▼私は、「情けなさ」と「非情さ」と「感激屋」の一面をもつ男である・・・。
・・・千葉に住んでいたとき、職場の年下に、ポプラ並木君がいた。
彼は明らかに「知恵遅れ」のような人物であったが、ギリギリで、施設に入れられるようなことはなく、私と同じ会社にいた。
いや、年下だが後輩ではない・・・、私のほうが後から入社した。
成田空港勤務時代の、上司・イチ介氏の部下であった。
イチ介氏の部下は玉石混合である^^;
・・・ここで、私が「知恵遅れ」と言う言葉を使うことで、反感を持つ方もいようが、それ以外に使える言葉がないのです。
▼で、その、ポプラ並木君は、みんなから馬鹿にされつつ可愛がられてもいた。
みんなは、25歳を越えたポプラ並木君を「風俗」に連れて行ってみたくてしょうがないらしい。
だが、彼は、それを頑なに固持していた。
▼しかし、である。
ある日、私は、ポプラ並木君に言った。
「ソープランドに連れて行ってやろうか^^」
すると、彼は答えたのだ。
「は、はい、い、行きたいです」
彼は山下清画伯のようにドモる。
私は、「これは面白くなってきたぞ!」と思った。
連れて行き、その時の状況を面白おかしく語れば、職場のみんなを喜ばせられることだろうて、イッヒッヒ^^;
それと・・・、私は金欠でもあった。
彼を風俗に連れて行く代わりに、彼から借金をしようと考えていたのである。
・・・酷い男である。
彼を馬鹿にしようとして、ソープランドに連れて行き、でも、そのお礼に金を借りようとしているのである・・・。
「知恵遅れ」などと馬鹿にしつつ・・・。
ホントのことだけど・・・^^;
▼かくして、とある休日、成田空港から、私の当時の愛車・ブルーバード(16万で購入)を駆り、千葉の繁華街・栄町に赴いた。
・・・いや、ここに詳しく書いていないが、私は、ポプラ並木君の一挙手一投足を心のメモ帳に書き留めていた。
もちろん、後から、職場のみんなに報告する為である^^;;;
で、車をコイン駐車場に停め、私はヘラヘラ笑っているポプラ並木君を引き連れ、ソープランド「あんみつ姫」に向かうのだった。
▼ズンズン私は進み、「あんみつ姫」の敷居をまたいだ。
「いらっしゃいませ・・・」
顔は下品なのに丁寧な口調で従業員のおっさんが言ってきた。
私は軽く頷き、ポプラ並木君を指差し、「こっちをお願いします」と言いました。
「旦那の方は、本日はいいんですかね?」
おっさんが問うてきた。
私は笑いながら、「旦那は、今日は足りてます^^」と答え、ポプラ並木君に「後でな」と手を振った。
彼は、別に不安がる様子もなくヘラヘラしていた・・・。
(現在の私による自分へのツッコミ 「お前、女も金も足りてなかっただろうが!!」^^;)
▼私は、彼を待ってる間、彼から借りた2万があったので、豚の背油こってりラーメンで有名な「なりたけ」で食いつつ、彼を待った・・・。
さて、彼は一戦を終え、店から出てきた。
私による事情聴取の始まりだ^^
イコール、それは、我が社のみんなに対しての記者会見でもある。
私の報告をみんな待っているのだ^^
私は根掘り葉掘り、彼の「童貞喪失」話を聞き、心のメモ帳に書き込んだ^^
ネタは盛り沢山であった、イッヒッヒ^^
▼車で、家路につきつつ、さあ、我々の住む寮のある富里の町が近くなり、私は最後の質問をした。
「何で、他の人の誘いは断り、俺の申し出(ソープへの誘い)は受けたんだい?」
すると、彼は答えたのだ。
「ら、蘭さんなら、し、信用できる、か、から・・・」
ガーン!!
