☆私はカンボジアに何度も行ったのだが、当然、あちらでの顔見知りもいる。
「モーニー」と言うタクシードライバーがいて、いつも、遺跡案内やナイトスポット巡りをしてもらっていた。
一年ほどの間が空いて、カンボジアを訪れたとき、モーニーが、一気に「恰幅が良くなった」ことがあった。
つまり、太ってしまったのだ^^;
「どうした?」と聞くと、
「金がなくて、悩んで、酒を飲んでしまい、太ってしまった」とのこと。
だったら、酒を飲まないでお金を節約しろよ、などと私は思うのだ。
が、私は、何故か、この話が数年間 心に残っていて、いつしか、その問題について想像力を巡らせると、「卵が先か、鶏が先か」みたいな堂々巡りになってしまうとまで理解した。
私も、お金がないときは、「衣食住」では、食欲を満たすことを優先する。
ここで言う<衣>とは、「毎日の着まわしのローテーションの服がもう一着欲しい」レベルのことであり、ここで言う<住>とは、「持ち家の外壁にひびが入ったので修繕したい」レベルである。
そして、ここがポイントなのだが、その欲求は、経済的に別に困っていないとき以上に、量を得ようとする。
生存本能の為せるものなのか、より栄養を摂取しようとする。
その帰結が肥満である。
・・・ちょいと話を戻すが、この、「貧乏人の肥満」とは、以下のように表わせる。
極端な例であることはことわっておきます^^;
つまり、貧困にある者は、エンゲル係数は高く、そして、何故か、家計の消費支出に占める食費の数値さえも、裕福な者を超えてしまうのだ。
金額だけならば、貧困の者の方が、裕福な者よりも高価な食生活を送っているような現象もある。
だが、それは、栄養に偏る傾向がある。
と、こんな風に語ってみたのは、以下のニュースからの連想だ。
《所得低いほど生活習慣に問題あり 国民健康・栄養調査 喫煙率は初めて2割切る (2012.2.1 12:06)》
<世帯所得が低いほど、朝食を欠かしたり、運動習慣がなかったりするなど、生活習慣に問題がある人の割合が高くなる傾向があることが31日、厚生労働省の平成22年国民健康・栄養調査で分かった。
生活習慣に問題があると、脳卒中や高血圧症、糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まる。厚労省は「所得が低いほどバランスのいい食事がとれず、健康への配慮ができていないのでは」と分析しており、25年度から始まる「次期健康づくり計画」で格差縮小を図る施策を打ち出す方針。
調査は22年11月に実施。生活習慣と所得の関係は、世帯所得を200万円未満▽200万円以上600万円未満▽600万円以上に分けて調べた。
それによると、成人の習慣的な喫煙者の割合は男女ともに世帯所得が低いほど高く、肥満(BMI=体格指数25以上)の人や運動習慣がない人の割合は女性で、習慣的に朝食を食べない人の割合は男性で、それぞれ高くなった。野菜の摂取量も、男女とも世帯所得が低いほど少なかった。・・・>
また、以下のような続報もあり、その県民性の違いにちょいとニヤリとさせられる。
《肥満・喫煙・野菜摂取量…生活習慣にも“お国柄”? 労省調べ (12/02/05 21:43)》
<塩味が好きなのは東北と内陸部、都市圏の住民ほどよく歩く−。厚生労働省が発表した平成22年国民健康・栄養調査では、初めて生活習慣の都道府県別傾向を分析。これまでも地域によって生活習慣が大きく違うことは知られていたが、喫煙率や習慣的な飲酒、肥満などの割合が高いグループと低いグループで、おおむね10ポイント前後の差が出るなど、あらためて“県民性”の違いが明らかになった。
