「ミックス。」予告
☆・・・挫折した主人公が最終的には「勝利」を掴む・・・、定番の物語で、楽しんだ。
登場人物のいずれもが、何らかの精神的な人生のビハインドを背負っている。
それぞれが、クライマックスの全日本卓球選手権ミックスダブルスで答えを出す。
ショートカットのガッキーは可愛く、瑛太は、とぼけた演技がカッコ良かった。
しかし、なんか鑑賞後の気持ちが希薄であった。
なんでか考えたら、物語の最初と最後に使われるセリフ「卓球の幾つかの局面は人生に似ていると例えられる」と言われているのが、卓球自体と人生が有機的・テーマ的な結合を果たしていないからだった。
卓球シーンも、そのラリーなどは特に、見ていて心地良いシーンだが、あくまでも、卓球シーンは卓球シーンだけで終わっている。
主人公たちの挫折も、恋愛や家族の枠を超えることはない。
心に残る「骨太な芯」になるテーマが欲しかったかな。
(2017/10/25)