『リズと青い鳥』本予告 60秒ver.
☆・・・これも良かった!
見る映画 見る映画が素晴らしく感じ、あたいの感受性は豊か、きっと、いま、あたいは幸せなのだろう^^;
これ、『響け! ユーフォニアム』のスピンオフだな!
「響け! ユーフォニアム」の北宇治高校吹奏楽部の他のメンバーのお話。
いや、最初こそ、うがった目で見ていたんだけど、だんだんと引き込まれた。
童話「リズと青い鳥」に曲をつけた楽曲に挑戦する吹奏楽部。
その第三楽章は、性格は違えど連れ立っているみぞれとのぞみの、オーボエ・フルートのコンビがソロを務める。
「リズと青い鳥」は、一人ぼっちのリズのもとに青い鳥の化身の少女が訪れ、生活を共にするが、別離の時が来るという物語。
引っ込み思案で寡黙なみぞれは、自分をリズに重ね、明るく人気者ののぞみと言う<青い鳥>に憧れ、「私なら、ずっと鳥かごに入れて去ることを許さないのに」と思っていた。
絶対に不細工な子も現実社会にはいるのに、この作品は可愛い子ばかりの登場であり、それぞれの個性の描き分けは見事で、私は、ならば、この娘たちは、現実の世界ならば、どのような顔で、どのような立ち位置なのだろう、などと妄想するのだ^^;
確かに、のぞみは、みぞれが恋焦がれるだけあって可愛く描かれていた。
あごのラインの華奢さなど可憐だった^^
だが、のぞみのカリスマが次第に失われていく。
リズ=みぞれ、が、リズ=のぞみ、そして、青い鳥こそがみぞれだったと言うふうに変容していく。
私は、途中で、この話の行く末の予想がつき、情感がひとしおだった。
もう、女の子たちの気持ちの揺れ動きを、身体のパーツで描写するカット、校舎や教室の、例えば本棚などの一見意味を見出せないカットなども、BGMと重なり、物語構成の計算尽くされた結果なのだと分かってくる。
私は、女子高生の青春を、その未来ある別離の物語を体験させられた気がした・・・。
(2018/04/23)