思えるでしょうな・・・^^;
(2012/04/18)
でも、そのネタだけで二時間弱の物語を引っ張るのだと無理があるんじゃないか、などと思いつつ、今日は風邪で仕事を休み、病院に行くために外出したら、くしくも「先行ロードショー」がやっていたので、見に行く。
監督がマック・Gなので、派手なアクションで押していくように見えて、実際は、ラブコメ重視の展開だった。
一人の女を取り合うスパイ二人は、 目鼻立ちくっきりのクリス・パイン と、優男(やさおとこ)っぷりと男らしさが奇妙な同居をしているトム・ハーディ(ケビン・コスナーとマックイーンを足してニで割ったみたいな顔)。
異なる魅力で、リース・ウィザースプーン演じるローレンを困惑させる。
でも、私は、このリース・ウィザースプーンが、どうしても好みじゃないので、その点においては乗り切れない。
濱田マリが主役張っているみたいなのだ・・・。
この女優が、この先、どのような方面に向かっていくのかは分からないが、アイドル女優としての役柄から、「トウの立った婚期を逸した適齢期の女性」とスライドしてきたが、それさえも、そろそろ限界だろう。
ただ、その、現在での「トウの立った婚期を逸した適齢期の女性」の役柄は、なかなか共感を得られよう。
作品の随所に、悩める女性に福音となるセリフも散りばめられている。
そして、この作品は、二人の男と同等に、ローレンの描写も多く、その三極でクスクス笑えるネタが豊富なのだ。
特にローレンの友人のトリッシュさんは、「セックス・アンド・ザ・シティ 」並みの明け透けな二股講義をローレンにし続けたかと思うと、三角関係がにっちもさっちも行かなくなると、「だから、私は最初から二股は反対していたのよ」と手のひらを返す発言^^;
素材は悪くないのに下品な女が、私は、結構 好きなので、トリッシュさんにはゲラゲラ笑わせられた。
だけども、「二人のどちらを選べばいいか」と問うローレンに、いつもバカにしている夫の名を挙げ、「自分が美しくなれるほうを選ぶといいと思う」などと言い、ちょいとほろりとさせる。
この作品、いまいち淡白で、成功作とはけして言えないんだけど、ところどころに、心に残る、意味のあるよな・意味のないような伏線を残し、それぞれ、三極・・・、いや、敵を加えたら四極での回収が行われる。
例えば、FDR(クリス・パイン)の実家の「バケツを頭に被ってクルクル回る少年」。
あるいは、タック(トム・ハーディ)の、離婚した妻との間に出来たジョーの通う空手道場でのライバル父子との関係。
タックとFDRが、お互いの部下を使うので、その両者に微妙にチーム戦の雰囲気が醸されるのもいい。
ローレンの、今に至る状況の理由である、浮気癖のある男と、その婚約者との屈辱の絡みと、偽りの勝利。
分かりやすい作劇術の数々だが、それでも作品には深みが出る。
敵・ハインリッヒの影が薄いのは難点だが、あくまでも、ハインリッヒは、ローレンの恋に決着を促す役であり、どちらかの選択を迫る存在としてドラマツルギーには則っていよう。
でも、見る人によって「ツーリスト」的な、古臭い展開に思えるでしょうな・・・^^;
(2012/04/18)