厚労省は今回、18〜22年の5年分の国民健康・栄養調査結果を基に、喫煙や飲酒、1日の歩数といった生活習慣を分析。ただ「データ数にばらつきがあり、誤差があるため、単一の都道府県ごとの比較はできない」といい、上位25%のグループ(上位群)と下位25%のグループ(下位群)の平均値を比較した。
それによると、男性の1日の食塩摂取量は全国平均11.8グラム。上位群の平均は12.7グラム、下位群は11グラムだった。男女とも上位群には青森や福島などの東北地方のほか、山梨、栃木、長野といった内陸部が入った。
山梨県は、県の調査でも以前から食塩摂取量が全国に比べ高い結果が出ているという。県の担当者は「魚の干物や漬物など、特に塩分が多い食事の摂取量が多いわけではないのだが…」と首をかしげ、「濃い味が好みなのだろうか。今後分析する予定」と話す。
地域の産業が生活習慣に影響を与えている可能性もある。葉タバコ生産が盛んな青森県は男性の喫煙者の割合が上位群。また、1日の歩数は、東京や兵庫など大都市圏が上位群に入る一方、鳥取県や和歌山県など地方で車社会が進む地域は下位群に多く見られた。
長野県と沖縄県は長寿県で知られるが、傾向には大きな違いが出た。長野県は野菜摂取量が男女とも上位群で、男性の肥満者の割合が下位群。対して、沖縄県は野菜摂取量が男女とも下位群で、男性の肥満者の割合が上位群だった。
マーケティング会社経営者で県民性研究でも知られている矢野新一さん(62)によると、沖縄県の男性は飲酒好きで、高カロリーのつまみを好んで食べる傾向にあるという。矢野さんは「方言でなんとかなるさ、という意味を表す『なんくるないさ−』という精神の通り、気にせずに食べてしまうからではないか」と指摘した上で、「地域の気候や風土、県民性が生活習慣に反映されていることが調査にも表れている」と分析した。>
上記の記事中の、内陸県の食塩摂取量の高さは、内陸部ゆえに、かつて、海産物の保存に塩を使っていたことに由来しよう・・・。
(2012/02/06)
「モーニー」と言うタクシードライバーがいて、いつも、遺跡案内やナイトスポット巡りをしてもらっていた。
一年ほどの間が空いて、カンボジアを訪れたとき、モーニーが、一気に「恰幅が良くなった」ことがあった。
つまり、太ってしまったのだ^^;
「どうした?」と聞くと、
「金がなくて、悩んで、酒を飲んでしまい、太ってしまった」とのこと。
だったら、酒を飲まないでお金を節約しろよ、などと私は思うのだ。
が、私は、何故か、この話が数年間 心に残っていて、いつしか、その問題について想像力を巡らせると、「卵が先か、鶏が先か」みたいな堂々巡りになってしまうとまで理解した。
私も、お金がないときは、「衣食住」では、食欲を満たすことを優先する。
ここで言う<衣>とは、「毎日の着まわしのローテーションの服がもう一着欲しい」レベルのことであり、ここで言う<住>とは、「持ち家の外壁にひびが入ったので修繕したい」レベルである。
そして、ここがポイントなのだが、その欲求は、経済的に別に困っていないとき以上に、量を得ようとする。
生存本能の為せるものなのか、より栄養を摂取しようとする。
その帰結が肥満である。
・・・ちょいと話を戻すが、この、「貧乏人の肥満」とは、以下のように表わせる。
極端な例であることはことわっておきます^^;
つまり、貧困にある者は、エンゲル係数は高く、そして、何故か、家計の消費支出に占める食費の数値さえも、裕福な者を超えてしまうのだ。
金額だけならば、貧困の者の方が、裕福な者よりも高価な食生活を送っているような現象もある。
だが、それは、栄養に偏る傾向がある。
と、こんな風に語ってみたのは、以下のニュースからの連想だ。
《所得低いほど生活習慣に問題あり 国民健康・栄養調査 喫煙率は初めて2割切る (2012.2.1 12:06)》
