☆・・・私が住んでいたのは秋川市で、秋川市は五日市町と合併、あきる野市となり、はや23年が過ぎている。
合併する前、合併の噂のあった頃、私はまだまだ高校生くらいだったけど、歴史ある五日市と合体しちゃうのは申し訳ない気がしたものだった・・・。
さて、本屋に行ったら、こんな本があったので購入してみた。
五日市憲法について、あきる野に住む者として概要を知っておきたかったこともある。
1881年に起草されたこの私擬憲法は、明治維新の渦中、国民の権利などの項目において画期的な内容であったともいう。
・・・いや、内容について書くつもりではない。
このような本を読むにあたっての注意事項を書いておきたい。
簡単に言うと、「文章の事実だけを見、抜き出し、直視だけを行ない、もし、それをある方向性に向けようとする作為(思想)を感じたら、排除せよ! 事実によって導き出された思想であったならば、それこそは信頼に値する」という事だ。
この書籍には、ちょいと懐疑が起こる。
1・出版社が岩波であるという事。
朝日新聞と同じく、「戦後民主主義の権化」である。
戦後、日本をミスリードしてきたマスメディアの一巨頭である。
2・作者はどうか?
新井勝紘という人物、かなり偏った人物かも。
巻末の作者経歴で「高麗博物館館長」とある。
高麗とは、朝鮮半島のことである。
3・五日市憲法の起草者はどうか?
千葉卓三郎with五日市学芸講談会。
まだわからないけど、この方は「ノーマル」な人物だと思う。
そもそも、日本は、天皇の下での民主主義が永く息づいていたお国柄である。
欧米のお節介を受けなくても、民主主義が存在した。
欧米流の民主主義の押しつけ及び、20世紀に入ってからの共産主義の誕生によって、日本の常識は歪められた。
千葉卓三郎の時代には、欧米流民主主義も共産主義もなかったゆえに、少なくとも、他国の思想を色濃く受けた人物ではないのだろうか?
4・一次資料を素直に読む。
新書と言うものは、所詮は解説本である。
一次・二次資料を、ある意味、勝手に読み解いたものである。
皆さんが論理を学び、その解説本の論理転換に疑問が感じられたら、その書籍の「事実」だけを信じることにして欲しい。
強引な解説には、それを書いた者の「雑な思想誘導」があるはずだ。
事実・証拠のない「思想誘導」には、どうか、引っかからないで欲しい。
文学野の内容であっても、証拠が提示されての論理転換は、それはもはや「科学」である。
「科学」には、間違いはあっても、詐欺行為はない。
てなわけで、それらを考えた上で、私も読み進めるのであった^^v
(2018/07/13)