映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』予告編|3.30全国公開
☆・・・面白いけど、最近のリュック・ベッソンは、文字通り「グラン・ブルー」の深度までは潜れず、途中からちょちょいのちょいとオチを描いてしまう作品が多かった。
また、この作品の原作が、その世界観を「スター・ウォーズ」にまで影響を与えたという1967年からはじまるものなので、さぞ、シンプルな話なんだろうなぁ、まあ、「ジョン・カーター(映画化は2010.原作は1917)」もなかなかだったしね・・・、と期待しないで見た。
・・・が、面白かった!
内容は軽快だが、軽薄さはなく、ポップな「スター・トレック」を見させてもらえた^^
そこには、新鮮なオリジナリティあふれる世界が広がっていた。
序盤こそ、ハーマイオニー似のヒロインに魅かれて見ていたのだが、舞台となる元宇宙ステーションの増殖体「アルファ」誕生プロセスの粋なプロローグ、異なる常識を持つパール人の惑星ミュールのスペクタクルな崩壊、惑星キリアンの多次元巨大マーケットと荒野、「アルファ」への帰還、各惑星代表の安全保障委員会・・・、ここからが本番「アルファ」の幾つもの場所を舞台にした冒険へ・・・。
旅を彩るは多種多様な異星人たち。
幾つものエピソードを積み上げて、しかも、大風呂敷を広げることなく、独創的な世界を構築していた。
主人公のヴァレリアンは線が細いようだが、幾つかの場面での表情がマイケル・J・フォックスを思い出させてくれて良かった。
いや、ヒロインを一刻も早く助けなくちゃならないときに、リアーナ演じるメタモルフォーゼする異星人の舞台を見続けなくちゃならないシーンがシュールで良かった^^;
(2018/04/06)