<世帯所得が低いほど、朝食を欠かしたり、運動習慣がなかったりするなど、生活習慣に問題がある人の割合が高くなる傾向があることが31日、厚生労働省の平成22年国民健康・栄養調査で分かった。
生活習慣に問題があると、脳卒中や高血圧症、糖尿病といった生活習慣病のリスクが高まる。厚労省は「所得が低いほどバランスのいい食事がとれず、健康への配慮ができていないのでは」と分析しており、25年度から始まる「次期健康づくり計画」で格差縮小を図る施策を打ち出す方針。
調査は22年11月に実施。生活習慣と所得の関係は、世帯所得を200万円未満▽200万円以上600万円未満▽600万円以上に分けて調べた。
それによると、成人の習慣的な喫煙者の割合は男女ともに世帯所得が低いほど高く、肥満(BMI=体格指数25以上)の人や運動習慣がない人の割合は女性で、習慣的に朝食を食べない人の割合は男性で、それぞれ高くなった。野菜の摂取量も、男女とも世帯所得が低いほど少なかった。・・・>
また、以下のような続報もあり、その県民性の違いにちょいとニヤリとさせられる。
《肥満・喫煙・野菜摂取量…生活習慣にも“お国柄”? 労省調べ (12/02/05 21:43)》
<塩味が好きなのは東北と内陸部、都市圏の住民ほどよく歩く−。厚生労働省が発表した平成22年国民健康・栄養調査では、初めて生活習慣の都道府県別傾向を分析。これまでも地域によって生活習慣が大きく違うことは知られていたが、喫煙率や習慣的な飲酒、肥満などの割合が高いグループと低いグループで、おおむね10ポイント前後の差が出るなど、あらためて“県民性”の違いが明らかになった。
厚労省は今回、18〜22年の5年分の国民健康・栄養調査結果を基に、喫煙や飲酒、1日の歩数といった生活習慣を分析。ただ「データ数にばらつきがあり、誤差があるため、単一の都道府県ごとの比較はできない」といい、上位25%のグループ(上位群)と下位25%のグループ(下位群)の平均値を比較した。
それによると、男性の1日の食塩摂取量は全国平均11.8グラム。上位群の平均は12.7グラム、下位群は11グラムだった。男女とも上位群には青森や福島などの東北地方のほか、山梨、栃木、長野といった内陸部が入った。
山梨県は、県の調査でも以前から食塩摂取量が全国に比べ高い結果が出ているという。県の担当者は「魚の干物や漬物など、特に塩分が多い食事の摂取量が多いわけではないのだが…」と首をかしげ、「濃い味が好みなのだろうか。今後分析する予定」と話す。
地域の産業が生活習慣に影響を与えている可能性もある。葉タバコ生産が盛んな青森県は男性の喫煙者の割合が上位群。また、1日の歩数は、東京や兵庫など大都市圏が上位群に入る一方、鳥取県や和歌山県など地方で車社会が進む地域は下位群に多く見られた。
長野県と沖縄県は長寿県で知られるが、傾向には大きな違いが出た。長野県は野菜摂取量が男女とも上位群で、男性の肥満者の割合が下位群。対して、沖縄県は野菜摂取量が男女とも下位群で、男性の肥満者の割合が上位群だった。
マーケティング会社経営者で県民性研究でも知られている矢野新一さん(62)によると、沖縄県の男性は飲酒好きで、高カロリーのつまみを好んで食べる傾向にあるという。矢野さんは「方言でなんとかなるさ、という意味を表す『なんくるないさ−』という精神の通り、気にせずに食べてしまうからではないか」と指摘した上で、「地域の気候や風土、県民性が生活習慣に反映されていることが調査にも表れている」と分析した。>
上記の記事中の、内陸県の食塩摂取量の高さは、内陸部ゆえに、かつて、海産物の保存に塩を使っていたことに由来しよう・・・。
(2012/02/06)