8月31日(金)公開『判決、ふたつの希望』日本版予告
☆・・・パレスチナ難民を嫌悪しているレバノン人が、難民の一人と口論。
売り言葉に買い言葉で口論はエスカレート、レバノン人のほうには口論のリスクなし、
だが、パレスチナ難民のほうは、与えられた仕事の進行が妨げられる。
心ならずも謝罪をしなくてはならない。
だが、嫌々ながらも謝罪に向かえば、レバノン人の職場では、反パレスチナ難民を掲げる党の政治スピーチが大音量で流されている。
挑発された難民はレバノン人を殴ってしまう。
かくして、口論は法廷へ。
いやいや、当の2人はそこまでは求めてない。
パレスチナ難民は、殴ってしまったが、普段は真面目で穏やかな男だ。
レバノン人のほうは、パレスチナ難民を嫌悪し憎んでいるが、あくまでも暴言や暴力の謝罪が欲しいだけ。
だが、両サイドについた弁護士や外野が、それを許さない。
両者の思いを「忖度」し、国を二分する政治的問題に高めていく。
なかなか面白い展開だが、話は堅実に進む。
そこが、私には不満だった。
もっともっと勝負の構図を煽った方が下世話に面白かったのに。
何故か、両者の弁護士が、実の父と娘だったのだが、特に確執があったりするわけではない。
そこに解決すべき問題はなく、ただ「意味不明」であった。
悪い作品ではないが、なんかパンチに欠けるのは、体験からくる感情を2人は持っているが、
その感情が思想まで高まらなかったってトコかな。
(2018/12/04)