『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』90秒予告編
☆・・・夢中で見た。
北朝鮮に対し「対話路線」に舵を切ったヘタレのトランプに見せてやりたい作品。
クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』と併せて見ると、相互に作品に深みを与えることが出来るだろう。
ヒトラーと言う人間の本質(異常性)を直観していたチャーチルが、ひたすらに、ややエキセントリックに抗戦を訴え続け、時に悩む物語。
一人芝居の、セリフだけの政治劇にも出来る内容を、ゲイリー・オールドマンが、アカデミー主演男優賞も当然の演技で魅せる。
一部の人間には、当然のチャーチルの言動が、ある種の人間には暴言のように映る、・・・ゆえに、チャーチルは、他の政治家には嫌われた。
一部の人間とは、「イギリス国民に血を流させたくない」「どんな相手とも話して折り合いをつけられる」などと言う<標語>に囚われ、そこで思考停止に陥り、そこから、ナチスドイツと和平交渉をしたとして後の悪夢に想像を膨らますことのできない人格を言う。
しかし、実の国民は違った。
どのような国民も、あまりにもの理不尽に対しては、戦うことを厭わないのであった。
それは、どんなにマスコミの反トランプ・キャンペーンにさらされながらも、国民の支持を得て当選したトランプと、同じ構図である。
・・・仮定上の死などよりも、国民は悪への憤りを隠さないものだ。
悪と戦い続けるよりも、悪に懐柔されることこそが欺瞞の最たるものだからだ。
まあ、北朝鮮はアメリカの直近の敵ではなく、トランプ頼りの日本の、…いや、私のワガママもおかしいのだが・・・。
後からノーベル文学賞を得る訳だが、その文学者としての顔、誤解を受けやすい言動、こぼれるユーモア、私は西尾幹二を思い出すのだった^^;
終盤、イギリス国王からの同意を受けたシーンと、地下鉄での国民との交流、閣外大臣への演説シーンで少しホロッときた^^;
(2018/04/11)