☆・・・恥ずかしながら、私はこのシリーズの初期三部作を観ていない(他にも、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズも観ていない^^;)。
だけども、初期三部作の続編の『ボーン・レガシー』は観ていて、私は非常に面白かったのだが、シリーズのファンからは不評のようだった^^;
内容は、記憶を消され作られたソルジャーちゅうかエージェントちゅうかであるジェイソン・ボーンが、自分のアイデンティティに目覚め、政府機関に反旗を翻すという筋立てらしく、そこだけ押さえておけば、シリーズを見ていなくても楽しめよう。
初期三部作で決着したらしいのだが、「…レガシー」がイマイチで、また本家(マット・デイモン)が戻って来たっちゅうことらしい。
やっぱ、面白い。
最近の映画は、莫大な製作費がかけられつつ長尺で語れるアメリカのテレビシリーズアクションに、自然に対抗すべく、わりと事件勃発から解決までのタームが短くなっている。
この作品も、せいぜい数日間のことにまとめている。
よって、物語も、言わずもがなアクションも切れ味が良い。
そんな中だけど、組織内闘争の駆け引きが多くの制約を絡めつつ描かれて、こちらの興味を引きつける。
ヒロイン的な存在として、組織内のナンバー2の女がいて、それが華奢でそぐわないのだが、かえってミスマッチで良く、ナンバー1に従いつつも、ナンバー1を「正義の愛国心」でもって追い落とそうとしてボーンと接触するのだ。
が、エンディングでは、ちょいと「権力は腐敗する」的なずるさも見せてくれて、今後のシリーズでのボーンとの絡みに期待がもてる。
しかし、ちょっと見方を変えれば荒唐無稽にも思えるクライマックスのカーチェイスシーンなどにリアリティをもたせている演出上のテクニックとは何なんだろう?
私には突き止められないんだよなぁ^^;
(2016/10/27)