☆・・・主人公がアスペルガー(サヴァン?)症候群。
切り口が斬新なアクション作品。
アスペルガー症候群てのは、コミュニケーション不全だが、知能が劣っている訳ではない。
ゆえに、主人公は「高機能」な職業である経理士をしている。
犯罪王たちを顧客にして、資金洗浄などをしている。
更に、裏では殺し屋に身をやつしてもいる。
突飛な設定だが、主人公のこれまでと現在の生活を丹念に描いているので、なかなか重厚である。
名作を監督としてものにしているベン・アフレックが、今回は役者に撤し、変わった主人公を、最終的には情動豊かに演じている。
伏線の帰結として、クライマックスとエピローグで、二つの真実が明かされる。
それは予想つく展開ではあったが、私は、その意外に驚かされつつ、その事実に感動させられるのだった。
(2017/01/24)