☆・・・マーベルコミックスのヒーローたちを一堂に会させたのが「アベンジャーズ」。
そして、DCコミックスのヒーローを参集させたのが「ジャスティス・リーグ」。
今作は、ジャスティス・リーグの一人であるワンダーウーマン初の単独作である。
と言うか、ジャスティス・リーグも『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』一作しか出来ていなくて、ワンダーウーマンはそこで初お目見えした。
マーベル映画作品の軽快さと豊潤さに対し、DC映画作品は、格調高さと重厚さが感じられる、
そのワンダーウーマン、初登場シーンには、私、痺れたものだ。
普通、ワンダーウーマンみたいなコスチュームは、実写に登場させると、失笑を買うものだったが、そこでのワンダーウーマンはメチャ格好良かったのだ。
それは、主演のガル・ガドットの魅力によるのだが、堂々たる純粋な美人なのである。
目鼻立ちはくっきりとよどみなく、背は高く、女性的な肉付きを保ちつつ、粗暴さがなく最強なのである。
立ち姿の格好いいこと!!
素晴らしい女性をキャスティングしたものだ。
もし、ガール(可愛い少女)をキャスティングしていたら、とたんに作品バランスは崩壊したはずだ。
ウーマン(女性)として非の打ち所がない。
私は、ワンダーウーマン単独作が出来ると知り待ちわびていた。
今作では、その来歴が語られる。
ヒーロー誕生の話は得てして単調なときがある。
が、定番がそれを心地良きものにすることがある。
アマゾネス的なアマゾン(女(アマ)ゾン)族の、女人だけの島で生まれ育ったダイアナは、来るべき敵との戦いに備え、格闘術を磨いていた。
時代は第一次大戦中(だよね?)。
結界が張られている島に、被弾した戦闘機が墜落する。
アメリカ人将校で、敵であるドイツ軍に追われていた。
アマゾン族はドイツ軍をなんとか撃退するも、今後の<戦の神>との闘いを避けられぬものと感じるのだった。
ダイアナは島を出る決心をする。
ここまでの展開、『モアナと伝説の海』的な心地良さ。
将校との出会いも、ロマンスの始まりであり、男の私でもわくわくするので、ウーマンならばなおさらだろう^^;
私は、アベジャーズでは、直球の生き方・直球の正義感のキャプテン・アメリカが好きなのだが、
ダイアナも、「私は世界を放ってはおけない」「私が守る」「目の前で泣いている人を見過ごせない」とか定番のセリフを語るのだが、なんか、当たり前のセリフを当たり前に主張するダイアナに感動してしまう^^
ロンドンに渡ってからのダイアナと、それを見守る将校だが、文明と距離を置いた社会で生きてきたダイアナ故に、周囲とのギャップには可愛さを感じさせてくれるし、戦いの訓練に明け暮れていた彼女を、社会に適応させようとするさまは『マイ・フェア・レディ―』的だ。
そういった展開は、いちいち私のツボだし、多くの人も楽しんでるのではないだろうか。
中盤からの、第一次大戦、地獄の塹壕戦の描写もかなり良かったし、そんなリアル設定の中、突飛な姿のワンダーウーマンがバリバリ活躍する姿も良かった。
いやはや、そもそも、美人だから何しても様になり、周囲のもののグレードを高くしてくれるのである。
(2017/08/25)