私は、その言葉を聞き、ショックを受けた。
私は、彼の「童貞喪失」をネタにして、会社のみんなから笑いを取ろうとしていたのである。彼をバカにしつつ、彼から詐欺師のように金を借りていたのである。
しかし、彼は、私を、会社の誰よりも信頼してくれていたのである。
・・・確かに、彼は、「知恵遅れ」ではあった、が、私は、その信頼を裏切るような真似は出来ない。
私は、今日の朝から心のメモ帳に記憶していたネタの数々を破り捨て、ポプラ並木君の純粋な信頼に答えるのだった・・・。
▼・・・しかし、翌日、職場は、ポプラ並木君の「ソープランド童貞喪失」の話題で持ちきりだった。
いや、私は何一つ言ってないゾ。
・・・彼自身がヘラヘラ笑いながら、ドモりながら、嬉しそうにみんなに語っていたのだった・・・。
「蘭さんも一緒に行ったんですか〜^^(ニヤニヤ)」と、みんなに笑われるのが、非常に不本意であったとさ、終わり・・・。
(2004/04/27の再掲)
・・・千葉に住んでいたとき、職場の年下に、ポプラ並木君がいた。
彼は明らかに「知恵遅れ」のような人物であったが、ギリギリで、施設に入れられるようなことはなく、私と同じ会社にいた。
いや、年下だが後輩ではない・・・、私のほうが後から入社した。
成田空港勤務時代の、上司・イチ介氏の部下であった。
イチ介氏の部下は玉石混合である^^;
・・・ここで、私が「知恵遅れ」と言う言葉を使うことで、反感を持つ方もいようが、それ以外に使える言葉がないのです。
▼で、その、ポプラ並木君は、みんなから馬鹿にされつつ可愛がられてもいた。
みんなは、25歳を越えたポプラ並木君を「風俗」に連れて行ってみたくてしょうがないらしい。
だが、彼は、それを頑なに固持していた。
▼しかし、である。
ある日、私は、ポプラ並木君に言った。
「ソープランドに連れて行ってやろうか^^」
すると、彼は答えたのだ。
「は、はい、い、行きたいです」
彼は山下清画伯のようにドモる。
私は、「これは面白くなってきたぞ!」と思った。
連れて行き、その時の状況を面白おかしく語れば、職場のみんなを喜ばせられることだろうて、イッヒッヒ^^;
それと・・・、私は金欠でもあった。
彼を風俗に連れて行く代わりに、彼から借金をしようと考えていたのである。
・・・酷い男である。
彼を馬鹿にしようとして、ソープランドに連れて行き、でも、そのお礼に金を借りようとしているのである・・・。
「知恵遅れ」などと馬鹿にしつつ・・・。
ホントのことだけど・・・^^;
▼かくして、とある休日、成田空港から、私の当時の愛車・ブルーバード(16万で購入)を駆り、千葉の繁華街・栄町に赴いた。
・・・いや、ここに詳しく書いていないが、私は、ポプラ並木君の一挙手一投足を心のメモ帳に書き留めていた。
もちろん、後から、職場のみんなに報告する為である^^;;;
で、車をコイン駐車場に停め、私はヘラヘラ笑っているポプラ並木君を引き連れ、ソープランド「あんみつ姫」に向かうのだった。
▼ズンズン私は進み、「あんみつ姫」の敷居をまたいだ。
「いらっしゃいませ・・・」
顔は下品なのに丁寧な口調で従業員のおっさんが言ってきた。
私は軽く頷き、ポプラ並木君を指差し、「こっちをお願いします」と言いました。
「旦那の方は、本日はいいんですかね?」
おっさんが問うてきた。
私は笑いながら、「旦那は、今日は足りてます^^」と答え、ポプラ並木君に「後でな」と手を振った。
彼は、別に不安がる様子もなくヘラヘラしていた・・・。
(現在の私による自分へのツッコミ 「お前、女も金も足りてなかっただろうが!!」^^;)
▼私は、彼を待ってる間、彼から借りた2万があったので、豚の背油こってりラーメンで有名な「なりたけ」で食いつつ、彼を待った・・・。
さて、彼は一戦を終え、店から出てきた。
私による事情聴取の始まりだ^^
イコール、それは、我が社のみんなに対しての記者会見でもある。
私の報告をみんな待っているのだ^^
私は根掘り葉掘り、彼の「童貞喪失」話を聞き、心のメモ帳に書き込んだ^^
ネタは盛り沢山であった、イッヒッヒ^^
▼車で、家路につきつつ、さあ、我々の住む寮のある富里の町が近くなり、私は最後の質問をした。
「何で、他の人の誘いは断り、俺の申し出(ソープへの誘い)は受けたんだい?」
すると、彼は答えたのだ。
「ら、蘭さんなら、し、信用できる、か、から・・・」
ガーン!!
私は、その言葉を聞き、ショックを受けた。
私は、彼の「童貞喪失」をネタにして、会社のみんなから笑いを取ろうとしていたのである。彼をバカにしつつ、彼から詐欺師のように金を借りていたのである。
しかし、彼は、私を、会社の誰よりも信頼してくれていたのである。
・・・確かに、彼は、「知恵遅れ」ではあった、が、私は、その信頼を裏切るような真似は出来ない。
私は、今日の朝から心のメモ帳に記憶していたネタの数々を破り捨て、ポプラ並木君の純粋な信頼に答えるのだった・・・。
▼・・・しかし、翌日、職場は、ポプラ並木君の「ソープランド童貞喪失」の話題で持ちきりだった。
いや、私は何一つ言ってないゾ。
・・・彼自身がヘラヘラ笑いながら、ドモりながら、嬉しそうにみんなに語っていたのだった・・・。
「蘭さんも一緒に行ったんですか〜^^(ニヤニヤ)」と、みんなに笑われるのが、非常に不本意であったとさ、終わり・・・。
(2004/04/27の再掲)