☆・・・観る前は、「出オチ(設定オチ)」感の否めない作品だと思っていた。
映画の中の姫に恋した、映画監督を夢見ている青年のもとに、映画の中の姫が銀幕から飛び出てくる。
白黒作品だったので、姫は、色とりどりの世界の中でモノクロ姿…、その特殊撮影が実に見事だった。
が、その先は予想がつく物語。
実際、見ていてちょいと退屈。
横柄な姫が、徐々に青年と仲良くなっていくさまや、青年を取り巻く映画撮影所の人間模様。
なんか、ぎこちない。
その辺の語り口の下手さが、製作のフジテレビの昨今の低調を表わしているのか・・・(私自身はフジテレビの低視聴率の原因は、チャンネルの場所が、昔のテレビ東京みたいに後方になってしまったから、と考えている。いったん下がったら、色んな悪循環が重なる、と)、などと話を進めようと思っていたら、
終盤から、驚くような、考えていなかった展開になっていった。
ハッピーエンドでも悲劇でもない、嗚呼、いい意味でのグダグダ展開へ^^;
「いい意味」で、である。
グダグダだが、それが、主演の坂口健太郎の優しい感じにあっていた。
そして、そのグダグダの果てに、邦画ではなかなか見られないウルトラC級の王道エンディングが待っているのだ。
私には、綾瀬はるかは美人に見えないのだが、準ヒロインの本田翼の可愛さは堪能せし^^v
(2018/02/17)