映画『グレイテスト・ショーマン』ホリデイ 大ヒットver.
☆・・・『ラ・ラ・ランド』が、その出来はともかく、定石外しで、ジャズったスカした感じが、どうも性に合わなかったので、『ラ・ラ・ランド』スタッフの作った、この映画は見るつもりなかったのだが、さて、時間があったので観たら、スタローン的なサクセスストーリー、ド直球の良作であった。
美少女と美女が、それぞれ×3出て来て、それも良かった^^
とりあえず言いたいのは、この作品の主人公は、エイブラハム・リンカーンと似ていると感じたことだ。
いや、確かに、主演のヒュー・ジャックマンの当たり役であるウルヴァリンの顔は、リンカーンに似たヒゲを蓄えていたけど、そういった理由からではない・・・^^;
「ユニークな人を求む」と、それまで差別されてきた、一種の身体障碍者や奇形の人々を集め、見世物小屋的な興味で耳目を集め、サーカスとして成功した興行師P.T.バーナムの物語。
メンバーには、「日陰の身にあった自分を認めてくれて、おおやけに出してくれた!」と感謝されるが、バーナムは、けして、人道的な見地でそうした訳ではない。
それが儲けにつながると思ったからした。
それは、虐げられていた黒人奴隷を解放しようとしたリンカーンに、その公約が「集票」の意味合いが大きかったのと似ている。
もちろん、バーナムもリンカーンも良心の人ではあったが、先立つもの(金であり権力)が必要であった。
(以下蛇足)
世の中は、100%の善で進歩していくものではない。
多くの金を得て、大きな力を得てこそ、社会に還元できる善意のほうこそが「現実」なのである。
(2018/03/15)